単分子ダイオードの開発に成功 15
ストーリー by yoosee
小さいことはいいことだ 部門より
小さいことはいいことだ 部門より
小さいのでAC曰く、"NSFのプレスリリースによれば、シカゴ大学の研究者らによって、数十程度の原子で形成される単分子によって構成されるダイオードの開発に成功したそうだ(NSFのサイトにQuicktimeムービーがある)。これは、サウスフロリダ大とロシア科学アカデミーの理論家によって原理が確立されていたもの(サウスフロリダ大のプレスリリース)を現実化したもので、これまでの一般的なダイオードの1000分の一程度の大きさになる。
近年、Intelの研究者がムーアの法則に限界があることを認めるという報道があった一方、Intel CEOが限界の存在を否定するなど、1965年に発表された半導体の集積度に関するムーアの法則に関する議論がなされているが、単分子ダイオードの開発によって一つの究極に達したといえるだろう。"
補足情報 (スコア:5, 参考になる)
とりあえず,単分子ダイオードの開発自体は遥か昔に行われており,
今回のが最初の例ではありません.
元論文からreferenceを拾えば,1974年の論文でdonor-acceptor
型のdiodeが提案され,1993にはLB膜状のもので検証,今回のと同型の
分子構造のものが2002,電極によるものじゃないとか単分子の性質による
ものだとかいろいろ細かい検証もやられてはいます.
#単分子デバイス系だと,電極とのカップリングが無視できないため,
#分子の効果なのか電極の効果なのか実は区別できないことも多々あります.
#最近も,「今まで単分子デバイスだといわれていた挙動が分子を電極間に
#挟まなくても再現してしまった」(つまり非対称なナノギャップ電極
#だけで出る現象だった)とかがいくつも出てきてみたり.
今回の論文は,「単分子ダイオードを作った」ではなく,「このような
単分子ダイオードがどのようなメカニズムで動いているか」の解析論文です.
#大まかな原理は分かっているわけですが,それを(半)定量的に扱っています.
あたかも今回初めて開発されたかのようなタレコミはちょっとどうかなあ
と思う今日この頃.
Re:補足情報 (スコア:1)
・・・いや,タレこむ程の内容に思えなかったもので.
んー,すでにあるものに対する理論的なものですから,タレこんでも
一般受けは悪いんじゃないかと.
小さいものつながり (スコア:3, 興味深い)
#このタレコミは却下されたのでAC
ダイオード (スコア:1, おもしろおかしい)
Re:ダイオード (スコア:0)
Re:ダイオード (スコア:0)
余計なもの=1, おもしろおかしい=1, 不当プラスモデ=1, 不当マイナスモデ=1, 合計=4
Re:ダイオード (スコア:0)
がんばれ!(何を?)
Re:ダイオード (スコア:0)
物理の法則に負けてはいられない (スコア:1, 興味深い)
Re:物理の法則に負けてはいられない (スコア:0)
「なんとかインチキできんのか」
# へへ、先に言っちゃった。
Re:物理の法則に負けてはいられない (スコア:0)
理系(というよりは工学的センスの見方をする)人間としては物理(無条件にひれ伏しちゃうのは他には化学と数学?)の『法則』には意識せずにひれ伏しちゃうものですけど、それに挑戦するのはかっこいいと思いますよ。
単分子の物性測定 (スコア:1)
作成したダイオードで、なんらかのデモができるレベルのデバイスが出来たら相手にしてあげますよ
というのが、レトリックが通用しない半導体で食ってる人の意見です。
LEDじゃないのね (スコア:1)
と思ったら、発光ダイオードじゃなくて普通のダイオードなのですか?
# でもこれで発光ダイオードができても光度が足りないのかな
『月面兎兵器ミーナ』2007年1月13日から放送開始