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MS、大容量ファイル交換技術「Avalanche」を開発中 61

ストーリー by wakatono
FF7とは関係ありません 部門より

Anonymous Coward曰く、"Microsoftがファイル交換技術「Avalanche」を開発中とのこと。この技術は英ケンブリッジにあるMicrosoft研究所によって開発されているもので、Avalancheによって、大容量ファイルをインターネットを通じて配信しやすくなると見られる。

Microsoftによると、Avalancheの特徴は以下の通り。

  • 大容量ファイルを多数の小型ファイルに分割し、各パーツをユーザー間で配信しあうことにより効率よく元のファイルを形成する。
  • 特殊なアルゴリズムを使って各パーツを暗号化し、それぞれのパーツに他の全てのパーツの情報を含めることで、全てのパーツを集めなくても元のファイルを形成することができる。
  • ファイルの配信にはパブリッシャーからの署名が必要で、コンテンツの作者に無断で著作物を再配布することはできない。
Microsoftは既にAvalancheの試作品を開発済で、4Gバイトのファイルを1日で配信できるらしい。元記事では「BitTorrentの代替技術」とも書かれている。MSでは映画スタジオなどコンテンツ業者とも交渉を行っているらしく、交渉がうまくいけばMSによるコンテンツ配信サービスなどに利用される可能性が高そうだ。"

DRM機能を付加したP2Pというところだろうか。配信に必要な署名のためのAPIやツールなどはどういう形で公開・配布されるのだろうか。

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  • 無題 (スコア:3, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2005年06月18日 7時20分 (#753640)
    もちろんWindowsネイティブな。少しまちなー。
    • Re:無題 (スコア:2, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2005年06月18日 7時28分 (#753644)
      京都府警、MicrosoftUKを逮捕
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        これって、いまさらながらのパクリじゃん・・・ てか、ny裁判の頃にやってくれたら面白かったのにね
  • SPの配布用? (スコア:2, 興味深い)

    by k-hello (13137) on 2005年06月18日 9時01分 (#753672)
    Windows Peer-to-Peer Networking [microsoft.com]の発展系なのかしら。
    用途がSPの配布くらいしか思いつかない・・・
    • by 360d (6457) on 2005年06月19日 11時27分 (#754143)
      Windows XP P2P は、Teredo と PNRP と Cloud による空間の作成が主で、その上を流れる
      コンテンツについては無関心でした。

      Avalanche は、P2P 技術と DRM 技術を使った、大容量コンテンツ流通網の形成という、コ
      ンテンツ寄りの発想に見えますので、詳細が明らかにならないと分かりませんが、ベースは
      異なるように思います。

      ちなみに、以前の Longhorn SDK には System.Net.PeerToPeer のネームスペースに、Windows XP P2P と
      ほぼ同等の P2P クラスが存在しましたが、現在提供されている WinFX SDK からは、その
      ネームスペースが無くなっています。
      親コメント
  • by 360d (6457) on 2005年06月18日 10時52分 (#753720)
    Windows Media High Definition Video [microsoft.com] のような、大容量コンテンツの
    ネット配信の方法の一つとして考えられていますね。
  • by takegata (26121) on 2005年06月18日 16時34分 (#753859)
    それはそれで意味があるのでは。
    • 無理です。
      ここスラドではMSがやることは慈善事業であろうとも裏のある悪行であると思われるくらいですので。
      • 仕様やプロトコルがオープンでパテントフリーであれば善。 無料で配付されたとしてもクローズドな技術であれば悪。
        • それが手前勝手な要求をする/.Jメソッドですか?
        • 訳すると「俺様の気に入ったものは善。気に入らんものは悪。」
          すごい倫理観ですね。
          • 鏡を見て自分のこころをのぞきこんだ方が良いでしょう。完全なる誤訳ですね。

            表現は悪いですけど、プロトコルや規格の囲い込みによるビジネスモデルは、その分野の発展と存続と言う観点からは長期的に言って悪でしょう。ハードウェアが関連する場合には、短期的には囲い込みによるハードウェアの統一化による恩恵もありま
            • コンテンツ業界用の技術であれば、プロトコルが完全クローズド
              であることによって、コンテンツホルダーが安心してコンテンツ
              を流してくれるという側面もあるので、一概にクローズドなプロ
              トコルが悪とは言い切れません。
              #つまり、第三者によるハック・クラックが困難、ということで。

