政府知財戦略本部,再販制度から音楽CDを外す事を提言 99
ストーリー by yoosee
安くなりますように 部門より
安くなりますように 部門より
KAMUI曰く、"政府の知的財産戦略本部デジタルコンテンツ作業部会が、
「音楽用CD」を「再販制度」の対象から外す事を公正取引委員会に対して求める提言をまとめたと、
YOMIURI ONLINEの記事が伝えている。
メーカーが販売店に価格を指示する行為は独占禁止法における「不公正な取引」として処罰の対象となるが、再販売価格維持制度(再販制度)によって、CD・レコード・音楽用テープ・書籍・雑誌・新聞は前述の対象から外されている。知財戦略本部は見直しの理由として
- 音楽・映像を収録した DVD やネット配信の楽曲は再販対象でない。
- 音楽用CDの再販を認めているのは日本だけである。
音楽CDを再販品目であることのデメリット (スコア:5, すばらしい洞察)
最大のデメリットは音楽CDだけ優遇されることで起こるゆがみなのでは無いでしょうか。
データ販売は言うに及ばず、DVD audioも再販品目にはなっていません。これは、レコード会社がCD以外の新しいメディアへの展開に対して消極的であることの原因の一つでしょう。
もともと再販品目というのは文化の振興を推進するために設けられている制度なわけで、これでは本末転倒といわれてもしょうがないんじゃないかと……。
他にもいろいろあると思います。もちろん再販指定品目であることメリットもあるでしょうが。「よその国ではこうなってるから」ではなく、「どちらがより著作権法の理念にかなっているか」をメリットとデメリットの両方をみて分析すべきかと。
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
日本だけ (スコア:4, すばらしい洞察)
こういう言い方するときは、なぜ海外では認めていないのか、ってところにフォローが欲しいよね。
Re:日本だけ (スコア:2, すばらしい洞察)
日本独自だから駄目っていうのは理由になりません。
日本のやりかたが正しい、または日本には合っているのかもしれないですから。
Re:日本だけ (スコア:2, 参考になる)
(Q:どうして日本のCD はそんなに高いのですか?を参照)
http://symposium.seesaa.net/
http://d.hatena.ne.jp/face_urbansoul/20040507
輸入権と再販制度で幾らでも調べられるので、適当なソースは各自でどうぞ
>日本のやりかたが正しい
既得権益を守ってもらえる人にとっては正しいでしょう。
>日本には合っているのかもしれない
振り込め詐欺も小額ならいいやって感じですかね。
Re:日本だけ (スコア:1, すばらしい洞察)
反対派はダメなんですよ。
Re:日本だけ (スコア:2, すばらしい洞察)
再販制度を求める、または維持する側に、制度が必要であるということを説明し納得させる責任があると思うのですが。
逆に反対側の主張としては例外は認めるなという点だけで十分かと。
Re:日本だけ (スコア:1)
こんなの見つけました。NFLでも振り込め詐欺、マクナブら被害 [nikkansports.com]
すでに骨抜きになっている制度を、現状に合わせて直すだけのこと (スコア:4, すばらしい洞察)
今まではレコード会社が価格を決めていたため目立った値下げ圧力はなかった(CCCD導入のときに「それでコピーがなくなるのなら値段下げたらどうなんだ!」という声もあったがレコード会社はもちろん黙殺だ)が、これを機会に消費者・小売側からレコード会社に対して値下げ圧力がかかり、結果として消費者が得することになることを期待したい。
Re:すでに骨抜きになっている制度を、現状に合わせて直すだけのこと (スコア:2, すばらしい洞察)
もはや東京では小さなレコード屋は壊滅してるので、現状追認ってやつでもあるし
Re:すでに骨抜きになっている制度を、現状に合わせて直すだけのこと (スコア:1, すばらしい洞察)
同感。
もっとも、藪を突付いた者と蛇に噛み付かれる者は同じではないっぽい。
とは言え、消費者にして見れば、
「著作者」と「著作権管理団体」と「物流業界」と「小売店」を区別せずに、
一纏めで『供給側』なので、同じでない事はどーでもいいんだよね。
で、この4者は皆、自分達がどうにかする問題だとは思ってない。
一部は「今まで通りで居たいのにどうして思い通りにならないんだ!」って怒る。
供給側の中で責任を擦り付けあい、最後には決まって消費者のせいにする。
でも消費者側はその商品について何も決定しないので、
そんな責任転嫁は何の解決にもならない。
Re:すでに骨抜きになっている制度を、現状に合わせて直すだけのこと (スコア:2, 興味深い)
小売り・消費者からの圧力(不買運動除く)で値下げされた実例ってあるんでしょうか?
