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カテナ、Lyee事業から撤退 42

ストーリー by mhatta
形而上学的にうまくいかなかった 部門より

Anonymous Coward曰く、

ITproの記事によれば、中堅SIerのカテナは9月30日、独特なソフトウェア開発方法論「Lyee」を推進するLyee本部を廃止し、Lyeeに基づく受託開発事業から撤退することを決めた(プレスリリース)。Lyee事業は1998年の開始以来9年間、黒字に転換することは無かったと言う。

ここ/.Jでも6年前に取り上げられ、なんと言いますか、話題になったLyeeですが、結局何だったのでしょうか。LyeeそのものについてはITproの別の記事が参考になります。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2007年09月30日 15時36分 (#1226524)
    「Lyeeって結局なんだったんでしょうか」と問われても、なかなか答えられなかったと思う。 いや、俺も中の人だったんで。 # 人件費が予算比で2000%とかいう素晴らしいプロジェクトもあったし、 # 方法論だけが拙かったわけでもないと思う。
  • by Anonymous Coward on 2007年09月30日 14時05分 (#1226462)
    カテナと言えば7年前、大学で就職活動していたときにLyee部門へ就職を薦められたけど、最初から視野になかった。だって素人目に見ても怪しさバクハツだったもん。
    ソフトウェアに限らず、科学技術というものは「一見凄そうだけど当たり前のこと」であって、基礎的な知識があれば必ず理解できるもののはず。だけど、Lyeeに関しては調べても全く得体の知れない物で、関係者さえ理解していないのではないかと疑われた。だから相手にしなかった。
    • マジレスすると、プロの世界は多かれ少なかれそんなもの。

      アマと違って、まっとうなことを言うのが正義じゃないんです。お縄にならなければ、とにかく多くのお金を得ることだけが正義なのですよ。誰かが理解できる必要はない。金がある人に心地よく響き、金が巻き上げられればいい。

      まぁ、Lyeeはそれに失敗して崩れたんでしょうが。「理解できるもののはず」なんてのはプロになる上でいわゆる「青い」発想ですよ。強く抱いていてもあまり幸せになれません。って、もう7年後のAC様には理解できていることだと思いますが。そろそろ夏休み明け、これから就職活動しようと思っている人は留意してくださいな。
      # 私は未だに青いんで、現実が悲しくなることがありますが...
      親コメント
      • お縄にならなければ、とにかく多くのお金を得ることだけが正義なのですよ。

        誰かが理解できる必要はない。金がある人に心地よく響き、金が巻き上げられればいい。

        そういう業界もあるのかもしれませんが、そういう業界ばかりではないと一応プロの端くれが主張しておきます。

        少なくともウチの開発部の間では、一方的に自分たちがしんどい目を見る羽目になる訳ではない限り、正直であること(少なくとも間違ったことは言わない)、技術的に正しいことが通りますし、それが最終的なダメージを低減することに繋がるというコンセンサスはあるようです。

        #ただし開発部に関しては、です。余所の事情はわかりかねます:-P

        • セクション単位っつーか、ミクロに見た場合はおっしゃる通りだと思うんですよね。そういう「正しい」ところも多いと思います。
          しかしプロ、つまりは商業の世界をマクロで見た場合、概ね「金」だと考えます。むろん、私が言ったほどひどいのか、もっと緩やかなのかはあるでしょうが。

          まぁ、何にせよ「金のため」やってることなので仕方ないかなとは思いますけど。
          どれだけ正しいことをやろうと金がついてこなければならないのは、営利団体において否定のできない事実でしょう。
          親コメント
          • 君の社会人として学生にエラそうにしゃべりたいのなら、

            > どれだけ正しいことをやろうと金がついてこなければならないのは、
            > 営利団体において否定のできない事実でしょう。
            これと

            > とにかく多くのお金を得ることだけが正義なのですよ。

            べつに三方よしの精神 [shigaplaza.or.jp]が・・・とかまでは言わないにせよね、上の二つには大きな違いがあることくらいは自覚してほしいよ。
            • 偉そうにしゃべろうとは思いませんが。
              今の世界で、大きな違いがあるとは思えません。

              現実を見つめようよ。理想と現実は違う。
              すべてとは言いませんが、営利団体の末路は大抵「金を得ることだけが」になりがちなんですよ。腐るほど出てくる脱税や不正、監査にはその場凌ぎ、これをどう説明するというのですか。

              何度も言いますが、それが現実だから諦めろと言いたいわけではありませんからね。
              親コメント
              • すべてとは言いませんが、営利団体の末路は大抵「金を得ることだけが」になりがちなんですよ。腐るほど出てくる脱税や不正、監査にはその場凌ぎ、これをどう説明するというのですか

                人間でも、犯罪を犯す奴がいるのも事実。だから犯罪を犯すのが人間の目的だ、なんていうのが正しいわけですか?

