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10864 story

日立とNTT、裸眼で見られる3D液晶ディスプレイを製品化 55

ストーリー by Acanthopanax
2枚重ね 部門より

sillywalk 曰く、 "(株)日立ディスプレイズNTTアイティ(株)は9月13日、NTTサイバー総研が開発した新立体画像表示原理(DFD方式)を使用し、新しい裸眼立体視ディスプレイ(以下、DFDディスプレイ)を共同で製品化したと発表しました
DFDディスプレイは、前後に透明なTFT液晶を適当な間隔をもって配置し、輝度の異なる同一画像を前後で重なりあうように表示するもので、前後の画像で輝度比が変化すると人間の目は二面間に連続的な奥行きを感じます。また各画素の入力信号には従来のデジタルRGB信号のほか奥行きZ信号を加えたRGBZ方式を採用し、4つの信号によって前後のTFT液晶に対する輝度配分を行っています。こうしたDFD方式は両眼視線の交点(輻輳点)と画像ピント調節点(表示面)がほぼ一致するため、左右両眼に別々の画像を表示する従来方式よりも視覚疲労を起こしにくいのが特長。" (つづく)

"応用製品として二社はパチンコなどアミューズメント分野を想定しており、まず9型を10月からサンプル出荷し、2006年度からの量産を計画しているとのこと。価格は1枚のTFT液晶パネルに比べ1.8倍程度ですが、消費電力が20W(9")と1枚パネルの8Wより高く、今後バックライトにLEDを用いるなどして、いかに消費電力を抑えるかが課題となっています(Yahoo!の記事)。
なお、この製品は10月19~21日開催のFPDインターナショナル2005にも出展される予定です。"

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  • 図入りの説明 (スコア:4, 参考になる)

    by ruto (17678) on 2005年09月19日 16時45分 (#801491) 日記
    NTT ITでの紹介 [ntt-it.co.jp]は図入りで書いてある。
  • by non326 (28434) on 2005年09月19日 20時15分 (#801566)
    出てくるTVが開発されたって事ですね!(しつこい)

    いや、奥行きのあるサダコさんか・・
    出てくる訳では無いのか。残念。

    #激しくオフトピ
    •  これでAVをみたい(最低)
      親コメント
      • >これでAVをみたい(最低)
        軽軽しく、最低とか卑下するのは辞めたまえ。
        乳バレーの揺れ具合が、次世代ハードの表現力の高さを
        計る指標にもなっているくらいなんだから(一部で)
        インターネット、
        • by Anonymous Coward on 2005年09月20日 19時48分 (#802032)
          完全にオフトピになるのでACで。
          インターネット、PSPのUMD普及など新メディアのキラーコンテンツはすべからくエロ絡みである事も有名。
          そのこと自体は否定しませんが、PSPユーザにおけるUMD-Videoの所有率は1割程度とするレポート [itmedia.co.jp]があります。UMDメディアそのものはともかく、UMD-Videoの普及率は残念ながら一部のマニアが持っている程度、の域を越えていません。UMD-Videoが再生できる環境が現状PSPしか無い以上、これは実際の普及率にかなり近い数字でしょう。

          #PS1もPS2も最後にはゲームする機能しか残らなかったのに、SCEIはまだこの路線で行くのかね。

          ところで、「今度こそサダコさんが」と「これでAVをみたい」から「サダコさんが出てくるAVを見たい」のかと勘違いした私は駄目駄目であり逝ってよしでしょうか?

          #…調べてみると貞子も萌えキャラ化 [google.co.jp]されてるなぁ。

          親コメント
  • by alternative (23238) on 2005年09月19日 14時21分 (#801453)
    これ [sharp.co.jp]とは違うのかな?
    • Re:SHARPの (スコア:2, 参考になる)

      by tarosuke (2403) <webmaster@tarosuke.net> on 2005年09月19日 15時10分 (#801465) 日記
      ちがーう。
      ホントに奥行き方向にディスプレイを並べてる。
      見る人が勝手にモニタ間を補間してくれるのがミソ。
      だいぶ前に日立ディスプレイズじゃないどこかがどこかの展示会に出してたような気がするけど。買い取ったのかな?
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      全然違う
    • by Anonymous Coward
      そのページの下のサンプル見たんだけど……
      左のおねいさんに比べて右のおねいさんが立体に見えるんだけど、
      漏れのディスプレイもいつのまにか3D対応してたんですね。
      • by Anonymous Coward
        TVCMで、ハイビジョンにするとこんなに鮮明に!(当社比)
        って画面を並べて比較やってますけど、
        今でもそんだけ鮮明に映せられるんなら、わざわざ対応テレビ
        買わんでいいやんとか思ったり。
  • by Anonymous Coward on 2005年09月19日 15時56分 (#801479)
    眼鏡をかけている人はダメなのか?!orz
    • いえいえ、眼鏡を外しても見られるんです

