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文科省、ハイリスクな研究に補助金検討 49

ストーリー by kazekiri
イケイケドンドン 部門より

tarbz2 曰く、

asahi.comに、文部科学省が、成功の見込みが十に一つ程度でも大きな成果につながる可能性がある研究に対して、新たな補助制度を検討という記事が掲載されている。成果が確実と期待される研究に補助金が集中し、革新的な研究が出にくくなっているということへの反省からということだが、 対象は、実績のある研究者が試みる従来とは違う分野の研究、従来の学問分野を超えた新しい分野の研究、現在の技術では実現が難しいテーマに挑戦する研究ということである。文部科学省のサイトでは情報は発見できなかったのだが、高リスクな研究に補助金を出すという発想はよいことだと思う。

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  • by Anonymous Coward on 2007年05月18日 16時19分 (#1159020)
    と思います。
    以前は国立大学なら校費として300万円くらいのお金がだまっていても入ってきていたわけで、これで数年ちょいちょい研究していけそうなら科研費申請--という流れがあったんですが。
    失敗してもノーリスクなので冒険しやすかったですね。
    #むかしさるアメリカ人研究者が日本に滞在していたときに
    #"Kohi" is the most excellent system in the Japanese academic budget !!
    #といっていたことを思い出して今日も溜息。
    • by Anonymous Coward on 2007年05月18日 18時28分 (#1159093)
      参考になります。ちょっと調べましたが色々web情報転がってますね。
      で、大抵は嘆きの声なのですよ…。

      例えば、独法化前の理工系の学科では、教授+助教授+助手の組み合わせで、
      小講座当り年間300万円以上の校費が支給された。
      この4月からは、助教授が准教授と名称変更、教授と同額の運営交付金が支給される。
      それは大学により異なりけれども、一人当たり年間25万円前後である。
      一方、助手は助教と名前を変えたが、年間10万円しか支給されない。

      仮に、これら3人が共同して研究室運営をする際、年間60万円となり
      以前の5分の1以下の予算で小講座=研究室を経営するわけだ。
      研究室に所属する卒研生(4年生)10人、大学院生8人の教育をするのに、
      これではコピー代にも事欠く有様。研究をしたければ、外部資金
      (科学研究費、NEDOなどのプロジェクト研究、民間企業からの奨学寄附金など)を入手せよとの話だ。
      http://blog.goo.ne.jp/charotm/e/8dca9864b04b6e626752f2d419745636 [goo.ne.jp]

      さらに

      ◆基本図書整備計画の廃止
      1981年度以来、特別設備費の交付を受けて、四次にわたる基本図書整備計画を推進し、
      図書館資料の充実に努力してきました。最初の頃と比べると、その金額は大きく削減され、
      現在では年間700万円程度となっているのですが、校費に次ぐ重要な財源として、
      最近では特に中央アジアやウクライナ、シベリア、極東などの地域の資料整備促進に充てられてきました。
      しかし、特別設備費の交付は2001年度で打切られ、以後、そのような費目自体がなくなるとのことで…(略)
      2001年度スラブ研究センター冬期シンポジウムより
      http://src-h.slav.hokudai.ac.jp/jp/news/88/news88-1.html [hokudai.ac.jp]

      西洋史系で資料調達費用ってかなり重要だと思うんだけど…さくっと削減…他人事ながら哀れorz

      ※ちなみに人文系の予算の縮小具合は結構凄いです…
      調べたら教官一人当たりの額では、工学部の2割程度だった…(岩手大学のケースですけど)
      http://www.ccrd.iwate-u.ac.jp/liaison/shikin/suii.html [iwate-u.ac.jp]
      親コメント
      • 毎年1%予算が削られてるんでしたっけ<国立
        で、東大の予算の1%=小樽商科大の予算ぐらいだとか・・・

        「だったら小樽商科大つぶせよ」と言っていた理系の先生知ってるのでAC
      • 日本語の斜体って読みにくいんです。(少なくともWindows XP環境)

        お願いですから下手に斜体などにせず、引用は<blockquote>タグを使ってください。

        #というか今時<i>タグはないでしょう……。
        #せめて<em>とか……。
  • 率は妥当なのか (スコア:4, すばらしい洞察)

    by slash..jp (31800) on 2007年05月18日 16時56分 (#1159041)
    今までにない研究テーマと言っているのに
    10に1つの成功の可能性狙いというのは
    結構高率な気がしない?
  • by Anonymous Coward on 2007年05月18日 14時56分 (#1158966)
    基礎研究の予算削ってこっちに回すとか言い出さないか不安
  • >文科省、ハイリスクな研究に補助金検討

    いっそ、「文科省、ハイリスクでも助成方針で強行」の方向に動いてくれたほうがいいかと。
    現場の有能な人材の海外流出を食い止める効果も期待できると思うんだが。
    当然、失敗しても研究継続できるぐらいの「再チャレンジ」のチャンスも与えられるべきでしょう。
    再チャレンジ政策はこっちにもあってもいいでしょうし。

    でも検討で終わって欲しくないよな。ここでぬか喜びさせられたら、もっと悲惨な状況になりそう。
    --

    /* Kachou Utumi
    I'm Not Rich... */
  • by e2718 (23583) on 2007年05月18日 19時46分 (#1159117) 日記
    研究費の審査って、基本的に中堅以上の日本人教授が行います
    従って、審査員になる頃には、年をとって頭が固くなっていたり
    人間関係のしがらみで、がんじがらめだったり
    今の地位を失うのが怖くなったりしている人が、大変多い

    従って、ろくな研究もしていないのに、
    人間関係とかコネ「だけ」に優れた教授に金がいってしまい
    本当にお金が欲しい、若手には回ってこないこともままある

    安易な日本叩きや、外国礼讃はしたくないが
    科学に限らず、日本て独創的な発想を認める
    風土とか文化が、極端に不足しているからね
    審査員も思いきった変更が必要なのでは?

