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アレゲなニュースと雑談サイト

hylomによる 2008年09月27日 15時28分の掲載

あるAnonymous Coward 曰く、

産経新聞によると、日本精神科病院協会がゲームメーカー「インターチャネル」に対し、同社のニンテンドーDS用ゲーム「DEMENTIUM 閉鎖病棟」が「精神病医療や患者を冒涜している」として抗議文を送っていたそうです。

ゲームの内容は廃墟となった病院を舞台に、ゾンビやモンスターを倒しながら進むというもので、敵として精神病患者が出てくるわけではないそうですが、協会側は「精神科固有の名称が使われ、患者が襲ってくるようなイメージを抱かせる内容は、動かなければならない」として抗議文を発送したそうです。

特に話題になったゲームでも無く、また精神病とは関係ないように見えるのですが、これで抗議とはちょっとやり過ぎのような気がします……

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  • #1427348 [slashdot.jp]、#1427405の者だけど、このゲームを紹介するページを見ました。
    このゲームの一番の問題点は、精神病の治療施設である閉鎖病棟にたいして、恐怖を植え付けることだと感じました。
    特に統合失調症と抗精神病薬が出されていることに問題があります。

    統合失調症は、Wikipedia [wikipedia.org]に客観的で詳細な記述があります。
    統合失調症は遺伝的性質が強く、ほとんどの場合、ある一定の限られた年齢、思春期の18歳ころから、40歳くらいの間で発症します。
    この病気は、なるべく症状が悪化する前に、投薬などによる適切の処理をすることで、症状を軽くすることができ、場合によっては完治することもあります。
    初期に適切な処置を行えば、その後も正常な社会生活を送ることが出来ます。

    しかし、精神科にかかることに関して、偏見があるため、初期の症状では本人も、家族も病院に行こうとしない場合が多いです。
    そして、症状が重くなった場合には、危険行為を行う可能性があるため(主に自殺)、一般の患者と隔離され、常に行動を監視できる閉鎖病棟に入院させる場合があります。
    症状が重くなると、恐怖心がとても強くなっているため、病院に行くことも、入院することも怖くなり、強烈に拒否するようになります。
    特に、閉鎖病棟に入院となると、強烈な恐怖を感じます。
    また、薬に関しても恐怖を感じ、抗精神病薬を飲むことを拒否します。
    どうしても飲まない場合は、精神安定剤を注射した後、注射や点滴で投薬するらしいです。

    重症患者は、閉鎖病棟で集中治療し、向精神薬により症状改善を行う必用があるので、医師はいかにして治療を受けさせるかということに、たいへん苦労しています。

    先に述べたとおり、発症する年齢が思春期以降であるので、このゲームでイメージを植え付けられた後に、発症する可能性があります。
    また、統合失調症は生涯発病率が約0.85% (120人に1人) で、まれな病気ではありません。
    先に何らかの恐怖のイメージが頭に入っていた場合、統合失調症の発症と共に、恐怖がふくれあがり、症状が悪化する可能性は大きいです。
    また、医師も、恐怖のイメージを取り除く治療が困難になります。

    興味本位や軽薄な物語の演出のために、このような作品を仕上げるのは、よろしくないと、個人的には感じました。
    ちなみに、これを読んでいるあなたが、30代中盤までの年齢ならば、120人に1人の確率で統合失調症になる可能性があるという認識を持って、この問題を考えてみてください。
    • こんなネタで医学的ツッコミまでやりたくないですが…精神科医が登場しないようなので普通の医師のツッコミで我慢して下さい。

      閉鎖病棟は、ただ玄関に鍵が付いている以外は、普通の病棟と変わりゃしません。集中治療室でもありません。強制的に収容される病棟ではなくて、原則は本人の同意の上で入る設備です。投薬に苦労する人はいますが、大多数の人はそうではありません。
      「どうしても飲まない場合は、精神安定剤を注射した後、注射や点滴で投薬するらしいです」とか、いったいなんの恐怖を煽ってるんですか。
      アナタの文章を見てると、ずいぶん閉鎖病棟が怖くて絶望的な施設に思えてきます。
      閉鎖病棟に対する偏見煽るなと言ってる本人が、誤った知識で閉鎖病棟に対する偏見と恐怖を煽らないで下さい。
      特に「統合失調症は治療を強烈に拒否する病気だ」的な断定的表現はかなり困ります。

      ていうか、長々と書かれてますが、後半の心配は、幾らなんても実際のゲーム動画 [gamespark.jp]と乖離しすぎてませんか。
      そもそも「閉鎖病棟」はタイトルが偶然一致してるだけで、実際の舞台は外科病棟ですってば。
      このゲームで統合失調症の症状を悪化させうるだとか、杞憂という以上に何の表現もしようがありません。
      こんなんだったら、テニスの王子様や巨人の星が物理学力を低下させる危険だとか、MMRを見て日本滅亡を信じる危険とかの方が遥かに現実的に聞こえます。

      まあ自分も、病院ネタのゲーム等に出てくる、セクハラ産科医とかロリコン小児科医とか同性愛泌尿器科医とか残虐趣味外科医とか独裁教授とかの下らないステレオタイプが、ヤに思うことはありますが、ある程度は相手の理解力と良識を信じないと仕方ないでしょ。
    • 医師の診察を受けたことがない精神病者が閉鎖病棟にはゾンビがいたり生首飛んだり、とにかく怖いところだと誤解してなおさら精神科に行きづらくなるんじゃないですか?