                現実を見つめようよ。理想と現実は違う・・・何度も言いますが、それが現実だから諦めろと言いたいわけではありませんからね。

                人間でも悪いことすれば捕まるし、企業でも市場から退場させられている。君の見てる「現実」の狭さが問題なんだがね。

                暴力団にも人間社会の真理が少しはあるだろうけど、そこにあるものが全てじゃない。君はそこだけを取り上げているだけじゃない?
      • 失礼ですが、社会経験が不足していると思われます。
        もしくは同じレイヤの仕事ばかりしてるのではないでしょうか?

        金がある人はその人の一存だけで動いているのではなく、また
        金がある人は移り変わっていく事を忘れないように。
      • あれから7年立ちましたが、技術者としては決して「青い」発想ではないと思っていますよ。事実Lyeeは失敗しました。

        「プロ」というのが、ひたすら部品を作る労働者や、物を売るだけの商人ならそれでもよいのかも知れませんが、技術者がちゃんと技術を理解できていないというのは信用に関わります。なおかつ、ビジネスとして持続させてゆくためには、技術を理解した後継者を育てて行かないといけません。

        いろいろと難解な技術を持ち出しては、それが銀の弾丸であるかのように煽ってきた技術情報誌も次々と休刊しましたよね。ソフトウェア産業も他の産業のように成熟して行くのだと思いますよ。他人を煙に巻くようなことばかりしているとそのうち見抜かれます。信用を失った技術は淘汰されてゆきます。例えば自動車産業だとか、建築産業だとか、他の産業でもこういったことが通用するのか、よく考えてみるべきだと思いますよ。
        • しかし、また新たな「淘汰される」何かも生まれ、金が回るんです。
          「正しさ」でやりとりされる金なんかより、遥かに多くの。だと思っています。

          私は正しさや青い発想を否定したいわけじゃありません。むしろそれが好きなのは、私の日頃の言動から十分理解していただけることだと思っています(故にACではなく身元を開かしているわけで)。だからこそ、現実を見つめて、どうしたら正しさが優勢になれるのかを考えたいのです。
          親コメント
          • > 「正しさ」でやりとりされる金なんかより、遥かに多くの。だと思っています。

            そんなことはありません。
            例えば世界一の大富豪は立派な技術者ですよ。
            彼の作ったOSはいろいろと物議を醸しつつも、
            少なくとも存在そのものが嘘やごまかしではないですし、
            世界中の多くの人に理解されていますからね。
            不誠実な商売をする人が、誠実な商売をする人に勝るということはありません。
            • >例えば世界一の大富豪は立派な技術者ですよ。

              ビル・ゲイツ氏のことをいっているのなら、
              ビジネス、さらに企業経営については超一流だとは思うが、
              技術者としては、ちょっとどうかと思うレベルだ。
              (異論があれば彼が直接関わったプロジェクトについて調べて欲しい)

              少なくとも、率先してFUDを垂れ流す人物は、
              誠実な商売をする人、ではないはずだ。

              #彼を、アメリカンドリーム(死語?)を体現する天才技術者
              #であるかのように信奉する若者の多さには心が痛む。

          • 私は正しさや青い発想を否定したいわけじゃありません。

            そう?

            むしろそれを否定するために発言を重ねているように読めますよ。

            ご自身で「金が全て」と仰る環境に身を置き、それを「だってしょうがないじゃない」と消極的に肯定している現状に、僅かでも疑問を突きつけられていると取られるような元発言全てに対して。

            ご自身の現状を肯定されるなら、存分にされれば宜しいじゃないですか。

            もしそうではないのであれば、

            だからこそ、現実を見つめて、どうしたら正しさが優勢になれるのかを考えたいのです。

            そう為さるための行動を始められるのが良いでしょう。/.上でも実生活でも。

          • >私の日頃の言動から十分理解していただけることだと思っています(故にACではなく身元を開かしているわけで)。

            スラドJの規模でそれ言ってもねえ。

            逆にいえば規模が大きくないからこそご近所付き合いがしやすい
            という慰めも言えるかも知れませんが。

            といっても、そうであっても人は基本的には
            他人になんて覚えてもらえないのがオチです。
            大抵は自意識過剰。

            #スラドで人から覚えられてるなんて一部の神だけ
          • 日頃の投稿を読ませていただきましたが... しょぼすぎますorz
          • >私の日頃の言動から十分理解していただける

            貴方の一発言ごときの趣旨を汲み取るためにそこまでのコストを皆が払ってくれると思ってる貴方の考えが一番「青い」。
    • 今就職活動中ですが、副査の教授にブラック企業への就職を勧められて凹んでおります。

      #どうせ教授陣は見てないだろうからID
      --
      ヽ(・Д . )ノ
      親コメント
      • 私は情報系の学科ではなかったので、就職担当の教授が、
        「専攻をロクにやらずに、情報科にもぐってばかりいる学生がいる」ということで
        安易に薦めたのだと思います。

        情報系の学科の授業は簡単ではないですが、理解できないものではないですし、
        教科書通りにプログラムを組めば確かにそうなりました。
        ただ、Lyeeに関しては...