実現不可能なものに長年淡い希望を抱き続けるのって、日本人っぽいというか非能動的というか・・・
リソース不足注意報!!
Re:すでに骨抜きになっている制度を、現状に合わせて直すだけのこと (スコア:1)
再販制度がなくなると (スコア:3, すばらしい洞察)
Re:再販制度がなくなると (スコア:3, 興味深い)
大手中古店とくらべて、かなりの高値買取と安い販売価格で商品の回転がいい...という状況ですね。
最近はアナログの取扱量も増えまして、なかなか面白いです。(CDとLPの比が半々くらい)
学生が多い地域だからできるのでしょう。
大型店舗とまともに戦えば勝てませんが、こんな策があるわけです。
#もっとも、これを地方でやるのは...少し難しいかも
Re:再販制度がなくなると (スコア:2, すばらしい洞察)
卸値変えなくてもすめばね。
中小が消えれば市場に対する大手の影響力が大きくなる=発言力が大きくなる。
大手に「その値段じゃ売れないから下げて。じゃなきゃ入荷量減らすしかない。」っていろんなところから言われちゃ下げざるをえなくなるでしょう。
Re:再販制度がなくなると (スコア:2, すばらしい洞察)
> じゃなきゃ入荷量減らすしかない。」って
> いろんなところから言われちゃ下げざるをえなくなるでしょう。
もちろんそうなればありがたいのですが、
中小が消える
↓
競争相手減る
↓
値下げの必要が無くなる
↓
レコード会社(や他の大手)と談合して ウマー
という危険性もある気がします。談合までいかなくても寡占状態になってしまうと物の値段というのは総じて上がる訳ですし。
Re:再販制度がなくなると (スコア:3, すばらしい洞察)
権限強化された公取委が頑張ってくれると思いますが。
Re:再販制度がなくなると (スコア:1)
で、みんなCDは高いと思って買わなくなる、と。
---- 6809
Re:再販制度がなくなると (スコア:1)
少なくともその中小店舗の利用者も困るんじゃないですか?
私は近所のCD屋が無くなると困ります。
Re:再販制度がなくなると (スコア:1)
ただ、並んでるCDを適当に手にとって気になったのを買う、というのも楽しいのです。
Re:再販制度がなくなると (スコア:1, おもしろおかしい)
単価計算 (スコア:3, 興味深い)
アニメーターが悲惨な給料なのは改善すべき部分だと思うのですが(これで日本のアニメ業界の空洞化が叫ばれているところだし)、音楽業界の空洞化も進んでいるような気がする。
これは才能を持っている人がいなくなったということ以前に才能がある人が音楽を作らなくなったともいえるわけで。
もちろん、それはレコード会社の戦略もあるだろうし、消費者の趣向も変わっているだろうし。
それに対して、再販制度廃止がプラスに働くのか、マイナスに働くのか。
再販制度の改正によってによって音楽で暮らしていくと言う敷居が下がってくれればもっと音楽文化的に広がってくれるんじゃないかと思うんですが。
#とりあえず知り合いのアニメーターさんは、月400時間も会社にいて手取りが10万そこそこってのが泣ける。
kusanagi shin
Re:単価計算 (スコア:2, 参考になる)
著作権者(作詞・作曲者)の取り分は通常6%(JASRACの規定 [jasrac.or.jp])です。正確には、このお金からJASRACの手数料を差っ引いた額が著作権者の取り分です。
Nullius addictus iurare in verba magistri
Re:単価計算 (スコア:2, 参考になる)
>(アニメーターには芸能人やプロスポーツ選手のような才能は不要ですよね?)