      まぁ、私の場合はいろいろなトラブルが重なって荒れていたときに業を煮やした当時の家族に来たこともないような病院に連れていかれて、そこの医師を丸め込んでしまったお陰で、強制的に突っ込まれた訳ですが、ろくに診察もせずに看護師が薬を持ってきて、薬が何か聞いても一切言わないで強力な薬をブチ込んで来た以外は穏当でしたよ。

      入院二日目にして閉鎖病棟の必要どころか入院の必要がなかったのにあなたの家族に騙されてしまった、済まないと医者から土下座して詫びを入れられて、それでも退院するに当たって病院と家族の間で揉めて、結局騙した家族の方がややこしいので逃げる意味で「別荘」よろしく滞在するハメになりましたが、住めば都程度で相部屋のベッドで寝だめしていましたが…あんな所は二度といきたくはないけど。ストレスが溜まり過ぎる
      --
      --暮らしの中に修行あり。
      blogはじめました。 [hatena.ne.jp]
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  • Wikipediaで見ただけだが、「開放病棟」「閉鎖病棟」というのは確かに精神科固有の用語らしいので、現場関係者からこの種の反応が生じるのはやむをえないかも。ゲームを含めたフィクションを語る際には「閉鎖空間」等の語をよく使うので、もしかしたらうっかりこのタイトルをつけてしまった可能性もあるが、その場合インターチャネル内部の審査体制が迂闊だったかも。ゲーム内で使われているとされる用語で問題指摘されている「統合失調症」「抗精神病薬」については、どのように使われているかが不明なので、何ともいえませんが。

    古い話ではありますが、「セガガガ」のアダルトチルドレン問題 [wikipedia.org]を連想しました。
    --
      - Lupinoid -
    • Anonymous Coward : 2008年09月27日 15時59分 (#1427271)
      ついでに言うと dementia (メンタルの ment に de がついてる)は認知症の意味で、dementium はその語尾を変えただけだよな。
    • Anonymous Coward : 2008年09月27日 16時03分 (#1427274)
      このゲームはアウトでしょう。うっかりとは思えません。

      閉鎖病棟とは自傷他害の危険がある患者さんをそうならないように
      保護するためのものです。
      統合失調症、うつ病、躁うつ病などでそういった危険のある人が
      入院しています。
      また、家族の支援などが受けられず長期入院している患者さんのなかには
      20年以上入院している人もいますし、親戚も連絡が取れなかったり
      住所が病院になっている人も多いです。

      統合失調症の患者さんは多くは抗精神病薬 [wikipedia.org]を
      使用していることから、逆に「ある程度事情を知っているものがあえてその名をつけた」のだと、私は思います。
      • Anonymous Coward : 2008年09月27日 18時24分 (#1427348)
        精神病に対する偏見は、とても大きいので、この反応は過剰とは思えません。
        私の身内に統合失調症患者がいるので、特に実感します。

        統合失調症患者は、たとえ身内でも、患者であることを言わない方がよいとアドバイスされることがあるくらい、偏見が強いです。
        近所で火事や窃盗や、何らかのトラブルがある度に、その人のせいだという噂が立ちます。
        身内でさえ、気味悪がって距離を置くようになります。
        親戚の結婚式にも呼ばれなくなったりします。

        統合失調症患者は、発作症状が出ていないときは、通常の人と何ら変わりがありません。
        会話していても、違和感がありません。
        発作症状が起きている場合でも、モラルや理性はきちんと残っています。
        発作時は強烈な恐怖、孤独、悲しみなどにおそわれ、自分ではどうすることも出来ず、他人にすがったり、逃げ出したり、パニックになったりします。
        感じる恐怖の大きさが凄まじいので、行動、発言も大げさになり、周囲からは理解しがたい奇異な人間として目に映ります。
        しかし、モラル感などはきちんと残っているので、通常は殺人鬼になったり放火魔になったりはしません。
        他人を傷つける場合があるのは、あくまで大きな恐怖を感じて自己防衛を行おうとする場合です。
        なので、発作を起こしている人は、いきなり襲ってくるということはありません、こちらから近づかない限りは。

        精神的におかしくなって、他人を傷つけて喜ぶ人というのは、元々そういったモラル感を持っている人間なのです。

        また、この発作症状はきちんと薬を飲んでいれば、ほとんど抑えることが出来ます。
        しかし、向精神薬などの薬を服用すること自体にも偏見があります。

        このゲームの詳細は分かりませんが、ゲームの内容に関係なく、恐怖感を演出するために精神病的な名前やイメージを利用しているとするならば、精神病患者や家族にとってたいへん大きな問題です。
        • Anonymous Coward : 2008年09月28日 15時11分 (#1427682)

          統合失調症患者は、発作症状が出ていないときは、通常の人と何ら変わりがありません。
          会話していても、違和感がありません。
          発作症状が起きている場合でも、モラルや理性はきちんと残っています。

          いやいやいやいや、それは初期症状ですから…。

          自分の知る患者だけで全体を語らないようにご留意いただきたく思います。
          上の文章の出だしが「統合失調症患者は」ではなく「私の身内の場合は」であったのならば全く問題ないのですが。

