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ThinkQuest@JAPAN 2005の授賞式開催される 11

ストーリー by wakatono
とってもCoolな若者たちの成果 部門より

2006年6月24日、早稲田大学の井深大記念ホールにて、第8回全日本Web教材開発コンテスト(ThinkQuest@JAPAN 2005)のファイナリストプレゼンテーションおよび授賞式が開催された。ThinkQuestとは、もともとは1995年にアメリカで始まった、Web教材開発コンテストであるが、日本でも開催されるようになってから8回目になる。このコンテストの狙いは4つあり、チームおよび作品について、「いかに知識をつけ」「それを表現し」「どのような形でチーム内での協力を行い」「それを『教える立場』として完成させるか」というあたりを重視している。また、単に作っておしまいというものではなく、サイトの企画やその作成、改善、プロモーション全体にわたって評価されるため、長丁場かつ多くの人が携わる、いい感じに大掛かりなコンテストである。

結果詳細は、ThinkQuest@JAPANの2006年6月24日版プレスリリースで公開されているが、ファイナリストとして残ったものの中から、中学生の部、高校生の部ごとに銀、金、プラチナという賞が授与され、その上で、部門横断的に一番良かったものについて「最優秀賞」を、それ以外だと経済産業大臣賞、総務大臣賞、ベストドメインネーミング賞、Best English サイト賞、English サイト奨励賞といった賞を授与されている。
作品のレベルは回を重ねるごとに向上しており、また、ファイナリストプレゼンテーションの内容も、発表3分/質疑応答2分と短い時間であるものの、内容的には非常に充実したものであった。もっとも、中高生らしい側面もあるにはあった。たとえばEnglish A.I.landのプレゼンテーションの質疑応答では「英語の成績が上がった『気がする』」という感じの回答もあり、微笑ましいことこの上ない。

プレゼンテーションを聞いててびっくりしたことの一つに、ファイナリストの所属が非常に偏っていたということが挙げられる。それとなく聞こえた話では、ThinkQuest@JAPANへの参加を教育の一環として捉え、生徒の参加を促している学校があるということだ。もっとも、選考する側としても優秀な作品であれば、特に所属の偏りは気にしないということらしい。このあたりは、今後さまざまな学校でも同様の取組みをするところが増えてくれれば(あんまり)気にならなくなるところかと思うし、そのようになれば、さらに隠れた才能が発掘されるのではないか(今でも充分レベルは高いと思うが)。今回の応募チームは513チーム1295人(中学生:186チーム473人、高校生327チーム822人)ということだが、他の学校のがんばりに今後期待したい。

詳細はオフィシャルページで公開されるが、簡単に賞と作品名を以下に示す。

なお、個人的にCoolだと思ったサイトはplanetaria、面白いと思ったサイトは、ピアノフォルテEnglish A.I.land(C)研究部古今東西思想館実験で楽しくなる力学教室妖々絵巻という感じか。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • どうして子供にこんな愚にもつかないことをやらせたがる大人がいるのか理解に苦しむ。

    こんなことやらせる前に、
    • 研究対象そのものを3分でも余計に勉強させる
    • 知識を仕入れた場合に「仕入れ元」を把握しておく程度の分別をつける
    など、他にやることがあると思うんだが。

    # ある程度の時間を与えてやれば、子供は
    # 「難解な、間違っていない説明」は理解する。
    # 馬鹿な大人は「それでは子供が理解できない」
    # と言うが、理解できないのは言ってる人本人だけだったりする。
    --
    yp
    • by Anonymous Coward on 2006年06月25日 9時37分 (#966622)
      このコンテストの狙いは5つあり、チームおよび作品および主催者について、「いかに知識をつけ」「それを表現し」「どのような形でチーム内での協力を行い」「それを『教える立場』として完成させ」「いかに主催者の知名度が上がるか」というあたりを重視している。
      親コメント
    • by SHNSK (10099) on 2006年06月25日 23時31分 (#966882)
      僕はイギリスでもオーストラリアでも(本質的には)似たような教育を受けていましたよ(笑

      上の目的(きちんと勉強させて,情報源を丁寧に確認する)を達成させるのにもっと良い方法がある,との提案があるのでしょうか?

