「仕事中はうつだが、それ以外は元気」という新型うつ 293
どうすればよいのだろうか 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
IT業界にとっては、もはや「職業病」といってもいいうつ病だが、最近は今までとは異なる「うつ病」が蔓延しつつあるらしい。
J-CASTニュースの記事によれば、最近「仕事中にだけうつになる」というタイプのうつ病が増えているそうだ。これらは20~30代に目立ち、都内のある病院では患者の4割前後がこの新型うつ病だそうだ。
この新型うつ病、仕事中だけうつになり、帰宅後や休日は普段通り活発に活動するというのが特徴。「自分を責めるのではなく、身近な人間や社会に対して攻撃的な態度になり、休職したとしても会社や同僚にかける迷惑などあまり感じない」、というのが典型的な例らしい。
(つづく...)
これは「人格が未熟で大人になり切れていない。困難なことにぶつかると、うまく対処できずに問題を回避しようとしてうつ病に逃げ込んでしまう」 というのが原因であるともいわれており、新型うつ病は「回避性・自己性愛型人格障害による現代うつ病」であるという意見もあるそうだ。
人間関係が希薄で、争い事を避ける風潮の中で、こういった「新型うつ病」は今後増加するとも考えられている(東洋経済参考の記事(1)、東洋経済参考の記事(2))。
IT業界の例に漏れず、タレコミ人の職場にもこの「新型うつ病」に似たような人がいる。本人は苦しんでいるのかも知れないが、休職して元気に遊びまわってたりする話を聞くと、周囲は口には出さないまでも、心の中では「医者が診断してるからしょうがないけどねぇ」「本当にうつ病なのかなぁ?」と思っているようだ。こういうことが軋轢を生み、治療を困難にしているという意見もあるのだが、特にこういった「新型うつ病」とは、どのように接し、または予防をしていったらいいのだろうか。
エセ鬱病だとばかり思っていた (スコア:5, 参考になる)
います。「自分は鬱気味なので、特別扱いせよ。自分がうまく行かないのは、お前が全て悪い」という典型的な人です。
わたしの知っている本当の鬱病の人は何人かいましたが、非常にまじめで責任感が強く、その重圧に自分でつぶされるタイプの人ばかりでした。
職場復帰するときも、仕事の上他の人と区別してはならない、区別をするとそこに余計責任を感じると、医者に言われていました。
本当にこいつら鬱病なのか?医者も面倒なのが嫌なので、言われるままにホイホイ適当に診断書書いてるんじゃ無いかと思っていました。
せめて、別の病名を付けて欲しいですね。本当のまじめな鬱病の人が可哀想です。
Re:エセ鬱病だとばかり思っていた (スコア:3, 参考になる)
仕事が終わると元気になる=仕事のストレスから解放されて気分的に少しマシになる。
日動変動で夕方以降になると症状が少しだけ緩和する。←自分はコレ
一日でも症状が変動する。
遊びの時は元気=仕事よりはストレスが少ない、元気だった頃の
楽しかった思い出から無理して足を向けてみる。
周りのテンションを下げないように楽しいフリをする。
楽しく感じる事もある。
ところが、大抵翌日は揺り返しで一日動けない。←自分は以下略orz
精神病に対する日本人の認識は欧米のそれより数十年遅れており、
うつ病なんて楽しい事をすれば治る、気の持ちようで治る
と言う「偏見」が大勢を占める中、このような企業扇動的な
記事が露呈されるのはいかがなものかと。
ま、東洋経済というと、「午前2時3時まで不満を持たずに
働く社員が望ましい」とか、いかにも経営者の喜びそうなコラムを載せる
スタンスの読み物ですから。ええ、昔うちのシャッチョさんが
嬉々としてコピーを貼りだしてました。東経といえば「東洋経済」ですよね?