          僕の母と妹は末期症状なのですが、年がら年中おかしい状態です。
          発作症状が出ていなくても、会話していても「常に」違和感があります。

          # ひとつ実例を挙げると、うちの母は自分のことを閻魔様だと「常に」思っている様子。
          # 僕のことを息子だと認識してくれる瞬間など1秒たりともない状態です。
        • Anonymous Coward : 2008年09月27日 20時05分 (#1427405)
          可能性でいえば、有るとしか言えませんが、それこそ偏見ではないでしょうか?
          統合失調症に関していえば、ほぼ間違いなく、恐怖を感じれば逃げ、危害を加えません。
          危害を加えるよりも、逃げる方が精神的に楽だからです。
          精神的に衰弱した状態では、恐怖に対抗する力はありませんので、恐怖を回避しようとします。
          統合失調症患者が攻撃する場合は、逃げ場が無く、本当に殺されると感じるほど追い詰められた場合です。
          だからこそ、病気に関する偏見ではなく、理解が必用なのです。

          統合失調症の人間に計画犯罪は出来ませんし(複雑な思考は停止する)、本当に恐ろしい犯罪者にはなれません。
          行動や発言で、一目見ただけで明らかに状態がおかしいことが分かりますので、事前に回避出来る場合がほとんどです。
          特に、統合失調症は誰がどう見てもおかしいという状態になります。

          また、身近に精神病の患者がいる場合は、なるべくそっとしておいてあげてください。
          精神病の一番の回復は、精神力を使わず、回復させることです。
          気晴らしに何かをしようとすれば、楽しいことでも精神力を使います。
          電話やメールなどは、たいへん精神力を使います。
          正常な状態に戻るまでは、そっとしておいてあげてください。
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    • renja (12958) : 2008年09月27日 21時18分 (#1427439)
      そんな、たった1冊の本を読んでいないと言うだけで
      >パソコンにかじりついてばかりいないで、ちょっとは本を
      >読んだらどうですかねぇ。
      >ちょっとあきれた。
      などと、それを読んだ事のない人間は全く本を読んでいないかのように罵るのは、醜い事だと思いませんか?

      「閉鎖病棟」という本をあなたが名作だと思っているのはわかりますが、
      それを知らないor同意しない人間をまず罵るという行いは、アンチを増やすだけですよ。
      --

      ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
    • 2個のコメント が現在のしきい値以下です。
  • 早期対応は重要 (スコア:3, すばらしい洞察)

    Anonymous Coward : 2008年09月27日 15時36分 (#1427258)
    ホームページがWEBページの代名詞となり、P2Pが違法ファイル共有の代名詞となり、wikiがWikipediaの代名詞となった故事を考えれば、正しくない固有名詞の使われ方は早いうちに是正しておかないと取り返しの付かないことになる可能性が有るので、何らかのカウンターアクションを起こすのは間違ってはいないですね。

    # まぁ、マイナーな一ゲーム内で使われてる程度では意味が取って代われれるほどの影響力はないと思いますが
  • 閉鎖病棟と聞いて (スコア:3, おもしろおかしい)

    Anonymous Coward : 2008年09月27日 16時51分 (#1427298)
    DSでもエロゲーが出てるんだなぁ。
    と思ったのでAC。
  • hirok_k (3438) : 2008年09月27日 19時56分 (#1427398)
    レベルは違えど、その精神病の一種を病んでいる自分から言わせてもらいますと、
    見た瞬間に、「あ、そういう風に見られているんだ」ってことでした。

    例えばですが、「閉鎖された病棟」などと付けることができなかったのでしょうか?
    センセーショナルな副題を付けようとしたのではないかと、正直なところ
    勘ぐってしまいます。

    考えすぎでしょうか?
  • 5963 (15563) : 2008年09月28日 1時12分 (#1427540)
    大元の命名が悪い、と。

    普通の人が恐怖心を煽ろうとして名付けた「閉鎖病棟」という名詞が 現実に存在している病棟名と被ってるだけで、 このゲーム作成者や 富士急ハイランド [slashdot.jp]が、実在する閉鎖病棟をモチーフにしようとしたわけじゃないんでしょ?

    精神分裂病が統合失調症になったように、 閉鎖病棟も名前変えれば解決するんじゃない?

  • mik_naruto (26947) : 2008年09月29日 2時23分 (#1427983)
    ゲーム買ってエンディングまで確かめました。(やや難易度高いです)。

    テキスト・セリフ類は極少で、説明書にもストーリー類は書かれていません。気づいたらゾンビが徘徊する病院にいたから抜けだそう、というそれだけ。「ICOの方が3倍喋ってる」と言えば、どのくらいセリフが少ないか分かってくれる人もいるでしょう。最後まで見てもストーリーは曖昧ですが、要するにゾンビ系によくあるマッド医師が人体改造するお話と夢オチの組み合わせであって、精神疾患とは無関係です。

    最初の章のタイトルがいきなりズバリ「廃院」です。(運営終了という意味で!)閉鎖され、廃墟と化した病院が舞台と開始1分で了解可能です。そもそも屋上や地下や警備室や管理室や食堂に行き放題。第3章で小児病棟に行くとオモチャがおいてあるのと、ミニ手術室が2回出てきた以外は、いったい何科の病棟なのかすら分かりません。従って、(精神科的な意味での)閉鎖病棟は、ゲーム内容的に明らかに無関係と言わざるを得ません。

