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18676 story
アメリカ合衆国

お手軽プログラミング言語は教育によくない 224

ストーリー by mhatta
アメリカですらそうなのか 部門より

pinbou 曰く、

少々前の本家/.の記事より。ニューヨーク大学(NYU)の名誉教授で、GNU Ada95コンパイラ(GNAT)の開発者として知られるEdmond Schonberg氏とRobert B.K. Dewar氏が、NYUを始めとする最近のアメリカの大学におけるプログラミングの授業のあり方に苦言を呈して話題になっている。「計算機科学教育: 明日のソフトウェアエンジニアはどこに?」と題した彼らの論説では、最近の大学の授業ではCやC++、Lisp、(そしてもちろん)Adaと言った本格的な言語、数学やアルゴリズム、ハードウェアとの密接な関わり方といった難解なテーマを教えず、Javaのような簡単で人気が高く、近年減少気味の受講者数を増やせそうなお手軽な言語とカリキュラムしか教えなくなっていると主張。このままでは海外の安価なアウトソース先にたやすく置き換えられてしまう程度の能力しかない「プロフェッショナル」しか育てられなくなるだろう、と警鐘を鳴らしている。

この問題提起は活発な議論を呼び、最近になって本家/.では2つめのストーリーが立ったDatamationの記事によれば、Dewar教授は、今や計算機科学を専攻して卒業しても「社会学や哲学の学位と同じくらい将来が不安視されるようになってきて」おり、そのため専攻者が減っているが、だからといって受講者数の減少を補うためにカリキュラムを安易に易化するのは危険だと指摘する。氏の元には「よくぞ言ってくれた」という賛同者からのメールが多く届いているそうだ。

NYUはニューヨーク州立大学(SUNY)ではなくニューヨーク大学でした。失礼しました。(by mhatta Fri, 25 Jan 2008 23:52:46 +0900)
この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • Javaって (スコア:5, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2008年01月25日 22時03分 (#1286669)
    おいおい
    Javaっていつからお手軽言語になったんだ?
    • Re:Javaって (スコア:5, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2008年01月25日 22時29分 (#1286689)
      ほんと、Cなら

      main(){write(1,"Hello world.\n",13);}

      ですむところ、Javaだと

      package jp.slashdot.coward.anonymous

      import java.io.*;

      class Hello{
        public static void main(String argv[]){
          java.io.Writer stdout
            = new java.io.BufferedWriter(new java.io.OutputStreamWriter(System.out));
          try{
            stdout.write("Hello World.\n");
            stdout.flush();
          }catch(java.io.IOException ioe){
            ioe.printStackTrace();
            System.exit(1);
          }
          System.exit(0);
        }
      }

      ってうっかり書いてしまったり、ちっとも手軽じゃないですよね :-D

      # でもJavaで変数1文字とかにするとまわりの白い目が
      親コメント
    • Re:Javaって (スコア:5, おもしろおかしい)

      by okky (2487) on 2008年01月26日 0時09分 (#1286780) ホームページ 日記

      Javaっていつからお手軽言語になったんだ?


      アセンブラが持っている弱点を、きちんと全部持ち合わせてこそ、初めて一人前の言語です。

      ちょっとでも学生が気を抜くとすぐメモリリークが発生したり、バッファーオーバーフローを起こしたり、スタックを踏み抜いたり…そういう緊張感のない言語なんて全部お手軽言語です。

      バグの 1/2 を占めるこれらの障害が簡単に起きない言語を、学生の授業や演習で教えるなど言語道断!! アセンブラを教わればいいんだ、アセンブラを!!!

      高級言語なんざ、最終コードがどう実装されるのか予測できれば、簡単に理解できるわっ。

      -----

      はい、そこのあなたー。Prolog を引っ張り出そうとするのはやめてねー。
      はい、そっちのあなたー。Lisp を棚から下ろさないー。
      あー、君々。バグっていて例外処理が出てくるのに特権命令が含まれている Itanium2 のコードは、学生実験で使うには「熱過ぎる」からねー。
      こらー、そのデータフローマシンは高いから手を出しちゃだめだと何度言ったら…
      --
      fjの教祖様
      親コメント
  • by Tatenon (20311) on 2008年01月25日 22時05分 (#1286672) 日記
    ハード寄りの言語も、ハードを意識しない言語もそれぞれ一長一短があることは
    もう随分前から語りつくされてることじゃないのかな?

