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アレゲなニュースと雑談サイト

reoによる 2009年01月26日 10時30分の掲載
people-loves-the-psuedo-science部門より。

Radiant 曰く、

テレビ朝日報道ステーションで 1 月 22 日に「見放された患者と共に闘う"がん難民コーディネーター"」という特集が放送されたのだが、その中でホメオパシーを紹介したことが大阪大学の菊池教授のブログなどで話題になっている。

ホメオパシー代替医療の一種であり、欧米ではある程度普及している。しかし二重盲検試験で対照群と比較した場合に効果の有意差が認められなかったなど、ホメオパシーの有効性は明らかにされておらず疑似科学の代表格とも言われている。番組の特集内では、ガンの進行した患者に対して医師がホメオパシー療法を行う場面や、ナレーションで「科学的な理論は実証されていないが、効果が認められており、世界的に普及している」という台詞が入るなど、肯定的にホメオパシーを紹介している。リンク先の報道ステーションのサイトではこの特集の動画が公開されているので興味のある方は見て欲しい。

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  • FRAGILE (8034) : 2009年01月26日 11時41分 (#1498719)

    コーナーとしては医者に「もう治療は無理」と言われてしまったがん患者を「がん難民」として、最新治療情報をもって治療してくれる医者を捜すというマッチングをボランティアでやっている元医師の姿を追ったもので、それ自体はまぁそんなものか、という印象でした。

    ただ、患者を連れていた先のひとつで施していたホメオパシーを比較的目立つように紹介していたのは確かです。

    それよりも、コーナーそのものよりスタジオに戻ってメインキャスターが「良いものを紹介した」という表情でまだ科学的な裏付けが出ていないことに対する配慮などにはまったく言及しなかったことの方が気になりました。

    当のメインキャスターは、その数日前、体細胞クローンにより生まれた牛や豚の安全性に関するニュースで学識経験者で構成される委員会で「問題なし」とされたことに憤りを見せ、不安を払拭するには裏付けがまだまだ必要と言っていたにも関わらずです。

    同じにできないテーマだとは分かっていますが、この偏りには単なる不勉強や無理解を通り越して、視聴者を誘導しようという意図が見えるようで不愉快な気持ちになりました。

  • うぉぉぉぉ腹立つ! ホメオパシーは本当に腹立つ!
    実際問題、これが原因で、まともな治療を受けられずに死んでいく犬とか猫とか頻発してんだよ!

    順番に簡単に説明すると…

    ホメオパシーとは、「中毒になったものを体に取り入れることで中毒を緩和させる」という医療。
    わかりやすくヒ素で例える。
    ヒ素をとりすぎて死んじゃいそうになった人には、薄めたヒ素を与えて、ヒ素中毒を緩和させよう、っていう理論。
    そんなことしたらさらに悪くなるじゃん! と思うかもしれないけれど、大丈夫、水に入れてかなり薄めてから与えるから問題ない。
    どのくらい薄めるかというと、1000倍の水で薄めたのを1000倍の水で薄めて、さらに1000倍の水で3回薄める、とか、そんな感じ。
    薄めれば薄めるほど効果があるとされ、理論上、地球上の全て水を使っても希釈率が足らない様なグレードもある。
    正しいたしなみ方としては、それを砂糖に吸わせて摂取する。

    で、近代、元素って言うのが発見されて、「そんなに希釈したら、ただの水だろ。ヒ素入ってねぇよ」と言われる様になると、ホメオパシー側は新たな理論として「ヒ素が入っていたときの波動が水に転写されているから大丈夫」と言い出す。
    ここで、ホメオパシーは「波動」っていう便利な武器を手に入れる。

    時代はさらに進んで、病気の元になるものが発見されてくる、細菌とか、悪性細胞とかね。
    すると「じゃぁ、癌を直したいときは、癌細胞を水で薄めるの? インフルエンザウイルスとかも?」なんて問題に直面する。
    そこでホメオパシー側が出した新理論は、「結局波動だから、癌に似た波動を出す物質を入れれば良いよ」と言い出す。