    見た限り精神疾患を揶揄する描写は皆無だと思いましたが、無理にマズい可能性があるのを挙げると、
    ●あるステージで、病室の入り口に患者の名前とか入院日の書かれた名札が並んでるのですが、そこに「猫にひっかかれ発熱: 治療法 注射と安静」「ゲーム腱鞘炎: 治療法 冷却」等と並び、「認知症: 治療法 ビタミン剤」「人格障害: 治療法 不明」の2人が入院していた形跡もある。もちろん患者本人は登場せず、ゲーム本編と全く無関係
    ●スタッフルームの置き日記に「(上司の発言に対して)そんなの狂っている」と感想が書かれている
    ●あるボスが、手をショットガンに改造し、車椅子に乗っている
    ●あるメモに「ある患者が誤って銅のカギを飲み込んだ」と書いてある(カギがトイレにある、というヒント)。異食症を連想させなくもない

    くらい。これのどこがマズいの、と聞かれても、自分も分かりません。統合失調症の文字は見逃してよく分かりませんでした。複雑なマップなので見逃したのでしょうが、ストーリーに関わるとは思えません。

    内容は、無造作に落ちている回復薬や弾薬を拾って敵を撃って進む普通のFPS。登場する敵の種類は極度に少なく、人型の敵は、ファミ通 [famitsu.com]に載ってるのと、あとはラスボスと既述の車椅子ボスだけです。あとはナメクジとか虫とかばっか。
    正直、DSの割に頑張ったいうだけの量産型ゾンビゲーの1つに過ぎず、このゲームを問題視できそうな特殊な要素は、タイトルに「閉鎖」が付いた以外、何ひとつ感じられませんでした。
    精神科病院協会が問題にした理由も(タイトル以外には)自分には分かりません。病院に感染症や外科患者がいても問題ないけど、並んで精神科患者が入院している形跡があるだけで問題で、ゲーム全体の恐怖のイメージが全部彼らのせいにされるんだとでも主張したいのでしょうか。
    (てか狂気や精神異常をもろに正面から扱ってるゲームだって幾らでもあるのに…BIOSCHOKとか)
  • 襲ってくる? (スコア:2, 参考になる)

    n_ayase (36873) : 2008年09月27日 15時40分 (#1427260) 日記
    > 敵として精神病患者が出てくるわけではない
    > 精神科固有の名称が使われ、患者が襲ってくるようなイメージ

    どういう部分が原因で「襲ってくるようなイメージ」になるのかも興味がありますね。
    単純に医学用語が出てくるだけが問題、ということもないでしょうし・・・。
    --
    神社でC#.NET
    • Re:襲ってくる? (スコア:5, 参考になる)

      mik_naruto (26947) : 2008年09月27日 17時31分 (#1427318)
      これは海外の原題を「Dementium: The Ward [wikipedia.org]」というゲームでして、原題的には単なる「病棟」の意味しかありません。
      襲ってくるのは、外科実験にされてゾンビ化した患者、ということだそうで、プレイ動画見ればわかりますが、
      体中にメスとかハサミとか刺さってる、まあ所謂ゾンビです。基本的には精神科と関係なさいプロットぽいです。
      ってか、幾ら海外でも、精神科患者をメインテーマにして銃器ぶっ放すゲームは流石に作らないと思われ。

      ただ「Dementium」がシンプルに「Dementia (痴呆/認知症)」を連想させるのが。
      Dementiaという単語は英語的にはニュートラルなのかもしれませんが、最近この単語の邦訳が「痴呆」から「認知症」に変わった
      ことで分かるように、日本語においてはpolitically sensitiveな単語でして、精神科医ならちょっと「ピリっと来ちゃう」単語です。
      そこに「閉鎖病棟」まで被せちゃうのは、ローカライズした人のタイトルの付け方が、さすがにちょっと軽率だろうなーとは思いましたが。

      それを除けば、町1つがゾンビ化して、ピザ屋とかピエロとかブティック店員が人を襲うゲームなら無数にあるので、今更「患者」を特別扱いしなくてもとは思います。
      だいたい、こういうゲームで人を襲うのは、なんだかんだいって狂った医師の方だと相場が決まってますので(笑)、
      まあどうせこのゲームもマッドな外科医とか何かが黒幕にいたりするんだとは思いますが、
      いつの間にか「患者が襲ってくるようなイメージを抱かせる内容」とか言ってる主張が「医師が襲ってくるようなイメージを抱かせる内容は許せない!」とかにすり替わっってたりして。何しろクリアできてないみたいだし。
    • 2個のコメント が現在のしきい値以下です。
  • 「精神病棟」→「IT業界」あるいは「政界」にしても、まぁ、同じゲームかと。
  • どんなゲームなのだろうと思って、公式サイト [icholon.co.jp]を確認しにいったのですが、302でインターチャネルのトップページにリダイレクトされてしまいました。
  • gonta (11642) : 2008年09月27日 16時28分 (#1427290) 日記
    自分は、ゲームは買ってまでするほど好きではないのですが、ビデオカードについてきたおまけソフトでゲームがあったので、やってみました。