必要です。
ただ現実にはそのレベルの人材が圧倒的に不足しているのを、集団作業であるがゆえになんとかごまかせてるだけです。それが日本での現状。
Re:単価計算 (スコア:2, 興味深い)
売れている時点で広い意味での「音楽的才能」はあるとみなせるのではないかと。容姿だとかマネージングとかも「才能」のうちだと思うのだが。
再販制度そのものの見直し (スコア:2, 興味深い)
撤廃がだめなら、せめて時限再販制度の運用の徹底など。
でも、これだけ古本屋が普及しているのに、
新本の価格統制が成り立つのはなんでなんだろうね。
#音楽やゲームでは大騒ぎしてるのに。
Re:再販制度そのものの見直し (スコア:3, すばらしい洞察)
やっぱり、返本制度のせいじゃないかと。
返本制度もかなり問題のあることだと思うけど。
Re:再販制度そのものの見直し (スコア:2, 興味深い)
返本率が4割(書店に卸された書籍のうち4割が売れずに出版社に返本される)なんて、どう考えても変でしょうに……。
委託販売制度と再販価格維持制度はセットになって運用されてきたので、片方だけ止めると、「ハリー・ポッター」のようにひたすら書店側のリスクが高くなる恐れもありますけども。
Nullius addictus iurare in verba magistri
Re:再販制度そのものの見直し (スコア:2, 興味深い)
あと、書店から返品されたものの全てが出版社に送り返されるわけでもなくて、たいていは取次経由で返品処理されます。
書店から返品されたものの、再び他の書店に行くことも版元に帰ることも出来ない本はそのままスクラップにされて古紙再生。ものすごい量ですよ。
…ということを言いたいのではなかった。
部数がある程度以上でる本は委託販売や再販価格にこだわらない方が消費者にとってはいいと思うんですが、問題なのは少部数の本なんじゃないかな。
委託販売と再販価格の枷が外れると本は情報というよりもモノとしての側面がぐぐっと強く出てくるようになって、売れない本はそもそも作られなくなります。
今の本屋が売れもしない本でも在庫として抱えていられる(本棚に並べておける)のは安心して返品できる制度のおかげなのです。
版元が売れるかどうか分からない本を出せるのは売れるまで書店が持っていてくれる、あるいは自分のところに帰ってきても、客から注文があれば[相当古い本でも]当初予定していた価格で売ることが出来るからなのです。
業界全般がぬるま湯的なのかもしれませんけど。
SCMが最適化されたり、一部一部刷るっていうオンデマンド出版が(印刷のインフラも含めて)一般的になるのならこの程度の問題はなんとかなるのかもしれませんが。
あるいは、モノから脱皮して電子出版に脱皮できれば。
Re:再販制度そのものの見直し (スコア:2, 参考になる)
ならなかったゆえの問題に対処するための、再販制度と理解します。
ゆえに、昨今の技術革新を、旧来の制度が足かせとなっている。と、
もちろん、デジタルディバイド等の問題もあり、全てをがらっと変えるわけには行きません。
かといって、旧来の制度と、新しい仕組みを混在させる問題点を放置したままでは、永遠に停滞するのみです。
その意味では、今回の提案は変えられる所から少しでも変えていこうという姿勢がみられます。
はやく書籍など他の分野にも広がってほしいですね。
#電子書籍流行らないかなーと思ってるLibrieユーザ
活字愛好家としては (スコア:2, 興味深い)
ただ、音楽業界は出版業界の比じゃないくらいに大手寡占が進んでいるので、あまり変わりはないのかも知れませんね。
Re:活字愛好家としては (スコア:2, 興味深い)
今朝の新聞にも知財戦略本部の提言が載っていたが、しっかり再販制の話題はスルーしていたな。
#そういう時は他のメディアがバンバン煽っていかんと。
そもそも (スコア:1, おもしろおかしい)
CDとかに書いてある,2006.3.21みたいな日付のこと?