    向き不向きもあるから、自分の目指す道に応じた言語を習得すれば良いと思うけど。

    逆にどちらにしても、習得が中途半端なレベルではそもそも使い物にならないわけだし。
    母国語を喋るのと同じ感覚でコードが書けるようなレベルまで教育しないと意味が無い。
    それができないなら言語に関係なくカリキュラムに問題があるだろうとは思う。

    JAVAが引き合いに出されてるが、本当の意味で『JAVAの限界を感じる』程JAVAを使いきれる人間を育ててるかってことが
    問われるべきではなかろうか。そこまで極めていればそうそう他の人間に引けをとることはなかろうし、
    自分が本当に必要とする言語も見えてくるはずだから。

    # BASICでなんでもできると思ってた時代が私にもありました。
    # 86ASM/C/C++/JAVAを業務で使ってるけど、まだまだ全然使いきれていない。
    # まだまだ功夫が足りんということか・・・
    • by saitoh (10803) on 2008年01月25日 22時38分 (#1286695)
      たとえば、自動車教習所のMT免許コースの教習車が、楽ちんだという理由でオートマ車でいいとおもいますか?

      すくなくとも、JAVAでは領域計算量のセンスを磨かせる演習は困難じゃないですか。

      あと、組み込みCPUのブートとか、データセグメントの初期データをROMからRAMに転送するとかいった当たりのセンスの涵養がサッパリ。 某家電メーカーの知人は、そのあたりができる技術者は皆40代以上だと嘆いていました。

      教育に使う言語は、将来その言語でプログラミングして喰ってゆくかどうかで選ぶものではありません。 プログラミングの本質を身につけるのが目的。言語は、仕事で使えと言われた言語をその時点で勉強して使えばいいのだし。 将来お手軽言語さえ知ってれば困らない職場で定年まで居られるか、抽象度の低い言語のセンスがないと辛い職に行くか、どちらの可能性もある学生さんを教育するんですから、目先の楽ちんさで将来を限定してしまうのはよくありません。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2008年01月25日 23時03分 (#1286721)

        組み込みCPUのブートとか、データセグメントの初期データをROMからRAMに転送するとかいった当たりのセンスの涵養

        プログラミングの本質
        ではないと思います。
        親コメント
      • by Tatenon (20311) on 2008年01月26日 1時51分 (#1286848) 日記
        まぁ確かに、個人的にはハードの動作を知っておいたほうがいいとは思いますけどね。
        だったら別にJAVAでエミュレーター書かしてもいいわけで。(極論すぎますけど)

        元コメでも言ってますが、中途半端に色々使えるくらいなら、いっそ何でもJAVAで書けたほうがいいと。
        JAVAでは実現が難しいことがわかってから、CなりLISPなり他の言語をやっても全然遅くはないし、
        その方が本質がわかるはずです。

        そもそも学生の演習レベルや、アルゴリズムの習得といったレベルで、言語による致命的な差異があるとは思えません。
        "Hello World"に毛が生えたようなコードが、CとJAVAでどれほど違うというのか。
        もちろん向き不向きがあるので、アルゴリズムによってはJAVAでは複雑怪奇なコードになるのにLISPだと数行で書けるといった違いはあるでしょうけど。
        それでも一度JAVAで書いて苦労する方が、むしろ勉強になると思います。

        『目的次第では、JAVAは決して楽な言語ではない。万能な言語ではない』
        コレが理解できて、やっとスタートラインだと私は思います。ハンドル握らせるのはそこからです。

        元の話がJAVAを引き合いに出してるのでJAVAと書いてますけど、これをCに変えてもLISPに変えてもアセンブラやCOBOLに変えても
        私のスタンスは変わりません。だって、同じことですから。だから「言語は関係ない」と申し上げております。

        以下はちょっと話がそれますが。

        実際使ってる人なら痛感してると思いますが、JAVAの便利さは時に足枷にすらなります。
        これはC等でも同じことで、それゆえにインラインアセンブラみたいな技術がありました。
        JAVAはVMを使ってコンパイラとインタプリタの両方の利点を持つ中間言語コンパイラですが、
        VMとコンパイラの作り方次第でネイティブコンパイルができないわけではありませんし、そういうソリューションも存在します。
        これはまぁ極論ですけどね。最終的に動いてるのは何で書こうがマシン語なんです。