              「このプロトコルを受信側で用いるには○○社からリリース
              されている専用チップが必要です。」ならベター、さらに「こ
              のプロトコルでの送信は、ソフトウェア的に暗号化することが
              できます」とかになればベスト。
              #専用ハードウェアであれば、ソフトウェアよりもクラックは
              困難なはずなので。
              親コメント
              • 短期的にはその通りですが、キラーコンテンツやキラーアプリなどによって爆発的に拡がらないとそのプロトコルが広まりません。そのようにして消えていったプロトコルやハードウェアは数限りなくあります。ニッチな市場に対しては有効な論理ですが、はたして、それは良い論理でしょうか? 排他的セキュリティによる安心感というのは、プレゼンするときにはよく使われますが、他の多くの条件とのバランスによってモデル全体の有効性を決めるものです。(そこらあたりは、つつかれると困る場合が多いので、プレゼンでは言わないことが多い
            • 結局「俺様の気に入ったものは善。気に入らんものは悪。」
              じゃん。

              馬鹿かこいつ。
  • >4Gバイトのファイルを1日で配信できるらしい。

    昨日いきなりFedora core4をインストールしようと思い立った僕はi386用のDVDのISOイメージをダウンロードしました。
    で、やっぱりOpteronのマシンにインストールしようとしてx86-64用のDVDのISOイメージをダウンロードしました。
    ファイルサイズ総計約5GB。
    ダウンロードにかかった時間合わせて40分。
    1日ってかかりすぎじゃないか?

    それとファイルの配信に署名が必要ならエロゲーの体験版とかanimesuki.comとかはtorrentのままだろうな。
    • by unchikun (14429) on 2005年06月18日 7時24分 (#753642)
      >1日ってかかりすぎじゃないか?
       かの国の通信事情で、、、ってことなのでしょう。
      親コメント
    • βテスター数千人に対して4Gのファイルが1日でということでしょう。
  • 俺のポエムにも、署名つければ送信可能?てことはリッピングしたファイルを適当に別のファイルに偽装して適当な署名つけたら配信可能?

    とおもったけど、どんな署名でもOKってわけではなくて特定のCAだけなんだろうなぁ、当然。
    --
    屍体メモ [windy.cx]
  • by NOBAX (21937) on 2005年06月18日 8時35分 (#753666)
    どうしても、攻撃兵器ALANCHを思い出してしまうのですが
  • by ginga (20279) on 2005年06月18日 8時46分 (#753669)
    > ファイルの配信にはパブリッシャーからの署名が必要

    汎用の通信手段であれば,通常 "必要であればアクセス制御(≒パスワード)を設定できる" (ftp でも http でも)に なるはず. 懸念は分かるが,いきなり,常に署名が必要というのは仕組みとしては変じゃないでしょうか. (もしかして オレオレ証明書 でもいいのかな?)

    bittorrent という先行している同種プロトコル(exeem など暗号化拡張の類も存在する)も 存在している中では,なんとも微妙な立ち位置ですね。

    OS を押えているからクライアントの普及はどうとでもなるっていうことかもしれないけど…
    • Re:普及させるつもりは? (スコア:2, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2005年06月18日 13時20分 (#753787)
      サービスパックを細切れ・分散させて配布することでMSのサーバ負荷軽減とか、OS自体のアップグレードとか。

      そんな使い方なら、いいかも。
      親コメント
    • 署名を付加するサービスをMS(あるいはこの技術で商用サービスをする事業者)が並行して行えば良いのでは。もしかしたらそっちも収益源になるかもしれないし。
      会員制のコンテンツ配信サービスなんか、事業化できそうな気はしますが。
      親コメント
    • by unchikun (14429) on 2005年06月18日 11時34分 (#753745)
      MSの各種ダウンロード系事業(音楽、映像)の基本技術に利用するんじゃないですかね?

      だから、MSの管理下で身元の確かな署名付きのデータをのみ送受信できることにし
      ちゃってオレオレ署名や偽装署名の流通を阻止、ついでに違法コピー、ウイルス等も
      廃除しちゃう、とか。
      親コメント
    • MSの業務の一環として、家庭や職場の上り帯域を解放しなければいけない、ということになれば、拒否反応を示す人が少なからず出てくるでしょうね。
      • by esen (25147) on 2005年06月18日 9時31分 (#753686)
        「対価」として,たとえば
        • 中継用のノードとして動作するサービスが強制起動するバージョンの windows を安価で提供するとか
        • Avalancheネットワークへの参加時間 or UP側転送量に応じて,"マイレージ"がたまっていってプレミアムサービスが受けられるとか
        なんらかの特典を用意してみるというのはどうでしょう?
        親コメント
        • >強制
          これだと、外側のルータで帯域をコントロールされたら回線が細いだけなのかどうか見分けがつかないですよね。

