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著作権保護期間延長論、保護期間は孫の代まで必要? 186

ストーリー by yoosee
期間が長くて規制が厳しいんじゃ発展のしようがないのでは 部門より

ayashii_net 曰く、

Impressの記事によれば、文化庁の文化審議会著作権分科会により9月3日、過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会の第7回会合が開催された。 会合では保護期間延長についてEUや米国の例を引き、 「著作者からその孫までの世代を保護することを意図していたもので、平均寿命が長くなった現在では死後50年では不十分である」 「貿易収支の健全な黒字という経済的な利益を確保すること」等を紹介し、延長は新たな著作物の創作を促進するため長期的にはパブリックドメインの量を高めると述べたとのこと。

作家で日本文藝家協会常務理事の三田誠広氏からは創作者団体による権利情報ポータルサイトの構想が説明されたが、コスト面の問題やデータ整備の問題など、疑問の声が上がった。また慶應義塾大学の金正勲准教授は「有益な取り組みであるが、それを保護期間の延長を結びつけることには無理があるのではないか」と疑問を呈した。
また孫の代まで保護することの正当性についても言及され、東京大学教授の中山信弘氏は、著作権が孫の生活まで保証するものなのかは考える必要があるとし、「孫まで保護することによって創作のインセンティブになるのであれば保護すべきだが、そうとは思えない」と述べている。

タレコミ人としては、保護期間延長を唱えている側は故人の権利を尊重しているわけではなく、あくまで個人の権利の保護を訴えているということが印象的だった。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2007年09月05日 12時05分 (#1214450)
    そのかわり商標と同じように更新制にしてその都度それなりの額を納める。
    払う意味があると思うなら払って更新し続ければいい。その権利を有効に使うも死蔵させるも自由だ。
    意味がないと感じたなら更新しなきゃいい。その時点で著作権は切れる。
    • by Anonymous Coward on 2007年09月05日 14時22分 (#1214568)
      同じようなこと考えてる人がいますよ。
      作品の公表後50年が経過したら、著作権の保有者はごくわずかな税を納めるようにします。
      金額は1$でもよいでしょう。もし著作権保有者が三年間続けてこの税を納めなかった場合、
      著作権は消滅し、作品はパプリック・ドメインの下に置かれます。

      この税を納める場合、その著作権の“エージェント”、つまりその著作権についての問い合わせを受ける人物の届け出が求められます。
      著作権局は税の支払われた作品とそのエージェントのリストをウェブサイトで無償で公開します。
      エリック・エルドレッド法案FAQ [ittousai.org]
      親コメント
    • by Y.. (7829) on 2007年09月05日 13時01分 (#1214510) 日記
      無期限でもいいけど、その場合は著作財産権は一切発生ってのでいいと思うな
      著作権って作者やその家族の生活を保護するのが目的じゃないし
      期限を延ばすこと自体が文化の発展に寄与するというならそれで十分だと思う

      そうではなく、
      金が入ることで作者のモチベーションが上がり文化が発展するというのであれば、期限自体は短くても問題ない、短い期間でたらふく儲ければいい
      10年20年の短い期限で10代20代先まで楽して遊んで暮らせる財産を作り上げればいい
      本人がその光景を目の当たりにする方が創作意欲が上がる思うし、本人が死んだら創作活動もストップするからそこから先は保護する意味がない
      自分でそう言った物を作れない人がそういった利益だけをむさぼっても文化が発展するわけじゃないしね
      もっとも、本当に作者の死と同時にフリーになると作者殺されちゃう可能性があるから、そうならないように長めに保護するというのであればわからなくもないんだけど・・・
      親コメント
    • 収入に結び付かない著作物は、権利が無くなってもよいという事ですか?
      お金を払わなければ、GPLを維持できなくなりますよ。
      親コメント
      • by nunuu. (25261) on 2007年09月05日 12時42分 (#1214479)
        ALL or NOTHING ではなくて、
        原著作者が生存中は現行通り無料の自動登録でいいのかもしれません。
        原著作者が亡くなってしまって(没後数年とか)以降は、その継承者を
        有料登録制にするってのはアリだと思います。