間違いなければここの切り抜きです。
香山○カも同じ内容のコラムを出していましたね。
得てして露出が高い「自称知識者」は、体制側の提灯持ちか
実力に見合わない目立ちたがり屋と相場は決まっています。
そこいらにある、うつに関するサイトを見る方が有用ですよ。
患者にしてみれば、偏見と無理解しかない相手からの精神攻撃が一番応えるので。
80年代に流行った「エイズキャリアと同じ風呂釜にはいると感染する」と
同レベルだもんなぁ。境界例とか自己愛は新型「うつ」じゃなくて別の病気だし。
こんな長文打ち込んで、後で読み返せるかどうか不安…。
Re:エセ鬱病だとばかり思っていた (スコア:4, 参考になる)
「ヤブ医者は病気だと言ってるが、オレ様のナマケモノという診断のほうが正しい」と思っているんでしょうか。
それとも精神科医といえばみな香山リカみたいなものだと思っているのでしょうか。
非定型うつ病は、本人にとっても不利なものですが、適切な治療で回復するものですし、
病前性格に多少の偏りがあったところで、それを理由に「内因的な病気」の責任まで押し付けることは差別以外のなにものでもありません。
> # 幼い女の子が好きな精神構造にも病名つけて、
> # どんどん処方すべきですね、医者的には。
疾病概念がどのように確立されるのかご存知の上での発言かと思いますが、
それなら、あなたこそが病院に(おっと
okky:
> サボっていようが何していようが、給料をもらえるのが当たり前だ、と思っているからそんな症状になるんだから。
端的に言って違います。
病気の原因は不明ですが、内分泌のバランスが崩れているのは間違いありません。
(ストレスはあくまできっかけで、原因ではありません)
#1404362:
> 自分は前の仕事の時には玄関で靴はいてる途中で体が数分間動かなくなることが良くありました。
> 動いていない事を自覚してるんだが、動かないもんは動かない。
ヒステリーのように思えます。
Re:エセ鬱病だとばかり思っていた (スコア:5, 興味深い)
その点を考慮に入れた上で、タレコミにある、東洋経済の記事をご覧になって下さい。
>非定型うつ病は、本人にとっても不利なものですが、適切な治療で回復するものですし、
>病前性格に多少の偏りがあったところで、それを理由に「内因的な病気」の責任まで押し付けることは
>差別以外のなにものでもありません。
該当の記事は、新型うつ病の解釈のひとつに、この「非定型うつ病」的なものを、
「回避性・自己愛性人格障害」ではないかと評しています。
ある意味、「困難を回避するために、うつ病を擬態している」とも言えるでしょう。
この場合、薬物療法などは効果が限定的であり、病気の原因が本人の人格に
依存している場合があるなど、スタンダードなうつ病とは、対処も異なってきます。
「擬態うつ病」という造語があります。
精神科医の林氏が命名したそうですが、「うつ病でないのに、うつ病の症状を擬態
している」のが「擬態うつ病」で、実際にはあなたがかかれている、内分泌のバランスが
崩れた訳ではないものも含まれます。これらにいくら薬物療法をやっても効果は上がらない
のです。しかし、実際には患者も多すぎて精神科医も忙殺され、とりあえず薬をだして、
ひどければ休職の診断をしておけばいい、というのに流されがちではあるようです。
問題は「うつ病の知識」が広く広まったために、こういった疾患を「とりあえずうつ病」
と診断してしまう傾向が強まったこと(これ自体は、自殺という最悪の事態を回避する
ために、やむを得ないものとも思いますが)ではないかと思います。そして、一般にも
知識が広まった結果、すべてを「うつ病」で片づける風潮が生まれたのも、ある意味
仕方ないことかも知れません。しかしながら、それは解決にはなっていないということを
我々は理解するべきですし、本人も「僕はうつ病だから」と勝手に決めつけるべき
ではないでしょう。まあ、勝手に決めつけてしまうあたりが、通常の精神状態では
ないとも言えますから、ある種の精神疾患の可能性は否定できませんけどね。
Re:エセ鬱病だとばかり思っていた (スコア:2, 興味深い)
やりたくないことをやらされれば、内分泌系のバランスが崩れるのは当たり前だ。そんなの、幼稚園児が朝、幼稚園に行きたくない、とむずがる場合だって起こっている。
仕事を休ませても恒常的に内分泌のバランスが崩れたままならばともかく、仕事に行くと崩れる、と言うのは『脳みそが意図的にバランスを崩すように反応している』のに過ぎん。
相関関係があるからといって因果関係を医者が点数が稼ぎやすい方に都合よく解釈するべきではない。
fjの教祖様
Re:エセ鬱病だとばかり思っていた (スコア:5, 興味深い)
今現在、抗うつ薬として国内で発売されているMAOIはひとつもないってのに。
正確に言えば塩酸セレギリンがMAOIだが、抗うつ薬としては使用されずパーキンソン病治療薬として使用されている。
精神科医として意見を言うと、診断基準ってのはあくまで診断基準であって、包括的に診ないと内因性うつ病かどうかは区別がつかない。
項目のマルバツで診断が決まるものでもない。
