古い技術記事をむやみに公開することは「有害」か? 63
ストーリー by mhatta
初出日時はクリアになってないとな 部門より
初出日時はクリアになってないとな 部門より
日経BPが運営する「ITpro」サイト上で数年前の記事が新規記事として公開されていることが、一部で話題になっている(そろそろ日経LinuxがDISられた理由について解説しておくか - TokuLog 改めChumbyとどきました日記やPerl 2008年のファイルオープン - てっく煮ブログなど)。
特に問題になっているのは、雑誌媒体などに掲載された古い記事について、その出典やオリジナルの執筆時期が分かりにくい状態で新規記事として掲載されている点だ。特にLinuxカーネルやWeb関連の技術は2、3年前のものでも時代遅れになっていることが多く、そのような情報を読んだ読者がそれらを誤って「最新の情報」として鵜呑みにしてしまう可能性がある。
これを受けて、「ITProの記事が古いときに警告を出すGreasemonkeyスクリプト書いた-なんかばんざい」といったスクリプトまでも制作されている。これはもちろん冗談半分だとは思うが、/.読者諸氏は、このような古い技術情報をむやみに公開することについてどう思われるだろうか。
むしろ有用だと思うがなあ (スコア:5, すばらしい洞察)
僕は時々古い技術書を読み返します。陳腐化してしまった情報もあれば、本質的であるがゆえに古くなっていない情報もあるわけで、古い技術書を読み返すことによって「何が陳腐化しやすいか」学ぶことができるからです。
件の記事を「最新情報」だと勘違いし、勘違いしたまま紹介された技術を紹介された通りに利用するとしたら、その人はあまりに不勉強だと言うべきじゃないでしょうか。どんな技術もたったひとつの「紹介記事」だけを頼りに採用できるものではないでしょう。他のソースにもあたってみたり、そもそもライブラリのREADMEを読んだりすれば、そのライブラリのステータスがどのようなものかわからないわけはありませんし。そうすればそのライブラリがobsoleteになっていることを知ることができて、そこから元記事を読み返すと「古い記事」だと気付くことができます。そうするとその「古い記事」が評価している技術が今日どのように評価されているか、興味深く読むことができると思うのですがね。
Re:むしろ有用だと思うがなあ (スコア:3, すばらしい洞察)
この記事(http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080513/301453/ [nikkeibp.co.jp])のように出典が冒頭に書いてさえあれば何の問題もないと思います。
そもそも、2002年~2004年の再褐記事しかないのにLinux最新コラムとタイトルを付けるのはどうかと思います。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/linux/index.html [nikkeibp.co.jp]
Re:むしろ有用だと思うがなあ (スコア:1)
マスで見て、どれだけの人が誤解するかが問題。
誤解したまま試したら、その人の時間が無駄になるだけでなく、質問してそれに答える人の分も無駄だし、検索ノイズが増えるし。
どこかに記述しておけばよいという人もいるようですが、はやとちり君は(自分を含め)必ずいますし、冒頭に書いてあるか最後に書いてあるかで誤解する人の数が結構違ってくるでしょう。
#嘘を嘘と見抜・・・って技術系サイトにはやめて!