        権利継承者が誰なのかわからなくって著作物が利用できない、
        なんて事が無くなるという副産物もあるかもしれませんね。
        親コメント
        • by little( (31297) on 2007年09月05日 15時10分 (#1214603) ホームページ 日記
          条件付きの有料制度は、有用だと思うんですけどね。
          そうしちゃうと、ベルヌ条約から抜けなくちゃいけなくなる。
          国際的に考えると難しいですね。

          >権利継承者が誰なのかわからなくって著作物が利用できない

          現状では、頑張って探したけど権利者が判らなかった場合には、補償金を供託する事で利用する事が出来ます。
          手続きの具体的な内容とか、手間とか、補償金の額については、知らないですけど。
          親コメント
      • Re:無期限でいいのに (スコア:1, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2007年09月05日 12時45分 (#1214488)
        即時、更新性とするのでなく、現在の保護期間を超えて延長する場合という形にすればいいんじゃないの?
        著作権保護がなくなったところで、著作者に対する敬意を忘れて良いわけじゃないから
        本来、法的な保護なんて死後にまでわたって保護される理由そのものが、不要でしょう。
        子供は、著作物の開発に貢献したとして認めるのはいいけど、
        孫にまで権利を許容することは、単なる甘やかしだと思うのですよね。

        親の七光りをまがいのものを増産してどうするんだ。。。
        技術の停滞を触発するだけでしょう?だって孫はサボっていてもよいのだから。

        法的に保護する理由は、
        著作者が苦労して開発したことを他人がかってにまねできないようにすることで
        そこに契約を発生させられるようにする事だと考えているから
        著作表示だけならば、クリエイティブ・コモンズみたいに原作者がわかるようにするという
        ライセンスを規定すればいいんじゃないのか?

        GPLについても一緒だと思う。
        あれは、著作権を保護するためでなく著作者を保護するためのものだと思っているのだけど
        まちがい?
        親コメント
        • >子供は、著作物の開発に貢献したとして認めるのはいいけど、
          >孫にまで権利を許容することは、単なる甘やかしだと思うのですよね。

          仮にこの考え方を採用するなら、
          子孫がそれぞれ生きていた期間中に創作されたもについての権利を有する
          というのも落とし所としてアリかもしれません。

          子供は貢献するけど孫は貢献していないって言われても、感情的な基準でしかありませんので。

          重なって生きている期間中で等分か何かの割合にしてしまえば、
          自然と後の代になるほど取り分が少なくなっていくでしょう。
          大元が大器晩成だと状況が変わるでしょうけど、そういうのは多数の例のうちの一つと思っていいんじゃないですか?
          あと、子供が孫を作らない、ニート子供から見たら結婚する他の親族は憎いとかもとかありそうですが、
          そんなの遺産相続騒動の範疇だと思います。
          --
          =-=-= The Inelegance(無粋な人) =-=-=
          親コメント
  • 著作権保護 (スコア:5, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2007年09月05日 12時12分 (#1214454)
    もう、「著作権保護」でなくて、「著作使用制限」とか「著作使用禁止」と表現したほうがいいんじゃないですかね?
  • by WindowSide (32676) on 2007年09月05日 12時24分 (#1214464)
    孫の代まで著作権料がもらえるって事なら、大金持ちは土地やお金で遺産を残すより、将来性が見込まれるような著作物の権利を買い取るのが良いね。