      #匿名にしても僕だとばれるのでID
      親コメント
    • 物事を理解するにあたって、「人に教えてみる」というのはそれなりに効果的な手段の一つではあるわけで。
      論文作成とかは、その延長線上にあるように思います。

      人に教えてもらってるうちは、自分は何が「わかってないか」はわからない。
      親コメント
    • 結果的にマルチレスになるんで新しい枝につけます。

      他人に教えることで自分の理解が深まるのは確かにそうなんですが、同じ教えるなら「ライブで」教えた方が効率がはるかによくなります。得られるフィードバックの量が段違いだし、コミュニケーション能力を養ううえでも、そういう「近い距離での能力」をまず磨くべきでしょう。

      こういう「成果を形にする」経験って、それを通じて興味を掘り起こせるという期待はできるものの、年齢が低ければ低いほど弊害が大きいものです(必要なのは筋道を立てて考え、説明する能力なわけですが、それが未成熟なためどうしても「別なところ」で勝負しがちになる)。

      手持ちの材料でなんとか成果を出す方法とか、筋道立てて説明しても理解してくれない人に「なんとなく何かがわかったような気分」になってもらう技術とか、見栄えのする発表の仕方だとか、そういうのは大人になってから嫌になるくらい学べるし、実際大人になってから学んでも遅くない(筋道を立てて考える能力が身についてさえいれば)ので、若い人には地味な基礎訓練を少しでも多くやってもらいたいところ。

      まあ、スポーツなんかと一緒で、基礎訓練ばっかりだと気力が低下してくるので、息抜きに派手なことやるのは構わないんですが。息抜きでやるならもっと「くだらないこと」を大真面目にやってくれると嬉しい。

      # 大人になると子供には好きなことを言えていいな。
      # ジジイになって「最近の若い者は・・・」って言える時が楽しみだ。
      --
      yp
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    • by maty (3877) on 2006年06月25日 23時05分 (#966870)
      指摘としてはそうだとは思います
      でも子供に「そのことの必要性」をわからせるためには
      一回自分で考え抜いて作り上げた快感を教えないといけない
      とおもいますよ

      その快感が次回の創作や思考や志向の元となりますから
      大きいです。

      「俺これやってみたい!好きだから!!」これを言わせるのもだいじでは?

      #好きでやりたい機械系からソフト系に移った俺が言う
      #のもなんですが、作る楽しみはなかなか脳から麻薬で
      #ますから1回経験させりゃ・・・ニヤリ
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    • by Anonymous Coward on 2006年06月25日 12時15分 (#966678)
      なんで、って・・・、
      (一般的な)大人が作るよりもマシなものが上がってくるからでしょ?
      でもって、コロンブスが卵を立てた後なら、その良し悪しぐらいは大人(主催者)でも判断つく、と。
      流石に受賞している優秀作品は、よくあるe-learning教材よりは良い出来になっているように思うし、e-learning教材の開発のヒントにぐらいはなり得るのじゃないかなぁ。まぁ、教材製作業者がちゃんと参考にすれば、の話だけど。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2006年06月25日 13時21分 (#966696)
      アメリカ人が好きなのはこういうの [cronos.ne.jp]でしょ(18禁注意)

      >研究対象そのものを3分でも余計に勉強
      ゲーム脳って便利な言葉で片付けたくなるほど、集中力の続かない子が増えてるんです。
      これも、自己表現の機会を与えられると自主的に取り組む、ラッパーに憧れるような、
      最近の子の特徴に目をつけたものでしょう。
      教師→生徒の絶対的な知識伝達のベクトル、力関係のヒエラルキーが、
      昔とは変化していて子供を押さえつけてまで教育を施す事が難しくなっているのです。
      学習させたい本題からズレて、「愚にもつかない」事になってるのは
      否定できないけど全く価値がゼロとも思わない。

      >知識を仕入れた場合に「仕入れ元」を把握
      自発的に出来る姿勢がある子には、教育なんていらないともいう
      教科書に書いてあるから、新聞に書いてあるから、テストにでるから、
      全面的に信頼して暗記すればいい合理的教育システムの枠内でやるのは難しい。

      ># ある程度の時間を与えてやれば
      ゆとり教育批判が渦巻いてる事で、子供自身で考える力を与えるゆとりも否定されてます。
      詰め込み成果主義教育の復権を唱える人も少なくなかったりして。
      だからこそ、こういう「愚にもつかない」かもしれないカリキュラムで
      時間を確保してあげるのではないでしょうか。
      親コメント
    • まあ、教える側に意識を移すことで理解は深まるし、
      無駄にはならないんじゃないですかね。
      こういう面白い経験ってなかなか出来ないし。

      普通の勉強はいつでも出来るから。
      --

      --- (´-`)。oO(平和な日常は私を鈍くする) ---
      親コメント
    • あなたもそんな馬鹿な大人ですね。

      もうちょっと裏を知ればそんなこともいってられないかな
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