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お金

金融庁の「代金引換サービス」規制に運送業界が反発 108

ストーリー by hylom
確かにトラブルの元にもなっていますが 部門より

通販さん@賛成です 曰く、

東京路線トラック協議会(東路協)は5日、「代金引換サービス規制」に強く反対する旨を発表した(物流ウィークリーの記事、)。

今日ではインターネット通販の普及により、代金引換サービスや収納代行サービス、ポイントサービスといった決済方法が多く使われている。しかし、これらのサービスでは、

  • 運送事業者やパートナー企業が倒産した場合に消費者の権利は保護されない
  • 消費者が運送事業者に代金を支払った後、運送事業者が販売者に支払いを行うまでに倒産した場合、消費者は販売者から二重請求を受けるが、運送事業者が発行する現行の領収証は二重請求に対抗できない
  • 資金保全の目的で代引きサービスを行う事業者には『前払い式証票規制法』に定める供託金(期末預かり残高の50%)制度を適用する必要がある
など、トラブルが発生した際などの責任分担が明確ではなかったり、責任関係は明確でもその開示が不適切、といった問題がある。そこで金融庁は今年11月をめどに代引きサービスに対する規制を強化する方法で議論を進めているそうだ。しかし、代引き規制が法制化された場合、金融庁の監督と査察、定期報告書の提出などが義務付けられるほか、膨大なコストが試算されるということで、東路協は規制強化だと反発している。

通販利用者としては、振込先の倒産リスクを回避するために代金引換は必要だと思うが、果たして規制はされるのだろうか。この規制は消費者保護につながるのだろうか。注目していきたい。
この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2008年09月22日 16時43分 (#1424226)
    元記事の中に金融審議会の「決済に関するワーキンググループ」ってあるんだから、せめてその議事 [fsa.go.jp]ぐらいは流し読みして記事を書こうね。

    金融庁は代引きだけを問題にしているわけではなくて、IDやEdyなどの電子マネー、Yahoo!や楽天などのポイント、マイレージ、更には店のポイントやプリカなど、消費者がお金を預けるいろいろなサービスについて、その保護をどうするのか考えている。
    ざっと流し読みしてみた感じでは、業界の代表が来て(運輸はヤマトと日通かな)自分ところの仕組みについて説明しているが、倒産時にお金がどうなるかを明確に説明できているところはあんまりないぞ。
    例えば、セブンイレブンとのやりとりは、「本部が倒産したらどうなるの」「うちに支払い義務があると思う」「でも倒産してんだよ?」「そこまで検討してない」って感じだ。
    • by Anonymous Coward on 2008年09月23日 3時32分 (#1424553)
      おっきなところを書くの忘れてた。
      コンビニの代金収納、携帯会社の代金収納なんかもそうだ。
      エスクローなんかもそう。
      アレゲなところでは、オンラインゲームのゲーム内通貨やポイントについても言及されてる。

      メンバーの名簿 [fsa.go.jp](pdf:日通は入ってなかった、ごめん)と論点の中間的な整理 [fsa.go.jp](pdf)は読むべし。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2008年09月22日 14時19分 (#1424128)
    どうせ規制するなら
    「当選者の発表は発送を以て代えさせていただきます」
    ってのを規制してほしいけどな。

    ホントに当選者がいるのか疑わしいし、
    当選者の人数がうたい文句よりも少なくても分からないし、
    仮に自分が当選していたとしても配送業者にパクられても分からないし、
    あと、個人情報がどこに流れるのかも分からないし。

    //懸賞詐欺でググったらいろいろ引っ掛かるね
  • by kakitaro (10664) on 2008年09月22日 15時45分 (#1424181)
    そもそも新しい(代引きは新しくはないかな??)システムが発生すると、大体が何処かに不備があるものです。っでその不備を見つけた人が、どうすべ??って悩むことになります。
    役所が見つけた場合には、規制により不備を正そうとします。理由は、規制強化が楽で、彼らの新しい仕事が増えるからです。
    本来システム全体を俯瞰して対策を考えるのが望ましいですが、役人はほとんどそんな手間な事はしませんので、結果としてシステムが崩壊する場合もあります。
    ここは、運送業界に頑張ってもらって、規制強化以外の対策に落としどころを見つけてもらうしかないでしょう。
    • by prevet (8921) on 2008年09月22日 22時00分 (#1424413)
      なぜこれが素晴らしい洞察なのかがわからん。