    莫大な相続税を払うより、ずっとお得かも。場合によっては、投資を上回るかも知れないし!
  • 自分の立場で語る (スコア:5, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2007年09月05日 12時33分 (#1214471)
    著者の方や、出版社や、読者や、たくさんの立場の方がいらっしゃると思います。
    賛成や批判などいろいろ思うところもおありかと思いますが、
    一番重要なのは自分がどの立場にいるのか、どうなってほしいのか、
    ということではないでしょうか。
    著者でもないのに著者の利益のことを考える必要はないと思います。
    著者の利益のことは著者の立場の人が主張すればよく、
    出版社は出版社にとっての利益を主張すれば良いんです。
    同様に大多数と思われる(私も含む)読者の立場としては、
    著作権保護期間が延長されることはあまりうれしいことではないと思うのであり、
    読者の立場の方が出版社や著者の利益のことを考えるのはおかしいと思います。
    (その立場にいるわけでもないから出版社や著者の気持ちがわかる訳がない。だから自分の立場で語ってほしい。)
    • by Anonymous Coward on 2007年09月05日 13時46分 (#1214539)
      知人に作家(漫画家ですが)と、出版社勤務の人がいるのですが、
      この議論に関していろいろ聞いてみたことがあるのですが、
      権利者側にいる人でも意見はさまざまなようです。

      作家氏
      僕らの仲間内はみんな、今食うのに必死で、「孫の代がどうこう」
      とか正直そんなに重要だと思ってないんだよね。
      多くの作家の考えと彼らの主張は、ずれてきてる気がする。
      ああいう活動をしてる人は、そんな活動を一生懸命する前に、
      よい作品を生み出すように努力するほうが先じゃないのかな。
      それをしなくていいのであれば、もう十分生活できるだけの
      糧を得てるんだから、これ以上何を、と思うけどね。
      それこそ、彼らの得た著作権料の一部を、才能を開花させようと
      苦労している作家に還流する仕組みでも作れば別だけど。

      出版氏
      正直、ああいう人々は苦々しいと思ってます。
      ウチらも、センセイから権利を預かったりしてるわけだから
      著作権者側だけれども、一番大事なのは、作品を買ってくれる
      読者・消費者の皆さんなのだから、その人たちに印象が悪い
      ことは避けたいのが本音。大多数のセンセイもそう思ってる。
      ただ、どう言いくるめたか知りませんが、大センセイがバックに
      いたりして、これがなかなか大変なんですわ。
      どちらかというと、著作権違反の取締りを強化してもらったほうが
      インセンティブとしては大きいです(笑)
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2007年09月05日 20時35分 (#1214742)
        そりゃ結構思慮深い例を引っ張り出してきたのかもしれませんが、自分の脈の印象ではこうです。

        漫画・絵系
        どっちかというと表現規制の話で必死なので、紙媒体は一定の陳腐化があるのであまり実害がない為か我関せず。
        ただ、音楽や映像に関しては特別扱いで、妙に苦々しく思っているし、著作権保護否定というか軽視か無視派。

        音楽系
        ちょうど親書き込みの作家な感じかDQNかの両極端。
        陳腐化しにくく、むしろ記憶されているか忘れられるかの両極端のメディアだからか?

        映像系
        いろんな意味で諦め気味。

        出版系はまあそんな感じですね。
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      • Re:自分の立場で語る (スコア:3, すばらしい洞察)

        by tsuya (14020) on 2007年09月06日 1時02分 (#1214852) 日記

        芸能タレントと似たようなもので、マイナーなうちはたとえスキャンダルででも露出した方が得である一方、市場支配的な売れっ子や大先生になると露出窓口を制限して身内の取り分を増やそうとするのは、それなりに理にかなっていますね。

        その意味では、「安定的な職業の人と差があって良いのか」という里中委員の発言 [nikkeibp.co.jp]がもっとも欺瞞的です。保護期間の延長は、安定的な地位を手に入れた人だけに贈られる特典ですから。ロングテールな現実世界では、制限を緩和して露出を増やすことが全体の分け前を増やすはず、というのが権利拡大反対派の従来からの主張ですが、この発言は反対派のツッコミ拠点として使えるのでは。