      # 眼鏡っ[娘|漢]にしか見られないディスプレイも希望
      --
      1を聞いて0を知れ!
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2005年09月19日 21時34分 (#801591)
      誤解している人が多いけど、
      視差を利用する物ではありません。

      > 眼鏡をかけている人はダメなのか?!orz
      原理的には眼鏡をかけていても立体に見えます。
      なんで「裸眼」という但し書きがついたのかは不明。

      > 2番目の論文を斜め読みしてテスト画像 [aya.or.jp]を作ってみた。
      もっと奥行きが小さく、遠距離から見ることを想定しています。
      たぶんテスト画像に書いているような視差は出ない。

      > 3~15mmまでの奥行きしか表現できないってこと?
      yes

      > OHPフィルム2枚にうまいこと印刷すると立体静止画が作れるのだろうか。
      そういうデモがありましたよ。
      セルロイドの直方体があって、
      手前の面と奥の面に異なる濃度で絵が描いてあるやつ。
      それだけでも立体に見えます。
      # 奥行き2cmで、目までの距離が50cmくらい
      # 視差はほとんど出ません
      親コメント
      • by ruto (17678) on 2005年09月20日 0時22分 (#801643) 日記
        サンプル画像その2 [aya.or.jp]。交差法で。
        画像はmigaweb.de [migaweb.de]から拝借。全く同じ画像をずらしてz-bufferを使って合成。

        左右の画像の差は2px。2cmの奥行きで、目までの距離が50cmでも多少の視差は出ますし、実際には視点の動きによって時間軸方向の差ができるはずです。

        とりあえずNTTの中の人が5年前にこういうモデルを提唱したらしいです。
        ただ、そのときはまだ仮説の範囲だったので5年の間に変ったのかもしれません。

        私は視覚処理はちょっとかじっただけなので専門の人の意見があるならそっち優先で。サンプル画像は参考程度に。

        >なんで「裸眼」という但し書きがついたのかは不明。
        立体視の文脈で裸眼でといえば、特殊なメガネを着けなくても立体に見えるという意味が普通だとおもいます。
        親コメント
    • by Anonymous Coward
      >>裸体で見られる3D液晶ディスプレイを製品化
        ↑ここがポイントなのでしっかり覚えておくこと!! テストにだすぞ!!。
      • by Anonymous Coward
        「裸体~」でない時点でテストを受ける気力が無くなりますた
        • by Anonymous Coward
          え、なんで? 衣類着けてても「裸体で」見られるんでしょ。すごいじゃん。(w
          • by Anonymous Coward
            お前がね。 まぁ、それもある意味すごいけどな。
        • by Anonymous Coward
          「裸体」って言いたかっただけだよ。そのぐらい汲み取ろうよ。
  • OHPフィルム2枚にうまいこと印刷すると立体静止画が作れるのだろうか。
  • by kumaryu (17923) on 2005年09月19日 17時23分 (#801504) 日記
    原理を見ると視差は使ってないようなので、奥行き感は実際の液晶パネル間の距離以上には出せないんでしょうか?
    あまり離すと前後の画像で見え方がずれるので補正をかける必要がありそうですし。

    それにしても、こんな簡単な原理で人間の目は立体に見えてしまうのだと思うと、自分の目がちょっと信じられなくなりますね。
  • by Anonymous Coward on 2005年09月19日 20時22分 (#801573)
     ディスプレイを重ねて画像を表示する方式なので、
    当然奥の方の画像ほど小さく見えて、画像が完全には重ならない。

    奥が小さく見える割合は、ディスプレイと観察者の距離で変わってくるので、
    あらかじめ奥のディスプレイには大きめの画像を表示しておくという補正をかける方法も取れない。

    画像を重ねるので、斜めから見れば像がどんどんずれていく。

    というわけで、従来の液晶の前にスリットを置く方式よりも
    観測位置の制限がきついです。
    まさに見る位置が固定されている「パチンコ」にはうってつけかも
    知れませんがw、幅広く使えるものではないですね。

    また、展示会などで実際見せてもらった感じでは立体感を
    感じることができませんでした。
    説明員の人は、「片目でも立体感を感じることができます」と
    話していたのですが、片目でも両目でも、重なった微妙にずれた像が
    見えるだけ。
    • 実際は重なっていない象を脳内で結合させ「立体に見せる」わけですから、そう見えないのは心の目が足りないのかも・・・