        大学と社会とで別の自然法則が成り立っているなんてことはあり得ないので、
        自分が理解できないということは、自分が行かないほうがよい世界か、
        そうでないとすればイン○キということなので敬遠した方がよいでしょう。
        • >大学と社会とで別の自然法則が成り立っているなんてことはあり得ないので、

          ですが、悲しいかな、人文法則や社会法則は、大学と社会とで全く別ということもあります。

          #自然科学/人文科学/社会科学にひっかけてみました。あまり面白くなりませんでしたがm(__)m

          もちろん、それは決して「望ましい」ことではないので、そんな馬鹿げたものに「慣れよ」などとは口が裂けても(学生さんへ)言う気にはなりません。こんなもん大人が悪いんです。

          ただ、そういう変なものを食らったときに「受身」を取れないと、死ぬのは自分なので、ご用心くださいとだけは申し上げておきます。

          当然視をすべきではなく、無視もせず、つまり「敵として認識」し続けるのが健全なやりかただと思います。

          #健全だとすなわち長生きできる、かどうかを保証することは出来ませんが…
    • > カテナと言えば7年前、大学で就職活動していたときにLyee部門へ就職を薦められたけど、最初から視野になかった。だって素人目に見ても怪しさバクハツだったもん。

      一説には、100人とも200人とも言われる新人がその職業生活の最初にこいつに関わってしまったらしいですよ。
  • さて勉強してみるか (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2007年10月01日 2時30分 (#1226953)
    どれどれhttp://lyee.catena.co.jp/ja/syuhou/lyeeindex.html [catena.co.jp]

    1 Lyeeでの情報システム開発の仕方
            * (1)適用業務プログラムの処理の流れは2つに分解できる。
            * (2)適用業務プログラムの処理の流れは自動的に解決できる。
            * (3)適用業務プログラムに必要な情報は定型的に定義できる。
            * (4)定型的な情報から、100%稼動可能なプログラムソースを自動生成できる。
            * (5) Lyeeの開発作業はどうなるか。
            * (6) Lyeeのサポート範囲

    2 情報システム開発時のメリット
    3 情報システム保守時のメリット
  • by Anonymous Coward on 2007年09月30日 13時28分 (#1226439)
    戯言にホイホイ乗っかる馬鹿な顧客はそれほど多くなかった、ということですから。
    • Re:悪くないニュースです (スコア:5, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2007年09月30日 16時16分 (#1226556)
      [srad.jp]のコメントから妄想。

      顧客 「開発方法はLyeeとありますが?」
      カテナ「はい。Lyeeです。」
      顧客 「Lyeeとは何のことですか?」
      カテナ「理論です。」
      顧客 「え、理論?」
      カテナ「はい。理論です。開発期間が従来の5分の1~10分の1です。」
      顧客 「・・・で、そのLyeeは当社での開発で何のメリットがあるとお考えですか?」
      カテナ「はい。設計もテストも不要です。」
      顧客 「いや、そもそも設計やテストは貴社の担当です。それに設計書が無いのは不安ですね。」
      カテナ「でも、業務知識がなくても開発可能ですよ。」
      顧客 「いや、可能とかそういう問題じゃなくてですね・・・」
      カテナ「ドキュメント量が100分の1ですよ。」
      顧客 「ふざけないでください。それに100分の1って何ですか。だいたい…」
      カテナ「1%です。保守資料無しとも考えられます。深層心理においては…」
      顧客 「聞いてません。帰って下さい。」
      カテナ「あれあれ?怒らせていいんですか?使いますよ。Lyee。」
      顧客 「いいですよ。使って下さい。Lyeeとやらを。それで満足したら帰って下さい。」
      カテナ「運がよかったな。今、撤退を決めたみたいだ。」
      顧客 「帰れよ。」