        蕎麦屋だって経営に失敗すれば路頭に迷います。保護期間延長は成功者の遺族向けの生活保護にすぎないので、不安定な職業を保護したければ通常の生活保護を強化すべきですね。結局、里中さんも、「蕎麦屋と一緒にされては困る」と言い放った同業者と大差ない、特権階級を正当化するセンスの持ち主であると思わざるを得ませんね。

        親コメント
    • ここにコメント書いた時点で、 そのコメントの『著者』になるんですけど。

      著作権が自動的に発生すると法に規定されている以上は、 特別な人々に独占された権利ではないわけでして(経済的利益に繋げられる人は限られてますが)。 また、 著作権に対する『立場』にしても、 固定されたものではありません。 この通り、 『著者』になるのは簡単です。 出版社自体を興すのは大変でも、 そこ(著作物を扱う企業等)に就職するという事は、 誰にでも起こり得るものではないと言える程珍しい事でもありますまい。 そして今これを読んでいる誰もがその時点で『読者』です。

      なので、 『どの立場にもなり得る立場』で語って欲しいです。

      # ここ読んでる方々には多いであろう情報産業従事者って、
      # 著作物を創り出したり、仲介したり、利用したり、売買したりして、
      # 大抵の『立場』を経験しますよね?

      親コメント
  • 著作権vs特許 Part2 (スコア:5, おもしろおかしい)

    by e2718 (23583) on 2007年09月05日 20時18分 (#1214732) 日記
    過去に、特許権に比べ著作権保護は優遇されすぎていないのか? との趣旨で
    (ぶっちゃければ、どんな発明しても、全く懐が暖かくならない、技術屋の妬みです)
    以下の様なコメントを書き、様々なコメントを頂いた
    http://srad.jp/comments.pl?sid=346657&cid=1087888

    その中で、
    特許……出願者自身が別の特許の利用者であることが多く、
        影響力の大きい大企業自身が出願・利用のバランスを取る必要がある
    著作権…著作者と利用者はおおむね乖離しており、
        前者が団体などで影響力を行使するのに対して、
        後者については直接的な発言権が無いことが多い
    http://srad.jp/comments.pl?sid=346657&cid=1087936

    と言うコメントが一番納得出来たのだが、まだ若干疑問がある
    「本当に著作者と利用者が乖離しているのだろうか?」

    例えば、二足歩行するネズミや、宇宙を走る機関車などのアイディアを、特許並に厳しく審査・制限した場合、著作者も相当困るのでは無いか?
    やっぱり、特許に比べて、著作権利者の発言て、色々ぬるい気がするのですよ。過去事例を徹底的に調べる必要も無いし、公知例の定義も曖昧だし、明細書で権利範囲を明確にする必要ないし、、、、

    権利主張するなら、その範囲を明確にしてもらわないと、文化の発展を阻害しかねないので、以下のような書類の作成を要求します

    [著作物の名称]
    ツンデレ

    [請求項]
    請求項1: 物語の初期において生意気な態度を示すが、物語の後半において、あるきっかで急にしおらしくなる性格を特徴とする、女性キャラクター
    請求項2: 上記請求項1に含まれる女性キャラクターであって、何らかの理由で主人公の事を嫌っており、周囲の人間には普通に接するが、主人公だけに嫌悪感を露わにする性格を特徴とする、女性キャラクター
    請求項3: 上記請求項1〜2に含まれる女性キャラクターであって、プライドが高く、相手に隙を見せることを嫌い、冷静沈着な姿勢をとる事を特徴とする、女性キャラクター
    請求項4: 上記請求項1〜3に含まれる女性キャラクターであって、実は感情的で酷くドジな性格を有する事を特徴とする、女性キャラクター
    請求項5: 上記請求項1〜4に含まれる女性キャラクターであって、髪型がポニーテール、ショートヘア、もしくはセミショートヘアであることを特徴とする、女性キャラクター
    請求項6: 上記請求項1〜5に含まれる女性キャラクターであって、年齢が5〜70歳、好ましくは10〜35歳、より好ましくは12〜25歳、さらに好ましくは13〜20歳、最も好ましくは16〜18歳であることを特徴とする、女性キャラクター

