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19832 story
著作権

EUで音楽の著作権保護を95年へ延長する提案がなされる 110

ストーリー by nabeshin
いつまでもクラシックにならない 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

EUの委員から音楽録音の著作権を95年に延長するべきとの提案があったそうです。実現すると、演奏者や歌手への印税年数が現行の50年からアメリカと同じ年数に引き上げられることになります(本家のストーリ ITmediaの記事)。 提案によると、リスナーがアルバムを家と車など複数の場所で聞くために焼く合法コピーに関してアーティストや著作権保持者を補償するため、ディスクやデータストレージ、音楽・動画プレイヤーに対する新たな課税の可能性も平行して探っていきたい意向で、「人々の寿命は長くなり、50年間の著作権保護では10代から20代前半にヒットを飛ばしたアーティスト達は生涯に渡る収入が得られなくなってしまった」とのことです。本家のコメントにもあるように、若い頃に飛ばしたヒットで一生食べていけたらおいしすぎないでしょうか? 一生働かないといけない身としてはうらやましい限り。

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  • なぜここ10年ほどの間に彼らが騒ぎ出したのかを考えてみましょう。
    今著作権が切れようとしているのは50年代頃の楽曲です。50年代といえば
    ちょうどエルビスプレスリーが現れた時代なわけで、おそらくレコード業界自体が
    急拡大した時代でもあったでしょう。

    この頃を境にして、後の楽曲の利益はそれ以前の楽曲の利益をはるかに上回る
    のではないでしょうか?ここで消費者が踏ん張って著作権延長の流れを止めて
    やらなければ、彼らに更なる不労所得が流れ、さらには彼らの政治的発言力も
    増し、だれも太刀打ちできなくなってしまうでしょう。
    (法律で賄賂と定義されていない方法でも、金の使い方は様々だと思う)
    (ロビー活動とか)
    あるいはもう手遅れなのかも。法案を提出する時の説明があまりにも粗雑
    ですから、彼らは大衆を説得する必要性すら感じていないのかもしれません。

    逆に、ここで50年代の楽曲を著作権切れさせることに成功すれば、市場の
    規模相応にレコード業界を縮小させ、妙なお金を彼らに渡さなくて済むと思う
    んですが・・・
  • 転職せーよ (スコア:4, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2008年02月19日 11時22分 (#1299599)
    10代、20代でヒットを出してその稼ぎでずっと食べなきゃならん位の才能だったらとっとと転職すればよいものを。

    ちゃんと稼げる人ならその時代時代にあったあった作品出してるでしょうに。

    #期間延ばすより印税率変えたら?
    • Re:転職せーよ (スコア:4, すばらしい洞察)

      by 7743 (11762) on 2008年02月19日 11時49分 (#1299615)
      一生食ってけるほど楽曲が使われるなら、才能はずばぬけてあるんでは?
      駄曲なら永遠に保護されていようが食っていけないでしょう。
      親コメント
  • 日本でも (スコア:3, 参考になる)

    by oguma (17986) on 2008年02月19日 11時07分 (#1299588)

     日本の場合も、実演家の著作隣接権は、実演を行った翌年から50年となっています(著作権法101条 [e-gov.go.jp])。
     ですので、作詞・作曲を行わない歌手の方ですと、20歳でヒットを飛ばした場合、70歳で保護期間が終了することになりますね。

     それを短いとするか長いとするかは、人それぞれでしょうが……。

    --
    Nullius addictus iurare in verba magistri
  • by NaKIT (13044) on 2008年02月19日 13時03分 (#1299663)

    現行法では, 10代~20代前半に作った当時は全然売れなかったけれど, 70代になってから突然ヒットした曲に対し, アーティストは収入を得る権利がないわけですね。

    # 塩漬けが効くような業界ではないだろうけどさ。

    • タレコミをよく読もう (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2008年02月19日 13時18分 (#1299674)
      「作った」ではなくて「演じた」ですよ>今回の件。

      #そこ読み飛ばして勘違いコメが多いやうな。

      円朝とかフルヴェンとか、知られぬ怪演が発掘されて玉石の如く売れることもあるかもしれませんが、
      100年近く前に録音・録画されたものが突然売れるってあるのでしょうk……