こちらは2002年の再掲 (スコア:0)
2002年に日経Linuxに掲載されたものが転載されているようです。
http://mkosaki.blog46.fc2.com/blog-entry-535.html [fc2.com]
さすがに筆者の方もとまどっているようですが。
Re:むしろ有用だと思うがなあ (スコア:1, すばらしい洞察)
>古い技術書を読み返すことによって
>どんな技術もたったひとつの「紹介記事」だけを頼りに採用できるものではないでしょう。
こういう「手間」を掛ける気がさらさら無いんだよね。
そういうの全部すっ飛ばして今自分が欲しい情報だけ過不足なく欲しいという、はっきり言っちゃえば「くれくれ君」の姿勢だ。
ヒント情報としてのタイムスタンプや改訂履歴情報などは是非欲しいが、それだって「読み解くためのヒント」であって、「読まなくても済むためのヒント」として十分であることなんか誰も保証できない。
正直いって無理筋だと思いますねえ。
Re: (スコア:0)
> こういう「手間」を掛ける気がさらさら無いんだよね。
> そういうの全部すっ飛ばして今自分が欲しい情報だけ過不足なく欲しいという、はっきり言っちゃえば「くれくれ君」の姿勢だ。
違います、むしろ逆です。
「くれくれ君」に困っているんです。
文句を言う人は、少なくともその情報が古いか新しいか判断出来ています。
それが出来ない人が鵜呑みにするから、有害だと言っているんです。
Re:むしろ有用だと思うがなあ (スコア:1)
署名スパムがウザい?アカウント作って非表示に設定すればスッキリさ。
Re:むしろ有用だと思うがなあ (スコア:1)
例えばこれが医療に関する情報だとどうだろうか、と考えると、一概に と言い切れない自分も居ます。
有害かなぁ (スコア:2, 参考になる)
屍体メモ [windy.cx]
先頭に書け(Re:有害かなぁ) (スコア:4, すばらしい洞察)
> と下部にちーさく書いてあるという点
という部分だと思います。
これが記事の先頭に書いてあるだけで、全く印象は変わるはずです。
日経は記事の使い回しをよくやるのですが、そのスパンは数週間から数年までまちまちです。
トップページやメルマガで、興味深いタイトルを見つけクリックしてみると、どこかで読んだおぼろげな記憶が…。
で、最後まで読み進めていくと、件の記述があり、自分の記憶が正しかったという確信と既読の記事を気付かずにまた読んでしまったという敗北感を同時に味わうことになります。
記事の使い回し自体は悪いこととは思いません。
日経のような各ジャンルごとに多種のサイトを立ち上げているようなところでは、複数のジャンルにまたがる記事はそこしか読んでいない読者のために複数のサイトやメルマガで紹介することもあるでしょうし、それは読者にとって無益ではないわけですから。
Re:有害かなぁ (スコア:3, すばらしい洞察)
逆に、それらがはっきりしていれば、「ある条件においての、これこれについての情報」として、
長く有用性を保つことが出来ると思うんですけどね。
# バグチケットみたいな形式で、技術文章がまとまってると案外使いやすいんじゃないかと時々思ったり
Re:有害かなぁ (スコア:1)
公開する以上は、責任を負う覚悟できちんと情報を追尾して欲しいところ
大まかな時期が判っても、実はその翌週に修正記事が出て後は音沙汰無しとかなんてありがち……
Re:有害かなぁ (スコア:1, すばらしい洞察)
記述された日付が明確ならば無害。
有用かどうかとなると内容次第。読み返して有用なものもあるし、何の役にも立たない情報あるでしょう。
Re: (スコア:0)
読者が責任認識のある技術者に限られるなら本文冒頭で記述日のアラートがあれば充分だけど、
それ以外のヒト(営業職とか似非コンサルとか)の目に触れるならそれでも足りないぐらい。
アラートが充分なら、古い記述が害を成すかどうかは読者の責任でしょう。
Re:有害かなぁ (スコア:2, すばらしい洞察)
いやだなぁそんな人が読むわけないじゃないですか
Re: (スコア:0)
それを考えるなら、新しい記事でも有害です。
Re: (スコア:0)
何年も昔だからといって既に無用になったかどうかの判断は出来ません。
やはり内容次第なわけで、知らない人には判断できませんから有害です。
Re: (スコア:0, 荒らし)
「内容次第」なわけですから、新しくても「知らない人には判断できません」から有害…??
# いやマジで意味がわからん
内容次第なんだから、日付が書いてあれば有用性を判断する指標にはなるので
有害ってことはないでしょ?
枯れた情報が役立つ時 (スコア:2, 参考になる)
(SIerでは未だこれが多いよね)
問題は古い/新しいという単純な時間軸ではなくって、
いま必要な情報に対して、体系的に適切かどうか。
古い記事なのに先進的だった情報、新しい記事なのに
回りくどい情報を判断するのは主観に依存するから。
そのうち解決するのでは (スコア:2, 参考になる)
一般に普及してから、まだ10年ですし。
そして、やっとこういった問題が表面化してきたということ。
これは、過渡期だからしょうがないとしてスルーしておくのがいいと思う。
数十年が過ぎ、古い情報がたくさん蓄積されれば、おのずと、常に新しい情報かどうかを気にするようになるでしょう。
Re:そのうち解決するのでは (スコア:2, 興味深い)
Dublin Core などでも (スコア:2, 興味深い)
ウェブアーカイブ(デジタルプリザベーション)の現場で使われるメタデータには
もっと詳細な情報が記述できる規格もありますが(MODSとか),なかなか普及には至りませんねぇ.