    [著作物の効果]
    07年度の経産省の調べによると、萌え市場は急速な発展を示しており、経済的にも重要な分野であることは公知の事実である。しかしながら、従来の作品で表現されている女性キャラクターは、従順で一方的に主人公に好意を寄せるタイプのみで構成されていた。(例えば、先行著作物:漱石の思ひ出(1948年夏目鏡子)など)。しかし、このような従順なキャラクターだけでは、現在の萌え市場の要求をすべてまかなうことが出来ず、新たな女性キャラクターの開発が望まれている。そこで、著作者は熱意検討した結果、以下に示す女性キャラクター「ツンデレ」の開発するに至った。この新女性キャラクター(以下ツンデレ)の開発により、より付加価値の高い女性キャラクターを創造することが可能となり、陳腐化した萌え市場の活性化・ひいては日本経済の再活性化につながることが期待される、、、、、、、

    そして、数年後

    著作庁長官からの審査意見:却下
    [理由]
    1. 本件の請求内容では、先行著作物「あしたのジョー」中の、白木葉子をはじめとする、先行著作物との相違が認められず、キャラクターに新規性無しと判断いたします
    2. 請求項4にて、広範囲の髪型を示しておりますが、髪型の定義をより明瞭にし、範囲を限定してください
    3. 請求項5にて、年齢を5歳からとしておりますが、未成年を対象とするのは、著作法、倫理規定、第6項に違反しております
    4. 十分な比較例が提示されておらず、進歩性および著作物の効果が認められません
    以上

    これはこれで、面白い未来かもしれない
  • 論理展開が変 (スコア:4, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2007年09月05日 11時56分 (#1214444)
    >平均寿命が長くなった現在では死後50年では不十分である
    平均寿命が長くなった現在では死後50年ではひ孫の代まで保護される‥‥ってのなら分かるけど。
    • Re:論理展開が変 (スコア:4, すばらしい洞察)

      by Another_View (29838) on 2007年09月05日 12時44分 (#1214485) ホームページ 日記
      単に年数の議論だったのに孫の代なんていう概念にすり替えられてるぞ。

      平均寿命という前提が変わったからというならば、
      「孫の代まで」という前提だって見直すべきなんじゃないのか。

      そもそも「著作者からその孫までの世代を保護することを意図していた」なんてのが牽強付会な気がする。

      親コメント
    • by adeu (2937) on 2007年09月05日 12時26分 (#1214465)
      本人の寿命が長くなれば孫やひ孫が生まれてから亡くなるわけ。
      それから70年間保証されれば十分ひ孫が潤うということ。
      親コメント
    • Re:論理展開が変 (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2007年09月05日 12時57分 (#1214507)
      平均寿命が長くなったなら死後保護される期間が短くなるのスジじゃないか?
      発表されてからの期間を長くするならわからないでもないが死後の期間を長くするのはおかしくありませんか?
      ここらへんが曖昧なままだから個人の作品と集団(会社/団体)のものの保護期間がややっこしくなっている気もする。
      親コメント
  • 美しい国だな (スコア:4, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2007年09月05日 12時28分 (#1214466)
    一般人は25歳くらいにもなれば親の経済的庇護下から離れますよね。
    それ以上にもなって親のすねをかじるのは恥ずかしい事と思う。

    「お爺さんの稼ぎで俺を一生生活させて下さい」なんて主張、
    恥ずかし過ぎて絶対出来んわ…。

    #あの○○○ってウチのジーサンの作品なんですよ、えっへっへ~
    #という名誉だけでは満足できんのか?
  • 突然なくなるとショック (スコア:4, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2007年09月05日 12時41分 (#1214476)
    年間100万円超の著作権使用料、突然なくなるとショック [nikkeibp.co.jp]