    さらにさらに時代が進み、自然回帰的な、ネイチャーってすばらしい!的な考え方が出てくる。
    必然的に、「自然の中のすばらしい波動を水に転写して、癌に効く」なんてうたうものが出てくる。
    「満月の月光を水晶の器に入った水で転写して、とっても薄めたやつを吸わした砂糖玉」とか「お花を摘んで水にくぐらせ、波動を転写した水をとっても薄めた水」なんてモノが、サプリメントという名前で売られる様になる。

    そう、レメディ、という言葉が頭に浮かぶかもしれない。

    「抗癌剤は副作用があるから」とか「手術でおなかを開くのは忍びない(高額だし)」なんてまことしやかに発言する飼い主に飼われているわんちゃんは、ちゃんとした治療も受けられずに、得体の知れない水を振りかけられながら哀れ死んでいくのだ。

    最も腹が立つのは、決してレアケースではないんだ。
    10人の飼い主が居たら、5人は存在を知っていて、1人は実際に使っているだろう。
    日本では、人間相手には(アガリクスやフコイダンに比べて)それほど成功してないけど、ペット相手には大流行している。
    今日も、バッチテスト(紛らわしいけど医療行為で行うのとは根本的に違い、いくつかの設問に答えてあなたにあったフラワーを調べるテスト)を行う資格を持った人のマンションの一室に行列ができるんだろう。

    最近では、日本土着の波動水関係と相互乗り入れをしつつある。
    理論が同じだから親和性が高いんだろう。
    オーリングテストを行うようなところとかね。

    • 理由は3つあると思います。

      1つは、治療ができないから → 弱って死んでいくのを見届けるしかない → せめて魔法の水を
      ペットとして飼われる小動物は、その体が小さいがゆえに外科手術が困難です。
      人間なら手術可能な病気でも、ペットでは小さすぎて不可能あるいは体力的に耐えられないので、原因がわかっても治療を諦めることがあります。
      こういう状況下に置かれた飼い主は、ペットが死ぬのを見届けるわけですが、いくら小動物が具合が悪くなってから死ぬまでが速いとはいえ、飼い主にとっては長い時間を精神的に苦しみます。
      命は助けられなくても、何かやってあげたい、何かやらないと気がすまない、そういった<b>飼い主の自己満足</b>のために、魔法の水に手を出すわけです。
      ですから、効果がないことは問題ではないのです。効果がないとわかっていても、何かせずにはいられないのです。
      まさか映画「二十日鼠と人間」のように、飼い主が拳銃で射殺してあげることが犬のためになるんだ、というわけにもいかんでしょうし。

      もう1つは、たとえ治療の可能性があったとしても、健康保険がない(ペット医療保険はありますが、人間のそれとは格が違います)ので、高額になる医療費を払えない → 安い代替を探す
      ペットにかかる医療費負担は人間のそれを上まわることもある、という覚悟と資金の用意なしに飼いはじめ、動物病院に連れていかずに自分で何とかしようとする人は、たくさんいます。
      ネットの掲示板の相談では、「とりあえず獣医に連れていけ、いますぐ連れていけ」というアドバイスがよくされていますが、獣医に連れて行きたがらない飼い主さんを多く見ます。
      (獣医に連れていく人は、人に相談するよりもまず、専門家たる獣医に見せることを選ぶ、ということも差し引かねばなりませんが・・・)

      さらにもう1つは、ペットを飼う本当の目的です。
      そもそもペット自体が、飼い主の人間の精神的な自己満足のための道具であり、本質的に動物の虐待や搾取ですから、魔法の水を使うことで自己満足することもまた、ペットを飼うことの延長線上にある自然な成り行きとも言えます。
    • 4個のコメント が現在のしきい値以下です。
  • 21 (23614) : 2009年01月26日 22時54分 (#1499522)

    うちは中小企業で、よく専務の奥さんが手作りお菓子作って皆に配ってます。 ある日その奥さんが、社の食堂でお汁粉を作っていましたが、「砂糖が無い」と声を掛けてきました。私は社でも時々お菓子を作るので、自分で買い置いたグラニュー糖を引っ張り出し、奥さんに渡しました。しかし奥さんは、「グラニュー糖は体に悪いから使わない」と、白砂糖を買いに行ってしまいました。

