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電力線通信は解禁か制限か 156

ストーリー by Acanthopanax
喧々囂々 部門より

maia曰く、"日経新聞の記事によれば、電波監理審議会は13日、家庭内で電力線をLAN代わりに使う「電力線通信」の技術基準を総務省に答申した。雑音電波への懸念に配慮する形で、「雑音レベル」を大幅に低い水準に抑え込んだ。メーカーの想定よりも厳しい基準となったため、日経では「実現が難しくなったとの指摘もある」としている。朝日新聞の記事によれば、答申は以下の点を総務省に求めた。

  1. 装置の許可に当たり他の通信に妨害を与えないとする資料提出や説明を求める
  2. 混信が起きた場合に対応できる総務省の体制を整備する
  3. 必要な場合は技術基準を見直す

出力制限がどの程度のものなのか、その結果想定される通信速度はどの程度か、今のところ情報は見つからなかった。"

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  • 電線がてけとーに三つ又につないである場合にも問題なく三方で通信が成立する規格には見えないんだけど。
    つまり壁の中で三つ又になってるところにはことごとくハブ相当品を埋め込み。テーブルタップも全部捨ててハブ機能つきに交換。ついでに手持ちのUPSも全滅。

    それだけコストをかけるんなら無線LANかなにかのほうがてっとりばやくていいんじゃね?
    • NTTが民営化されてちょっとしたころ、「ホームテレホン」というのが流行った時期がありました。
      各部屋に電話機が置けて通話が転送できる、便利だ!ということでしたが、導入の手っ取り早さとコストにはかなわなかったのか、コードレス電話器が出てからは、主役はコードレス電話機になりました。
      PLCにも、なんとなく無線LANとの間で、似た状況が起こりうるような気がします。
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    • by Anonymous Coward on 2006年09月14日 19時11分 (#1018722)
      このPLCは色々問題があるまま見切り発車の感が強いです。 問題点については当方のページを是非ご覧ください。「PLCってすごーーーい」という人もきっと印象が変わると思います。 http://nonomura.iza.ne.jp/blog/entry/39065/ [iza.ne.jp]
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    • by Anonymous Coward on 2006年09月14日 21時48分 (#1018833)
      >電線がてけとーに三つ又につないである場合にも問題なく三方で通信が成立する規格には見えないんだけど

      いえ、問題ありません。
      PLCって、有線通信というより、無線に近いんですよ。

      その昔、10BASE-5っていう、イーサネットの規格がありましたが、コレって1本の線に複数の端末がぶら下がれます。
      同軸ケーブルをぶった切って、間にT字型コネクタ挟んで三つ又分岐して、そこに「トランシーバ」という送受信機を接続しています。
      だれかが送信している間は、送信できません。
      同時に送信しちゃった場合は、コリジョンが起きます。
      …スイッチングハブ時代の前、ダムハブ時代と同じですね。

      つまり、PLCも、別の機器が送信中は他の機器は送信できません。

      ちなみに、三つ又やテーブルタップでは問題なく通信できるはずですが、
      隣の部屋のコンセントと通信できるとは限りません。

      -------------

      近年の家庭は、大抵が単相三線式200Vという規格の電灯線を引いています。
      コレは、電柱から3本の線を引いてきていて、

      A―― +100V
      C――  0V
      B―― -100V

      という配線になっています。(実際は交流なので±は変化します。)
      通常は上の2本(A-C)か、下の2本(B-C)を使って、100Vを得ています。
      エアコンなどの電力を食う機器は、上下の線(A-B)を使い、電位差200Vを得ます。

      ココで問題となるのは、A-Cの回路と、B-Cの回路接続されていない、という点です。
      共通線Cで接触はしていますが、PLCの信号線を送るには±2本の線が必要なので、Cだけつながっていても、信号は到達しません。
      同様に、A-Bの200V系にも到達しません。

      コレが、実は最大の問題点となっています。
      問題点になっているんですが、解決策が見つからないため、見なかったことにされています。

      AとBをブリッジする機器を配電盤とかに設置すればいいんですが、お手軽LANというPLCの理念から遠いですよね。
      まぁ、どっちにしろ、PLCノイズの戸外漏洩防止のために、配電盤あたりにフィルタを挿入しなければ使えない、ってコトになりそうですが…。

      -------------

      今気づいたんですが、200V系って、コールド線Cは配線されていませんよね。
      とすると、200V配線は全て、コモンモード電流が流れてしまい、大量のノイズをばらまいてしまうのでは??
      …コレって検証されてるんでしょかね…。
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  • ハムの人も反対 (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2006年09月14日 9時38分 (#1018208)
    http://bogusnews.seesaa.net/article/23729421.html [seesaa.net]
    >「ふろしきから内容物がこぼれる“漏洩”の問題が解
    >消されていない。お中元・お歳暮のシーズンには、電
    >線を進むふろしきからハムが転落して通行人に激突す
    >る可能性がある」と、ハムの人の別所哲也氏は語る。