    ようやく本音が出てき始めたのかな、と。
    • by multiplex (33585) on 2007年09月05日 12時48分 (#1214492)
      そんなもん50年だろうが70年だろうが100年だろうが突然なくなることには変わり無いわけで。
      いっそ著作者死亡時点からは減価償却すれば、「突然なくなる」ことは無くてショックが少ないんじゃないでしょうか。
      親コメント
    • by astro (17245) on 2007年09月05日 13時31分 (#1214531) 日記
      これは全く理屈にも理由にもならないですな。

      著作者が没したことで、その時点で保護期間が切れる年は
      あらかじめ決まっていたわけです。
      それが、切れる直前になってあわてたとしても、そんなものは
      本人の意識が薄いことの証明にしかならない。
      50年もの猶予時間を当てられたのであれば、特殊な事情がない限り、
      人並みの生活軌道に乗ることは可能なはずです。
      それが出来てないというのは、ひとえに遺族の怠慢です。
      作家の才能が遺伝するのであれば保護も必要かもしれませんが、
      そうでない以上、50年でも十分な猶予を与えられているといえます。

      それに、里中委員のいう「安定的な職業の人と差があって良いのか」
      というのはもはや暴言。完全にサラリーマンなど、社会の多くを
      支えている人々を馬鹿にした発言に聞こえます。
      作家生活に困難があるのは、作家自身は百も承知、それでも自分の
      才能を世に出したい、というモチベーションがあって作家になるので
      あって、ヤマ師か何かのように、儲かりそうだからと群がるようなのが
      増えるようでは、かえって文化の質が落ちましょうよ。

      正々堂々と「もっとお金がほしいんじゃい」となぜ正直にいえない
      のでしょうか。
      親コメント
    • 突然なくなるのがまずいんだから、最初に取り決めた著作権使用料を、原著作者の死後から1年経過するごとに3%ずつ逓減してきゃーいいんだよ。0%になったら著作財産権(ついでに著作人格権も)はなくなったと看做す。
      そうすりゃ、払う側は長期に渡って使用した場合に支払う総額が減ってうれしいし、権利者側は突然なくなったりはしないし、しかも権利期間が死後34年間に増えてくれてどっちも嬉しい。

      名案でしょ?
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2007年09月05日 14時14分 (#1214556)
      50年を70年に延長したとしても、延長した分のその20年が過ぎれば使用料はやっぱりなくなってしまうわけで。
      「無くなるとショック」なんて理由が認められるなら、70年の期限が来たときも、「無くなるとショック」と言って再延長できちゃうことになりますね。
      それなんて無限ループ?

      こんな詭弁はあらかじめ排除しておくべきだと思うんだけど、そこまでの品質を要求できないレベルの存在なんでしょうかね、文化審議会小委ってのは。

      親コメント
  • ITProの記事 (スコア:4, 興味深い)

    by Napper (6812) on 2007年09月05日 12時55分 (#1214505)
    ITProの記事 [nikkeibp.co.jp](要登録)にもありますね。
    こちらはやや権利者に対して批判的なニュアンスであるように見受けられます。
    しかしあきれたのが里中真智子委員の主張。
    「安定的な職業に就く人には退職金もあるし、株式や土地を買うこともでき一定の財産を残せる。一方で創作者は、生前にそうした財産を残すことはできず、ただ創作物を遺族に遺すだけだ。安定的な職業の人と差があって良いのか」
    創作者は株式や土地を買ってはいけないという決まりでもあるのでしょうか?
    「創作物を遺族に遺すだけ」といっても、遺族にとってはそこから不労所得が得られるすばらしい財産なんでしょ?
    それに、「退職金」という言葉からは会社員などを想定しておられるようですが、ふつうの会社員は親や祖父母の収入を引き継いだりはできないんですが。
    人間、権益や金がからむと冷静な思考ができなくなるものなんですかねえ。
    創作者の努力やその結果生み出された著作物に敬意を払うのは当然のことですが、このところ「権利者の代表」として出てこられる方々の主張を聞けば聞くほど反動で「著作権尊重の要請=権利ゴロの詭弁」という偏見を持ってしまいそうで残念です。
  • 相続する側の弁 (スコア:3, すばらしい洞察)