      ##と思ったが、デジタルで劣化がないとしたらありえるかも試練とも思われ。
      ##春の祭典 [wikipedia.org]の「綺麗な」初演録画がもしあれば買うかもしれん。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2008年02月19日 23時57分 (#1299959)
    著作権って手段として著作者に独占的な権利を与えているけど、これはある程度のインセンティブを付与しないと積極的に文化活動を行う人が減ってしまうから仕方なくやってるだけなんですよね。
    文化の発展は先人の作ったものから、また新しいものを作ることの繰り返しなんだから、極端にそのサイクルを長くしたら文化の発展は鈍化してしまう。

    何からも影響を受けずに創作活動をできる人がどこにいるのか。
    仮にいたとして、その人の作品を市場は理解できるだろうか。

    若い頃に作った作品で一生食えなくなるとか騒いでいるようだけど、作家の99%は一つの作品で1年も食えていません。
    音楽という娯楽商品を食えるレベルまで売るためには奇跡的な巡り合わせが必要で、それが無いとどんなに良い作品も埋もれるだけですから。
    奇跡的に運が良い作家のためだけに社会全体がコストを支払うのは如何なものか。
    いくら延長しても得する作家なんてほとんど居ないのにね。
  • ほらどんどん延びてる。
    今度は、「アーティストの相続者(子供とか)の収入が途絶える」とかで120年くらいになるぞ。

    # ソースコード書いて95年収入が入る、そんなコード書ける人ってどれだけいるやら、とか考えてみたり。

    まあ、見せ物としか見てませんが...どうなるやら。
    --
    M-FalconSky (暑いか寒い)
  • by Anonymous Coward on 2008年02月19日 11時19分 (#1299597)
    一気に2000年ぐらいまで延長してくれ。そして二度と話題に上がらないでおくれ。

    そのかわり偶然の一致でも文句言うんじゃないよ。
  • もうさ、 (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2008年02月19日 11時23分 (#1299600)
    その人が死ぬまで or 50年 の長いほうでいいじゃん

    この手の話が出てくると「もう好きにしてくれ('A`)」って思うんだが
    それがヤツらの思う壺になると思うと無視もしてられん
  •  実演家の権利について言わんとすることはわからなくもない。実際問題として著作者に比べると期間が短いのも事実。
     しかし、50年以上生き残ってて、原盤が今なお使われている楽曲ってどれくらいあるんだ? LPレコード時代の音源を後生大事に保護したとして、恩恵を受ける実演家はどれくらいいる?
     というか、実演家の権利ってのは建前で、実はレコード会社の権利を強化したいだけに見えるな。

     どこの国でも同じだと思うけど、ごく少数の例外を守るために著作権法を強化するのは文化的の発展にはあまりよろしくないことになると思うんだが……。
    --
    しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
    • EU圏はどちらかと言うと輸出する側だろうから、産業振興・保護の意図があるのではないかとも思う。
      25年前の名曲、お兄さんお姉さん方には心にうったえかけるものがあるでしょう。
      さてその保護が後25年で終わる場合と、70年で終わる場合、それぞれの保護の値段はいくらになるだろうか。
      って普遍性のない例だけど。

      輸入する側で声の大きい団体はどれかなあ。頑張って綱引きしてもらわないと。
      親コメント
  • >若い頃に飛ばしたヒットで一生食べていけたらおいしすぎないでしょうか? 

    食べれないとしたら、夢がなさすぎないでしょうか。

    >一生働かないといけない身としてはうらやましい限り。

    ヒット曲を作る権利は誰にでも等しくありますよ。
    • by Anonymous Coward on 2008年02月19日 16時26分 (#1299781)
      ヒット飛ばした時のお金を、しっかり残しておけば、一生食べて行けるくらいにはなると思いますよ。メガヒット級ならね。そのへん棚に上げて、今も金をよこせというのは、ちょっとねぇ。

      ところでポンポコリンのおじさんは、「パァーっと使ってしまって何も残ってない」とのことで、今も地道にお仕事されておられます。

      親コメント
  • だけど、人格権だのが本人以外(大概は遺族)に渡るのが鬱陶しくて嫌。
  • by toy food (35782) on 2008年02月19日 16時08分 (#1299774)
    つまり人間の寿命も45年延長したということですね!
  • by Anonymous Coward on 2008年02月19日 19時38分 (#1299870)
    > 「人々の寿命は長くなり、50年間の著作権保護では10代から20代前半にヒットを飛ばしたアーティスト達は生涯に渡る収入が得られなくなってしまった」とのことです。