    その後、一緒にお汁粉を食べながら、なぜグラニュー糖が体に悪いのか、奥さんに訊いてみましたが、他者が検証できそうな根拠は返ってきません。結局は、「とある先生にそう教えてもらった」という事でした。その先生が、なぜ悪いと言っていたのか訊き返していると、奥さんは段々と不機嫌に。グラニュー糖を避けたからといって、奥さんや周囲の方が苦しむわけではないですから、特にそれ以上訊かず、話は終わりました。

    この奥さんは、数週間ごとに、新たな健康食品を「これは最高! ほんとに効くわ!」と、社員や友人に薦めています。その時に、以前薦めた健康食品について訊ねると、「とある先生」について訊き返した時と同じ様な、不機嫌な表情になります。そして今日も、夫である専務は、凄い味の健康食品を、ぐっと堪えて口にしています。

    専務は昨年、酷い発熱で救急搬送された後、奥さんの申し出で知人の気功道場に"転院"しました。結局インフルエンザだったんですが、2週間後復活した専務と、代わりの様に気功道場に運び込まれた奥さんは、共に「気功は凄い。薬なんか飲まなくても病気は治る」と、それまで以上に社員に薦める様になりました。

    ホメオパシーやホリスティックや、無数ある健康食品に、なんらの効果も無いとは思っていません。機構が明らかになっていない場合や、ある個人に特異に作用する場合も有り得る筈です。ただ不安なのは、そういう手法にのめり込み、定量による客観検証を経た治療法をも、根拠を超えて否定してしまう事です。そしてそれが、驚くほど周囲の人間に伝染し易い事です。何せ、50人いる社員の殆どが、今では体調不良を先ず気功道場に相談しています。

    自社で観察した結果、「ちょっと信じてみて。凄いんだから!」という言葉に影響を受け易い人達は、多くが"科学っぽい"検証という操作を、面倒臭い、或いは自分の日常には必要無い事だと考えているようです。かといって、特売チラシはSNSなど駆使して、販売店が気の毒に思える程検証しています。

    私は今日も気功の師範が行商にやって来るこの社内で、同じく変人扱いされる先輩と二人、「なんだかなー」と傍観しつつ、せめて交際中の同僚が健康問題に出くわした時、良い医師を紹介できるよう情報交換しています。

    # pタグのスタイル、もう少し短文志向になりませんでしょうか

  • 気にしすぎ (スコア:2, すばらしい洞察)

    Anonymous Coward : 2009年01月26日 11時09分 (#1498677)
    ラジウム温泉とかラドン温泉とかまかり通ってる国の人間が言えた義理か。
    • Re:気にしすぎ (スコア:2, すばらしい洞察)

      Anonymous Coward : 2009年01月26日 11時37分 (#1498709)

      ピップエレキバンもなんとかしてほしい。これ効くならMRI受ければ肩こりが治るじゃん。

      • Dobon (7495) : 2009年01月26日 13時05分 (#1498808) 日記
        あれ、磁石の代わりに小豆を貼り付けても効くよ。
        (磁気ではなく、物理的な圧迫に効果がある)

        # エレキバンを使っている鍼灸屋さんの話によれば、
        # 小豆やビーズだと転がって床に落ちるけど
        # 磁石だと手近な金属に張り付けておけるので便利なんだとか。
        --
        notice : I ignore an anonymous contribution.
  • 薬理的な作用については、個人的には、信じられないけど。
    「偽薬による効果を、意図的に誘発するための方便」
    としては実践的にはありだと思わないでもない。です。

    • Anonymous Coward : 2009年01月26日 10時57分 (#1498669)

      局所的・短期的にはそれでうまく行っても、
      医者が医療としてホメオパシーみたいなものを扱うようになったら、
      医療の信頼に関わるわけで、結果的にマイナスだと思いますね。