診察室での患者さんの話し方、態度、こちらの質問に対する反応の仕方、必要であれば家族や上司などの第三者の意見(もちろん本人の同意の上でだが)などなどを見てから診断する。このトピックで取り上げられた「新型うつ病」は、どちらかというと適応障害の範疇に入る人が多いというのが個人的な感想で、そういう人には「あなたはうつ状態ではあるけれど、うつ病ではないです」と言います。休養は必要であることはままありますが、期間も区切り、ずるずると伸ばさず、本人の回避的な行動を強化しないようにする工夫が必要だし、休養中・通院中に本人のストレスコーピングスキルをあげるような指導を行います。
本来のうつ病の対応とは異なる対応の仕方が必要ですが、その区別は、精神科医以外ではなかなか判断がつかないかもしれません。
SSRIやSNRIを売るために、製薬会社は精神科医以外の臨床医がうつ病の診断のもとでそれらの薬を処方できるようにキャンペーンをはりました。それは時代のニーズでもあり、救えるうつ病の人を見逃さないようになったという利点もありますが、その一方でうつ病ではないうつ状態を呈する患者をうつ病として診断してしまっているという側面もあります。どちらのメリット・デメリットが大きいのかはわかりませんが。
Re:エセ鬱病だとばかり思っていた (スコア:3, 興味深い)
前述したように、いわゆる「新型うつ病」の内実は適応障害や神経症圏の患者さんが多いと考えています。
で、そういった内因性うつ病以外のうつ症状を呈する疾患には、いわゆる古典的な抗うつ薬は効果が弱いようです。
SSRIやSNRIは一定の効果があるようですが、これはむしろ抗うつ作用よりも、それらの持つ抗不安作用が効果を発揮していると考えられます。
治療が必要であるのは確かですが、薬物療法はあくまでも補助的なものであって、本質的には本人の適応能力を量り、本人が適応できそうなところでキチンと折り合いをつけられるように、指導していくことが本筋だと思っています。
それから、DSM-IVやICD-10のような操作的診断基準は、あくまでも専門的な疾患の知識を有しているものが使うことを前提にしています。
専門的な経験や知識がない人が、「診断基準に当てはまるからこの診断です」という使い方をするものではありません。
どこかにそういう注意点を簡潔にまとめた資料はないかと検索したところ、下のページが引っかかりました。
http://www4.ocn.ne.jp/~model-5/expert024.htm [ocn.ne.jp]
精神科(科学評論社)2004年4月号からの引用のようです。
http://www.kahyo.com/mokuji-se4-4.html [kahyo.com]
Re:エセ鬱病だとばかり思っていた (スコア:2, すばらしい洞察)
知識がない人にもわかるように説明しなければ、その患者さんの周りの状況の改善は見込めないのではないでしょうか。
周りの人の協力が必要だとよく言われますが、その協力を得るためには、理解してもらわなければならないでしょう。
薬も、精神的に抑圧するものばかりで信用できません。そんなので直るのでしょうか。
健康な人でも、精神的に沈んだ状態になるだけだったり、その逆だったり。
あくまでも対処療法ばっかりだったら、いつまでも周りの人は理解してくれませんし、心療内科とか、精神科が儲かるだけ、と思われるだけなのでは。
いままでの歴史を見ても、知識の囲い込みはよい結果を生みません。
わからない世界なのであればわからないといえばいいのでは?
Re:エセ鬱病だとばかり思っていた (スコア:3, すばらしい洞察)
このコメントというよりも、むしろ全般的に感じることですが、
自分の知識がそれほどない事柄に関して、「専門家の説明や啓蒙活動が足りないせいだ」
と言うのは、一面真実かもしれませんが、わたし自身はそういう態度をとるべきではないと
思っているし、そう思う人が増えるといいと思います。
今の時代、中世とは違って知識はなにも秘密にして守られているわけではありません。
専門書も多く出版されていて、図書館に行けばいくらでも読めるし、それでも足りなければ
大学の研究者に質問をしても、べつにとがめられることはありません。むしろ、一般の
市民から高度な質問をされたら、うれしくなっていろいろ解説しちゃう研究者も多いでしょう。
興味があれば、あるいはそこまでいかなくても何か気にかかれば、どんどん自分で調べ、
勉強してそれを周りにも伝えていく。これを誰もが心がけていれば、よりよい世の中に
なるのではないでしょうか。少なくとも、受け身で批判を繰り返すよりも、ずっと建設的な
態度だと思います。
Re:エセ鬱病だとばかり思っていた (スコア:2, 参考になる)
いろいろググってみましたが。 そもそもアメリカで「MAOIが効く病気がうつ」とうつ病が再定義(DSM)されちゃったので、それに従うと日本では他の病気(パーソナリティー障害、抑うつ神経症)だった病気があらたに うつ 扱いになってしまう。ってことらしいですよ。
それと、 リンク先にはこんなことも書いてあります。
Re:エセ鬱病だとばかり思っていた (スコア:2, おもしろおかしい)
># どんどん処方すべきですね、医者的には。
「道ならぬ恋」は伝統的に医者ではなく文学者の専門領域ですので。
Re:エセ鬱病だとばかり思っていた (スコア:2, すばらしい洞察)
># どんどん処方すべきですね、医者的には。
処方(名)スル [excite.co.jp]
(1)(略)
(2)医師が患者の病気に応じて医薬品の調合や服用法を指示すること。
薬で治るとして、本人は治したいと思うんだろうか? 周りの人間に治すよう強制されるのか?