      この社会を作るのは、行政や役人や役所や法令ではありません。
      社会人です。
      もちろん、個人ではできないことが(多く)ありますので、団体、法人(営利でも公益でもその他でも)も参加していくべきです。
      従って「不備を見つける」のも「是正する」のも、本来は民間(行政府以外)の義務です。
      それができないから、行政府がやるわけです。

      もともと行政府というのは資本主義を補完する役割だったわけで、
      「本来システム全体を俯瞰して対策を考える」
      のも本来は民間の義務です。
      「役人はほとんどそんな手間な事はし」ないかもしれませんが、それは民間もやろうという意志すら見せなかったことであり、「結果としてシステムが崩壊する」ことになったとしても、プレーヤの責任にするのは転嫁そのものでしょう。
      # ここまで利用者が多い=社会性・公共性が強くなると、供託金などのセーフティーネットを考えるのは当然のことですが、当事者(民間会社)がそれらを作ったのでしょうか。あるいは作ろうという動きはありましたか?

      そういった意味では、

      ここは、運送業界に頑張ってもらって、規制強化以外の対策に落としどころを見つけてもらうしかないでしょう。
      には賛成ですが、それ以外が「素晴らしい洞察」かといわれると納得しかねます。

      # 行政府についてなんだかんだ文句を言う人が多いですが、みんなが社会的義務を果たしていない状態や、ここまで国家権力の介入を許す社会をおかしいと思わない感覚が信じられないです。
      # 自治は大学や町内会だけの話ではないはずです。

      # 少なくとも、しない善よりする偽善(^-^)v

      あなたの業界は、どうでしょう?
      --
      聞くは一時の恥。聞いたら一生の恥?
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2008年09月23日 1時19分 (#1424513)
        宅急便は、オカミと喧嘩上等でヤマト運輸が立ち上げたんじゃなかったっけ…
        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2008年09月23日 3時34分 (#1424554)
          >宅急便は、オカミと喧嘩上等でヤマト運輸が立ち上げたんじゃなかったっけ…

          そーだよ
          業績が悪化しつつあった運送会社の二代目社長に就任した小倉昌男は運輸省と大喧嘩して宅配便事業を立ち上げた
          運輸省と郵便局が牛耳っていた小荷物運送業に参入しようとするヤマト運輸にたいする官の圧力はすさまじく
          そのなかで役人と丁々発止のやりあいをし続けた人
          運送業免許を出さない役人にキれて時の運輸大臣に行政訴訟を起こしたというのはすごい

          天下りを受け入れずに顧客第一の立場は立派だし
          勲章欲しさにお上の言うことを唯々諾々と従う経営者がいる風潮に対しては
          「男子一生の仕事に役人風情が等級をつけるとは何事だ」
          と激怒
          これだけの大会社の経営者なのにもかかわらず
          何も勲章を貰ったことがなかったりする

          #まあ小倉にとってそれが一番の勲章なんでしょうけどね
          親コメント
  • by Dobon (7495) on 2008年09月22日 23時01分 (#1424445) 日記
    クレジットカードでの取引に対して妙な締め付けが行われているのは、これの布石だったのかな?
    (代引きを強制するような動きもあるし…)
    そこまで代引きを推進するなら、業者の保護も行ってくださいな > 役人様。

    # 代引きの受け取り拒否の大量発生で潰れる中小ショップって、多いんです。
    --
    notice : I ignore an anonymous contribution.
  • by tondeke (29053) on 2008年09月22日 14時15分 (#1424125) ホームページ 日記
    例に挙がっているうち3点目

    資金保全の目的で代引きサービスを行う事業者には『前払い式証票規制法』に定める供託金(期末預かり残高の50%)制度を適用する必要がある
    は、現状の問題というより、新しい法律が適用された場合の話ですよね。ちょっと文脈がおかしいような気がします(元の記事自体の書き方がややこしいのですが)。