      この「治療法は実はただのプラセボなんじゃないか?」
      って心配しながら治療受けるようになったら困りますよ。

    • Anonymous Coward : 2009年01月26日 11時49分 (#1498727)
      ちょっと待て。
      丸山ワクチンは治験で、それなりの成績を残しているぞ。

      心療内科が処方する抗うつ剤の類いは、効果がある患者の割合が3割も行ってなかったと思うぞ。
      それに比べれば、抗がん剤の類いはとても良く効くと思うんだが・・・

      医療が進歩して、病院に行けば治って当然、という思い込みありませんか?
      また産婦人科では、母子共に異常なく出産成功して当然という思い込みありませんか?
      ほんの30年前までは、10人産めば1人くらいは死産でも仕方ないというのはコモンセンスとしてあったと思います。
    • うーん、丸山ワクチンについては、ちょっと扱いがややこしいというのが正直なところ。

      基本的にその支持者がきちんとした検証義務を怠ってきた点などから、いわゆる疑似科学の範疇に含まれる、という見解については「現時点では」否定するつもりはないです。ただ、丸山ワクチンの主成分であるアラビノマンナンなど、結核菌の細胞壁構成成分には免疫賦活能があるということ自体は古くから知られてきた現象だし、近年、自然免疫系の制御に関わるものとしてその調節機構の解明が進んでる、Toll様受容体(TLR) [wikipedia.org]ファミリーの中には結核菌細胞壁のリポアラビノマンナンがリガンドになるものがあったりします。

      #ちなみにTLRの研究が、阪大の審良先生がノーベル賞候補になってる業績だったりする。

      元々、結核菌は結構厄介な細菌で、その排除のためには抗体ではなくて、いわゆる細胞性免疫の方が重要になるんです(ツベルクリン反応で見てるのも、それ)が、腫瘍免疫においてもこの細胞性免疫の賦活の方が特に防御的に働くことが知られてまして。特にTLRを介した細胞免疫の賦活は、非特異的な免疫を賦活する系として重要であることが判ってきつつあり、「がんとは一見無関係な、結核菌成分によって誘導される免疫が、がんの排除にも役立つ」というのはありえない話ではなかったりするんです。

      そういう風に作用メカニズムの面から考えると、「丸山ワクチンが効いた」としても、それはそんなにおかしな話ではないんです。だから、もしきちんとした論文が出されたら「また丸山ワクチンか?!」などと頭ごなしに否定せずに、一応は科学の俎上で扱う意義はあると思ってます(このへんは、永久機関なんかとは扱いが違う)。まぁ問題は、果たして「きちんとした論文が出るかどうか」ということなんですが。
      また、その結果として「効果あり」となったときに、日本の医療関係者がどれだけ先入観を捨てて評価することができるのかとか、逆にこれまでの支持者が主張してきたほどの「奇跡的なクスリ」なんかじゃなくて、限定的な(あったとしてもおそらくは*そこまで*高くないだろう)治療効果しか出なかった、という結果になったとき、支持者の方が先入観を捨ててそれを正しく受け止めることができるのか、という点も難しいかなぁ…とか思ってみたり。

      #ただし、TLR9 agonistはphase 3まで行って肺小細胞癌では有意な結果が得られなかったようですが。
    • 2個のコメント が現在のしきい値以下です。
  • walkingreed (36389) : 2009年01月26日 11時26分 (#1498695)
    >>二重盲検試験で対照群と比較した場合に効果の有意差が認められなかった
    ってことは、
    >>効果が認められており
    ってわけはないですよね。理論以前に効果が無いって言ってることに。
  • 疑似科学? (スコア:1, すばらしい洞察)

    Anonymous Coward : 2009年01月26日 11時56分 (#1498732)

    「科学的な理論は実証されていない」とナレーションで言っているのに、疑似「科学」とはこれ如何に。

  • またですか。懲りない番組だ。

    過去の類例はイカサマツタケの研究 [geocities.jp]に記録されていますが、2003年5月には「融合マツタケ」なるたわけた代物を番組中で紹介していました。「マツタケが出来た」と信じ込んだのか、番組中でリポーターが食べてほめてみたりしていましたが、調理にあたった料亭の女将さんが「…シイタケ?」とつぶやいていたのがケッサク。