治す人が多いと、ある一定の業界が潰れやしないか?
-- う~ん、バッドノウハウ?
「鬱病じゃ無い」が免罪符になってますね (スコア:5, すばらしい洞察)
大切なのは、この症状は鬱病では無いものの治療は必要なことです。
このような人を社会はどのようにして受け入れるべきかを考えるのが生産的だと思います。
Re:「鬱病じゃ無い」が免罪符になってますね (スコア:3, すばらしい洞察)
ただ、人間の本質的な感情として、このような「本音」が出てしまうのはなかなか
避けがたいこととも感じます。
特に最近感じるのが、風潮として「他人の得は自分の損」としかとらえられない
人が増えたなぁ、ということです。そういう人にとっては、この「新型うつ病」は
「会社を休んで好きなことしていられる」ように映るでしょうから、「こいつが
得をしている分、穴埋めしている俺は損をしている」と思ってしまうのです。
これは、正直やむを得ない感情だと思います。うつ病だけ特別扱いするなというのは
両方の意味を持っているわけで、やはり本音としてはほかの病気と同じく、「早く
治して復帰してね」ってことなのだと思いますし、本当に病気のつらさは、なって
みないとわからないものなのです。
その上で、どう対処していくのかを考えなければならないわけですが、まずそれには
誤解を解かなければなりません。「会社をさぼって休職している!」というのが、
果たして本当に得なのか、考えてみるべきでしょう。
たとえば、休職したとして、健康保険などから手当てはもらえるかもしれませんが、
収入は確実に減りますし、いつまでももらえるわけではありません。それに、復帰
したとしても、昇進は遅くなったり、場合によっては外れてしまうこともあるでしょう。
もしかすると、復帰の見込みなく、退職せざるを得ない状態になるかもしれません。
もし仮に「サボり」だったとしても、そのサボったツケは、絶対どこかで払わなければ
ならないのです。一時的には得のように見えますが、長期的に見れば絶対に得では
ないのです。
「うつ病の診断」を免罪符にして、逃げてサボって、自分だけのネバーランドに
逃げ込んでも、現実から離れることはできません。
そう考えれば、こういった人々を叩く理由はほとんどないのです。むしろ「かわいそう」
なんだと私は思います。
誇れる仕事をしてみたいです (スコア:4, すばらしい洞察)
ワークライフバランスという考えが最近流行っているが、タレこみはまさにこの逆にあたる。
仕事に何を求めるか?その答えによってその人の行動が変わるのだろうけど、単純に給料という結果のみを重要視しているなら仕事に魅力は少なくなる。
逆に、仕事に遣り甲斐を感じていた人が、昔、多かったのだろうと思う。
今のように物が溢れて何でもお金で買えるようになってしまうと、作ったりサービスしたりという行動に価値観がなくなり自分の生活、自分自身にのみ力を注ぐという事になるのだろう。
新型うつの方にも、もう少し自分の仕事に誇りを持てるようになってもらいたいものです。
Re:誇れる仕事をしてみたいです (スコア:2, 興味深い)
精神的な病というのは、外面に現れ難く、他人に理解し難いと聞きます。
私としては他人の苦難に無理解であってはならないと思いつつも、こういう話を聞く度に、精神科医が病名を濫造してるんじゃないかと思ってしまうのも正直なところなんです。
そこで興味が湧いてくるのは、一体、どういう条件を充たしたら精神的な「病」になるんでしょうか?
いや、そもそもその「病」かどうかは公的な健康保険が効くかどうかの違いしかないのかな?