    FPSのゲーム何種類かあり、いろいろやってみました。1つは宇宙人が地球侵略してくるので、敵モンスターを打つゲームでした。

    問題は残りの中にあったゲームで、Black Hawk Down。アフリカの政治情勢が不安定な国に、アメリカが軍事介入した、で、アメリカ人の捕虜を助けるためにドンパチやりながら、進むゲーム。

    そのときに、現地の反アメリカ勢力の人間を相手に戦いながら進むのですが、まるで前述の宇宙人モンスターと同じ扱い。さすがに「これは無いだろう」と思って、ちょっと胸に突っかかるものがありました。あれ、敵が日本人だったら、絶対に苦情を言っているでしょうし、反日勢力がある国では、その手のゲームもあるそうですね。

    でも・・・大戦略とかをやっても、別に何とも思わない。やはり、敵が戦車とかではなく、ある程度リアルな人間の絵だと、感情的に何かが起きるのかもしれません。
    --
    -- gonta --
    "May Macintosh be with you"
  • 許さん。 (スコア:1, フレームのもと)

    tonkaz (28878) : 2008年09月27日 17時22分 (#1427310)
    そのAnonymous Coward怒鳴りつけてやりたいね「何も考えてねぇな」と。
    「話題になっていなければどんな内容のゲームでも作っていいのかよ」と、
    「精神病と関係ないように見える」て、関係ない事ちゃんと立証してんのかと、
    「やりすぎのような気がします……」とか弱気な締めくくりで逃げてんじゃねぇよ。
    気がするんだったら、心の中で思うだけにしろ。
  • パッケージや広告を見た感じでは、この手のゲームでは一般的なゾンビが襲ってくるという風に見えたので、ゲーム内で患者さんが襲ってくるようには感じられなかったのですが?
    この抗議は、よくある「差別される側の過剰反応」と同じ印象を受けました。

    --

    - Project Prominence -
    http://www.prominence.tv/
  • Anonymous Coward : 2008年09月27日 21時12分 (#1427432)
    初期の段階ですでに迷宮になってたんですね。
    wikimediaの同アトラクションの項目 [wikipedia.org]にも(いつの加筆か確認し切れませんが)同様な記載を見ることができます。
    このような前例があることを知らなかったんですかね。
  • Anonymous Coward : 2008年09月28日 10時02分 (#1427602)

    ここでのコメントを見ていると、「抗議してもいい」と「抗議するな」という二極論に概ね分かれているように見えます。私が思うに、そうではなくて、双方の意見が公開されている現状は決して悪くないと考えるのですが、いかがでしょうか。

    関係者側の反対表明があってもいいし、それに対する反論もあっていいとおもうのです。それが正常な言論の世界ではないでしょうか。自分が受け入れられない意見であっても、それが存在することを許容する……それが言論の自由だろうと思うのです。

  • というゲームも気になる。。
  • 極論で会話してる以上ここで論議しても何ら分かり合える気がしないなぁ。

    #突くべきは本質であって重箱の隅じゃない
    --
    ヽ(・Д . )ノ
  • これは権利としての抗議自体は良いとして,要求が適切かどうかが問われるべきなんでしょうね。

    病院を舞台にしたホラーの類である以上は病院としての雰囲気を出すための小道具や専門的な名称は出てきて当たり前でしょう。それを差別の温床として制限するべきかと言われれば,私は,この程度のことを制限するべきではないと答えます。

    作品自体を考えるのなら,精神疾患者を意図的に侮蔑したものではない。敵として精神疾患者が出てくる訳でもない,精神疾患に深く関わるストーリーでもない。主として廃業した病院を舞台にゾンビやモンスターを倒しながら進むホラーゲーム。この表現の程度から言って表現の自由の範囲内でしょう。

    問題を感じるのは,精神疾患を直接扱った作品でもないのに,閉鎖病棟と言う専門用語として存在するものを名称として使用したことですか。

    例えば脈絡もなく単に【リング】と言う単語を聞いて,恐怖をイメージする人もいるでしょう。ホラー作品である以上は作品自体の名称を恐怖の象徴と関連させることも容易に想像できることです。閉鎖病棟と言う現に存在する専門用語を用いることで,そこに錯誤が生まれる可能性が生じたとは言えるんじゃないですか。もし,そうであるなら要求に価するのは名称の変更と言った形が妥当でしょうね。

  • Re:やり杉? (スコア:1, 興味深い)

    Anonymous Coward : 2008年09月27日 16時09分 (#1427277)
    >> これで抗議とはちょっとやり過ぎのような気がします……

    >本当にそう思っているならたれ込まないでしょう。こんな小さな記事をわざわざたれ込んだ時点で、本当は何か思うことあったんでは?