        # そもそも学生が集まらないでは意味が無いし。
        # 最終的に必要な知識が備わっていないというなら、それはやはり教え方の問題でありカリキュラムの問題ではないでしょうか?
        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2008年01月26日 8時25分 (#1286925)

          そもそも学生の演習レベルや、アルゴリズムの習得といったレベルで、言語による致命的な差異があるとは思えません。 "Hello World"に毛が生えたようなコードが、CとJAVAでどれほど違うというのか。 もちろん向き不向きがあるので、アルゴリズムによってはJAVAでは複雑怪奇なコードになるのにLISPだと数行で書けるといった違いはあるでしょうけど。 それでも一度JAVAで書いて苦労する方が、むしろ勉強になると思います。

          言語による「致命的な差異」など存在しないという点については同意しますが、Javaしか知らないと自らの記述したJavaのコードが「複雑怪奇なものになっている」ということなど、なかなか自分で気づくことができません(「そんなもんだ」と自分自身で納得してしまうから)。 しかし他の言語を知っていると、他言語での実装と簡単に比較できる、つまり「自らのやっていることを振り返りやすい」というメリットが出てくるわけです(実際に実感しています)。

          「言語に精通する」という目標を「山の頂上を目指す」という目標になぞらえてみると、Tatenon氏の「まずJavaだけに専念する」という主張も「他の言語とともに言語を学ぶ」という主張も「単なる別ルート」であり、どちらも間違ってはいないと思います。
          しかし、Tatenon氏のルートはかなり険しいのではないかと思います(完全無欠のカリキュラムがあり、神の如く完璧な先生の元で教われば最短距離で頭頂可能だと思いますが、現実問題としてあり得ない)。

          非線形な世界では、こまめな進路補正が欠かせないのです。
          親コメント
        • by juli (26219) on 2008年01月26日 16時24分 (#1287062)
          この意見を否定する程のつもりはないのですが、私は少し異なる意見を持っています。
          何れの言語も万能ではなく、得手、不得手があるのは同意ですし、そういう意味で、元発言で言われていることの大半には同意なのです。
          ただ、その結果として (教育するに当たって)「言語は関係ない」と括られてしまうところには異論がありまして、結果として「どの言語でも良い」と結論付けることはできないと私は思っています。

          どの言語も万能でなく、適用領域が異なってくるという面では同意して頂けると思う (コメントを辿ると同様のことを仰っていると思います) のですが、その上で、私が強く感じているのは、それぞれの言語を習熟する過程で身に付くプログラミングのアプローチが異なるのではないか、という点です。

          これまで様々な言語を使って (本当の意味で『限界を感じる』程、使い熟すまでには至っていませんが) 来た中で感じていることや、他の様々な言語を習熟されている方々からの話を聞いていても、やはりそれぞれの言語が持つ特性や文化、言語設計の方針などによって、問題領域の捉え方や解法へのアプローチが異なってくる様に感じられるのです。

          非常に本質的で抽象度の高い問題意識に関して言えば、「言語なんて皆一緒だ」と括ることができると思うのですが、「教育」という観点に立ったとき、教育対象となる人々に学ばせて実効性のある事柄を考えると、どの言語でも良いとは言えないかなあ、というところでしょうか。
          教育の目的がある程度限定的な問題領域に対するプログラミング能力ということになれば、その目的に即した言語を習熟させることになるでしょうが。
          また、同じ理由から、何れか一つの言語ではなく、幾つかの言語について学ぶことにも意義があると感じています。これについては、初学者がある程度の素養を身に付けるまでは対象を絞った方が良いという考え方もあるとは思いますが。

          どうも上手く説明できなくてすみません。
          個人的な意見としては、この様な観点で、プログラミング初学者に最初に学んで貰いたいのは Lisp/Scheme かなあと愚考する次第です。他の方々からは異論もあるでしょうが。
          親コメント
    • by cybernetwalker (32994) on 2008年01月26日 9時18分 (#1286936)
      俺も言語に固執する奴はわけわからん。
      高水準言語がダメっていってる奴は、「自分の問題を解決する」ためにダメって
      いうところを自分の世界がすべてだと思い込んでいないか?
      エクセルのVBAでも基本的なロジックを教えるためなら、一向にかまわんと思う。
      それとも「コンピュータを扱う人は、すべからくコンピュータサイエンスを学ぶ
      べきだ」って今の何億台もパソコンが出回っている世界に向かって叫ぶんです
      かね。

      お手軽プログラミング言語反対派は、自分がタラタラやってきた茨の道の横に
      出来た高速道路をぶっとばす連中に腹がたつんでしょうね。一人で死ぬまで
      匍匐前進してろ、と思う。

      Javaの深奥を知ることはいいことだ。だが、まったく金にならん。それは事実。
      みんなのべき論が世の中ではまったく評価されない、ということだ。
      なぜか?よく考えたほうがいいと思う。
      親コメント
  • by epipolar-line (33670) on 2008年01月26日 10時11分 (#1286951)
    普通に疑問に感じるのだが,大学って,いつから「プログラムを教える専門学校(+α)」になってしまったんだろうかね?