エラい人教えて下さい。
Re:誇れる仕事をしてみたいです (スコア:2, 興味深い)
医師に話して診断書書いてもらえば病気です。
診断書がないと病気認定されません。
それぐらい。
医者の中には通院客を増やすために認定するのも多いらしいですが。
それで自殺や精神崩壊止められるならマシなんじゃないかと。
Re:誇れる仕事をしてみたいです (スコア:2, 興味深い)
> 逆に、仕事に遣り甲斐を感じていた人が、昔、多かったのだろうと思う。
「単純に・・・」って 切って捨ててるけど、それが一番大きな要素です。
「戦後最長の景気回復期間」とまで言われた、この春までの「好景気」は給料には反映されていません。
多数の人の仕事の給料の絶対額が安いだけでなく、
「所属している組織ダケが儲かって、従業員には見返りが無い」という状態が
仕事への魅力を失わせているんです。
かつての従業員の給料は、額面としては今より安かったし、
インフレでの上昇分を引いても、なお安かったかもしれない。
しかし、同時に「国も 所属してる企業・団体も貧しいから、こんなものか」というコンセンサスと
「会社が儲かれば、給与も上がる/分捕ってみせる」という 状況がちゃんとあったのです。
それが失われ、若年世代では「努力しようがしまいが、派遣社員/フリーター」、
「正社員にもぐりこめても、サビ残と過剰労働、あげくに出世すれば 名ばかり管理職」という現実を前に
仕事への遣り甲斐なんてものがあると考える方が異常です。
> 今のように物が溢れて何でもお金で買えるようになってしまうと、
消費への圧力は大きいですが、そのための「お金」がありません。
20代の自動車離れに象徴されるように、「モノが溢れて、お金で買える」ということは
「せっかく稼いだ金を 企業に収奪される」というコトに気付いた人が増えているということです。
「仕事中はウツ」なんて 当然です。
自分の価値を絶えず「安く、安く、安く」買い叩かれ、どんな成果も企業ダケが占有するのですから。
「自分がムリヤリやらされている、この残業。
これをみんなが 断れば、日雇い派遣にも正社員になれる、
その先では失業者が雇用にありつけ、ホームレスが野垂れ死にしないで済む。
それでも、今オレが断れば 俺がホームレスになる」
こういう奴隷市場でウツにならない方がよほど無神経な人間でしょう。
植木等の映画でも (スコア:4, すばらしい洞察)
昔からあるのでは?
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惑星ケイロンまであと何マイル?
Re:植木等の映画でも (スコア:3, 興味深い)
当時のサラリーマンの悲哀を皮肉ったものと聞いておりますが。
「リストラ」と言う言葉が本来の意味とは違う用法で使用され始めた頃、
マスメディアが一斉にこの映画を引き合いに出して
「昭和の気楽なサラリーマン像が崩れた」なんて
大合唱しだした時には、薄ら寒い思いさえしたもんです。
個人的見解ですが、高度成長期に流行った奇病「ポックリ病」は
過労による心臓発作、または、くも膜下出血や脳梗塞だったのではないかと。
昨日まで元気だったモーレツサラリーマンが朝冷たくなっていた、
と言うのがパターンでしたから。
Re:植木等の映画でも (スコア:2, 参考になる)
> 昔からあるのでは?
昔からある病気だが、最近「うつ病」という名前を付けるようになったのだと、リンク先に記述があります。
どうしてこういう本質的なことをストーリーに書かないのでしょうかね?
何でも鬱って呼ぶな!! (スコア:4, すばらしい洞察)
もしかしたらビタミン欠乏症やミネラル欠乏症やたんぱく質欠乏症や
冷房病や肝炎や癌かもしれないじゃないか!!
#内科で病名が分からんから鬱かも!?→じゃあ精神科へGO!!って風潮はどうかと思う。。。
#いや、精神科に行って治るんならそれでいいんだけどさ。
#他に原因あるかもしれないじゃん?
よくわからないけど (スコア:3, すばらしい洞察)
Re:よくわからないけど (スコア:2, 興味深い)
動いていない事を自覚してるんだが、動かないもんは動かない。
しゃーないから動くまで待つしかない。
これって鬱症状だよね?
元々の性格が超楽観的なので動くまでほっときゃいいやで済ませられたのだろうけど
そういうことができない人だったら雪崩的に悪化していったんだと思う。
ちなみに業務は普通にできてた。(ので通院もしてない)
そもそも「人格が未熟」とか書く奴がいる時点で本質を見ようとしていないというかなんというか
明らかに数倍足りない工数でスケジュール立ててるのに何も対策しないで末端に責任を語らせようとするような輩が上の方に大勢いる業界では、
むしろ何も壊れない方が逆の意味で人格がヤバイと思うんだけど気のせいかね?
Re:よくわからないけど (スコア:2, すばらしい洞察)
もしうつであったとすると、真面目で責任感の強い人がなる従来型の欝症状だったのだと思います。
ここでの紹介されている「もうひとつのうつ病(らしきもの)」は、その枠には全くはまらないということで話題になっているのだと思います。
このタイプのうつを自称する人って、作業の割り当ても少ないし、仕事に責任感はないし、でも給料は変わらないし、文句ばかり言っているし、これってこの付近だけなのかな?
