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19954 story
アメリカ合衆国

米著名心理学者ら、米政府の拷問関与に抗議して学会を脱会 42

ストーリー by mhatta
職業倫理 部門より

Anonymous Coward曰く、

BoingBoingの記事より。アメリカ心理学会(APA)が、米政府がテロリスト容疑者に対して行った違法な拷問に参加した所属心理学者への問責を拒否したことを受け、多くの著名な会員が相次いで学会を脱会して抗議の意を示していると言う(MetaFilterの記事) 。その中には、APAの元倫理委員長であるKen Pope氏も含まれている(Pope氏の脱会の辞)。

2004年以来、心理学者が米軍や情報機関による虐待的な尋問テクニックの設計や実装において中心的な役割を果たしていたこと、そして抑留者の医療情報を悪用し、個々の尋問をより効果的にしていた可能性もあることが明らかになってきた。APAの首脳陣は拷問や残虐で非人間的な扱いに対して反対を表明してきたものの、会員である心理学者らの参加については特に責任を問うことは無く、またAPAの会員でそのような活動に参加していたものはいないとの立場を崩していなかった。実際にAPAの会員である心理学者の関与が判明した後、APAは沈黙しているとのことである。

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  • APA (スコア:2, 参考になる)

    by vn (10720) on 2008年02月21日 8時57分 (#1300891) 日記
    アメリカ心理学会は、かつてアブラハム・マズロー [wikipedia.org]やカール・ロジャーズ [wikipedia.org]が会長を務めたこともある名門だ。
    こんな不名誉な事件で崩壊の危機に瀕するとは。
  • by Anonymous Coward on 2008年02月21日 9時18分 (#1300903)
    テロとの戦いにはこれくらいのことは必要だ、
    これで尊い人命が救われてるんだ、
    とは、思わないのだろうか?
    • by Anonymous Coward on 2008年02月21日 9時39分 (#1300914)
      違法な拷問は国家が主体となって行うテロ行為
      ただし、それが必要と判断される可能性はある
      アメリカでは歴史の判断に任せることにして
      時効になるころ公開するのがならい
      それより前にバレてしまったら、責任はとらなきゃならない
      世直しするための泥棒が認められないのと同じで
      開き直りはできないよ
      拷問に関与した心理学者も同じ
      テロと戦う愛国者ではあったかもしれないが、学会所属の学者としての倫理は破った

      学会は政府援助組織ではないのだからさっさと処分すればよかったのに

      拷問で得られた貴重な資料(外科でいう生体解剖実験みたいなものだろう)を
      発表して世間に還元することもできないだろうし

      心理学には汚点が残るだけだな
      (学会所属の)同業者には迷惑な話で、怒るのも当然だ
      親コメント
    • Re:逆じゃないの? (スコア:3, すばらしい洞察)

      by Account-mochi Coward (34881) on 2008年02月21日 9時52分 (#1300925) 日記
      テロリストも同じ主張をすると思うよ。
      --
      署名スパムがウザい?アカウント作って非表示に設定すればスッキリさ。
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        つか、知的障害者とか使って自爆テロしてるしな。
    • Re:逆じゃないの? (スコア:2, すばらしい洞察)

      by 127.0.0.1 (33105) on 2008年02月21日 9時43分 (#1300918) 日記
      テロとの戦いに必要で尊い人命を救うために、
      あなたを容疑者として拘束して拷問しますが
      よろしいですか? (Y/y)

      っていうことですよ。
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        本当に極めて濃厚な容疑なら、それもいいんじゃないの?
        犯人でない可能性があると思えば、さすがにそんなことはしないでしょう。
        こいつは犯人だと間違いなく判断できるときくらいは、そういう捜査が
        あってもいいと思う。

        もちろん、その判断は間違ってるかもしれないけど、
        そんなことを言えば、裁判官だって間違う可能性があって、
        死刑にしてから間違いでしたなんてことも、可能性はゼロじゃない。
        でもそういうリスクだけを見て、リスクが完全にゼロじゃなきゃいやだ、
        というのもバランスを欠いている。

        犯罪捜査には、いろんなツールが使えたほうがいい。さもなくば、
        本当の犯人を取り逃がしてしまうかもしれないですし。
        そんなことになったら、遺族は、どう思うでしょうね。
        • Re:逆じゃないの? (スコア:3, すばらしい洞察)

          by Anonymous Coward on 2008年02月21日 15時49分 (#1301164)
          なにをもって「極めて濃厚」なのか分りませんが、「極めて濃厚な容疑」足りうる論拠があるなら、拷問を経なくても証拠をしっかり固めて行けば良いのでは?
          「奴は悪い奴だから、クロに違いない」というのは、その犯罪事実等に対するクロ認定への「濃厚な論拠」にはなりません。
          そして、拷問の結果得た自白の内容が「虚偽ではない事実」を反映しているか否かは保障の範囲外です。

          正直、混迷した事件に新犯人(真犯人ではない)が登場すれば、所謂爽快感を得ることは出来ます。当局なら、メンツも保たれるでしょう。新犯人を作り出すのに拷問という手段は手っ取り早く、効率的な手法だとも思います。