一昔前なら静的なリンク・被リンクの関係からページ間の前後関係を把握することもできたんですが,
最近は自動的にリンクが生成されるのがあたりまえですから,紙の文献のように参考文献欄を見て
時期を推定するというのも難しそうです.
結局 Internet Archive [archiving.org] のようなウェブアーカイブに頼らざるを得ないんですかね.
あるいは Google のようなクローラーに履歴を残してもらうとか.
本来はそういうのは WebDAV なんかでバージョニングすべきなのかもしれませんが.
屍体メモ [windy.cx]
Re:Dublin Core などでも (スコア:1)
……という形になるんでしょうかね。
タレコミにあるようなプラグインが、ジョークではなくきちんとした「文章の時期を表示するアドイン」みたいな形で各ブラウザで普及すれば、今回のような記事群も有害どころか貴重なリソースになりますね。
紙媒体でも同じ (スコア:2, 興味深い)
昔むかし、saitohセンセがうにまがで「古い記事を鵜呑みにするあげく、『うにまがに書いてあったから』というのを根拠にする人がいる」とぼやいてました。情報の鮮度は確認しましょう、とここで書いても読まない人は絶対読まないから困るんですよね、センセ。
女将が言うには (スコア:2, おもしろおかしい)
日付が書いてあれば十分 (スコア:2, すばらしい洞察)
「月日時分」は書いてあるのに肝心の「年」が書いてなくて余計にページを辿らないと
その記事が書かれた時期が判らない、って事例がよくあります。
3日経てば誰も読まないぐらい価値が無いという自負があるならともかく、
そうでもなければ、「年」も付けようよ。
ねえ。(誰とは言わないが。/.の古い記事に騙されたことを恨んでるわけではないが。;->)
サイトの利便性の問題なんじゃ? (スコア:1)
古い記事が役に立つことはある。
それは有害ではない。んじゃないか?
問題は、現在の検索エンジン等で対応できないところなのでは?
これからもインターネットに記事は蓄積していくだろうし、
古い記事を選別する手段がどれほどコストがかかるよって、
サイトの価値が変動する傾向がより強くなると思う。
もしも、古い記事を新しい記事のように意図的に見せかけているんだったら
サイトの価値が下がって淘汰されていくんじゃないでしょうか。
有用に1票 (スコア:1)
で、問題視されてるっぽい「第1回 Perlの文法の基本 [nikkeibp.co.jp]」なんかを見ると、下の方に小さく
なんてありますね。
気付かないのは読者の問題でもあるけど、この注意書きの目立たなさも問題かな。
Re:有用に1票 (スコア:2, 参考になる)
Re: (スコア:0)
最新技術だって・・・ (スコア:1)
新しい技術が注目されると、必ず「オレ様がやってみた」的記事が連発するんだよね。
#「C言語は最新技術ですか?」というのはナシの方向で・・・
-- gonta --
"May Macintosh be with you"
先輩のありがたい助言も (スコア:1)
という大先輩の助言の有益度は50:50ですが、夜22時以降になると途端に有害度が増すのが謎。
受け手の受けとり方と発信側の言い方書き方&気分&タイミングしだいでどっちにもなってしまうイイ例かと。
古くても参考になるものはたくさんある (スコア:1, すばらしい洞察)
つまり古いからという理由だけで読まなくなるとか。
実際問題としてコロコロ変わっているものもあれば、
ここ数年全然変わっていないものもあるわけですから、
一概に言えるはずは無いわけです。
>>その出典やオリジナルの執筆時期が分かりにくい状態で新規記事として掲載されている点だ。
ということは一応でも書いてあるわけで、
最近の読者の平均的な読解力を考えると載せるほうだけが悪いとは思えません
(斜め読みして書いてないという輩は大勢居ますからね)。
まー、タイトルにセンスが無いというのは同意しますけど、
批判されるほど酷くは無いと思うんですが。
むしろ古い記事が出てきてくれるのはありがたいと思いますよ。
読み手の問題だろ? (スコア:0)
Re:読み手の問題だろ? (スコア:2, すばらしい洞察)
例えば「無線LAN 暗号化」で検索した場合に、
「無線LANはWEPで暗号化しましょう。」
といった古い記事が検索結果の上位に表示されたりします。
その人は、それをそのまま信じ込んでしまうことはあるわけで、
セキュリティに関することについては、詳しくない人が読むことも考えて
「この情報は古いかも知れません」という目立つ前置きが必要なのかもなあと感じます。
もちろん検索結果の中にはWEPは使うな、という記事もあるわけで、
検索結果の上位が正しいモノだという思い込みも含めて、結局は読み手の問題なんですけどね。
Re:読み手の問題だろ? (スコア:1)
『「検索結果上位にいくほど正しいことが書いてあるか?」という質問にYesと答えるんですか?』
で言えば
知識のない人:Yesと答える事が多い
知識のある人:Noと答える
そして、知識のない人の人数が、知識のある人とは比較にもならないほど大量にいる現状では、
問題が発生する可能性が高くなるという話ではないでしょうか?