    by SaySet (18192) on 2007年09月05日 12時20分 (#1214461) 日記
    ...ってのがそろそろ出てこないかな。

    「俺はじーちゃんの遺産で遊んで暮らしたいんだze!」
    とかいう奴がでてくると、また議論も変わるんじゃないか。
    • by Anonymous Coward on 2007年09月05日 12時34分 (#1214472)
      房之介や秀穂に期待。

       #房之介のじーちゃんの権利はもう切れてます。
      親コメント
      • by oguma (17986) on 2007年09月05日 14時12分 (#1214554)
        房之介は漱石の著作権を相続していませんよ。
        漱石は1916年に没しているので、当時の著作権法の既定で保護期間は死後30年。
        一方房之介の生年は1950年。著作権が消滅してから生まれています。
        --
        Nullius addictus iurare in verba magistri
        親コメント
    • by Anonymous Coward on 2007年09月05日 13時46分 (#1214540)
      というか、著作者が死んだ後、権利を引き継ぐのに相続税を発生させるべきなんじゃね? 残り50年の著作権有効期間を20年間の稼ぎを参考に割り出して(減価償却じゃないが、年々稼ぎが減る計算を加えて) 50年分の相続予想金額に対しての相続税(単独で払えない人は出版社なりと契約して払ってもらえばいい) 退職金にしろ、株や土地にしてもそのまんまには子孫に残せないんだしね。
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  • by fuminori.okku (31116) on 2007年09月05日 13時13分 (#1214519) 日記
    この手の議論で「不自由だから保護なんざいらん」とか「金儲けの道具だから登録制にすべき」と言う意見が出ますが、著作権の本質を分かって言ってるのでしょうか。

    「著作権」は、著作者(及び著作権者)が「自分の作った物の使われ方を自分の好きなようにできる絶対的な権利」って言うのが本質です。

    たまたま、他人に使わせる条件として金銭を要求する著作者(及び著作権者)が多いってだけの話です。

    オープンソースのGPLやBSDというライセンスが効力を発揮するのも、著作者が各々のライセンスの範囲内での使用・利用を自らの著作権で許しているからです。

    著作権の保護を無くしたり登録制にしてしまえば、金銭以外の条件で使用を許可することが気軽にできなくなってしまいます。

    ただし、いつまでも保護していては文化や産業の発展の為にならないので、長期間保護する必要も無いと思います。

    個人的には、著作者が生きている間しっかりと保護されれば十分だと思っています。
    まぁ、おまけで死後20年ぐらい保護するぐらいで良いのでは無いかと。
    • by akiraani (24305) on 2007年09月05日 14時39分 (#1214579) 日記
      >この手の議論で「不自由だから保護なんざいらん」とか「金儲けの道具だから登録制にすべき」と言う意見が出ますが、著作権の本質を分かって言ってるのでしょうか。

      今議論されている著作権の保護期間というのは、厳密には「著作財産権の保護期間」のことです。
      「自分の作った物の使われ方を自分の好きなようにできる絶対的な権利」、いわゆる著作人格権は著作者の死亡とともに消滅しますし、そもそも第三者への譲渡ができない権利です。