    オレの知り合い(米国人)の例だが,ちゃんと世界最高峰レベルの某大学(@米国)の計算機科学で学位を取った優秀な研究者なのに,(ホントかどうかは知らんが,本人曰く)CもC++もJavaもその他LL系言語も含めて一般的なプログラムの類は一切書けないらしい.彼はどうやって計算機を使っているかというと,MatLabで研究をしているのだが,彼自身はMatLabに実装されている各アルゴリズムの意味するところ(≠実装)は完全に理解して使っているから,計算機科学としてはそれで何も問題無いと思う.大学で扱う「計算機科学」ってのは,本来はこういうもんだと思うんだよね.

    もちろん上記の話はあまりにも特殊な例で,通常はメジャーな環境でのプログラムが書けないのは困るだろうし,本質的な部分を理解させた上で便利な環境を教えるのは「車輪の再発明」的な問題を避けるためにもアリだと思う.しかし,先の東大の話題 [srad.jp]における議論を見ていても感じるのが,大学に対して「IT業界で使えるプログラミングの教育」みたいなことを期待してる勘違い社会人も多いし,そういう勘違い企業に就職させるために手軽な開発環境のプログラミングだけを教えるようになるのは言語道断だと思う.で,そういう意味でバランスが取れていたのがC言語(百歩譲ってC++)だったんじゃないのかなーと思う今日この頃ですな.
  • 下まで読んで (スコア:4, おもしろおかしい)

    by elderwand (34630) on 2008年01月25日 22時10分 (#1286675) 日記
    U. S. AIR FORCE と書いてある(ガンダムみたいな)ロゴを見つけた。お、URL を見たら、af.mil じゃないか。こんなサイトを作ってるんだ米空軍は。

    って、完全オフトピですね。すみません。
  • 車輪の再発明をさせろ (スコア:4, すばらしい洞察)

    by SNT (23129) on 2008年01月25日 22時13分 (#1286677)
    JAVAだけで教育すると、標準ライブラリが強力すぎて何でもできてしまう。
    ライブラリが無い環境でどうしていいか分からなくなる。
    コードは書けるけど、アルゴリズムが無いと何もできない子になる。
    一度Cとかのなにもない環境でやらせないとダメ。
    無いものは作るというハングリー精神が無くなる。

    #最近はPythonでしか書いてないなぁ…
    #10行でWebサーバが書けるのには感動。
    • by Anonymous Coward on 2008年01月25日 22時41分 (#1286699)
      うーん、気持ちはわかるけど反対。

      例えば、便利なアルゴリズムや制御構造が揃ってるlispを使ってアルゴリズムに弱くなるかっていうとそんなことないだろう。

      Javaの問題は、便利な道具が揃ってることじゃなくて簡単にソースが見れないのと、ライブラリの利用者と製作者を分けるような姿勢が問題なんじゃないかって気がする。

      似たようなので、Windowsの世界もそうかな。OSのことを語られるのにあーなんじゃないかこーなんじゃないかって内部構造を想像して終わらない議論になってて、まるで占い師か経済学者の議論を見ているような気分になることがある。
      親コメント
    • by kida (35606) on 2008年01月26日 16時15分 (#1287058)
      車輪の再発明をさせろ、ってのわかるなあ。

      学生の雇用面接(@US)をすると、いろいろなアルゴリズムや技術の名前は知っているのだけれど、それをブラックボックスとしてしか理解していない人が驚くほどいるんですよね。ちょっと話すと色々知っているし、レジュメを見てもいろんなものを作っているように見える。でもちょっと掘り下げるとすぐに馬脚を表して、がっかり。そういう人は確かに典型的に Java, そして perl や Python 止まりで C はできるけれどそれほど得意じゃない。そういう感じ。最近立て続けに、The Perils of JavaSchools [joelonsoftware.com] とNYUの先生の記事を読んで、なるほどそういう背景があったのか、ポンっと膝を叩く気分でした。