Re:よくわからないけど (スコア:3, 参考になる)
親がアル中であるという家庭で育った人で今は大人になっている人
が、もともとの意味だそうです。
すこし補足すると、 (スコア:2, 参考になる)
本来の意味を汲んで使うなら、「機能不全家族の子が(年月を経て)すでに成人しているケース」というような意味合いで使うのが正しいのだと思います。
次の新型 (スコア:2, おもしろおかしい)
# by 嘉門達夫
生きてるだけでも、儲けもの。 (スコア:2, 興味深い)
何とか生きているだけでも、褒めてあげてください。
死のうと思わせない、周りも大事なんですよ。
Re:生きてるだけでも、儲けもの。 (スコア:2, すばらしい洞察)
周りの人間を鬱病に引き込む可能性があっても?
そいつと一緒に仕事している奴が潰れないか心配でした。
そのくらい一緒に仕事するの大変でしたよ。
鬱に対する理解は必要としても職場への影響は別物なんじゃない?
Re:生きてるだけでも、儲けもの。 (スコア:3, 興味深い)
と思えるくらいにならないと、鬱からは開放されないからね。
まあ、鬱病になりやすい人は性格的に、そういう考えになかなか至れ
ないけどね。
同僚の身を心配している間は本人も完治してないから再発しやすいし、
何度も再発して休むと職場全体が疲弊していわゆる鬱の伝染が起こる。
なので本来鬱病患者が一人でも出た段階で経営上の問題にすべきであって、
管理職は窮状を訴えるべきなんだよ。
それを職場の問題として何とかしようと「がんばる」から、みんなが
疲弊しちゃうわけ。
まあ管理職は上司から「何とか頑張れ」って言われるんだろうけど。w
新人で勤まる仕事なら最初からパートタイマーを使えばいいだけのこと。
その辺判ってない経営者が
「ウチはすぐ辞めていくので人材が育たない」
ような妄言を吐くんだよな。それは自業自得。
Re:生きてるだけでも、儲けもの。 (スコア:3, 興味深い)
> 管理職は窮状を訴えるべきなんだよ。
まったく同感です。
スラドな職業の人と話をすると「職場では数十人に1人くらい欝で長期療養中」
みたいな話を普通に聞きますが、そうにも関わらずその会社が社会的に糾弾されない
というのは滅茶苦茶なことだと思います。
工場や建築現場で慢性的に作業員が数十人に1人の割合で事故で
全治数ヶ月なんていう状態になったら行政指導が行われるべきだし
鬱病にたいしても同様に対処すべきです。
鬱病にかかる人間の多い会社は営業停止処分とするとか求人広告に
自社の鬱病の罹患率の明記を義務付けるとかしなくちゃいけません。
Re:生きてるだけでも、儲けもの。 (スコア:2, 興味深い)
私の職場は極めて労働時間は限定されており、また仕事的な負荷は業界標準に比べてかなり低いと思われます。にも関わらずおっしゃられるようにだいたい数%の方が、さまざまな理由で何度も休職、復職を繰りかえしてらっしゃいます。復職後はしばらくはハーフタイムで本人と話し合いながら徐々にフルタイムへと移行していますが、ものの数ヶ月でまた休職されてしまうようです。
休まれてる方々に共通してるのは、ほかの人に比べてちょっと能力的に(技術的な面や事務処理能力、注意力など)劣る部分があることと、内罰的な傾向があるように見受けられることです。全社的な取り組みとして間違いに対して厳しくせまるようなことはありませんが、彼らは自分でミスをし、自分で自分を損なっていく悪循環に陥ってるように見えます。もちろん傍目に見える能力の欠如がその循環のはじめからあったのか、途中で生じたのかは知る由もありません。
たぶんこれ以上の職場でのフォローは望めません。これ以上彼らの仕事を簡単にすると周りからの不満が噴出します。こういう状況の企業、職場も糾弾なさいますか。
批判を恐れずに言うなら、ソフトウェアエンジニアリング的な仕事は技術というよりは技能に近く、土木建築などとは異なり、ある一定の手順を踏んだからといって必要十分な成果が出るわけではない状況に未だあると思います。ある意味特殊な職種であり、やはり向き不向きというのがあるという点も考慮する必要があるのではないでしょうか。
でもいったい誰が言えるのでしょう。今の労働関連法とうつ病患者への手厚い配慮の中で他の仕事を探したら、なんて。私は行き詰まりを感じます。
戦争終わって干支も一巡りしたことだし (スコア:2, すばらしい洞察)
まずは、ここ/.Jから。
新型うつも15年続けば (スコア:2, 興味深い)
マウンテンバイクで全速力で通勤し、週1で脱水症状直前までバトミントンをし、週2で引きつる直前まで泳ぎ、仕事中はうつうつしていると、15年後には、体力測定をすればスポーツマン級となります。