    いずれにせよ、これによって代引き手数料が増えてしまうのは消費者にとっても望ましくはないですよね。供託金とは異なる形でも、着地点が見つかれば良いのですが。
  • 代引なんだから、商品が届くのと代金の支払いは同時なので運送業者が代金だけを持ってるし、届く前なら商品だけを運送業者が持ってる。なのでどっちにしても運送業者が持っているわけで、その間に運送業者が倒産したら販売店は運送業者の屍を漁るしかない。でなけりゃ運送業者をコかして取り込み詐欺ができるだろJK>金融庁
    • by Anonymous Coward on 2008年09月22日 17時57分 (#1424278)
      というか、代引き状態では消費者的には「商品なし&未支払い」か「商品あり&支払い澄み」の二択ですよね?
      その状況が解っている中で、

      >消費者は販売者から二重請求を受けるが
      ってのを許している方がおかしいと思うのだけど?

      #フツーにそれが許されるのであれば、建築確認の遅れで潰れた商社を通して顧客に販売した機器で未払い分の1千万で苦労なんかしない。

      今までは支払い方法の選定で責任範囲が販売店側に有る物を、どさくさに紛れて消費者責任にして二重取りを行うのを普通って事にしようとしている様に見えるんだけど。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2008年09月22日 18時40分 (#1424315)
        輸送してる商品にしろ代引きの代金にしろ、輸送業者的には単に運んでいるだけであって輸送業者の資産でもなんでもないわけですよね。
        なんで倒産したら、いきなり輸送業者の資産扱いとなって持って行かれてしまうか理解できない。
        親コメント
  • そもそも (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2008年09月22日 19時15分 (#1424337)
    東路協のプレスリリースがなんだかなぁという感じ。

    従って、利用者の資金移動の仲介を目的とする「資金移動サービス」とは根本的に異なるものであり、

    何が根本的に異なるのかさっぱりだ。
    こいつら、金を預かって輸送しているという自覚に欠けてるんじゃないのか?
    こんな甘いこと言ってれば、そりゃ消費者保護のために規制も必要と思われても仕方ないだろ。
    • Re:そもそも (スコア:1, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2008年09月22日 21時19分 (#1424394)
      東路協のPDF見ると、規制反対の理由にこんなこと書いてあるね。

      (1) 消費者保護に名を借りた規制強化に強く反対する。
      ① 配達時の品代金受領は代理受領であり、(運送)事業者が代金を受け取った時
      点で消費者の債務は消滅しており、二重請求の事態は発生しない。
      ② 万が一、(運送)事業者が倒産することになっても消費者は保護されており、
      過去にそうした事例は発生していない。

      そもそも上記主張が「法的・契約的に担保されていない」と判断されたから今回の指摘がなされているわけなのに、担保される根拠も書かずに都合のいいことだけ書かれても説得力が無いわな。

      逆に、根拠が示されるならこの観点での議論は終わりなわけで、出せるものならとっとと出して欲しいものだ。
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      • by hime (22842) on 2008年09月23日 2時43分 (#1424539) 日記
        >>東路協のPDF見ると、規制反対の理由にこんなこと書いてあるね。

        >>(1) 消費者保護に名を借りた規制強化に強く反対する。
        >>① 配達時の品代金受領は代理受領であり、(運送)事業者が代金を受け取った時
        >>点で消費者の債務は消滅しており、二重請求の事態は発生しない。
        >>② 万が一、(運送)事業者が倒産することになっても消費者は保護されており、
        >>過去にそうした事例は発生していない。

        >そもそも上記主張が「法的・契約的に担保されていない」と判断されたから今回の指摘がなされているわけなのに

        法律はさっぱりなので、素人考えでいくと
        代引きという決済システムに
        「法的・契約的に担保する法律」を作ればいいのでは、

        たとえば、品と代金は販売店を荷主とするとか・・・
        (運送業が倒産したとき運送中の物に荷主の資産とする保護もつける)

        新決済システムを立ち上げるより、現行代引きの不備を直したほうが早いと思う
        --
        〜〜 姫 〜〜
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