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19698 story

米国防総省、制御不能のスパイ衛星をミサイルで迎撃 70

ストーリー by Acanthopanax
自分で始末 部門より

rxk14007 曰く

アメリカ国防総省は、制御不能に陥っていたスパイ衛星を、大気圏に突入する前に海軍のミサイルで迎撃して破壊すると発表した。問題の衛星が人口密度の高い地域に落ちる可能性は低いものの、もし多くの人が住んでいる地域に落下した場合には、ケガ人や死者が出る可能性があるため、ブッシュ大統領がこの計画の実行を決断したとのこと。現在宇宙ステーションにドッキングしているスペースシャトル アトランティスが地球に帰還する2月20日以降に実行される予定。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2008年02月15日 20時55分 (#1297813)
    デブリは二週間でほぼ50%が落下し、残りも遠くない期間で落下する見込みと書かれてました。
    タレコミに書かれていない重要な情報があります。
    衛星に搭載されている燃料タンクが地表に届く可能性があり、燃料がヒドラジンであることです。
    人間の居住地やその近隣に落下するようなことがあれば被害は甚大。どれだけ死人が出るやら。
    デブリの発生があったとしても落下のタイミングを制御できるならするべきで、判断は妥当と思われます。
    • by Anonymous Coward
      "二週間"ではなく、"地球を2週"の間違いでは?

      Once the satellite is hit, officials hope 50 percent of the debris will come to Earth in the first two orbits and the rest shortly thereafter
      • by Anonymous Coward
        "地球を2周"の間違いでは?
    • by Anonymous Coward
      そのヒドラジンは高空で散布しても問題ないのですか?
      • by Anonymous Coward on 2008年02月16日 7時52分 (#1298123)
        毒ってのは濃度がある程度ないと毒にならない。回収不可能な場合、拡散させて無毒化する。
        再突入で溶けきっても、軽いガス状のものが落ちてくるには長い時間がかかり、その間に広く拡散する。
        対流圏の外だから生命もいない。対流圏に落ちてくる頃には検出限界以下になっている。
        問題ない。
        親コメント
        • by Anonymous Coward
          問題ない。

          問題ないと思いたい。
          問題ないことにしときたい。
          問題になるころには原因が何だったのか分かりゃしない。
          直接まとめて地表に到達するよりは幾分はマシ。
          国内に落ちる量が減らせてラッキー?
          • by Anonymous Coward
            こういう人が風評被害をばら撒いて六ヶ所村の農家の皆さんを苦しめるんだね
  • 一石三鳥 (スコア:2, 興味深い)

    by straydog (9917) on 2008年02月16日 8時42分 (#1298129)
    • 衛星落下による地上の被害を防ぐ
    • 弾道ミサイル迎撃のテストを兼ねる
    • 衛星が他国に落ちて、機密情報が渡ることを防ぐ
    これで迎撃に失敗したら笑いものですが。
    • by Anonymous Coward
      迎撃に失敗しても、「流れ弾」の名目で中国の衛星を破壊して、最低限の効果は確保します。
      • by Anonymous Coward
        もしそうならそれは「最低限の効果」ではなく「当初の目的」と見るのが正しいだろうね。
  • by GakuboMesa (5411) on 2008年02月15日 20時28分 (#1297786)
    ファントム無頼の再現ならず。
    • フォックス・ワン! (スコア:4, おもしろおかしい)

      by Jubilee (20038) on 2008年02月15日 22時54分 (#1297933)

      やっぱり皆さん分かってませんねぇ。

      これはいきなりロボットにぶちかましを食らって怒ったイトカワ星人の報復攻撃の一環なのです。どうやって「はやぶさ」より早くやってきたかって?「のぞみ」にでも乗ってきたんじゃありませんか?

