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DTCP-IP承認、HDコンテンツの家庭内IP伝送実現へ 22

ストーリー by Acanthopanax
家庭内配信 部門より

maia 曰く、 "DTCP-IP(Digital Transmission Content Protection over Internet Protocol/Tech-On!用語辞典)が9月29日、電波産業会で承認された(AV Watch記事日経BP記事)。運用規定では、クライアント数は8個まで、同一のサブネットに限られる。これで、デジタル放送で提供されるHDTVコンテンツを、LAN上でIP伝送することが可能になった。
次世代DVD、特にHD DVDで必須と約束されたMandatory Managed Copy(MMC)と、DTCP-IPとの関係については、誰か解説求む。"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by KENN (3839) on 2005年10月08日 10時15分 (#810752) 日記
    IntelによるDTCPの説明 [intel.co.jp]。これを読んだ私の理解としては
    • DTCP:機器間の相互認証と信号電送経路の暗号化プロトコル
    • AACS:次世代の光メディアの著作権管理システム(DRM)
    • MMC:AACSで規定される、コンテンツホルダー側による制限つきコピー機能。HD-DVDでは必須。BDもAACSを採用しているので、不可能な訳ではない。
    てな感じ。要はどれもDigital to Digitalな無劣化コピーを大量生産させないための要素技術で、それぞれ守備範囲が違う。

    # 添削希望。

  • 今回のは (スコア:2, 参考になる)

    by wlint (18720) on 2005年10月10日 7時18分 (#811483)
    現時点ではっきりしているのはタレコミ文にもあった、

    > これで、デジタル放送で提供されるHDTVコンテンツを、LAN上でIP伝送することが可能になった。

    という事だけですよね。これまで,地上波デジタル放送の画像と音声の
    デジタル出力I/Fとして利用できるものは、ARIBの仕様書に規定のあった
    幾つかのもの(IEEE1394等)だけだったのですが、DTCP-IPによりEthernet
    や無線LANも使えるようになった。という事でしょう。

        Managed Copyそのものの内容はまだよくしらないのですが、DTCPは
    デジタルコンテンツをやり取りする機器間で双方がDRMを正しくやりとり
    できるデバイスか、そして許諾の条件を満たすのかを認証した上で
    コンテンツをやりとりするための通信路なので、コンテンツの取り扱いに
    関係しているManaged Copy等とは少しレベルの違う概念ではないかと
    思います。

    コピーワンスの考え方から、おそらくここでいう8台のクライアントと
    いうのは、録画機能をもたないディスプレイの様なデバイスの数で、
    DVDレコーダ等のレコーディングデバイスはその中の一台に限定される
    のではないかと思います。
    • Re:今回のは (スコア:1, 興味深い)

      by Anonymous Coward on 2005年10月10日 13時26分 (#811551)
      > コピーワンスの考え方から、おそらくここでいう8台のクライアントと

      いや。Maneged Copyが実現されれば「コピーワンス」なんていうのは、古い考え方として捨てられます。コピーワンスでは不便なので、著作権管理を保ったまま(Managed)、コピーは自由にしよう(copy)というのが、Managed Copyの考え方です。

      たとえば、MMCを実装したコンテンツ(HD-DVD)と、それに対応したPC(家庭内サーバー)、DTCP-IPによる伝送路(家庭内LAN)があれば、市販のHD-DVDソフトを買ってきてサーバーにインストール(Managed Copy)して、これをLAN経由(DTCP-IP)で、TVに取り付けたメディアプレーヤーなどで再生できる。

      あるいは、LAN上にある他のPCやHDDにコピーするのも自由です。それがManaged Copyである限りはね。もちろんバックアップは好みに応じていくつ作ってもかまわない。これまでのコピーワンスのように、コピー時にコピー元を消す必要はありませんから、コピーに失敗したらコンテンツが消えるようなことも無い。

      ということだと思いますよ。
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        レンタルDVDや中古DVDなどはどうなるんでしょう?

        レンタルは一律禁止とかいう荒技があるかもしれませんがw
        一次媒体が中古で何人もの人に出まわるようなら、
        結局Managed Copyに同意するコンテンツホルダーなんて出ないのでは、という感じが。

        #あ、悪ティベーションを付けるのか_| ̄|○
        • by Anonymous Coward
          #あ、悪ティベーションを付けるのか_| ̄|○
          そして、悪人(割る人)も出てくるってことで。
        • by Anonymous Coward
          > #あ、悪ティベーションを付けるのか

          そうですね。アクティべーションに近い考え方かと思います。

          たとえばレンタル用には、ManagedCopyを認めないメディアを供給する。これに対して家庭用には、数回程度のコピーを認めるメディアを供給する。という運用もできるようになるはずです。

          この機能を必須でやろう、といっているのがHD-DVD陣営で、だからこそIntelとMSがこれを推し
  • by Anonymous Coward on 2005年10月08日 9時32分 (#810738)
    >Tech-On!用語辞典