      いっそ「見えない」といった人が勝ちです。

      #なぜならこれは「裸のディスプレイ」ですから。
  • by parsley (5772) on 2005年09月20日 10時11分 (#801724) 日記
    視覚疲労…167,000件
    眼性疲労…217,000件
    眼精疲労…408,000件

    定義も違うが疲れ方がまだよくわかっていない以上、視覚疲労って言い方はメジャーじゃないと思う>タレコミ文ではなくリリース文に向かって
    --
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  • by Anonymous Coward on 2005年09月19日 17時16分 (#801501)
    説明を読んだ限り、画像を3D化するソフトはともかくとして、ハード的にはLCDを二枚重ねにした多層ディスプレイのようにみえるんですが、これって確か海外の企業が特許とってたと思ったんですが。。。
    参考リンク:puredepth.com [puredepth.com]

    何か別の方式を使ってるんでしょうか?
  • by Anonymous Coward on 2005年09月19日 18時01分 (#801518)
    私はガチャ目(=左右の視力差が著しい)で
    普段は片目でしかモノを見ていないのですが
    それでも立体に見えますか。
    • 医者では無いので正確な事は言えませんが、多分大丈夫だと思います。

      人間には利き目というものがあって、程度の違いはあってもそちらの方が視力は上です。
      しかし、立体視を行う際は両目からの情報を脳内で掛け合わせて見るため、日常では、どちらが利き目かということは影響しないそうです。
      例えば、始めは両目で、次は片目を瞑った状態で両手でそれぞれペンを摘んで、先端同士をタッチさせてみてください。
      片目を瞑ると、ペン先がすれ違うようになるなら、それは両目からの情報が共に立体処理に回されている証拠です。

      一方、利き目の情報だけが優先されるケースとしては、狙いを定めるなどがあります。
      人差指と親指で作った輪を通して両目で何かを狙って見て、その状態のまま片目づつ瞑ってみてください。
      片方の目(利き目でない方)では目標が輪の外に出て見える筈です。
      どちらも該当するようなら、ほぼ心配無いと思います。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2005年09月19日 18時45分 (#801533)
      ふだん、日常風景は立体に見えますか?

      というのが答えになると思います。たぶん。

      # 3次元だとだめだけど2次元だと萌える、なんて人は、
      # 心配いりません。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2005年09月19日 19時12分 (#801546)
        立体に見えるというのがどういう現象なのか
        普段片目で見ている人にはわからないのですよ。
        親コメント
      • by Anonymous Coward on 2005年09月20日 1時37分 (#801668)
        別ACですが、私も左右ですごいことになっています。

        遠視と近視と乱視があるようで、近くがよく見え遠くもけっこう見えますが、あまり遠いと乱視のために像が三重になりす。(左2.0
        右0.5です)
        近くも無く遠くもない距離10m~30m付近が一番ピントが合わず見づらいですね。(50m以上は乱視の影響でこれまた見づらいです)

        と言う目玉なので、利き目と言うものの存在を実感しています。
        左と右で見える物体の大きさが違っていたり、本を読むときは顔を近づけて読んだり、映画館で映画を見ればピントが合いにくく
        て酔ったりそれでいてある程度はなれたものはよく見えるがそれ以上遠くなるとぼやけたりな感じです。

        なので、立体ってどんなもんですかね?多分脳みそが補正してると思うのでそれなりに見えてるとは思うのですが、
        片目を閉じて立体感がなくなるとよく言われますがあまり実感がありません。
        親コメント
    • 実験によると、片目では立体に見えないそうです。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2005年09月19日 21時48分 (#801593)
    3Dの技術というのは単純に言えば左目と右目に別の映像を見せれば良いわけで、
    赤青メガネやスコープなど昔から色々な方法はありますが、
    実装方法が違うだけで、今後画期的な技術的進歩は出てこないように思います。
    そうなるとむしろなぜ未だに一般家庭に普及しないか、に興味があるんですよね。
    ・撮影コストが高い
    ・映写コストが高い(映写って変ですかね?)
    ・2D映像に対する優位性が低い(付加価値のアピールが弱い?)
    などでしょうか??
    もし需要のない3D技術にがんがんお金をかけるなら、
    2D技術の進歩に注力した方が・・・なんて思ってしまうのですが、
    あ、軍事目的などに需要があるのかな?
    識者の方、よろしければお願いします。
    • by taka2 (14791) on 2005年09月19日 23時06分 (#801615) ホームページ 日記
      人間の持つ立体知覚は、両眼視差だけではありません。