          「もしかして自分も身に覚えの無い事実により拘束、拷問を受けるかもしれない」という想像力を社会が失ったとき、暗黒の社会に再び舞い戻るのでしょう。戦争もしかり。
          てなことを学校の社会科などで習った気がするのですが、これもゆとり教育の弊害?
          親コメント
        • Re:逆じゃないの? (スコア:2, すばらしい洞察)

          by Anonymous Coward on 2008年02月21日 11時04分 (#1300963)
          「本当に極めて濃厚な容疑なら」ねぇ
          それはイラクの生物化学兵器やフセインとアルカイダの関係並に正確な情報に基づいて判断されるのかね?
          親コメント
        • Re:逆じゃないの? (スコア:2, すばらしい洞察)

          by Anonymous Coward on 2008年02月21日 11時12分 (#1300970)
          「本当に極めて濃厚な容疑」でも、拷問しちゃダメ。
          捜査機関が「こいつは犯人だと間違いなく判断」しちゃダメ。
          親コメント
        • by Anonymous Coward on 2008年02月21日 12時22分 (#1301007)
          > 本当に極めて濃厚な容疑なら、それもいいんじゃないの?
          > 犯人でない可能性があると思えば、さすがにそんなことはしないでしょう。
          > こいつは犯人だと間違いなく判断できるときくらいは、そういう捜査が
          > あってもいいと思う。

          もしかして富山県警の方ですか?

          富山連続婦女暴行冤罪事件 [wikipedia.org]
          富山冤罪事件 [matsuyama-u.ac.jp]
          富山県警冤罪事件、その後 [mac.com]
          【Webウォッチ】ちょっとひどいぞ富山の冤罪 [janjan.jp]
          富山強姦冤罪事件、警察の取調べで「はい、以外言うな!」 [livedoor.jp]

          # 自白するのは、真犯人だ。
          # 自白しないのは、訓練された真犯人だ。

          親コメント
        • by Anonymous Coward on 2008年02月21日 12時25分 (#1301014)
          >本当に極めて濃厚な容疑なら、それもいいんじゃないの?
          >犯人でない可能性があると思えば、さすがにそんなことはしないでしょう。

          この映画(ノンフィクション) [guantanamo.jp]見てからもう一度考えてね。

          #容疑の根拠:パキスタン系イギリス人がアフガンに居た。
          #捜査方法:グアンタナモで拷問
          親コメント
        • by Anonymous Coward on 2008年02月21日 20時25分 (#1301288)
          拷問によって無罪の人間を有罪にしてしまった場合、真犯人を取り逃がすことにつながる。
          そんなことになったら、遺族は、どう思うでしょうね。
          親コメント
        • by Anonymous Coward
          > 本当の犯人を取り逃がしてしまうかもしれないですし。
          > そんなことになったら、遺族は、どう思うでしょうね。

          本当の犯人を逃がすぐらいなら、冤罪やむなしということですか?
          法は社会秩序の安定のためにあるのであって、遺族の復讐のためにあるのではありませんよ。
          自白偏重や拷問容認じゃなくて、自白によらない物証を挙げるためにツールを活用してください。

          • Re:逆じゃないの? (スコア:1, すばらしい洞察)

            by Anonymous Coward on 2008年02月21日 18時24分 (#1301248)
            #1300955 [srad.jp]に対するコメントですが、
            幸い私は犯罪被害者やその遺族になったことは無いのですが、
            富山の冤罪事件の被害者の方は、冤罪で服役された方に対して「仕方ない」とは思っていないと思います。
            その意味で、富山の冤罪事件は、犯罪被害者の方を二重に苦しめているように思います。

            短期的には手っ取り早く犯人をでっち上げれば、そのときの犯罪被害者の応報感情もある程度満たされ、社会は安定するかもしれません。
            しかし、そのような手法(拷問や自白の強要)が当たり前になってしまうと、長期的には当局は信用を失い、社会も安定しないように思います。
            親コメント
        • by Anonymous Coward
          気持ち悪いネタ投下だな。
      • by Anonymous Coward
        相手は容疑者とは限らないんじゃない?
        テロを阻止したときに捕らえた実行者や指示者は現行犯だし。
        ゲリラ認定されれば通常法の対象ではなくなるし。

        自爆上等な相手から金や情報の流れ、テロ計画の情報を得たいときにも拷問は有効。
        自爆上等の相手に普通の、痛覚に訴える拷問は意味がないから心理学なんでしょ。
    • by Anonymous Coward
      実践経験を経ることで、米映画の尋問シーンのバリエーションが増える。
      これは映画界にとって喜ばしいことではないか?

      #後に日本でも公開→TV放送になって、まねする人が増える…
    • by Anonymous Coward
      ばかだなあ、自白を得るための手段として考えるからおかしなことになる。
      刑罰のひとつとして導入することを提案する、という方向ならよかったのに。

      でも、すくなくとも日本では犯罪者の人権は尊重されなければいけないことに
      なってるし、その考えはかなり支持されてるみたいだから、だめかもね。
  • by Anonymous Coward on 2008年02月21日 18時21分 (#1301245)
    心理学でわからなかった?
  • by Anonymous Coward on 2008年02月22日 7時37分 (#1301485)
    アメリカ人にも良心はあるんだなーと感じます。ただ
    http://news.google.co.jp/news?hl=en&tab=wn&ned=us&q=The+Am... [google.co.jp]
    ニュースには全くなってない。全体としてはやはりダメですね。
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吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人

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