    あの件でニュースステーションは報道番組ではなくニュースショー、娯楽番組だということがよく分かりました。「娯楽なんだから面白ければそれでオッケー、間違ってたって右から左の受け売りなんだからソースの責任で俺たちのせいじゃねえ、風評被害なんか知ったことか、娯楽を真に受ける方がアホなんだ」みたいな姿勢は看板変えても引き継がれたようで、どうやら骨の髄からのようです。「あるある体質」と言ってもいいでしょう。

    それもこれも、日本では科学教育が行われていないせいではないでしょうか。科学は知識じゃない、ものの考え方なんだってこと、小中学校の先生のどれくらいが分かってることか。大学で教えるんじゃ遅すぎます。「科学的」ってのは「使ってる言葉が何だか科学っぽい」「何やらそれらしく理屈を付けている」ってことじゃなくて、「科学の考え方、方法論に則っている」ってことなんですが。

  • Re:とりあえず (スコア:1, すばらしい洞察)

    Anonymous Coward : 2009年01月26日 10時57分 (#1498670)
    たとえインチキ商品でも買った側は解らず信じてるんだから騒ぐなと。
    それって詐欺っていうんだが。
  • Re:とりあえず (スコア:5, すばらしい洞察)

    Anonymous Coward : 2009年01月26日 11時16分 (#1498684)
    控えめに言っても「根治を目指した治療法としての科学的根拠は乏しい」のは事実ですから、公共性の高いTV放送において仮にも「報道」と謳ってる以上、修正報道はさせるべきだとは思いますが。
    でなければ、この「報道」によってホメオパシーに過度な期待を抱いてしまった末期癌患者が、従来の医療を拒否してしまう可能性があります。
    それを最後の望みにしている方はおられるでしょうが、だからと言って今後新たに選択を誤ってしまう人が出てくるのを見過ごすのは間違いです。
    それに、ホメオパシーに望みを託している人に配慮するならば、番組の制作当初から「あくまでも終末期の緩和医療として本人のメンタルヘルスとQOLの向上に有用な場合がある」というスタンスで取り上げるべきです。

    ホメオパシーの取り上げ方を誤った時点で、ホメオパシーに対して批判的な立場の人間と、ホメオパシーを有効に使いたい人間の両方から批判を受けるのは覚悟すべきで、どちらにしても番組制作側の責任は免れないと思います。
    • Anonymous Coward : 2009年01月26日 13時13分 (#1498828)
      末期癌患者の場合なら、本人が希望して周囲も同意していればどんな治療を受けてもかまわないと思いますが、きちんと治療すれば助かる可能性のある患者が「ホメオパシーがガンに対して有効である」との思い込みで治療を受けなくなるという危険性があるというところがこの手の報道の怖いところです。
      以前、ワーファリンで血液が固まらないようにコントロールしていた患者がそれをみて、「納豆で血液さらさらになる」とテレビでやっているのをみて、納豆を食べてワーファリンの効果が落ちて大変だったこともあります。納豆の一部には血液を固めないような成分が含まれているのも確かですが、ビタミンKのためにワーファリンの効き目が落ちてしまいます。最悪血栓ができて脳や心臓の血管が詰まって死んでしまいます。まぁ、そんな報道をしても誰も詫びるわけでもないですけどね。
      ガン患者はいろいろと治療法を試そうと必死にいろんな情報を集めます。とんでもない治療に飛びついたり騙されたりもよくされています。心の弱みにつけこむ詐欺商法の餌食になることも多いのですが、報道は間違いなくその片棒を担いでいます。
    • Re:とりあえず (スコア:2, おもしろおかしい)

      Anonymous Coward : 2009年01月26日 11時39分 (#1498712)
      元コメです。

      > 控えめに言っても「根治を目指した治療法としての科学的根拠は乏しい」のは事実ですから、公共性の高いTV放送において仮にも「報道」と謳ってる以上、修正報道はさせるべきだとは思いますが。
      > でなければ、この「報道」によってホメオパシーに過度な期待を抱いてしまった末期癌患者が、従来の医療を拒否してしまう可能性があります。
      > それを最後の望みにしている方はおられるでしょうが、だからと言って今後新たに選択を誤ってしまう人が出てくるのを見過ごすのは間違いです。