      こっちの期待しているのは車の運転の仕方を知っている人ではなくて、車を作れる人なんだけどな。
      親コメント
      • by okky (2487) on 2008年01月26日 22時00分 (#1287145) ホームページ 日記

        いろいろなアルゴリズムや技術の名前は知っているのだけれど、それをブラックボックスとしてしか理解していない人が驚くほどいるんですよね。


        私が面接をした範囲では、quick sort を O( N * log N ) のアルゴリズムだと思い込んでいる、と言うあたりが馬脚の基本ですね。
        # 逆にそこをつついてくる面接を受けた事もあります。
        # 多分、あそこの面接官は本当に技術力があったんだろうな。
        --
        fjの教祖様
        親コメント
        • by saitoh (10803) on 2008年01月27日 12時11分 (#1287292)
          教科書どおりのquicksortは逆順データを食わせるだけでO(n^2)になりますしね。 O(n^2)になりにくいようにピボット選択その他、実際のquicksortの工夫はあるわけですが。

          クイックソートは『平均』nlognだと教えてはいるのですが、細かい背景をすっ飛ばしてnlognだけ暗記するアンポンタンがおおくて、すみません。

          P.S。「quicksortは最悪時O(n^2)」よりも、「quicksortは最良時O(nlogn)」のほうが結構頭からすっかり抜けている落とし穴かも。ちゃんとクイックソートを理解していれば、その場で考えて「最良時もnlognだ」と分かるんですが。

          親コメント
    • by elderwand (34630) on 2008年01月25日 22時45分 (#1286704) 日記
      一方、苦労してC言語入門をやっと通過した学生は、#include <stdio.h> や #include <math.h> は知ってるが、#include <string.h> になると何も知らずに、しこしこ標準ライブラリを再発明しようとしたりする。

      ので、お手軽言語だって教えておく意味は十分あると思うよ。
      親コメント
      • by midcpp (21702) on 2008年01月25日 23時16分 (#1286735)
        > お手軽言語だって教えておく意味は十分あると思うよ。

        ここで得た経験を足がかりにして,応用を利かせられれば良いと思いますが.
        特に最近の大学のプログラミング実習は,実用性を中心に考えるのではなくて
        取っかかりを掴ませるところに主眼を置いている気がします.

        とりあえず誰でも出来るような簡単なところからスタートして動かしてみて,
        それで面白がってやる気を起こした学生は,面白がってもっと上を目指すでしょうし,
        つまらんと思った学生は逃げていきます.
        親コメント
      • by saitoh (10803) on 2008年01月26日 0時15分 (#1286786)
        お手軽言語を教えてはいけないのではなく、お手軽言語「だけ」を教えて卒業させちゃダメってことでは?
        親コメント
      • by SNT (23129) on 2008年01月25日 22時50分 (#1286706)
        身に覚えがありすぎるorz
        std::vectorを知らなくて、自前で可変長配列をがんばって作ってた覚えが。
        std::mapを知らなくて、自前で二分木をがんばって作ってた覚えが。
        親コメント
  • お前が言うな! (スコア:4, すばらしい洞察)

    by gonta (11642) on 2008年01月26日 18時01分 (#1287092) 日記
    「車輪の再発明(に相当すること)はするな!」

    といっていいのは、車輪を発明できる人だけです、と誰か声高に言ってくれ。

    昔Cで文字列操作をゴリゴリやっていた。Javaになって、より手軽にできるようになった。しかし、そのゴリゴリの時に得たノウハウは、文字列操作でなくてもいろいろ役に立つことが多い。だから、文字列操作をしないこととできないことは違うんだが・・・誰かわかって・・・
    --
    -- gonta --
    "May Macintosh be with you"
  • 大学名が違う (スコア:3, 参考になる)

    by odz (33623) on 2008年01月25日 22時03分 (#1286668)
    ありがちですが、ニューヨーク大学(NYU)とニューヨーク州立大学(SUNY)は別の大学です。
    他にもニューヨーク市立大学(CUNY)なんてのもありますが。
  • by saitoh (10803) on 2008年01月26日 9時38分 (#1286942)
    よく読むと