おかげで今では、脈拍を一度150まで上げないと仕事ができない体になってしまいました。
治す気があるのか? (スコア:2, すばらしい洞察)
自分は、いわゆる普通のうつ病で1年間、薬を飲んでいたけれど、早く治したい、周りに(特に家族に)迷惑かけたくない、ってずっと思ってた。
家に引きこもってた休日にむりやり外出して、新宿の雑踏のなかでうごけなくなってうずくまったこともある。
でも、有給休暇は全部消費しちゃったけど休職はしなかったし、そもそも会社に(上司に)言ってない。
(とはいえ、迷惑かけたと思うけれど・・・)
そういう経験からすると、「新型うつ病」の人は、休職して遊んでるようにしか見えない。
どうしても、治す気を感じない。
医者に行ってれば、仕事休んでれば、薬飲んでれば、治ると思ってるのかもしれないんだけど、そんなわけないじゃん。
医者も仕事休むのも、もちろん薬も、治してはくれない。
これらは人が治るのを、治そうとするのを手助けするだけ。
これは病全般に言われていることだけど、うつにも当てはまる。
薬飲めば気分が変わってくるはず。
変わらないなら薬が合わないんだから医者に相談しろ。多少の副作用は我慢だ。
気分が良くなってきたら、メンタルマネージメントの方法を身につけるとか、
仕事に対しての考え方を変えるきっかけや方法を探すとかすればいい。
もっと積極的に治療にあたってほしい。そういう姿勢がないと、周囲が著しく苦痛。
そんな人が復帰したって、結局針のむしろになるだけだ。
それは本当に元気ですか? (スコア:2, 興味深い)
元は外交職で、海外の工場との折衝などを本当に上手くやっていた人です。
決して楽な仕事ではなく、不満もあったようですが、向いている仕事だと嬉しそうに言っていたのを覚えています。
海外拠点の縮小(事実上の撤廃)でそちらの仕事がなくなり、なぜかカスタマーサービスに配属されたあたりから、何かが軋み始めました。
部署名は名ばかり、実際は顧客の苦情を聞くだけ聞き、ひたすら頭を下げるだけの仕事だったそうです。
技術部に干渉する権限はおろか、進言すら認められず、もちろん顧客への反論などもってのほか。
そのストレスを発散するかのように、余暇は趣味に興じ、高価な買い物をいくつもしていました。
ほどなくして、彼は出社できなくなり、医者からは鬱病の診断を受け、休職しました。
しかし、趣味へは更にのめりこみ、買い物も歯止めが利かなくなり、とうとう家庭内の不和にまで発展しつつあります。
「それ以外は元気」というのは、単に鬱状態ではないというだけなのでは。
僕にとっては、今の彼の明るさこそが、むしろ病的に見えます。
Re:言いたいことは色々あるが、一言にまとめると (スコア:2, 参考になる)
非定型うつ病 (スコア:4, 参考になる)
定型うつ病に対する治療法があまり有効ではなく、薬も効きにくい上、見た目が辛くなさそうなので、
どうしても怠けや甘え扱いされますし、きちんと啓蒙しようということでしょうか。
躁うつ病も最新の研究が紹介されたりして、いい傾向だと思います。
もっとも香山リカみたいな屑がでしゃばるのは毎度のこととはいえ溜息がでますが。
> うつの人に対して「がんばれ」というのは禁句と言われていますね。
非定型うつ病の場合は、その限りではありません。
Re:言いたいことは色々あるが、一言にまとめると (スコア:3, おもしろおかしい)
Re:言いたいことは色々あるが、一言にまとめると (スコア:3, すばらしい洞察)
# 野暮は承知
Re:雇用者側のメリットは? (スコア:5, 興味深い)
言われているので、そういう人は適切なポジションとミッションであれば
その能力を発揮できるとおもうのです。
企業側が、そういう人を休職させて療養に専念させるのも、ある意味
人材に対する投資というわけですね。人を育てるのも、出来る人を
つれてくるのも難しいですし。そのために、お金も出しているわけです。
逆に、こういう「責任を回避してうつに逃げ込む人」は、広義では、
使えない人材ということになり、こんな人を雇用し続けても企業には
メリットはなさそうというのは、指摘どおりだと思います。
しかし、この「新型うつ」も、診断上は「うつ」ですから、差別的な
扱いをすることは出来ません。だから、医師も会社も本心は「なんだかなぁ」
と思いながら休職させているのかも知れません。
そういう人が増えると、企業としても、療養の手助けをしようというより、
早く手を切りたい(自然退職になってほしい)と思うようになり、積極的な
復帰支援をしたくなくなるのかもしれません。
メリット/デメリット (スコア:2, 興味深い)
>雇用者側にこういうのを雇い続けるメリットはどの辺にあるんだ?