          >マイレージ
          こっちの方がやや現実的な気がします。ただ、自分の帯域を「売る」っていうのは法的にグレーなんじゃないかなぁ。どうなんでしょう。
      • 全員に「即切り」されても平気です。半数くらいにはポート開けてもらわないと厳しいかもしれませんが。
        それに、違法ファイル交換をしてるユーザでもない限り、個人ユーザの上りをどう使っても気に
  • by morioka (6528) on 2005年06月18日 10時15分 (#753707) 日記
    > 特殊なアルゴリズムを使って各パーツを暗号化し、それぞれのパーツに他の全てのパーツの情報を含めることで、全てのパーツを集めなくても元のファイルを形成することができる

    分割数と復元のための閾値は自由に設定できるのでしょうか?
    通常、こういうパラメタはいくつに設定するものなのでしょう。
    ユースケースに依存するのは重々承知していますが。
    • by ginga (20279) on 2005年06月18日 12時08分 (#753760)
      実際の中身は分からないですが,解説内容は妙ですね.

      "一部が欠けても" という機構は,準リアルタイムストリーミング用の パケット損対策の仕組みとして意味があるもので,非リアルタイムのファイルの配布においては 欠けたものは再取得必須なので,あまり意味がありません(1bit も残さず完全復元が必要です). 冗長符号化の分が無駄になるだけではないでしょうか (冗長符号化ではなく,拡散させるだけかな)? WMV ファイルの配信用だということであれば分からなくもないですが, ちょっと設計意図が奇妙な印象を受けます.

      その背景として説明されている "みんなが最後の部分を待つようになる" っていうのは (類似プロトコルと思われる) bittorrent では tracker が 最後の断片も含めて適切に分散させる役を担っているので,特には問題ではないし.
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2005年06月18日 13時09分 (#753784)
        一部が欠けても復元できる、全てのパーツを集める必要がないという仕組み(FECエンコーディング)はfreenetにも取り入れられています。
        信頼性の低いP2Pネットワークでは冗長性を多めに持たせて3割くらいのパーツが欠けても復元できるようにしないと使い物にならないと思います。
        親コメント
        • Usenetのバイナリグループにいけば、.parファイルがいっぱいあるよ。パリティ付き復元可能なポストね。原理はRAIDと一緒。
      • 最後のピース (スコア:2, 参考になる)

        by airhead (13423) on 2005年06月19日 13時48分 (#754191) ホームページ 日記

        MS研のPablo Rodriguezさんがページを用意しているので、ざっと読んでみました。下記のswarmingってのは、ファイルを分割して並行ダウンロードすることの通称だそうです。まとめると...

        従来のP2Pのswarmingでは「最もレアな」ピースが発生してダウンロード完了に時間がかかるという問題がある。そこでAvalancheでは各ピースに、もとのファイルの全ピースに関する情報を持たせるという手法をとっている(プレゼンではこのピース情報を「DNA」と呼んでいる)。ピアがピースを受け取ると、既に持っているピースとの結合を生成し、その結合もピース情報を持つ。これによってピアは、他のどのピアがどのピースを持っているかを知る必要がない。

        ...ということのようです。推測ですが、最後の最後まで見つからないピースを求めてあちこちのピアに訊いてまわる(そのようにしてダウンロードする)必要がない、というのが誤って伝わったんじゃないでしょうか。

        親コメント
    • その一文を読んでTBTB [infoseek.co.jp]を思い出した
      親コメント
  • 日本にもV2P方式のcogny [v2p.jp]というのがあったり。
    こっちはS務省主導。

    #日本の、需要はあるのだろうか。結局Napsterとあんまり変わらない気がうわなにをするやめうれjかsdlf
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    "I'd just be the catcher in the rye and all."
  • by Anonymous Coward on 2005年06月18日 15時30分 (#753836)
    Napster-iTMS メソッドですよね。
    俗界の法律を気にせず面白い物をハックする -> 違法またはグレーで社会的なコミットは得られないが、学生や人々が夢中になる -> 大手ベンダーがアイデアを継承しコンテンツベンダーも受け入れられる形態でリビルド -> ビッグビジネス キター!

    仮に上手くいくと、映像コンテンツのインフラや提供ルートとしてかなりいい物が出来ちゃうと思うのですが、クローズドにされちゃうと出口と入り口は Windows かライセンスを受けた携帯や家電デバイス限定という事になり選択の自由が狭まります。
    まいっちんぐ。
typodupeerror

計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである

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