問題になったITProにしても、専門知識のない人がウェブ検索で読む事もあるわけで
そこに「最新」とか書かれていたら、下の方に広告に紛れて小さく注釈つけた程度の記事の初出の日付なんて
気付かずにそれを最新記事だと勘違いする事は、あり得る話だと思います。
古い記事を「最新」といって再掲載した日付の方が、よほど目立つ位置にありますしね。
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
Re:読み手の問題だろ? (スコア:1)
「最新の技術では。。。」
なんてふつうに書いてあるしね。
Re:読み手の問題だろ? (スコア:1)
何年前の最前線だと…
fjの教祖様
Re: (スコア:0)
最近は、実装の技術や、OSの概要を扱った本をよく読んでいますが
よほどの定番でない限り、5年以上も前のものを買うことはありません。
同様のことがweb上でも気軽にできればいいんでしょうね。
Re: (スコア:0)
でも、素人は下手にぐぐったりせず、身近な専門家に教わるほうがいいと思うけど。
嘘を嘘と見抜けない奴がインターネット上の膨大な情報にいきなり接してもろくなことにならない気がするし、「知らなきゃぐぐれ」とかいうのは専門家同士に限ったほうがいいんじゃないかね?
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
あるはずのところに見えないくらいの注意書きだけで数年前の記事を載せる
というのは、新聞の一面に10面前の思い出記事を注釈なしで載せるが如しの
行為でしょう。
「温故知新」は一向に構わないので、その旨がまずわかるように表示することと、
できれば現状との違いについてフォローがあれば完璧。
Re: (スコア:0)
例えば、本の場合、日付は基本的に後ろに小さく書いてある。
それでも普通は読み手が確認しますよね?
私の場合、子どもが小さいので育児関係の本、趣味で自転車や製菓の本などをよく読みます。
自転車なんかは、5年前のメンテナンス本なんかは使えない情報も多いですよ。
一番変化がないと思われる製菓でさえ、10年もたてば材料も変わってくるし、新しい技術も入ってきます。
そもそも流行が全然違うので、古い本は作りたいレシピがなかったりしますよ。
他の方も述べてますが、ググって上位に出てくる情報が新しいものだという、読み手側の思い込みが問題なのではないでしょうか。
Re:読み手の問題だろ? (スコア:4, すばらしい洞察)
今回のITproの問題の場合、本文記事の末尾には2008年の日付署名が入っていて、
さらにその下のバナーとかに紛れて小さいフォントで、
出典は昔の雑誌掲載記事だってことが書かれてるというものですから、本で例えるなら
「2008年6月初版発行」だから内容は新しいと思ってたら、
巻末の広告ページの片隅に「本誌は2002年の雑誌連載記事を単行本化したものです」って書いてあった
みたいな話でしょう。
書籍の場合だと、出典についての注釈は本文冒頭か本文末尾に書かれているのが普通です。
同じように、本文冒頭か、本文末尾の記事掲載日時より前に注釈が書かれていれば、
これほど問題視されることもなかったでしょう。
Re:読み手の問題だろ? (スコア:1, 興味深い)
で、当然ですが、その元情報として、各サイト/HTLMはタイムスタンプが判るようにしてもらって…と。
動的コンテンツの弊害 (スコア:0)
日付確認してましたが、最近多い、動的生成コンテンツの更新日付は常に最新です。
更新されているのは、広告部分だけなんですが。
Re: (スコア:0)
ものによる (スコア:0)
そんな現在に現状を説明せずに、ipchainsの説明をしたら混乱しますよ。
空目 (スコア:0)
昔々JFにお世話になった (スコア:0)
JFが検索エンジンで上位に来ないのは検索エンジンが優秀だからかそれとも逆か