>どう考えてもお荷物だろう。さっさと解雇しろよ。
>無給休職していたとしたって雇用している限りは社会保障費が発生するからコストはタダじゃないんだぞ。
部分最適化(ある会社の収益)を最大限にすると、全体最適化(社会の安定、安全)ができなくなりますよ?
まず「雇用者側にこういうのを雇い続けるメリットはどの辺にあるんだ?」の答えとして雇用した時点
で「その様な人を雇用するリスク」をきちんと認識できていなかった、ということでしょう。人の雇用
は投資と同じです。投資対象が投資するに足るもので無かったとして損害を出したとして、あなたは投
資する側には何も問題が無い、と言えますか?
あと、雇用者に問題があるかどうかは、個別の問題です。私の場合と別の方の場合で、理由も対処方法
も違ってくるでしょう。それを名前をつけて一括りにして問題にしても仕方が無いかな、と思います。
Re:雇用者側のメリットは? (スコア:2)
しかもえてして経営者こそが「使えないようにした当事者」だったりします。
会社が社員を次々に潰しても責任が問われないから、経営者のモラル
ハザードが起きるのです。
Re:ゲーム中はうつだが、それ以外は元気 (スコア:2, すばらしい洞察)
していられるわけじゃないからねぇ。
転職の自由はあるけど大変だし。
Re:病院に誰か来たら (スコア:2, 参考になる)
同時に2週間ほどのダイエットメニューもらったり、簡易カロリー表もらったりと、
痩せるための支援もありました。
自分が通った病院では管理栄養士による、栄養相談等もありましたが、
そういったアドバイス無く「太りすぎ」の一言で片付けられたのでしょうか?
であれば医者を変えられた方が良いように思います。
☆大きい羊は美しい☆
Re:とうとう (スコア:2, すばらしい洞察)
Re:みんなそんなに病気の人をいじめて楽しいかい? (スコア:2, 参考になる)
あと、「ゆとり」とかもね。そんなに優越感に浸りたいのかな。
くだらないよね。
Re:それはうつと呼んではいけない (スコア:2, 興味深い)
「そこまで努力して」って評価はあり得ないと思う。
一時的に生活保護受けれたとしても、なまじ働いている分「頑張れば働けるんですから」と
言われるのがオチ。役所の人も最近は財政負担と世間の目が厳しくて、不正受給者をどんどん
排除する方向に進んでるからね。
そこから本格的な鬱になって診断書もらっても、そんな都合のいい診断書、誰も信用しないよ。
まあ本格的な鬱に進行したら食事はおろかトイレすらいけなくなるので、親が死んだらウンコ
垂らしながら餓死するんじゃないか?
それはともかく、知人がよく似た症状で病院行ったら「実は統合失調症でした」みたいなことが
あった。解離性障害も少しあって、これまで職を転々とせざるを得なかったのもどうやらそれが
原因だったらしい。仕事以外のことはそこそこ普通に生活していたようにみえてたので、周りの
誰もが予想外の結果に驚いた。
本人も全然自覚なくって
「あんなの(幻聴)、みんなあると思ってたよ〜。お前らだって自分の心と対話するだろ。」
なんて言ってましたよ。いや、それはビミョーに意味違うよ。(汗
彼は今は抗うつ薬ほかいろいろ処方してもらっているけど、最初から「鬱病」「怠け病」などと
と決めてかからないほうがいいかも、と以後考えるようになった。
これも病院行ったからこそ明らかになったようなもので、ともかく普通じゃないと思われる時は、
とりあえず病院行って白黒つけれ、とは今でも思うけどね。
怪我は比較的通りやすいですが、疾病となると泣き寝入りが多いのが現状 (スコア:2, 興味深い)
希死念慮等の症状が出てしまった患者側の意見です。
労災関係に問い合わせた事があるんですが、
精神疾患の場合「病気の原因は"完全"に業務によるもの」
と"申請者"が証明しなくてはいけません。
PL法施行前の消費者が、苦労して裁判を戦ってきたか
ご存じの方には、それがどれだけ困難かお分かりと思います。
また、うつ病患者は「意欲」や「活力」が枯渇しておりますので、
他の病に比べて本人への精神的負担は他の病気より跳ね上がります。
私のように、長時間労働で糖尿発症、一人暮らしでの
食事療法と長時間労働の両立、合併症への不安によるストレスも
加わった状態では「業務のみによる発症」とは認められにくい。
更に付け加えますと、現状精神疾患が労災と認められるのはかなり希だそうです。
今時は「過労死も自己責任」なんてのを鵜呑みにしている
経営者も多いですからね。下請けの癖してJust in timeとか(トヨタ)
2日以上の連続の休暇を与えると業務に支障が出るとか。(こちらはスズキ)
経団連の方々が主張している事をそのまま
猿真似して悦に入ってる人が、皆さんの会社にもいませんか?