      したがって、争点が利益の保護に関する論議になるのは当然です。むしろインセンティブだのリスペクトだの言い出すほうがおかしい。
      実は第4回会合ですでに指摘されている [impress.co.jp]んですが、いまだに推進派の方々は理解されていないようですね。
      --
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  • 例えば、文章の場合、修正とか加筆を延々加えていって、常に最新の文章は権利期間を延長しつづける。
    さらに、文章の修正や加筆を行う人を複数で行ったり、変更箇所の情報を曖昧にして、権利の存在と期間をぐちゃぐちゃにして、全体の権利期間をうやむやにしたりして…
  • 孫の代 (スコア:2, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2007年09月05日 11時47分 (#1214437)
    まあ、よく言われる事だが、金持ちも3代目には潰れる訳で
    あんまり甘やかさない方が本人(子や孫)にとっても良いのではないかなぁ?
    国にとってもその方が有益そう。
    • Re:孫の代 (スコア:2, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2007年09月05日 15時35分 (#1214621)
      3代でつぶれるというのは、子、孫が甘やかされてばかになり
      財産を食いつぶすからではなくて、相続税で国に没収されるから。

      だから、増やすことができる金融資産や株なんかは3代でも
      無くならないことも多いですけど、土地などの不動産は、それ自体は
      単独で増えたりしないので、相続税を2,3回取られるとなくなります。
      家賃収入などがあるのではない限りはお金が入るわけでもないので、
      納税のために売りとばしたり、物納しなくてはいけなくなります。

      そんなに孫の代まで考えて著作権を保護したいなら、著作権使用料を
      減らせばいいんですよね。
      親から子に相続した財産より、孫が相続した財産のほうが全然少ない
      ことと同じように。

      たとえば著作権料が創作者本人の場合で10%なら、相続した子は
      5%しかえられない。孫は1%。みたいに。
      3代目までは著作権は相続できないようにして、50年、70年といわず、
      もし2,3年で3代目が死んじゃったら保護期間も終わり。

      そもそも、創作者に子孫がいるという前提で著作権保護期間を
      決めようとしているのが間違ってますよね。
      生涯独身で家族もいない孤独な人間だっています。
      子がいなくて、年老いて余生わずかな親しか相続人がいない人も
      意外と多いでしょう。
      そんな人の著作物は、その人が亡くなってからも70年保護して、
      なんの意味があるというんでしょう?
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    • 相続税が払えなくなるから、という説も。
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  • by JNT (26518) on 2007年09月05日 11時49分 (#1214438)
    孫の代まで保護するのに必要な年数は変わらない。

    出産年齢の高齢化というならわかるが、のばすこと前提に理由を考えている気がするなぁ。
    • by yu-na (10754) on 2007年09月05日 12時43分 (#1214480) 日記
      たれ込みのリンク先 [impress.co.jp]でも 本人の寿命が延びれば、相殺されるとかありますが、
      孫の方が本人よりも長生きするなら、伸ばさなきゃ!
      ってことなんですかね?
      この手の話題で、恣意的というか理由になっていないと思う事があります。

      以前にも、「....作家が若死にすると,....だから死後70年に延長すべきだ」 [nikkeibp.co.jp]って言ってたりして、
      若死に対策なら生後?年とか発表後?年の方が公平じゃないのかと思ったりしました。

      # ゲージュツカってのは、何を捨てても何かを表現しなければ生きていけない人
      # というイメージを様々な小説など著作物から植え付けられた気がするんですが、
      # "著作権" 関連の話題からは金の亡者に見えてしまう。。。 orz
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    • 孫が年金をもらうようになるまでって計算じゃないかなぁ

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  •  なぜなら、著作者の師を基準にするのであれば、平均寿命が長くなればそれだけ作品自体の保護期間も長くなるから。

     著作物から得られる利益の総計は、著作者がいつ死亡したかというタイミングにはさほど左右されないものだし、作品を作ることに対する対価を保証するという観点からすれば、平均寿命が延びれば保護期間もそれにあわせて短くするのが当然では?

    #映画みたいに発表後70年ってことにして、現行法の著作者の死後50年と比べて長い方が有効になるってことにすればいいんじゃないかねぇ。
    --
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  • (×) 8月3日 => (○) 9月3日
  • by manmos (29892) on 2007年09月05日 13時39分 (#1214537) 日記
    「著作権、三代目でも、ぼったくり」
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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell

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