      --
      -- 哀れな日木人専用(sonny Japanese only) --
      親コメント
    • それって結局Lyeeという方法論自体が失敗だったってことですよね?
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2007年09月30日 14時15分 (#1226472)
    Lyeeってなんて読むんだろ?
    ライ? Lie Lie Lie...
  • by Anonymous Coward on 2007年09月30日 14時18分 (#1226474)
    lyee.co.jpがすでにお亡くなりになっているため詳細は良くわかりませんが、
    関係スレとそこで紹介されていた2chのスレッドが読めました。

    プログラマの技術力に依存しない、モデリングに基づくプログラムの自動生成とか

    つまりこれは現在のUML・MDAを先取りしたものだったのでしょう

    難しい日本語が電波感を醸し出しておりますが、エンタープライズの社長さんがわかった気になる程度の解説に抑えれば、きっとI**あたりと同じことを言っているに違いありません。

    #ネタですよ?
  • by Anonymous Coward on 2007年09月30日 14時20分 (#1226476)
    情報処理学会誌の裏表紙の広告から不思議な消え方をしました。
    広告内容はもっと不思議でした。
  • by Anonymous Coward on 2007年09月30日 16時13分 (#1226552)
    ITProの記事より、

    >処理の順番を考える必要がないことである。といっても、コンピュータが処理の順番を探し出すわけではない。すべての処理が終わるまで繰り返し実行するようなプログラムを作るためである。

    とのことですが、 少なくともそんな程度のものなら簡単に自作できますよ? Rubyでやったことがあります。たしか以下のような感じです。

    module Enumerable
     # すべての処理が終わるまで繰り返し実行するようなプログラム :-)
     # TODO:マシな名前募集中
     def kurikaeshi(&block)
      hoge = []
      self.each{|e|
       begin
        block.call(e)
       rescue
        # 失敗したら積む。成功したら積まない。
        hoge e
       end
      }
      return if hoge.empty? # 無限ループ対策は宿題とします:-)
      hoge.kurikaeshi(&block)
     end
    end

    # 例
    if __FILE__ == $0
     [
      "aaaaa",
      "bbb",
      "cc",
      "d",
     ].kurikaeshi{|e|
      if e.size == 1 # 長さが1なら、
       p e # 表示して、
       nil # コレについて処理終了!
      else
       e.slice!(0...1) # 長さを1つ詰めて、
       raise StandardError.new # 今回は失敗と見なす。また来週!
      end
     }
    end

    実行結果:
    $ ruby kurikaeshi.rb
    "d"
    "c"
    "b"
    "a"

    要はこうでしょ?
    上記はワザトらしい使用例ですが、
    実際に
    「処理の副作用を期待する。失敗したら例外が挙がる。」
    という処理をブロックで指定させれば、旨く動きますし、
    活用する場面は結構あります(ありました>仕事)

    ちなみにコレはゼロ円です。
    せいぜいココにアクセスして読むためにかかった通信費の実費を皆さんが(私にではなく)各通信会社にお支払いになるだけでOK。
    コードサイズも見ての通り、ゆったり書いてもサンプルつきで数十行ですし、難読ってことも無かろうと思いますから、使用者の教育コストも無視できますよね?
    流石に色々快適っていうほどではないけど、必要最小限なことをやってるだけなので、むしろ「使いまわし」はコッチのほうが強いかも知れませんね。

    で?かたやアチラは、何千万ですか?何億ですか?

    あと、これとは方法論が違う(というかもっと高等)だけど、makeなんかも良いですね。「実行順序や実行そのものの要否」をシステムが勝手に判定して処理して(あるいはしないでおいて)くれる。
    • あのね。
      基本的にプログラム言語ってのは、他の手法が”得意としている”ことでも、
      やってできないことは無いの。

      言語の違い、設計手法の違いと言うのは、
      それが作りやすくできているか、どう作ってもそうなるように基本設計自体がそう組まれているか
      ということなのよ。

      「それならこれでもできる」というのは、ソフト生産技術の話では意味ないこと。
      • >どう作ってもそうなるように基本設計自体がそう組まれているか

        ほんとにそんなことが成り立つというならば、
        (使えるのだから)Lyeeは大成功してるか、
        逆に(不要だと最初から見抜かれて)最初から立ち上がることも出来なかったか、
        どちらかになっていたでしょうね。

        Lyeeを使っての開発も、「やってできないことは無い」といえちゃいますよ。

        でもそういう問題じゃないのでしょう?

        上のはほんと見るからに下らないコードだけど、
        それはLyeeと同じくらいの価値だということなんじゃない?
  • by Anonymous Coward on 2007年09月30日 16時58分 (#1226605)
    特に20倍が。
  • by Anonymous Coward on 2007年10月01日 9時49分 (#1227045)
    Bocju→Lyeeと来て、次は有るんですかね?
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目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない -- Eric Raymond

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