      私ももし患者を家族に持っていなければ同意していたかもしれませんが・・・
      「それを最後の望みにしている方」を絶望させ、心の治療は誰がするのでしょうか?
      代替策を提示できないなら患者にとっては死刑宣告と同じです。一度死刑宣告された患者は誰も救うことができません。
      医療拒否に関しては家族や医者が説得することができます。
      「最初に報道した奴が悪い、それは仕方がない」は答えになっていません。

      > ホメオパシーの取り上げ方を誤った時点で、ホメオパシーに対して批判的な立場の人間と、ホメオパシーを有効に使いたい人間の両方から批判を受けるのは覚悟すべきで、どちらにしても番組制作側の責任は免れないと思います。
      > それに、ホメオパシーに望みを託している人に配慮するならば、番組の制作当初から「あくまでも終末期の緩和医療として本人のメンタルヘルスとQOLの向上に有用な場合がある」というスタンスで取り上げるべきです。

      ですね。この話題はもっと慎重に扱って欲しいです。
      • Re:とりあえず (スコア:5, すばらしい洞察)

        Anonymous Coward : 2009年01月26日 12時17分 (#1498753)
        コメントを付けさせていただいたACです。
        身内の方の病気についてのご心労、お察しいたします。

        >代替策を提示できないなら患者にとっては死刑宣告と同じです。一度死刑宣告された患者は誰も救うことができません。

        残念ながら、ホメオパシーは根治に向かう治療ではなく、従来の治療の代替策ではないのです。
        よって、ホメオパシーを代替策として提示すること自体が間違いです。
        「間違いでもいい、何か頼りになるものがあれば」というのであれば、何も申し上げることはありませんが、それは念仏を唱えれば病気が治ると信じる事と本質的に同じ事です。
        そういう意味で「メンタルヘルスやQOLにおいては一定の効果があるとすべき」と書きました。

        >医療拒否に関しては家族や医者が説得することができます。

        患者が、もし上述したような「何かにすがりたい」という気持ちでホメオパシーを受け入れてしまったとしたら、説得は困難だと思います。また、私が危惧しているのはむしろ患者よりも、ご家族や周りの人たちがホメオパシーを「従来の治療とは違う、素晴らしい治療手段」との勘違いしてしまい、本人にそれを勧めたり、従来の治療に対して消極的にさせるような態度をとってしまうことです。
        元ACのように、冷静にホメオパシーを捉えられて居られれば、それは杞憂でしょうが、TV番組を見る側側すべてがそうとは限らないのです。

        >「最初に報道した奴が悪い、それは仕方がない」は答えになっていません。

        ホメオパシーに期待する方々が望む答えになってなくとも、現時点で報道の正しいあり方を考えた場合、修正報道がなされるべきだと考えます。
        そして、それで迷惑を被った方々はTV局に抗議をする権利があり、またそうすべきだと思います。

        >「それを最後の望みにしている方」を絶望させ、心の治療は誰がするのでしょうか?

        これは、ホスピスケアのあり方について議論すべき問題であり、癌の根治とは別の問題です。
        私も祖父を進行胃癌で亡くしておりますが、進行癌による死そのものは現時点では避けられない現実です。それをどう受け入れるかはとても大事な問題ではありますが、少なくとも「ホメオパシーを治療手段として信じる」のが万人に向いているやり方ではないと思います。
        • Re:とりあえず (スコア:2, 参考になる)

          glasstic (32934) : 2009年01月27日 2時52分 (#1499659)

          >また、私が危惧しているのはむしろ患者よりも、ご家族や周りの人たちがホメオパシーを
          >「従来の治療とは違う、素晴らしい治療手段」との勘違いしてしまい、本人にそれを勧めたり、
          >従来の治療に対して消極的にさせるような態度をとってしまうことです。