    やり過ぎだからこそタレ込んだのでは?
    過去にも、ちびくろさんぼやジャングル黒べえやウルトラセブン12話のような、いいがかりを発端とした言論弾圧が起きていることですし。

    > 当事者がこのゲームをやってみて、タイトルと内容がことなると判断したなら抗議する権利もあるでしょう。赤の他人(かどうかは知らないが)がその権利をとやかく言う必要はないと思います。

    おおありです。当事者とやらの主観だけで規制をされてはたまりません。
    • Re:やり杉? (スコア:4, すばらしい洞察)

      Anonymous Coward : 2008年09月27日 17時02分 (#1427300)
      「こんなのゲームだから本気に取り合うほうがばかばかしい、
      いくら用語が同じだからってそんなの言葉狩りだよ」と、成熟した大人ばかりならいいと思うのです。
      一般社会人の多くは精神科の閉鎖病棟がどのようなものであるか知らないのが普通です。
      しかし、決してゲームのようなことはないのです。

      このようなゲームによる先入観が広がり、
      治癒して退院できる人の社会復帰の妨げになったりとか、
      精神科へのイメージが暗いものとなり受診が遅れて重症化したり、
      患者家族の苦痛が正しく認識されない、ということが問題だと思うのです。

      #つまりは、このゲームの現実と同じ用語を使うという「リアリティ」を、
      #未成熟である多くの日本人が現実の精神科疾患を取り巻く状況と混同してしまいかねないため、
      #よろしくないとおもうのです。
      • Re:やり杉? (スコア:2, 興味深い)

        Anonymous Coward : 2008年09月27日 18時44分 (#1427356)
        >いくらなんでも「一般人」を馬鹿にし過ぎだと思うのですが……。

        馬鹿にはしてないです。でも、警戒はすべきでは?
        ここ/.Jにも度々若者の知的レベルの低下を危惧する事を趣旨とするコメントが度々投稿
        されるではないですか。(一応言って置きますが、皮肉あるいは冗談です)
        実際にどうかはともかく、いつでも大人の側はそうイメージしているわけです。
        そして、大多数の「一般人」は、そのイメージにしたがって発言し、行動するのです。

        また、医者にとって、あるいは修理を生業にする者として、一番厄介なのは
        致命的なまでに症状が進行してから持ち込まれる事ではないですか?

        過去の「イメージ」により、一般の方から見た精神科・心療内科受診へのハードルは
        まだまだ相当高い状態です。手遅れ、という言い方も問題を孕んでいそうですが、
        ともかく、かなり深刻な事態に陥るまで受診しない方が多い事は結構な問題です。

        そういった背景から見た場合、まあ、そう言う事を言い出したくなる気持ちは良くわかる。程度の
        事じゃあ無いですかね。

        あ、一応元コメとは別ACです
      • apj (8158) : 2008年09月27日 21時53分 (#1427454) 日記
         面白そうだったので買って最初の方だけ遊んでみました。小さな画面を見つめていると
        酔ったみたいになったので、あんまり先には進んでいません。

        やってみた感じですが、たまたま用語がぶつかっただけで、精神病への偏見を助長するとは
        思えません。

        主人公視点のゲームですが、舞台は、明らかに、随分前に診療をやめて廃墟となった
        病院に見えます。しかも、何やらよからぬ実験が行われたっぽく、あちこちに血や錆の跡がある。
        病院だから、患者や看護婦や医者のゾンビが襲ってくるのは予想の範囲だし。
        だからといって、このゲームをプレイした結果現実の病院で患者や看護婦や医者が襲ってくる
        印象を持つとは思えない。

        また、「閉鎖病院」の方はPS用のノベルタイプアドベンチャーゲームがあるんですよ。
        こちらは、軍の細菌兵器開発の舞台になった病院で感染症発生、という話です。
        だから、「閉鎖病棟」にしたのかな、と。
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  • Re:オフトピ (スコア:2, 興味深い)

    Anonymous Coward : 2008年09月27日 17時26分 (#1427313)
    仇討ちを完全否定するのが近代刑法の大原則ですし、現実的にもその原則が貫かれています。
    国が遺族に代わって成敗するわけではありません。

    > 刑罰は事実上仇討ちの代行の意味もあります。これはどうやっても否定できません。

    これはあなたの思い込み、あなたにとって心地良い解釈にすぎません。
  • Re:とはいえ (スコア:2, すばらしい洞察)

    oh (11411) : 2008年09月27日 18時51分 (#1427360) 日記
    >実際に精神科病棟から退院した人や、通院中の人が人を襲ったという話はちょくちょく出てくるからなぁ。
    精神疾患と関係のない人が人を襲ったという話もよく出てきますね

    #1427268 [slashdot.jp]のAC氏は偏見をお持ちなのかな?
  • Anonymous Coward : 2008年09月27日 21時15分 (#1427436)
    二次元狩りはこのようにゲーム等の一部または全部を無くそうとするが故に反発を受けたのであって、

    協会は(中略)ゲーム宣伝用ホームページの閉鎖と販売中止などの対応を求める抗議文を22日に発送した。
    このゲームが精神科医療の一部または全部を無くそうとしているのでなければ同列には語れまい。

    フィクションの中の現実とは異なる知識を無くしたところで、現実に正しい知識が広まったりはしない。
    正しい知識を普及させない限り、ゲームを何本無くそうとも偏見を減らすことはできない。
    むしろ無くしたゲームの数だけ恨みを買って偏見を酷くする結果にさえ繋がり得る。

    日本精神科病院協会は例えば、「我々が正しい知識を書いて送るから、ホームページに目立つように
    掲載するように」と要請する、というように正しい知識の普及に寄与する方向の選択をした方が良い。
  • 単なる無知? (スコア:1, すばらしい洞察)

