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お金

自費出版の「新風舎」が事実上倒産 86

ストーリー by mhatta
いろいろ噂もあったようで 部門より

usagito 曰く、

毎日jpの記事によると、自費出版大手の新風舎が事実上倒産した。負債総額は関連会社含めて約25億円。今後、印刷会社の支援を受けて事業を継続していく方針。債権者向けには「一部マスコミ報道による批判などから売り上げが急落」したと説明されているというが、さきほど見たテレビニュース(チャンネル失念)では「裁判を起こされたことが原因」と主張していると報道されていた。タレコミ人は、新風舎は素人をその気にさせてだいぶ荒稼ぎしているのではないかと思っていたが、意外なほど早く倒れたという印象だ。業界全体に与える影響も気になるところ。

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  • by Anonymous Coward on 2008年01月08日 16時09分 (#1276980)
    事務所内は何故か数十人の担当者が席を連ねる。明らかにおかしいその人数。人件費がかかり過ぎというのは言うまでもない。
    まともな出版社なら、書店の売り上げと雑誌関連であれば広告収入から利益が出る。
    しかしこういったところは単行本で利益を得る。
    どうやって利益を出すか。本を作って売ればいい。
    売れない場合は在庫を抱えるだけ。ならば費用は自分が出さなければいい。
    本が売れなければ利益が出ないならば最初からその費用に利益を上積みしておけばいい。
    つまり、本を売るのではなく、製作するということがそのまま利益に繋がる。
    本が売れようが売れまいが関係ないということ。
    出版した所で、無名作家、弱小出版社の本を取次会社(出版社と書店の間をつなぐ流通業者)は扱わない。
    大手と言われるところの本のどれを並べるかで悩む書店に、余計な本を置くスペースなどない。
    万が一並んだとしても数冊が棚の端に並ぶだけ。それすら入れ替えで2~3ヶ月、早ければ1ヶ月で棚からは消える。
    あとは在庫という名の紙屑。
    なのにこの手の出版社から出る書籍は年間2000~3000という異常なもの。
    普通の出版社が単行本で稼いでいるわけではないことを抜きにしても、文字通り桁が一つ違うその刊行数。
    コンテストを乱発するのも釣り針と餌でしかないというのは言うまでもない。

    まぁこういったところ。
    無論全ての自費出版がこういう実情、というわけではなく、それを専門に業務内容としているところは、という認識を持ちましょう。
    夢をエサに詐欺行為というのは確かにロクでもないわけですが、引っかかった側も自業自得なんですよね。
    販路(買ってくれるアテ)もないのに本なんか出してどうすんの、という。
    指定図書として学生に買わせることの出来る教授とかならまだ元はとれそうな気もしますが、それだったらもっと安くできるところを探すでしょうし。
    (1000部で80~100万もあれば自費出版は可能。でもこういうところはその2~3倍はとります)
    結局のところ「自分の本が本屋に並ぶ」というステータスを求める自己顕示欲や自己承認願望の強い人が口車に乗せられてきただけという。
    この手の自費出版関連業者に関して情報が広く出回ったということでしょう。
    カモが知恵をつけてかからなくなったから引き際だと判断しただけですよ。
  • by 127.0.0.1 (33105) on 2008年01月08日 16時13分 (#1276983) 日記
    こういうの見てると、自費出版本なんかやめて、(マンガの練習して)同人誌でもかいた方が
    よっぽど売れるよなと思うんですが、まぁ世の中そう簡単な話でもないですよね。
    • Re:オフトピだけども (スコア:2, すばらしい洞察)

      by kicchy (4711) on 2008年01月08日 16時18分 (#1276991)
      >こういうの見てると、自費出版本なんかやめて、(マンガの練習して)同人誌でもかいた方が
      >よっぽど売れるよなと思うんですが、まぁ世の中そう簡単な話でもないですよね。

      本は書いて儲けたいけれど、印刷・製本・販売の手続きなんかは
      手間だしよくわからないから任せられるなら・・・・という層がターゲットだったのでは?

      同人誌を作る根性があれば、引っかかってないと思うんですよね・・・・
      親コメント
      • by gigo (21150) on 2008年01月08日 17時06分 (#1277024)

        いくらかでも本作りに関わった経験があれば、印刷屋さんや装丁などの本のデザイン関係の知り合いがいると思いますし、ISBN [isbn-center.jp]を取得することは一般人でもできるそうで、そうすればAmazonで売れるはずで、こんな会社は必要ないんじゃないですか。宣伝はblogか何かでやれば良いし、インターネット上での注目度もないのなら本を出すのはムリでしょう。メディアによる宣伝など期待しない少量販売の学術書をそうやって作っている人もいると聞いたことがありますが、実は難しいノウハウとか、障壁があるのでしょうか。

        親コメント
      • Re:オフトピだけども (スコア:2, すばらしい洞察)

        by bakuchikujuu (16666) on 2008年01月08日 18時08分 (#1277065) ホームページ 日記
        >本は書いて儲けたいけれど、印刷・製本・販売の手続きなんかは
        >手間だしよくわからないから任せられるなら・・・・という層がターゲットだったのでは?

         どちらかというと、儲けはなくてもとにかく「本」を出したい、って人がターゲット(カモ?)だったように思います。Webを介して伝え聞く限りでは。

        >同人誌を作る根性があれば、引っかかってないと思うんですよね・・・・

         でしょうねー。
         きっと、コミックマーケット等のイベントに参加したことがある人は引っかからなかったような気がします。

         その界隈の人なら、自分で本を作ることは特別なことではないので、本を出すことということに幻想を持っていないでしょう。
         また、魅力が無い作品では手に取られることさえ無いことも、よくわかってるでしょう。
         各々、作り手ならもちろん、読者でも、ね。
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    • by nanno (17292) on 2008年01月08日 16時20分 (#1276992)
      自分の本を本気で世の中に出したいという人が引っかかったんでしょうが、自費出版は
      趣味で出す人も多いわけで、作るだけなら上のコメントにもあるけどもっと安くできる。
      それこそマンガの練習するより、InDesignでも使えるようにした方がいいんじゃないですか。
      親コメント
    • by unchikun (14429) on 2008年01月08日 19時40分 (#1277116)
      ケータイ小説が紙媒体になり、映画になる時代だもんな。
      親コメント
  • by metta (20740) on 2008年01月08日 17時10分 (#1277025) 日記
    lulu.com みたいな自費出版サイトは
    なぜ日本では流行らないのでしょうか。
    • by FRAGILE (8034) on 2008年01月08日 19時31分 (#1277109)

      日本でもON・BOOK [onbook.jp]と言うサイトがありますが、これとは違うものでしょうか。

      と紹介しようといま見たら、出版希望の方向けの案内が"改訂中"になっていますね。このニュースの影響でしょうか。

      親コメント
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