    ・・といった本格的な言語、数学やアルゴリズム、ハードウェアとの密接な関わり方といった難解なテーマを教えず、・・・・・・・お手軽な言語とカリキュラムしか教えなくなっていると主張。
    ですから、プログラミング言語は一例でプログラミング以外のカリキュラムも軒並み「楽」なほうに流れてるということへの批判ですね。

    ちょっとぐぐってみたら、日本の情報○○学科で「データ構造とアルゴリズム」が選択科目になってる学科って存在しますね。

  • んなこと (スコア:2, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2008年01月25日 21時46分 (#1286656)
    ジョエル・スポルスキとかポール・グレアムとかが何年も前から言ってることだよね。
    • オフトピ (スコア:5, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2008年01月25日 22時14分 (#1286678)
      よくあるんだよね、俺が昔からさんざん言ってきたのに適当に流されて、
      ちょっとイケメンっぽい一般ウケする奴が全く同じこと言ったとたん、みんな真面目に聞き入れるの。
      親コメント
    • Re:んなこと (スコア:3, 興味深い)

      by Vorspiel (2391) on 2008年01月25日 22時50分 (#1286707) ホームページ
      さらにさかのぼればDijkstra先生のお言葉に。

      It is practically impossible to teach good programming to students that have had a prior exposure to BASIC: as potential programmers they are mentally mutilated beyond hope of regeneration.

      親コメント
    • Re:んなこと (スコア:3, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2008年01月27日 16時49分 (#1287349)
      Joelの「採用面接ゲリラガイド」 [joelonsoftware.com]の以下のくだりが、この手の論争における両側の考え方を端的に表していますね。

      近頃では、あなたが面接する多くのプログラマは、再帰や、ポインタや、データ構造でさえ、つまらない実装上の詳細であり、今日の楽しいプログラミング言語が抽象化し去るべきものだと考えている。そして「あなたが最後にソーティングアルゴリズムを書いたのはいつのことですか?」と言ってせせら笑うのだ。

      しかし私はあまり気にはしていない。私はERの医者が解剖学を理解していることを望んでいる。たとえ彼女がしなければならないのが、コンピュータ制御の心臓細動除去器の接点を私の胸につけて、大きな赤いボタンを押すことだけであったとしてもだ。そして私はプログラマにはCPUレベルまで理解していることを望んでいる。たとえRuby on Railsがあなたの心を読んで完全なWeb 2.0ソーシャル・コラボレーティブ・ネットワーク・サイトをマウスクリック3回で作ってくれるのだとしてもだ。
      親コメント
    • Re:んなこと (スコア:2, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2008年01月25日 22時27分 (#1286687)
      一応リンク

      Javaスクールの危険 [joelonsoftware.com]
      Paul Grahamは、普通のやつらの上を行け [practical-scheme.net]でいいのかな?
      親コメント
  • 卒業生です (スコア:2, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2008年01月25日 22時08分 (#1286674)
    この二人、知ってますが、特にDewarというぶっといおっさんは実に饒舌で面白い人だった。Schonbergの方は地味な感じでちょっと怖そうだった。

    他の人も書いてますが、NYUは私立のNew York Universityで、マンハッタンのグリニッジビレッジにあります。ニューヨーク州立大学はState Universtiy of New York, 通称SUNYで、バッファローとかストーニーブルックとかの田舎にあります。
  • by Sukoya (33993) on 2008年01月26日 2時05分 (#1286855) 日記
    それぞれに一長一短があり、優れた点も劣る点もあることはわかった

    だから、そんな事はどうでもいいから、
    そのスペシャルなスキルで、デスマーチの起こらないミドルウェアを開発してくださいよぉぉぉ!
  • 何となく (スコア:2, 興味深い)

    by nsmrtks (20015) on 2008年01月26日 2時35分 (#1286865) 日記
    違う気もするけどこれを思い出した。

    Master Foo and the Ten Thousand Lines [faqs.org]
    1行のシェルスクリプトの方が 10000行の C よりも Unix らしさがある。
    (邦訳は「The Art of UNIX Programming」に。まだ読んでない...)

    お手軽プログラミング言語って、awk や sed や find も含んでいるのかねえ。
  • by $ir (18994) on 2008年01月25日 21時53分 (#1286661)
    分野として複雑化してきているんだから、 カリキュラム簡単にしたら余計にダメでしょ、と。
  • Ada? (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2008年01月25日 22時15分 (#1286679)
    Adaが難しすぎて嫌った人たちがUnixとCを作ったんだけどな
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人生unstable -- あるハッカー

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