    Anonymous Coward : 2008年09月27日 22時53分 (#1427484)
    >>閉鎖病棟という単語が精神科に関連する用語であるとは知りませんでしたが、

    >>縁の無い人には精神科を想起させることはまず無いと思いますが...。

    「無知」を免罪符にするのはいいかげんやめてもらえますか。
    なんでこんなに自分の無知を棚に上げて、開き直った発言ができるのか
    理解に苦しみます。
    • Re:単なる無知? (スコア:2, すばらしい洞察)

      tagosaku0726 (35119) : 2008年09月28日 10時44分 (#1427615)
      不思議ですね

      「正しく閉鎖病棟という言葉を理解していない人が偏見を持ってしまう」というような抗議なのに
      「正しく閉鎖病棟という言葉を理解していない人」が「個人的には偏見持つどころか精神病に結びつかなかったよ」
      と発言したら無知とか理解に苦しむとか言われてしまう

      • Anonymous Coward : 2008年09月28日 11時46分 (#1427625)
        問題の所在は、用語の使い方とかゲームの描写にあるのではなく、
        日本に持ち込む際にわざわざ精神疾患を結び付けていることですよ。

        他のコメント [slashdot.jp]にもあるようにこのゲームの問題点は
        もともと海外作品でそちらは dementium - the ward(病棟)で、外科病棟をモチーフとしていると思われるものが
        ローカライズされる際に dementium - 閉鎖病棟 となって、精神科で特に用いる薬や精神科疾患をとりあげていることです。

        この理由はなんでしょうか?精神科の患者はプレイヤーに向かって襲ってくるもの、
        という差別的な先入観に基づいていると考えるのは被害妄想でしょうか?

        #全部読めとはいわんから、せめてモデ+2以上ぐらいは読んでくれ
        • Re:単なる無知? (スコア:3, すばらしい洞察)

          mik_naruto (26947) : 2008年09月28日 12時50分 (#1427643)
          そのコメ主ですが、「この理由はなんでしょうか?」と言われると、
          僕は「うーん、ゴロがいいから?」としか思いませんでしたが。「Dementium ~病棟~」だと、日本語のタイトルとして収まりが悪いから、うっかり接頭辞をくっつけたのね、と。
          「閉鎖病棟」も、精神科特有のisolation wardという専門用語を意識して付けたとは到底思えず、もう使われなくなったという意味で閉鎖された病棟、つまり「廃屋病棟」とかの方に近い意味で付けたんだと思っています(学級閉鎖とか、工場の閉鎖と同様のニュアンス)。医学用語としてはともかく、一般的用語の解釈としては、その方が自然でしょう。

          まあ既述した通り、「dementium」の方で既に、閉鎖病棟なんかよりも余程NGワードな感じなので、意図的にせよ違うにせよ、このタイトルがマズいなとは思いますけど、中身については、動画やゲーム紹介や各所のレビューから判断する限り、全く問題を感じていません。一応「CERO」という、言葉狩りに関して厳しい第三者機関を通過してますし。
          どんなローカライズされてるか興味は出たので、ゲーム買って確かめてみますが、外科病棟ゲームが精神科病棟ゲームに変貌してるとは考えがたいです。

          個人的には現時点では「あの容姿で、外科実験体だと断言されているゾンビを、精神科患者と無理矢理結びつけようとする、結びつくのだと主張する」という行為の方が、先入観ないし被害者意識からくる過剰防衛行動だと思っています。ボンバーマンをテロリストと結びつけるのと同レベルというか。まあ買って確かめます。

          # 「被害妄想」も十分に誤解の危険を伴う純然たる医学用語ですよん。言葉には気をつけましょうね
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  • 過激な言い方だけど重要なことだよね。

    ゲームと現実の区別がついていないのは誰だろう。
    熱中するプレイヤー?それともその悪影響を心配する人たち?

    私は二次元を嫁だとか人生の楽しみだとか言ったこともあるけど、だからこそ現実との境はよく見えるけどなあ。
  • 17歳以下には売っちゃいけないことになってても宣伝対象までは制限されないからねえ。
    今回の件に限らずその辺はもう少し配慮が必要な気がします。
    --
    署名スパムがウザい?アカウント作って非表示に設定すればスッキリさ。
  • xan (25964) : 2008年09月28日 7時00分 (#1427581) 日記
    >責任能力が無くても、やったことに対する罰は下すべきだと思うんだよね。

    本人に責任能力がないんだから、その人の行動に責任を持つ人間を罰する(か、代わりに責任取らせる)ことになるんじゃないですかね。野良猫や野良犬じゃないんですし。
  • ヤクザが精神病院と結託してホームレスや精神病者を押し込んで、生活保護や年金をピンハネしている事件は過去に何回か発覚していて、かなり昔からあったようですよ。
    そもそも、ホームレスの中には病院から放り出されて親族からも見放された精神病者が少なからずいるのですが。

