Compuware社 SoftICE販売終了 9
ストーリー by yoosee
ニーズありそうなもんですが 部門より
ニーズありそうなもんですが 部門より
dekaino曰く、"Compuware社(旧Numega社)は2006年4月3日に、Windows 用カーネルデバッガの SoftICE を含む DriverStudio 製品ファミリの販売を終了すると発表した。 4月4日現在、すでに DriverStudio製品ファミリの紹介ページはデッドリンクとなり、DevPartnerファミリのページに自動転送されている。このページの右下に
As of April 3rd, 2006 the DriverStudio product family has retired.との記述が小さくされている。
SoftICE は MS Windows のカーネルデバッガとして群を抜いて高性能な製品で、Windows 用デバイスドライバの開発に欠かせないツールであった。サポートが終了するわけではないが、販売終了となったことはデバイスドライバ開発エンジニアにとって大きなインパクトであることは疑いの余地はない。もはや Windows 用のデバイスドライバ開発の需要は低下し、サードパーティの専用ツールが商品として成立しない時代となってしまったのだろうか?"
使っている人間としては (スコア:5, 参考になる)
シリアル接続のWinDBGに比べて、DbgPrintを大量に入れてもストレスがないというのが使用していた主な理由だったりしますけれど、VMWare+WinDBGという選択肢ができて、この速度の優位性が一気になくなりました。ソースを使ったデバッグという土俵では両者に有意な差は感じていませんでしたし。
64bit環境のことを考えるとなおさらです。VMWareはすでに64bitを正式にサポートしているため、ゲスト、ホスト共に安心して使えます。
ドライバを書いて給料をもらっている人間としてはこの1年で必然性が一気になくなった気がします。ドライバはすでに64bit版があって当たり前になりつつありますから…
Re:使っている人間としては (スコア:5, 参考になる)
さらに付け加えると、VMWare上で問題を起こせれば、どこでも再生できるという利点があります。
実際にMSでさえサポート契約の区分によりますが、私の会社との契約ではVirtualPCだけではなく、VMWareのイメージを送付すれば(もちろん同時にフルダンプがあるのが望ましい)問題の解析をしてくれます。私が書いたドライバだけであれば問題が発生しないのに、あるドライバと共存すると問題が起きる。なんていう場合には有効です。実際に何度か他の会社側の問題を発見したこともあります。
完全に独立したデバイスのドライバではなく、フィルタドライバなど他と密接に絡むドライバを書いているとVMWare上で問題を再現できるかどうかはかなり重要です。
ハードウェアを制御するデバイスドライバ (スコア:3, 興味深い)
なるほど! VMWareでWinDBGを使うのはいい手ですね。想像するだけでも快適なのがわかります。
しかし、この手法でデバグできるのは、ファイルシステムドライバやプリンタドライバのようなカーネルモードで動いてるがハードウェアを直接制御しないコードですよね。
直接ハードウェアを制御するデバイスドライバ、たとえばNICのminiportドライバなどは、VMWareのVMの中では当然動作しないので、この手法は使えないでしょう。こういう条件においてはSoftICEの優位性はまだあると思います。
でも今はもうそんな仕事の数は少ないんでしょうねえ…
Re:ハードウェアを制御するデバイスドライバ (スコア:2, 参考になる)
ちなみに最近の SoftICE なら VMware 内でも使用可能です。確かCompuware 社も正式サポートを表明していたはず(参考:Using the SoftICE Debugger in a Virtual Machine [vmware.com])。
Mc.N
Re:ハードウェアを制御するデバイスドライバ (スコア:0)
#実ハードウエアとの違いで却ってはまりそうな予感
Re:使っている人間としては (スコア:3, 興味深い)
、、、開発を止めたのは Vista に対応出来ないと踏んだからなんでしょうかねぇ。
Mc.N
英語苦手 (スコア:3, 参考になる)
Driver Studio製品ページ [compuware.co.jp]
販売終了のお知らせ [compuware.co.jp]
印象的には (スコア:2, 興味深い)
リバースエンジニアリングの是非議論などが思い出される。
Re:印象的には (スコア:2, 興味深い)
懐かしい気もするが、使わずに済むならそれにこしたことはなしと。
とは言え、今も昔も大してどころか何もかわらないですね。 こういう書籍 [amazon.co.jp]を手にとってながめて書棚に戻した感想。