      ともかく、今回の件はイトカワ星人がその電磁干渉能力によって衛星を無力化して地球降下のための乗り物にしようとしているというのが真相なのですよ。ISS?人が多すぎてちょっとね。

      だから、長距離ミサイルなんかで迎撃しようとしても「なぜか」命中しない。これはもう有人戦闘機で肉薄攻撃するしかありません。

      NASAの一角にこんな時のためにしまってあるRATOポッド装備のNF-104に、ISSの自爆テロ衛星迎撃用に密かに開発してあったミサイルを搭載して迎え撃つのです。電磁干渉能力でレーダー誘導が無効化されても、ショットガンミサイルならある程度の効果は期待できます。母機NF-104のアビオニクスがやられたって、基本設計が1950年代の機体ですから人力で操縦して帰還できます。

      大丈夫、地球は人の手で守られます。

      --
      Jubilee
      親コメント
  • 違うだろ (スコア:1, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2008年02月15日 20時49分 (#1297810)
    × ケガ人や死者が出る可能性があるため
    ○ 軍事機密が漏れる可能性があるため
    • by Anonymous Coward
      中国が打ち落とし実験を成功させてしまったため、自分達もやる必要があったが、かといって中国を非難した手前、同じように実験するわけにもいかない。そこで元々衛星として打ち上げてから、制御不能と発表してから打ち落とし実験をする、という手法に出たのは・・・なんて妄想しちゃったりしました。はい。
      • by Anonymous Coward
        >中国が打ち落とし実験を成功させてしまったため、自分達もやる必要があったが、
        (中略)
        >・・・なんて妄想しちゃったりしました。はい。
        こういう妄想もあります。
        ひょとして
        : >中国のASAT実験にあれだけ抗議したからね。(-_-;)
        : >デブリでもぶつかったのかもしれませんね。
        とか?』


        そんな、まさかねぇ・・・・・。(^_^;)
        と思いつつ、時系列を確認してみました。

        確か、
        ・アメリカのスパイ衛星 NROL-21衛星の打ち上げが、2006年12月13日
        ・中国のASAT実験が200
  • 目的はもちろん (スコア:1, すばらしい洞察)

    by shoji12 (14093) on 2008年02月15日 21時13分 (#1297827)
    税金を有効活用していることを示すため。
    失敗するけど、その時は、さらに研究開発を促進させて、二度と失敗させないと宣言します。
    どっちに転んでも、税金はたっぷりと有効活用できて最低!
  • by Hatris (33732) on 2008年02月15日 22時23分 (#1297902) 日記
    常にアメリカと共にあります。
    だから、中国とは違うんです。

    実際には、最新鋭のスパイ衛星の構造等、機密情報を(いわゆる)東側に漏らすわけにはいかないからなんですが、ついでに衛星破壊実験もできちゃうので一石二鳥なんでしょう。
  • by Anonymous Coward on 2008年02月15日 20時40分 (#1297798)
    デブリが散らばってもOKってこと?
    • で、別に衛星軌道上で破壊してデブリを撒き散らすのではなく
      落ちてきたところで大気圏に入る前に破壊して
      細かい破片は大気圏でもえつきたり、地表に落下しても
      あまり支障がない程度にするってことでしょう。
      あと燃料も大気圏内にばらまかないように、と。
      いろいろなニュース記事を見たところ、海に落ちる
      タイミングで撃墜するようですね。

      どういう高度で迎撃するかは不明ですけど
      朝日新聞のニュース [asahi.com]では、以下のように書かれています。
      >今回の衛星破壊について米航空宇宙局(NASA)の
      >グリフィン長官は「中国の衛星破壊実験は高度約850キロで行われ、
      >破片は数十年とどまるが、今回は(破壊高度が低く)破片は
      >数カ月以内に落下する」と話し、問題はないとの認識を示した。

      ちょっと頭を使って考えれば誰でも分かることだと思うけど。
      親コメント
      • by KENN (3839) on 2008年02月16日 7時27分 (#1298117) 日記

        タレコミ分のリンク先に

        Intercepting the satellite at about 130 nautical miles altitude will reduce the risk of debris in space.
        意訳:デブリ発生の危険性を下げるため、高度約130ノーティカルマイル(約240km)で迎撃する
        とありますよ。