    例えば、日本有数の寄せ場である釜ヶ崎(大阪あいりん地区)の事例で有名な大和川病院 [fc2.com]事件。

    安田病院の実態と院長の「本当の仕事」 [iij4u.or.jp]
     盗聴テープの内容や、安田氏と官僚との関係については後述するとして、その前に安田氏の経営する病院の医療現場の実態について踏み込むことにしたい。
     先述したとおり、安田氏の錬金術の要諦は、違法なコストダウンによる差益の捻出だった。その結果、何がもたらされたか。医療そのものの荒廃である。最もおそるべきことはまさにその点にある。
     安田氏は自分の病院の「お客さん」のターゲットゾーンを、寝たきり老人や精神障害者など、当事者能力の著しく低い層や、行き倒れやホームレスなどの生活保護受給者など、社会的弱者に絞り込んできた。弱者は、劣悪な環境に置かれても、、ほとんど抵抗できない。そうした弱みにつけ込んで、コストダウンのしわ寄せを有無を言わさず強いてきたのである。
    「安田病院は医者やないです。なにしろ患者の診察を全然せえへんのやから」と、安田病院の元職員A氏は語る。
    「他の医者も診察なんかせえへん。院長も他の医者に『診察せえ』とは言わず、そのかわり、いつも『カルテを書け』と怒鳴っていた。カルテが白紙ではまずいし、第一保険点数が稼げんからね。
     医者がよう書かんので、安田院長は看護婦に書かせるんです。もちろん、医者が書くべきカルテを看護婦が書くのは違法ですよ。しかも1ヵ月先まで書かせる。患者が途中で死んだら、砂消しで消さなならんのですよ」
     患者の診察をまったくしない安田院長は、では、何を日常業務としていたのか。
    「レセプト書きとカネの勘定ですよ」とA氏は続ける。
    (中略)
    大和川病院
     93年にI患者の死亡事故が起きた。精神科の大和川病院における現場の荒廃は、さらに凄まじい。面会が許されるのは平日の1時半から3時半までの2時間だけで、それも一人10分から15分程度と刑務所並みに制限される。電話の使用など、外部への連絡も極端な制限を受ける。こうして事実上密室化した病棟内で、患者に対する暴力支配が横行する。看護人が、腕力のある一部の患者を「牢名主」に仕立てあげ、ささやかな特権を与えるかわりに、他の患者を締めあげさせるのである。
            「薬飲まなかっただけでもリンチを受ける。リンチの後、朝寝床で冷たくなっていたというケースが、月1回はあった」と、大和川病院元職員のS氏は、同病院の実態を告発する。


             大和川病院をめぐる裁判の法廷に提出したS氏の陳述書から、一部抜粋する−−。
            「その患者さんの部屋の前が霊安室なんです。で、(患者が)僕もう嫌やわ言うてね、そこは。なんでやねん(私=S氏が)言うたら、今までここに何人運び込んできたか分からへん言うからね。(中略)僕等も(リンチを)した、言うたんですよね。殴って、次の日、もう冷たなっとったのもあった言うて」
             先述した93年のIさんの事件を現場で目撃した人物もいる。かつて大和川病院に入院していた元患者のO氏は、Iさんに加えられた暴行の様子と同病院での恐怖の日常について、陳述書を法廷に提出している。その陳述書から引用しよう。
            「力のある患者と力のない患者との間に、差別がありました。(中略)力のある患者とは、ケンカ早く、職員の仕事をこなせる患者です(6名の実名をあげているがここでは略す)。彼らは、職員に文句を言いに行くことはなく、力のない普通の患者が、何か詰所の職員に文句を言いに行くと、6人くらいのグループが、その患者をなぐったりけったりするのです。(中略)暴行が終わったあと、6人くらいの力のある患者のグループに、職員はコーヒーやお好み焼きを与えていました。新入りの患者は、そういう病棟の怖さを知らないので、なぐられたり、けられたりして死んだIさんは、薬を飲むことを拒否したり、詰所に文句を言いに行ったりしていました。
             平成5年(93年)2月5日の昼、ホールで食事の順番のことでもめているのを私は見ました。夕方の薬を飲んだあと、301号室に6人位が入って行って、Iさんに、なぐるけるの暴行を加えているのを私は見ました。詰所の職員は、どのようなケンカでも止めに入ることはなかったです。(中略)胃が痛いと詰所に行っても、がまんせえと言われて、そのまま死んでいく患者もありました。まるで収容所だと思いました」
             やりきれないのは、みじめな境涯におかれたひとりひとりの患者から、生き血をしぼりとるようにして得たカネを、安田氏が空疎な虚名を得るために費消してきたことである。


    この事件の場合には、警察や大阪市と病院の経営者が結託して組織的に行われた「強制入院」であったのですが、こういう事例は全国に拡散していると思いますよ。
    何しろ、寄せ場のヤクザは違法合法を問わず、日雇い労働者やホームレスからどのように搾取し続けるかが自分のシノギで、手配師=ヤクザが経営してる派遣業者が職安が出した仕事にあぶれた労働者を高給で釣ってタコ部屋に押し込める…それこそ、今のワーキングプアの元祖ですが…と言うことが日常的にあって、警察や地元の行政組織もそれを黙認している。
    そして、労働者として使えなくなったら、病棟に押し込んで、監禁して精神病者に仕立て上げて補助金や医療費を全てピンハネする悪い病院もまた、存在しているんですよ。行政とヤクザと悪徳病院の利害が一致している以上は…

    --
    --暮らしの中に修行あり。
    blogはじめました。 [hatena.ne.jp]
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