なぜか「拙速」という単語が脳裏をよぎった部門より。
astro曰く、"PC Watchの記事によると,
Sun Microsystemsが、同社のWS/Server用SPARCプロセッサ「Sun SPARC T1」の設計情報を無償公開すると発表した。
公開されたのは、VerilogHDLで記述された設計ソース、検証スィート(検証環境か?)と、シミュレーションモデルなどの情報。オープンソース化されたSPARC T1を「OpenSPARC T1」と呼称するそうだ。
タレこみ人は半導体設計の人間なのだが、通常こういった設計ソースはIPとして流通させることはあるが、無償で公開するのはあまり聞いたことがない。もちろん皆無ではないが、研究用などがほとんどだったと思われ、実際に製品化可能なレベルのソース公開は珍しいと感じる。
まさにハードウェアのオープンソース化ともいえる。
ただ、ライセンスがGPLらしく、実際に組み込んで製品化されることは少ないと思われる。
とはいえ、ソフトウェアと違って、個人では簡単に実使用できるわけではないが、ハードウェア設計者や、ハードに密着したソフトウェア(ドライバやOS下層など)を書く人には参考になることも多いのではないかと思われる。
サードパーティなどから、無償のVerilogシミュレータなどが公開される予定もあるそうなので、それらを使って実際のプロセッサの内部の動きなどをシミュレートしてみても面白いのではないだろうか?"
公開された Specification で OS は書けますか? (スコア:4, 興味深い)
UltraSPARC T1 そのものより、同時に公開された UltraSPARC Architecture 2005 Specification の方が重要ではないかと考えています。Linux 等の OS を移植できるほど詳細な仕様なんでしょうか。教えて、偉い人。
ドキュメントで仕様が公開されている CPU は、スーパバイザモードが実装依存であることが決まっている場合が結構あります。これまでの SPARC とか、組み込みを含めた PowerPC とか、MIPS III, IV と MIPS32, MIPS64 が違うこととか。他に実装を見ると MC680x0 も SH もそうでした。そういう CPU ではユーザモードは互換性があってもスーパバイザモードは局所最適を選んでいました。
すると、石はリリースされても OS は後から作らなきゃいけないことも多かったです。
Intel と AMD が x86 で採った互換性最重視の姿勢がいかに大事だったかと、今なら言える話なんですが。
今回公開されたドキュメントで SPARC のスーパバイザモード(細かい人なら SPARC の用語を使うでしょうが、そこはご容赦を)が固定されたなら、UltraSPARC T1 の回路が公開されるよりはるかに、有益な貢献となると考えます。
特許はどうなってるんでしょ (スコア:4, 興味深い)
参考 (スコア:3, 興味深い)
SPARC V8のVHDL実装であるLEON2 [gaisler.com]
回路図の使い途 (スコア:3, 興味深い)
それこそ秘孔を突くような、パイプラインの段数とかも考慮に入れたようなのを吐き出してくれるやつ。
あとは、アセンブラ直書きのライブラリとか。
#某国産RISCチップの機械語を読んで、Cのコードを書きかえて速度アップをさせた経験あり。
#そんなに大きなコードではありませんでしたが。
Re:回路図の使い途 (スコア:2, すばらしい洞察)
>それこそ秘孔を突くような、パイプラインの段数とかも考慮に入れたようなのを吐き出してくれるやつ。
>あとは、アセンブラ直書きのライブラリとか。
どの辺か、までって話はあるでしょうが、"OpenSPARC" に特化してしまうと "Scalable Processor ARChitecture" という意義が失われてしまうような希ガス。
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Re:回路図の使い途 (スコア:2, 参考になる)
速くなると言って、片っ端から再コンパイルしてた記憶があります。
昔では386と486でも高速に動かすにはコードの最適化が必要でだったはずです。
たとえば386ではJumpはDword境界で行ったほうが効率がいいので、
境界整合のためNOPを入れたりしたようですが、486では意識せずによくなったとか、
命令ごとのクロックサイクルを意識することもなくなったとかいうのも
プロセッサの設計からくる最適化ネタですかね。
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Re:回路図の使い途 (スコア:3, 興味深い)
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率直に言うと (スコア:5, すばらしい洞察)
人件費です。ハイ
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Re:率直に言うと (スコア:3, おもしろおかしい)
>人件費です。ハイ
人件費は最適化ではなく最小化したいものではないでしょうか?0ならサイコー :-p
#ホントに適切に払われると困る、という企業多数と見た。
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どこまでGPLが影響するのだろうか… (スコア:3, 興味深い)
Re:どこまでGPLが影響するのだろうか… (スコア:2, おもしろおかしい)
ソケットつけて取り外し可能な場合、ボードは対象外
ということになりそう。
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このマイコンは (スコア:1, おもしろおかしい)
トラ技ですか?DWMですか?
プロセッサをオープンソースされてもねぇ... (スコア:1)
プロセッサ由来のバグが見つかったとしても、修正ということで、プロセッサ自体にハードウエアパッチ(!)を当てたり、ピンセットでパターンにジャンパ線付けたり、カッターナイフでパターンを切ったりできないしねぇ。
Sunは、設計のミスのfeedbackを期待しているのかしら
3rd party(ハード、ソフト)のための、仕様の公開というほうが現実的かな?