    一瞬、Oh!PC98(だっけ? ちょっと違ったか)の系列誌絡みだと思った。orz

    確認して事なきを得た(違)。

  • by Anonymous Coward on 2005年10月08日 10時01分 (#810747)
    という解釈で合ってます?
  • by Anonymous Coward on 2005年10月08日 13時00分 (#810801)
    TCP/IPの名を名乗るのはおこがましいとは思わないのか。
    • [D]+[TCP-IP] ではなく、[DTCP]+[-IP]ですな。
      DTCP つ~と、FireWire(IEEE1394)上のデータな感じだが、これを IP網(宅内限定)に流す規格。
      宅内機器接続に LAN使うとは、FireWireの静かな終焉なのかなぁ。
      とりあえず、パケット・キャプチャしてみましょ。
  • by Anonymous Coward on 2005年10月08日 13時09分 (#810805)
    いまいちよくわからんのですが、運用規定ってどういう意味なんでしょうか。
    同一セグメントで8クライアントな制限をつけないのは、DTCP-IPと呼んではいけないということ?
    • DTCP-IPと運用規定 (スコア:4, 参考になる)

      by maia (16220) on 2005年10月08日 18時04分 (#810916) 日記
      インテルの解説 [intel.co.jp]から引用すると、
      DTCP 対応機器が通信を行っている相手の機器が、隣の家や外国ではなく自宅にあることをどうすれば確認できるかという問題です。(中略) そのうちの1つは、ある一定のルータを通過した IP パケットを排除するという方法です。そしてもう1つは、「ラウンドトリップ・タイマ」を使ってソース機器と受信機の間の遅延を計測する方法です。遅延時間がきわめて大きい場合は、受信機が家の外にあると考えられるため、コンテンツの転送は認められません。
      Tech-On!用語辞典 [nikkeibp.co.jp]によると、DTCP-IPでは、
      RTT(round trip time:1つの通信パケットが送信元から送信先まで行き,再び送信元に戻ってくるまでに要する時間)について7msに制限した。
      DTCP-IPでは、TTL(time-to-live:IPパケットが通過できるルータの残り数)を送信側で3以下にセットし、ルータがパケットを受け取った際に0であればデータを破棄する。こうした、TTLやRTTによる制約に対して、運用規定はさらに制約を追加した形。接続できる機器の数にしても、DTCPでは62、DTCP-IPでは34だから、運用規定の8はずいぶん控え目。
      親コメント
      • by ginga (20279) on 2005年10月08日 22時47分 (#811013)
        プロキシを経由(暗号を解かずに TCP ないし UDP の終端だけでも)すれば, 少なくとも RTT・TTL の制約はなんとかできそうに思うのは浅はかですかね?

        TCP/IP の仕組み上に中途半端な機構をいれたことによるトラブルというか, 今までの TCP/IP ネットワークと毛色の違う問題が発生しそう.

        # (経路はともかく)10km先のホストに ping 打ったら RTT 5ms でした.ギリギリ OK?
        親コメント
        • by boardwalk (17039) on 2005年10月09日 3時01分 (#811120)
          TTLはIPヘッダの属性なので、IP over IP 等のトンネリングが必要でしょう。VPNとか。
          うちではBフレッツニューファミリーの対向へ11ms程度かかっているので、それはずいぶん遅延の少ないネットワークですね > RTT 5ms
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          • 私の場合、Bフレッツファミリー100で、同じプロバイダーを使って、
            同一市内約5km先(収容局は別)へのpingでは、平均4ms最大6msというところです。traceroute は6hop
            (別プロバイダに変えたら、9hop 20msってとこになりました。)

            で、その間をPPTPで張ったトンネル間では、平均25msぐらい。

            TTL小とRTT小の両立は難しそうです…
            暗号化の無いVPNならRTTは短くできますかねぇ…
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          • by ginga (20279) on 2005年10月09日 10時41分 (#811187)
            L4以上の proxy(例えば stone [gcd.org])を該当機器のそば(宅内)に設置して,外部からの通信時にはそれを間に挟んでしまえば, DTCP-IP のセッションは表面的には宅内の通信に偽装できませんか,ということなのですけど.
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      • 無線LANは? (スコア:1, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2005年10月09日 3時15分 (#811124)
        無線LANの場合
        ・TTLはさておきRTTが遅くなる可能性がある
        ・自宅どころか下手するともっと届く可能性がある(というか実際届いてる)
        という特徴は皆さん周知の通りかと。つまり
         TTL低い≠自宅, RTT速い=自宅
        という前提が崩れているわけです。

        無線LANですが、隣人と仲のいい人はこれで回避してしまいそうです。
        が、問題は回避よりもRTTが電波状況の悪化などで悪くなってしまって、自宅にないと判断されてしまったとき。
        有線LAN必須なんて、無線の便利さを味わった一般人には苦しいんじゃないでしょうか。
        # セキュリティとかはさておきね
        親コメント
        • Re:無線LANは? (スコア:1, 興味深い)

          by Anonymous Coward on 2005年10月09日 21時25分 (#811366)
          > 無線LANの場合

          DTCP-IPで転送されるデータはHDTVコンテンツが前提ですから、サステインで25~30Mbps程度は確保できないと使い物になりません。少なくとも現状では、これを無線で実現するのはそもそもきついでしょう。

          まぁこの問題はおいおい解決可能でしょうけどね。しかし、たとえ有線であってもこれが実現できれば、DVDのように「メディアに縛られない」形でのコンテンツ視聴が可能になるわけです。
          PCソフトのように店頭で買ってきたソフトを自宅サーバーにインストールすれば、オリジナルメディアはもう不要で、あとはどのPCでもTVでも観られる、という世界が実現できるようになります。
          個人的にはかなり期待するところです。
          親コメント
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