        どっちかっつーと、直径20インチのヒドラジン満載の燃料タンクを狙って当てられるのか、という方が問題だと思う。

        親コメント
        • by keybordist (3572) on 2008年02月16日 14時51分 (#1298240) 日記
          別にタンク本体を直撃しなくても、
          ミサイルの爆風程度で衛星なんて丸ごと吹き飛ばせるでしょうし、
          その過程でヒドラジンも燃えちゃうでしょう。

          人工衛星なんて、その程度の華奢な物体でしかないんですから。
          親コメント
          • by KENN (3839) on 2008年02月16日 19時33分 (#1298323) 日記

            リンク先には、

            We had a similar one on Columbia that survived reentry. We have a pretty reasonable understanding that, if the tank is left intact, it would survive the reentry.
            という軍幹部の発言があります。スペースシャトル「コロンビア」のRCSのタンクが(本体はあのような惨事になったにもかかわらず)燃え尽きなかった事例から、迎撃時にタンクが無傷だった場合、再突入時にも分解しない可能性があると考えているようです。

            衛星本体は華奢かもしれませんが、推進薬の内圧と宇宙空間との圧力差に耐えなければならない燃料タンクは、それなりに頑丈だと思うんですが。

            親コメント
      • 1.ミサイル発射
        2.ミサイル外れる
        3.ミサイルそのまま外宇宙へ飛んでく
        4.数十年後にどこかの惑星に着弾
        5.調査の結果「地球(ちたま)」という星から来た事が判明
        6.宇宙戦争勃発
        親コメント
      • by Anonymous Coward
        基本的な理屈はそうだけど、破壊時の爆散で、ふたたび上に行く物もあるよね?
        破片の量(数)は少なくても、残る物は発生すると思われるのだが。
        • SM-3は爆発せず、直接体当たりするタイプ(kinetic-warhead)ではないかと
           http://en.wikipedia.org/wiki/Standard_Missile#RIM-161_Standard_Missile... [wikipedia.org]

          そうすると、衛星より速度の遅いSM-3(常識的に考えて衛星より速いはずがない)は、衛星の進路に立ち塞がる形で衝突するので、その結果発生する破片の速度は衛星より速くなるとは考えにくいのでは?
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        • 破片が再び軌道を変換する能力を持っていないのであれば、そのうちに同じところに戻ってきて再突入します。
          親コメント
          • by SteppingWind (2654) on 2008年02月15日 22時16分 (#1297894)

            爆破時に加速されれば高い軌道に遷移する可能性があります.

            親コメント
            • by Anonymous Coward on 2008年02月15日 22時36分 (#1297919)
              >爆破時に加速されれば高い軌道に遷移する可能性があります

              たとえ加速されたとしても、アポジ噴射はできないのだから、遠地点が遠ざかるだけで、近地点は変わりません。
              つまり、大気密度の濃い高度250km付近を何度も通過することになるので、遠からず近地点高度が下がり、大気圏突入して燃え尽きます。

              高い軌道に遷移するには、低軌道でまず加速をした後、遠地点で再度加速してやり、近地点高度を上げる必要があります。
              低軌道から爆発的な加速をしても、"角度が変わってたかーく上がる”だけで、また同じ所に戻ってくるんです。

              そういうわけで、スペースデブリの懸念はあまり無いと言えます。
              ※無論、大気圏に落ちる前のデブリが悪さする可能性は残ります。
              ※しかし、高い軌道の衛星を破壊した中国と比較すると、全然影響なしと言ってもいいレベルだとは言えます。
              親コメント
            • 近地点かそれに近いところで加速しても、遠地点が高くなるばかりで近地点は高くなりません。
              つまり、デブリが能動的に軌道を変換しない限り、爆破時にいくら加速されても高い軌道に遷移することは無理です。
              人工惑星になるほど加速させるなら話は別ですが、やっぱり同じような高度に戻ってきて再突入します。
              親コメント
            • by foobar2006 (30156) on 2008年02月15日 22時40分 (#1297921) 日記
              > 爆破時に加速されれば高い軌道に遷移する可能性があります.
              で、それを防ぎつつ衛星を処理するために、アメリカの作戦よりも良い方法を考案・・・しても
              いい案が無いような気がするんですけど。