    例として
    最近ノーベル賞を取った
    白川、野依、田中、小柴の4氏のうち
    学会の重鎮だったのは、野依氏と小柴氏の2名
    残り2人は、学会では、ほぼ軽視、異端児、無名扱いされていた人だからね
    ノーベル賞クラスでも、勝率5割程度な訳よ
    とても審査出来るとは思えん、、、、

    • Re:誰が審査するの? (スコア:2, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2007年05月18日 20時04分 (#1159121)
      かと言って、役人に審査させるより100倍はマシです。
      親コメント
    • > 従って、審査員になる頃には、年をとって頭が固くなっていたり
      > 人間関係のしがらみで、がんじがらめだったり
      > 今の地位を失うのが怖くなったりしている人が、大変多い
      >
      > 従って、ろくな研究もしていないのに、
      > 人間関係とかコネ「だけ」に優れた教授に金がいってしまい

      普通の人は何の実績もなくどこの馬の骨ともわからない
      (しかもいかにも頭の悪い投稿ばかりしている)e2718より
      功成り名を遂げた教授連のほうを信用します。
  • by .wii (33675) on 2007年05月18日 14時26分 (#1158945)
    ハイリスクも数こなせばいくらかは当たっていい感じになるでしょう。
    でも新規に制度化する必要あるのかな・・・
    「これからはこういう研究にも積極的に支援します」って感じの方針表明でいいのでは?
  • 対象者を見ると、才能や先見性を実績で示した研究者とか、個性的なベテラン研究者という肩書きが必要なわけで、今まである程度地道に努力した人を対象にしているわけね。
    • by Anonymous Coward on 2007年05月18日 16時57分 (#1159042)
      ハイリスクな研究といいつつ実績重視で、投資対象としては全然ハイリスクになってない。
      研究の成果ってどこから何が出てくるかわからない部分も多いし。低予算でもいいから
      薄く広く分配する資金があってくれたほうが、新しい分野に挑戦する側としては助かる。

      文科省にそれを期待するのは難しいんだろうか。

      野心的な若手研究者は海外へ機会を求めたほうが幸せになれます
      親コメント
    • 対象を絞らないと、補助金目当ての輩が現れる恐れがある。
      最終的に結果を出さなくても文句は言われないし、全く無駄な研究でも「これは革新的すぎるから世間から理解されないのは仕方が無い」と言い訳できる。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2007年05月18日 14時40分 (#1158951)
    まず成功の可能性の目処を初期研究でつけさせて、その結果で本格的に資金をつぎ込んで研究させる。
    単純に研究費用を与えるのではなく、そんな工夫をして欲しいなと思います。研究内容にも、資金の規模にも依存しますが。

    • Re:R&D (スコア:3, 興味深い)

      by Anonymous Coward on 2007年05月18日 15時43分 (#1158997)
      >まず成功の可能性の目処を初期研究でつけさせて、その結果で本格的に資金をつぎ込んで研究させる。

      それが今の科研費です。
      予備実験的なものは終わっていて、「○○という目標に対し、現在までの研究で××というところまで
      できることがわかった。しかし本来の目標の○○を実現するには△△を購入し測定を行うことが必須で
      あり」云々という感じの申請書になります。
      「予備実験したいから○○が必要」ってのは通らないことがほとんどじゃないかと。
      #身の回りで聞いた範囲では。

      そんなわけで、出来るかどうかの目途をつけるのに数年(&人員と装置)かかるとか言う研究は、
      他の予算をガッポリ取って来れる方々が裏でやる(厳密に言うと装置の転用とかも駄目だったり
      するんですが)ぐらいしかなく、その辺を改善しようとしてるのかなあと考えてみたり。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2007年05月18日 14時43分 (#1158954)
    学会に復讐 [google.co.jp]してやる~
  • by Anonymous Coward on 2007年05月18日 15時06分 (#1158976)
    これまでの補助金制度を「成果が確実と期待される研究に補助金が集中させた」ということにしたくて、
    これからはそうじゃないやりかたにしますっていってるだけじゃねぇか
    • by Anonymous Coward
      「成果が確実に期待できる」ローリスクだろうと、不確実なハイリスクだろうと、リターンを考えてない補助金なんて意味無し。
      「ハイリスクだけどハイリターンだから出す」じゃなきゃな。

      所詮、文科省か。
  • by Anonymous Coward on 2007年05月18日 16時12分 (#1159017)
    いろんな研究に金出してまともに結果が残らないから
    「いやーハイリスクな研究にも金出しているんですよー」と
    役人に言い逃れをさせる為の口上では無いかと・・・
    • by Anonymous Coward
      もっどぶっちゃけた話で、

      「予算に余裕が出来そうだから使わないと」

      ってレベルかもね。

  • by Anonymous Coward on 2007年05月18日 19時14分 (#1159110)
    JAXAより
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