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14999 story

雑誌「ライフ」廃刊へ 35

ストーリー by yosuke
end_of_life 部門より

blackjap 曰く、

CNNの記事などによると世界的に有名な写真雑誌「ライフ」が2007年の4月20日号を最後に廃刊することが決まった。タイム社の発表によると、今回の廃刊の理由は新聞業界全体の縮小に伴い広告収入の確保が難しくなった為とのこと。
ライフ誌は1936年タイム社から創刊され、全盛期には850万部が発行された。
しかし報道メディアとしてテレビが普及するにつれ、同社の経営状態が悪化。1972年12月29日に通算1862号で休刊した。その後1978年に月刊誌として復活したが、2000年5月に再び休刊。現在のライフ誌は2004年7月に新聞に折り込まれる無料の週刊誌として復活したものだった。
なお、ブランドとしてのライフは継続する。また、2007年中に、同誌に掲載された1000万点に及ぶ写真をWeb上に公開し、検索・閲覧が出来るサイトを立ち上げるという。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by mizuho (7378) on 2007年03月28日 16時13分 (#1133434)
    >今回の廃刊の理由は新聞業界全体の縮小に伴い
    >広告収入の確保が難しくなった為とのこと。
    という原因と

    >同誌に掲載された1000万点に及ぶ写真をWeb上に公開し、
    >検索・閲覧が出来るサイトを立ち上げる
    という予定から、

    「これまでの写真資産を元に、Web上で広告収入を得ます!」
    ということですかね。
  • これからは (スコア:4, おもしろおかしい)

    by 127.0.0.1 (33105) on 2007年03月28日 16時40分 (#1133446) 日記
    これからはSecond Lifeの時代ってことですかね! <全然違う
  • 廃刊は残念というか寂しいんですが。

    また、2007年中に、同誌に掲載された1000万点に及ぶ写真をWeb上に公開し、検索・閲覧が出来るサイトを立ち上げるという。

    これはまたずいぶん太っ腹なサービスですね。リンク先によれば、

    20世紀の事件や人々を収めた最も貴重なコレクションを、個人的利用のためには対価なしで公開するよ!

    とのことですから、多分登録制じゃないわけだ。

  • by patagon (1453) on 2007年03月28日 17時49分 (#1133481) 日記
    LIFE誌といえばロバート・キャパとかマグナムを思い浮かべるが、当然ながらリアルタイムで知っているわけではなく
  • by ymitsu (31883) on 2007年03月28日 19時38分 (#1133521)
    そしてアーカイブとして新しいLife\(^o^)/ハジマル

    Lifeといったら、戦中に日本兵の骸骨を表紙にした雑誌ですよね。
    歴史のある雑誌の過去のアーカイブには、ある種プロパガンダ的な
    現在の常識に照らして不適切な物も当然存在するわけですけど、
    ああいうのも公開しちゃうつもりなんだろうか。
    • by yusasa (1159) on 2007年03月28日 20時11分 (#1133539)
      > Lifeといったら

      ふつう (の基準はそれぞれ違うので何とも,ですが),キャパの「崩れ落ちる兵士」とか「オマハ・ビーチ」では?
      広島・長崎の被爆直後の写真を (1952年になってからですが) 世界に流したのも「LIFE」でしたし。

      戦時中は「敵国日本」に対する敵視 (当たり前) 写真・記事があったのは兎も角,ハースト系メディアよりは,だいぶ「良心的」なジャーナリズムだったと思いますが。

      # 下記の本では,メインは「FORTUNE」誌だけれど,「LIFE」誌の話も出てきます。
      # 『嫌われた日本 [amazon.co.jp]』(高島秀之:著 創成社新書 ISBN:978-4794450111)
      # 過去に (今思えばあまりにも馬鹿馬鹿しい) 敵対意識があったこと,
      # 同じような構図を未だに繰り返していることの馬鹿らしさを知るためにも,
      # 当時,互いにどのようなプロパガンダが行われていたかを知ることは無駄ではないと思います。
      --
      "Patriotism is the last refuge of a scoundrel." - Samuel Johnson
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      • 「崩れ落ちる兵士」の初出はフランスの『VU』誌だそうです。

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        • by yusasa (1159) on 2007年04月04日 22時10分 (#1137407)
          # う~む。コメント書いたように思っていたのは,妄想だったか。ということで,再投稿。

          『VU』誌が初出だったということは,前述した本にも記述があります。(p.176)

          ロバート・キャパ (Robert Capa) もそんなカメラマンの一人だった。彼の写真で,打ち抜かれる瞬間の兵士を塹壕の中から撮った「崩れ落ちる兵士」は,一九三七年七月一二日号の『ライフ』に掲載された (写真が最初に掲載されたのはフランスのグラフ週刊誌『ヴュ』一九三六年九月二三日号である)。このキャパの写真はスペイン動乱にカンするアメリカの世論を人民戦線に同情的にする役割を果たした。


          当時は,まだナチズム・ファシズムに対しての反感よりは,コミュニズムに対する警戒感の方が強かったわけですから,『LIFE』誌への掲載で「世界」にインパクトを与えたということは言えるのではないでしょうか。

          ついでに。同書には,ヒロシマ・ナガサキの被爆写真の公開についても記述があります (p.192-196)

          日の丸にバツをつけた表紙を持つ『タイム』一九四五年八月二〇日号が,最も多くの紙面を割いたのが「原子爆弾」についてである。米空軍が撮影した広島と長崎のキノコ雲が誌面の左右にアレンジされ,中央には人類に文明と技術をもたらした神プロメテウスの像がある。