一応AC。
Re:そもそも (スコア:3, 参考になる)
とあるでしょ。普通はメーカーは販売店に対して「この商品は3,000円で売りなさい」とは言えないので、店によって値段が違うんだけど、再販制度の対象品目の場合はそれが出来るので、例えば本やCDは日本全国どこで買っても値段が一緒ということになる。
再販制度ってなに? - バーチャルネット法律娘 真紀奈17歳 [nifty.com]
主に価格競争によって音楽や書籍のような文化を担うものが消耗してしまうことを防ぐ目的で定められているんだけど、今はもう利権団体の利益を維持するため程度の意味しかない品目も多いだろうね。
レコードや音楽テープは…… (スコア:1)
---- 東須磨みかげ as ねこみみメイド
Re:レコードや音楽テープは…… (スコア:1)
とあるように、メディアに汎用性がなく、不自然さが低いからではないでしょうか。
例外もあるのかしら? (スコア:1)
ソフトウェア扱いだからなのかと思えばそうでもないようで。再販制度の埒外なのでしょうか……?
Re:例外もあるのかしら? (スコア:1)
Re:例外もあるのかしら? (スコア:1, 興味深い)
Re:例外もあるのかしら? (スコア:1)
再販には期間が設定されていると思いますが、それを過ぎた、ということでは?
あるいは、そもそも再販の指定がされていないとか。
DVD付きの場合は再販制度適用の指定ができないということだったと記憶しています。
Re:音楽なんて虚業でしょ (スコア:2, おもしろおかしい)
あるのは脳業だけ。
Re:音楽なんて虚業でしょ (スコア:2, 参考になる)
と伊集院光が言ってました。
Re:音楽なんて虚業でしょ (スコア:1, すばらしい洞察)
> チョイチョイと作っておしまいなのに
だったら他人のなんぞを聴かないで、自分で作れば良いのではないか?
Re:ITなんて虚業でしょ (スコア:1, おもしろおかしい)
他人のソースをコピペ。ドキュメントも当然コピペ。
Re:音楽なんて虚業でしょ (スコア:3, 興味深い)
うーんちょっと違う感じ。
片手間にコピペでチョイチョイと作った曲「こそが売れる」のが問題なんでしょう。
「売れるフレーズ」「売れるコード進行」というのは確実に存在します:-P
---- 何ぃ!ザシャー
Re:ミュージシャンの意見を聞きたい (スコア:2, 興味深い)
>思って(思い込んで)いる方たちが多いんでしょうね。
でもこんな奴らが原盤権振りかざしてるんだぜ。
満月の夕 [five-d.co.jp]
逃れられないと思っていても不思議ではないよ。
Re:ミュージシャンの意見を聞きたい (スコア:1)
奴隷のセレブ、自由人の皿洗いか。
むらちより/あい/をこめて。
Re:ミュージシャンの意見を聞きたい (スコア:1)
今みたいにネットで配信できるとか、
インディーズブームの頃みたいにCDを簡単に焼けるのならともかく、
昔はレコードの原盤を作るの大変だったし。
#その頃はCSTで流通してましたね>インディーズ
それに流通だって大手のルートに乗らないと
大手レコード店以外ではとてもじゃないと置いてくれないし、
もちろんメディアへのプロモーションだって
大手じゃないと情報すら発信できない。
今のようになるまではある意味仕方なかったんでしょう。
いちおそれで飯食ってんだからさ、
ミュージシャン=社蓄ってひとくくりにするのは
ちとかわいそうではないかと。
--- #寝て起きて食べてまた寝る
Re:ミュージシャンの意見を聞きたい (スコア:3, 参考になる)
事務所時代の楽曲は原盤権から著作権まで押さえられてて、自分達の曲を再録するのにも金がいる。
一度入ると5年は最低抜けられず、脱会手続きに最短6ヶ月かかるJASRACには作った曲の登録を義務づけられる。今から手続きしても脱会できるのは来年の3月末。
そのJASRACは利用各種手続きが遅くて、フットワークを縛る。
手足縛られてプールに放り込まれてもがいてるキブン。
誰か……誰か……。
Re:ミュージシャンの意見を聞きたい (スコア:1, すばらしい洞察)
「多い」とは書かれてるけどさ。
でもこういうのって、多い多いと言われるけど、実際に多いのかね?
「こいつもか…」って思わされることが何度か続くと
「全体的に多い」ってことになっちゃうんじゃないのかな。
つまり反体制側のほうが多人数だったとしても、表に出てくるのが
社畜型ばかりだった場合、宣伝効果というか……そんな感じで。
# うまく書けないので、感覚で理解して