    なるほど、これは問題だ。
  • by tomotan (20625) on 2006年09月14日 5時39分 (#1018120)
    Wikipediaの解説 [wikipedia.org]によると、通信速度の理論値は200Mbps程度のようですね。実効速度は半分以下でしょうか。
    これが日本中に普及する頃には、光ファイバーが1G超で各家庭に行き届き、時代遅れの代物になっているような気がします。
    原油高で経営の苦しい電力会社が次期商品の目玉にしようと期待する気持ちもわからないでは無いですが。

    • by Anonymous Coward on 2006年09月14日 8時07分 (#1018159)
      >原油高で経営の苦しい電力会社が

      いや、全然苦しくないですよ・・・
      原油の値段上がったら燃料調整費とか言って電気料金上げるだけですからね、各電力会社は

      燃料調整費製での付いては下記のURL参照
      http://www.tepco.co.jp/e-rates/custom/shiryou/chousei/index-j.html

      ちなみに、ここ1年くらいで各電力会社が値下げとか言って電気料金を下げましたが、これは一種の数字のトリックで、
      今までの制度(?)の燃料調整費が上限いっぱいになったので、そこをリセットして過去の料金+燃料調整費を新しい料金にしただけです。

       そのまま値上げすると批判が大きいだろうから値下げしたように見せかけておいて、今は上限いっぱいの燃料調整費を0にして、今後燃料調整費が叉上げられるって寸法ですよ。

      一時的には電気料金が下がっても、4半期ごとに燃料調整費を上げれば今度の値下がり分なんてすぐ元が取れるでしょうね。

      電気屋なのでAC!
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    • by Anonymous Coward on 2006年09月14日 5時51分 (#1018122)
      うんにゃ。

      ここ [asahi.com]とか、こことかの記事 [asahi.com]にもあるとおり、霞ヶ関やらメーカーやら利益団体やら周辺業界やらが何年も前から認可を前提に散々投資しまくってていまさら後に引けないのが真相。

      そんな、高々ここ一、二年の原油高で電力会社はこの方面に動きませんて。

      結局、通信は官界に残された数少ないうまみのある領域なんでしょうなぁ。

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    • by imasyu123 (24336) on 2006年09月14日 9時27分 (#1018196)
      情報家電(DVDとかのマルチメディア機ではない方、所謂ホームオートメーションやスマートホームと言われる方)に特化した用途で使用しようというのではないでしょうか?
      それなら実効速度100Mでも十分なような気がしますし、余計なLAN線を使うことなく,新たな設備投資の必要の無い電力線で通信できることは十分有効だと思います。
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    • by NOBAX (21937) on 2006年09月14日 6時54分 (#1018135)
      光の予定はなく
      局舎から何キロも離れていてADSLも使い物にならなくて
      いまだにISDNに頼っているなんてところも多いのですよ。
      光が全国の各家庭に行き渡るなんて幻想にしか思えません。
      デジタルデバイドならぬ情報伝達量の地域間格差が起きているのが現状です。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2006年09月14日 6時33分 (#1018127)
  • by yab731 (23519) on 2006年09月14日 10時54分 (#1018274) 日記
    あんまり魅力的に聞こえないのですが、そもそも
    そんな電波障害が起きるほど普及するんでしょうか。
  • by Anonymous Coward on 2006年09月14日 11時05分 (#1018289)
    >混信が起きた場合に対応できる総務省の体制を整備する

    と記事にありますが、ここで混信となっているのは他機器(既存通信機等)への妨害のことだと思われます。
    もし、妨害が発生した場合、どのようにして対処するつもりなんでしょうかね…。

    例えば電波天文の場合、ノイズフロア(背景雑音の全体的なレベル)が上昇してしまいますが、その結果目的の信号がノイズに埋もれて観測不能となってしまいます。
    この場合、妨害されたと見なされますが、無数の機器が放射した不要輻射が重畳された結果のノイズフロア上昇です。果たして対策なんてできるんでしょうか?

    同様にアマチュア無線や漁船での通信なども、遠方あるいは小出力の通信が困難になるかと思われますが、コレも一様なノイズフロアの上昇であった場合、原因装置の特定は困難です。

    ノイズフロア上昇ではなく、例えばETC装置がAMラジオに与える混信のような明確な妨害であった場合でも、何百何万と普及した装置のうち、障害発生元となっている機器の特定ができるのでしょうか。

    通信信号の中に固有のIDを持たせ、それを総務省に登録させる、あるいはGPSでも内蔵して座標値を発信する、等の、個々の機器と所有者/所在地を特定し、妨害発生時には機器を停止できるための仕組みが必要となるはずですが、これらは考慮されているのでしょうか。

    また、たとえこれらの仕組みを作れたとしても、はたして末端消費者に、「妨害が発生したので使用を禁止します」と言えるのでしょうか。

    「混信が起きた場合に対応できる総務省の体制を整備する」とありますが、単なる苦情受け付けだけで実働しない、あるいは実働はしても人が少なくて実効力が無い、という仕組みになりそうで、懸念しています。
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192.168.0.1は、私が使っている IPアドレスですので勝手に使わないでください --- ある通りすがり

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