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暖房用循環水に界面活性剤を入れて65%の省エネ 39

ストーリー by yosuke
冷房への効果は今夏検証予定 部門より

backslashdot 曰く、

札幌市役所本庁舎の暖房用循環水に界面活性剤を注入し、流動抵抗を低減させることによって、65%のポンプ動力削減に成功したと産総研が発表している。
札幌市役所の温水循環システムは、定格出力37kWのポンプと保有水量約32トンの貯水槽を含む。このシステムが一日10時間、一年で240日運転され、電力単価を11円/kWhとして試算すると、年間の節電量は58,000kWhで、63万円の経費削減となる。また、二酸化炭素排出係数を0.555kg/kWhとすると年間32トンの二酸化炭素排出量削減となるとのこと。
原理としては、界面活性剤を注入すると、流水と配管内壁との摩擦を低減でき、ポンプの動力が削減されるとのことであるが、石鹸でも流し込めばいいのだろうか。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2007年06月02日 12時16分 (#1166817)
    なんです。
    トムズ効果というのはそれこそ20世紀のはじめころには知られていたものなのです。
    しかし、問題はどのような種類の界面活性剤を用いるかという点にあります。
    このような管路に入れる界面活性剤の候補として長鎖脂肪酸がありました。実際、これを用いた研究は数十年前(第一次オイルショックのころ)に行われていました。その研究の結果、配合した当初は期待された通りの効果が得られたのですが、すぐに長鎖のC-C結合がちぎれてしまい、期待された効果を発揮しなくなってしまったと記憶しております。
    その当時、長鎖脂肪酸以上の活性剤をみつけることが叶わず、研究はそこで中止したはずですが、今回の研究ではきっといい物質がみつかったのでしょうね。
    これが省エネに一役買うことを期待しております。
  • 同産総研より (スコア:3, 参考になる)

    by LSD (18955) on 2007年06月02日 4時11分 (#1166701)
    トムズ効果の省エネ型空調への利用 [aist.go.jp]

    非ニュートン流体乱流の実験的・数値解析的研究-トムズ効果の熱輸送システムへの応用をめざして
    http://www.aist.go.jp/RRPDB/system/Koukai.detail?comUketsuke=2003001931 [aist.go.jp]
  • by Anonymous Coward on 2007年06月02日 7時33分 (#1166719)
    普通に石けん入れると金属石けん作って熱交換器の細管につまることになるだろうし。
    配管内で黴が育ってももちろんいけない。じゃあ抗菌剤ばりばりでいいかとなると、ファンコイルのエア抜きなど、空調の水は完全閉鎖系じゃないのでそれなりに有害性も問題となる。
    循環する水は、冷房時と暖房時で50℃くらい温度差があるからその両方で動作しないといけない。

    これらの条件をクリアしたこの界面活性剤タダモノじゃなさそうですね。

    ニュースになるような(この場合は政令指定市の市役所)場所で実験できたのはAISTの看板が聞いているだろうけど・・・私としては、界面活性剤を開発した人にこの発明の栄誉が与えられるべきだと思う。
  • 違うだろ (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2007年06月02日 5時31分 (#1166711)
    >石鹸でも

    なぜそこでローションという発想ができませんか。
  • きれいな言葉で (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2007年06月02日 20時31分 (#1166981)
    循環水に優しい言葉を話しかけると、綺麗な水の分子になるので省エネ効率がもっと良くなります。
    ビルの中の人みんなで優しい言葉を掛けてあげましょう。
    • by Anonymous Coward
      じゃぁ、微妙に蒸散していく水分は「優しくされると物足りない」M な水分って事ですね。
  • by SteppingWind (2654) on 2007年06月02日 13時01分 (#1166846)

    配管が錆で詰まっていて, 抵抗削減効果が顕著に出たとか. もしもこんな状況だったら, 熱交換性能も劣化しているはずなので配管の錆落としをきっちりやった方が省エネには効くでしょうけど.

    • by Anonymous Coward
      高圧洗浄なんてやりたくても出来ない施設も、たまにはあるんですよ。
      そういう場所では、効かなかった空調が少しは効くようになるというメリットが得られます。

      空調のために投入したエネルギーが実際に空調の役割を果たすようになるという意味では、
      …これも低レベルながら省エネ?
  • 一部の方には著名と思いますが、自動車向けのアフターパーツ市場では、ラジエターに入れると「燃費が良くなったり」「パワーアップ」のような微妙な製品というのが、長く存在しています。これって、こういうものなのかな? 前から気になっていたんだよねえ。なんだろう。あれ。 関係ない?
    --
    -- LightSpeed-J
    • 99%以上はプラセボならぬ『スパシーバ(Спасибо)』効果(ワタシが命名)です。

      せっかく買った/取り付けたんだから効いて欲しいという気持ち
              ↓
      僅かな違いのようなものを、期待した効果と思い込む
              ↓
      すばらしいと絶賛し、自らの行動に対して『良かった・ありがとう』と思い込む

      自分の行動を正当化しようとすると言う点で、納得させるのにプラセボよりタチが悪い状態です。 こういうのは防衛機制の一種なんでしょうが、心理学を深くやっている人に言わせるとどうなんでしょうかねぇ。教えてエライ人。

      /// そもそも、そんな夢のような物質/方法があるなら、とうの昔に市販車/市販品に採用されてますってば。
      • (客席からブーイング)
        おやおや、相変わらず疑い深いんだなボブ。
        じゃあ論より証拠、ちょっと試してみようか。
        (あやしげな実験)
        ワーオ、俺が間違ってたよビリー!この「パワーアップ・スパシーバ」は最高だ!
        分かってくれてうれしいよボブ。(がっちりと握手)
        (客席から割れんばかりの拍手)
      • 心理学ではこういう心理作用を「合理化」と呼びます。
        合理化の例では「すっぱいブドウ」が有名ですが、この場合は「あまいレモン」ですね。
      • >そもそも、そんな夢のような物質/方法があるなら、とうの昔に市販車/市販品に採用されてますってば。

        よく言われる話だけど、メーカーも効果の有無で何でも判断している訳ではない。
  • by Anonymous Coward on 2007年06月02日 14時13分 (#1166880)
    パイプの内側をテフロンコーティングとか
  • by Anonymous Coward on 2007年06月02日 14時32分 (#1166886)
    配管内側にイルカペイント [google.co.jp]したらもっとすごくなるんでね?
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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家

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