      もう10年以上前に大学の講義を受けた記憶に頼って書きますが、
      立体感の認識は、

      A)見かけの大きさ(遠い物体ほど小さく見える)
      B)陰影(ウィンドウだとかボタンが飛び出して見えるのとか)
      C)移動の速さ(近い物体ほど速く動いて見える)
      D)焦点距離(ピント調節の結果)
      E)両眼視差(右目と左目の三点測量)

      などによって行われます。
      この中で、両眼視差は、近くの物体の距離知覚には役立ちますが、
      遠くの物体の距離知覚にはほとんど役に立ちません
      (そのため、よくある立体写真なんかは、効果を強調するために、左右の間隔を大きくしていますね)

      結局、立体感の認識において、
      両眼立体視はが占める割合はそれほど多くありません。

      ですから、両目に違う映像を映す方式の立体視ディスプレイは、
      「優位性が低い」とは言えると思います。

      ただし、
      ・A/Bは知識ベースの認識ですので、見たこともない大きさ・形の物体の距離は知覚できません。
      ・Cは、動いていない物体の距離知覚には使えません
      というわけで、A~Cは被写体を選びますが、
      それに対し、D~Eは、どんな物体の知覚にも使えます。

      その点で、立体視ディスプレイにとって、
      両眼視差を使う方式は何にでも使えるのは便利、
      というのはあるかと思います。
      親コメント
      • なんどかトピックに上がっていますがIP方式も研究がすすんで
        います。両眼視差方式に比べると自然な3Dなので、これぐらい
        になると、一般にも受け入れられるのではないでしょうか。
        究極的にはホログラフィックディスプレイですね。
        用途としては、医療(遠隔手術など)、博物館・美術館での説明
        表示用、アミューズメントなどが考えられています。
        個人的にはテレビが3Dになると面白いだろうなぁ、なんて思い
        ます。
        親コメント
      • by crypt (12091) on 2005年09月20日 0時37分 (#801649)
        大きな距離の場合コントラストも重要では?
        遠くのものはコントラストが低い(霞んでいる)。
        空気が澄んでいて遠くまでハッキリ見えるときって遠近感が変ですよ。

        --
        私がいつも不思議に思うのは秋の空がどうして高く(遠く)見えるかなんですが。
        親コメント
      • 少し勘違いがあるようなので。

        >この中で、両眼視差は、近くの物体の距離知覚には役立ちますが、
        >遠くの物体の距離知覚にはほとんど役に立ちません

        でも、これが一番重要なのです。具体的に言うと食べ物や人などの
        比較的近くにある物体の認識において立体感は重要な役割を果たします。ですから、

        >両眼立体視はが占める割合はそれほど多くありません。

        >ですから、両目に違う映像を映す方式の立体視ディスプレイは、
        >「優位性が低い」

        は必ずしも正しいとは言えません。
        親コメント
      • #801593のACですが、皆さんご意見ありがとうございます。
        まだほとんど理解できてませんが、両眼立体視以外にも立体視の方法が
        あるというだけで勉強になりました。
        (そもそもこのストーリーがそうですよね。。)
        本当にありがとうございます。
    • >そうなるとむしろなぜ未だに一般家庭に普及しないか、に興味があるんですよね。

      答え:「3Dは疲れる」と考える人が多いから。

      実際、両眼視差を与えても立体視できない人の割合は結構高いらしいです。そういう人に赤青のアナグリフとかを見せるのは拷問かもしれません。また没入感を伴わない低解像度、狭小画面の3D表示もある種の人にはオモチャにしか見えません。

      おうちにふつうにフルHDのプロジェクタがある時代になれば、案外早く普及すると思います。
      親コメント
      • 自分は3D映像見えないです。
        赤青眼鏡等をかけるアトラクションに行くのですが、
        いつまでたっても、変な色の2重の映像のままです。
        非常に目がつかれ、頭も凝ってきます。
        何も飛び出してこないから、面白くもなんともないですし。。。

        当然、点々が沢山打たれている、
        より目とかにすると立体の何かが見えてくるらしいやつも、
        見えたためしがありません。(関係ある?)
        親コメント
    • 左目と右目に別の映像を見せるためには、
      同じコストで得られる2Dの画像に比べて
      何かを半分にしなければならないんですよ。

      それは解像度であったり、色彩であったり、
      フレームレートであったり、マシンパワーであったりするわけですが、
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私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike

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