              # 帰還予定のアトランティスで回収!とかw
              親コメント
            • by Anonymous Coward
              爆破時に加速された方は地球への落下は阻止され、
              残りは逆に原則されて地球へ落下。

              エースパイロットは「ν○○○○は伊達じゃない!」とかほざきながら
              無謀な特攻をかまし、敵軍の総大将と仲良く戦死する。合掌。
      • by Anonymous Coward
        >で、別に衛星軌道上で破壊してデブリを撒き散らすのではなく
        >落ちてきたところで大気圏に入る前に破壊して

        他の人のコメントにある情報によると240kmくらいの高度で、
        一応大気圏の中のようです。

        >あと燃料も大気圏内にばらまかないように、と。
        >どういう高度で迎撃するかは不明ですけど
        >ちょっと頭を使って考えれば誰でも分かることだと思うけど。

        大気圏にまで落ちてきたところを撃墜するのに、
        どうやって燃料を大気圏内にばら撒かないようにできるのか、
        ちょっと頭を使って考えてくらいではわかりませんでした。

        >いろいろなニュース記事を見たところ、海に落ちる
        >タイミングで撃墜するよ
        • 大気圏にまで落ちてきたところを撃墜するのに、 どうやって燃料を大気圏内にばら撒かないようにできるのか、 ちょっと頭を使って考えてくらいではわかりませんでした。

          摩擦で燃えます。

          >いろいろなニュース記事を見たところ、海に落ちる タイミングで撃墜するようですね。

          意味がわかりません。 海に落ちるなら迎撃せずにそのまま落ちたほうが猛毒の 燃料が広い範囲に拡散しなくていいと思うのですが。

          (ミサイルが命中すると)海に落ちるタイミング=海に落とすタイミング、で撃墜するに決まってるで

      • by Anonymous Coward
        ちょっと頭を使って考えれば時間が限定的とは言えありとああらゆる軌道を横切るようにデブリを撒き散らすという可能性に誰でも気づくはずだが?
    • by Anonymous Coward
      中国は軌道上で壊したけど、今回は地球に落としながら壊す=宇宙にデブリは散らばらないのでは。
    • by Anonymous Coward
      中国がアメリカと同じことをしたともいえるのですけど。
      1985年ごろまで米ソ共にやってたので。参考 [masdf.com]

      まあ、大昔アメリカが破壊した高度555kmの衛星と、中国の破壊した高度850km [technobahn.com]の衛星、そして今回大気圏の摩擦ブレーキで墜落する寸前の衛星じゃあ、飛び散り方が全然違いますが。
  • by Anonymous Coward on 2008年02月15日 20時46分 (#1297805)
    アメリカの影響下にない場所に落ちる確率が
    10%くらいあるからうかうかしてられませんよ
  • by Anonymous Coward on 2008年02月15日 20時55分 (#1297814)
    スペースデブリの調査を一番しているのは、米国と聞いたことがある。直径10cm以上の数万(?)のゴミをリアルタイムで追跡しているらしい。 いずれにせよ、衛星作るにも環境を配慮してつくらなきゃいけない時代になったということでしょうね。 それとは別に、一年ほど前の議論を踏まえた上で、今回はどんな展開になるのかに興味がある。 http://srad.jp/science/article.pl?sid=07/01/23/2328245 [srad.jp]
  • by Anonymous Coward on 2008年02月16日 14時27分 (#1298230)
    なんかスパイ衛星とかだと対衛星兵器向け反撃機構をもっていそうな気がしますが
    っていうか普通自爆機構も持っていそうなもんですが、制御不能っていうのがそれすらできない状態なんでしょうね
    自律系だけ正常に動作してて外部から制御不能だったりするとwktkしてきますね!!
  • by Anonymous Coward on 2008年02月16日 14時58分 (#1298242)
    きずなの打ち上げが延期されたのもこれが原因です。いえ、嘘です。
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