          アメリカ空軍撮影の「きのこ雲」は,その威力を知らしめる映像として広く宣伝されたが,世界が「きのこ雲」の下の地獄の映像を知るには,さらに七年の歳月を要した。一九五二年,講和条約発効によってGHQの検閲が終わってから,初めて被爆直後の写真が『ライフ』に掲載された。「一九五二年九月二九日号」である。ヒロシマの写真は『中国新聞』のカメラマン松重美人が撮影したもので,(後略)


          長崎の写真も『ライフ』に掲載された。キャプションには「ヤマハタ・ヨースケという陸軍報道写真班のカメラマンが撮影した」とある。


          松重の写真は被爆から二年後の一九四七年七月六日号の『夕刊ひろしま』(『中国新聞』系列の夕刊紙で発行部数3万部) に掲載され,中国地方の読者 (三万人) は見ていた。しかし,この写真が掲載されると,GHQから「掲載をするには事前報告が必要」との注意を受け,GHQにその写真を提供した後,ネガは中国新聞の資料室に保管された。講和条約発効後,その存在を知った『ライフ』が,非鳴く直後の広島と長崎の惨状を世界に知らせたのである。それまではGHQのプレスコードに縛られて,原爆の写真は一切公開できなかったのである。


          「初出」は『LIFE』誌ではなかったかもしれませんが,「戦勝国」のメディアである『LIFE』誌に掲載されることで,「世界」がそれを知ることができた,もうひとつの例でしょう。

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          「崩れ落ちる兵士」って別に崩れ落ちてるわけじゃないw
      • 確かにLifeと言えば、何をおいてもロバート・キャパですね。
        キャパのすごい写真を公開すれば、コンテンツとして非常に魅力的なものに
        なると思いますし、実際に大々的に公開されるでしょう。
        逆に言うと、コンテンツとして不適切なものは「配慮」される可能性があります。
        おそらくはサイトの広告か、写真の検索サービスをどこかポータルサイトに
        貸して収入を得ようと親会社は考えているのだと思いますが、
        例えば日系企業をスポンサーとして考えているなら、上で私の挙げたような
        写真などは配慮されるような気がします。
        そんなことが無くていろんな写真が見られたらうれしいです。
        それから、興味深い書籍のご教示ありがとうございます。

        # 軽い気持ちでサブジェクト名をつけたのにトピが伸びてて恥ずかしい
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    • by Anonymous Coward on 2007年03月28日 19時57分 (#1133535)
      手塚治虫の漫画みたいに「倫理的観点から現在は不適切と考えられるものが云々」って但し書きでもつけとけばOKでしょう。
      親コメント
      • 闇に葬られたものもありますがね>手塚作品
        • by Anonymous Coward on 2007年03月28日 20時38分 (#1133550)
          件の注釈が付いていても書き換えられているものもありますね。

          患者の兄:「うちの弟は病気なんです」
          ブラックジャック:「病気なんて言うな! 君が病気なんて言われたどんな気持ちになる」

          え? 病気治すがの医者の仕事だろ?
          と思ったら、元々は「かたわ」だったようで
          親コメント
          • そんな書き換えがあるの?
            作品に対する冒涜ですね。ヽ(`Д´)ノプンプン

            # オフトピだけど、書かずにはおれない。
          • 患者の兄:「妹を治してください」
            ブラックジャック:「お前、妹萌えか!」

            ってな台詞コラがあったなぁ
    • それこそがまさに生きた歴史資料ですから、価値があると思いますけどね。
      60年前は殺し合っていた国の人たちと、いま(一応)仲良くできているって、すばらしいことですね。

      もし過去の資産を元に広告収入が上げられるなら、web版として更新してくれればいいのにな。
      親コメント
    • >現在の常識に照らして不適切な物も当然存在するわけですけど、
      >ああいうのも公開しちゃうつもりなんだろうか。

      LIFE AT WAR [amazon.co.jp]なんていう写真集も出ているので
      特に区別せずに出すと思う。
      --

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      You can't always get what you want...
      親コメント
    • むしろ公開しなきゃだめでしょ。
      また数年後まわりに何言われるか分かったもんじゃないし。
    • そりゃそうでしょ。
      大戦中に戦争プロパガンダに荷担しなかったメディアって、あるならどこの国のなによ。
  • by SNT (23129) on 2007年03月28日 19時40分 (#1133523)
    1000万/1862号=5370.56928枚/号

    そんな載ってたっけ?
  • 日本に該当するよーな雑誌はないのかな?
    --

    ---
    TaddyHatty - always @( posedge ↑ or negedge ↓ )
  • by Anonymous Coward on 2007年03月28日 16時16分 (#1133436)
    いまや純喫茶♪
    を「誌名はライフ」で誰か捻ってください。

    #アレゲ頼りなAC
  • by Anonymous Coward on 2007年03月28日 19時48分 (#1133532)
    丸谷才一・山崎正和対談「20世紀を読む」(中公文庫)がライフとマーガレット・バーク=ホワイト [wikipedia.org]に触れています。荒っぽい括りをすると、20世紀は「アメリカ・女性・カメラの時代」を通過している。そして20世紀末の視点で見た場合、彼女が活躍し、ライフが創刊された1930年代のアメリカはまさしくそのひとつのピークではないか、という議論です。

    僕がまだ学生だった12年ほど前に写真展にいきました。マーガレット女史の写真はいまでいうGeek的な嗜好・趣向があるように感じたのを覚えています。メカメカしたものが被写体として好みだったのかな。
typodupeerror

192.168.0.1は、私が使っている IPアドレスですので勝手に使わないでください --- ある通りすがり

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