    なるほど、
    10代から20代前半にヒットを飛ばしたアーティスト達は、
    50年経つ前に然るべく人生を終了させるべきである、と言う主張ですね。

    もともと著作権は『生涯に渡る収入』を意図して50年と定められたわけでは無いので、
    どうしても『生涯に渡る収入』を実現したいと言う事であれば、
    寿命を50年に合わせる事は合理的だと思います。

    しかし、全てのアーティストが己の寿命を縮めてまで、
    10代から20代前半のヒットで「生涯に渡る収入」を実現する事を希望するとも思えません。
    今まで通り「作品を作り続ける事で生涯に渡る収入を実現する」自由は残すべきです。

    あれ? 俺なにか読み違えてる?
    もしかして、早死にした人は本人の貰いが少なくて不公平だ!って話でしたか?
    なるほどなるほど、それならば不公平の是正のため、遺族に権利が引き継がれないようにすべきですね。
  • 印税で生涯に及ぶ収入を保証しなければならないとは思えないが、半面、タレコミ文、同じ職業とはいえ、特殊な少数の芸能、芸術活動等と他の大多数の仕事を収入だけで単純に比較して、うらやましがるのもどうか。著作権延長は必要ないだろうと感じるが、あんまし興味なし。
  • by Anonymous Coward on 2008年02月19日 11時02分 (#1299586)
    たとえばリリースから80年経っていて、それでも再生され続けているなら、
    それはそれで凄いことなのでいいのではないかと。

    著作権料が縛りになって、そのせいで聞かれなくなるなら、馬鹿げた話なので、
    アーティストが選択できるようにすればいいかなぁと思ったり。

    #脊髄反射コメントなのでAC
    • by nabesin (35547) on 2008年02月19日 18時33分 (#1299836)
      でもねえ、著作権があるおかげで、2次利用ができなくなったりする訳ですよ。 著作権者が「2次利用許さねえ!」っていってるならともかく、孫子に「いやです!」っていわれるのはなあ・・・。 音楽業界でも、リスペクトとかオマージュとかはっきりいえば、パクリがなければ、やってけないわけでしょう。 #いっそ、10,000年とかにして、孔子や孟子の子孫にも著作権料が入るようにすればいいのでは(笑)。
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      • by MISSION (13232) on 2008年02月20日 16時33分 (#1300548) 日記
         今回のは「演奏者本人」の著作権であって、子孫の分ではないので(この部分が拡大されない限り)別に良いんじゃないかと。
         どっちかって言うと、著作権は「本人の生存期間中のみ(子孫には残せない)」ってやってくれた方がすっきりして良いかも。
        --
        ここは自由の殿堂だ。床につばを吐こうが猫を海賊呼ばわりしようが自由だ。- A.バートラム・チャンドラー 銀河辺境シリーズより
        親コメント
    • 新作を作らないアーティストの老後のためよりも、新しく作品を発表する新人を支援する仕組みにして欲しい。

      ぶっちゃけ、遺族とか子供とかが著作権のおこぼれで食っていけるというほうがおかしい気がするんだよね。
      いや、別に著作権料から年金とかを払ってそれで暮らしてくとかなら理解できるんだけども。
      --
      ◆IZUMI162i6 [mailto]
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  • by Anonymous Coward on 2008年02月19日 11時09分 (#1299591)
    なんでもかんでも皆 権利を謳っているよ
    ---ラックの中からポワっと インチキおじさん登場
    いつだって忘れない 阿部さんはイイ男
    そんなの常識 タッタタラリラ
  • by Anonymous Coward on 2008年02月19日 11時24分 (#1299602)
    >若い頃に飛ばしたヒットで一生食べていけたらおいしすぎないでしょうか?
    >一生働かないといけない身としてはうらやましい限り。

    日本では残念ながら金はすべて権利団体やレコード会社に搾り取られますので飛ばした本人にはゴミのような金額しかもらえません
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計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである

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