          まさにこの状態になりました。
          親戚のオバサンが誰々に聞いたとか、TVで見たとかで非科学的な治療法を勧めてくるんです。
          患者本人も、それは科学的根拠が無い治療だと分かってるし、きちんと科学的な治療に取り組んでます。

          ただ、まともな治療には苦痛を伴うものも多く、
          「こんなに楽で効果がある治療法を紹介してるのに、何で聞かないの?」
          みたいに話されると患者の精神的な負担が大きいのです。
          紹介した本人に悪気が無いだけに、変な紹介をしないか見舞いに来ないでと説得するのが大変でした。

      • Re:とりあえず (スコア:3, すばらしい洞察)

        Anonymous Coward : 2009年01月26日 11時57分 (#1498733)

        >「それを最後の望みにしている方」を絶望させ、心の治療は誰がするのでしょうか?

        そんなものを最後の望みと思わせたアホがするべきでしょう。

        >代替策を提示できないなら患者にとっては死刑宣告と同じです。一度死刑宣告された患者は誰も救うことができません。

        ええ、何か画期的なことが起こらない限り事実ですから。
        それとも何ですか?事実を誤魔化せるとでも思ってるのでしょうか?
        よほどの場合を除いて本人は気づいてますよ。

          #同じく末期な家族を抱えるのでAC

      • Re:とりあえず (スコア:3, すばらしい洞察)

        Anonymous Coward : 2009年01月26日 12時28分 (#1498770)

        ホメオパシーにすがろうとする身内を必死に説得してる家族の身にもなってみろ

      • 3個のコメント が現在のしきい値以下です。
  • >「科学的に」助かる見込みがなく、緩和ケアを受けつつ家族と過ごすべき、
    >と診断された患者が治療の継続を望んだ時にはどうすればいいのでしょうか?

    科学的に死亡を宣告された患者の家族が、治療の継続を望んだときにはどうすればよいですか?
    不謹慎なようですが、上記のように置き換えてみれば、「どうすればいいのでしょうか」の
    回答は、根拠のない代替医療ではなく、精神面のケアを中心とした既存医療の枠内での取り組み体制の
    整備だと思います。

    つまり、上記のような時に「どうすればよいか」についての研究をすすめ、その応用を学会や行政、
    市民団体等が検討していくことじゃないでしょうか。

  • Re:とりあえず (スコア:1, おもしろおかしい)

    Anonymous Coward : 2009年01月26日 12時12分 (#1498745)

    まったくですね。納豆ダイエットに最後の望みを託していた人たちの気持ちを考えれば、あるあるの訂正放送など決してやってはならないことでした。過ちを繰り返してはなりません。

  • 「日本では未承認」というだけで、エビデンスがないのとは違うのではない?
    世界的にエビデンスがまったくないのに抗がん剤を名乗れちゃったりするのでしょうか?

  • Re:とりあえず (スコア:3, すばらしい洞察)

    kyousum (11338) : 2009年01月26日 12時30分 (#1498772) ホームページ 日記

    修正報道を早くすれば、「持ち上げて」「落とす」までの期間を短くすることができます。

    例えば、放送を見て興味を持って予約を入れた人が訂正放送を見てキャンセルした場合は、治療を半年受けてから効果がないことを知った場合よりダメージが小さいです。

    持ち上げて落とすのは最悪の選択肢。

    持ち上げて落とさず、更なる犠牲者を増やし続ける方が酷いです。

    --
    # For man might be free./人は自由になれるかもしれないから。
  • しかし、ホメオパシーは先進的すぎてちょっと。

    元々はヨーロッパの方の民間療法でしたっけ?
    確か、不純物が薄ければ薄いほど、その分子が1粒も含まれないほど薄いほうが効果があるという話なんですよね。

    個人的には民間療法であればせめて漢方あたりをおすすめしておきます。

    --
    ◆IZUMI162i6 [mailto]
    Free or not Free, that is the question.
  • 130R (31126) : 2009年01月26日 15時18分 (#1499041) 日記

    あなただけならともかく、お子さんにはちゃんと医療を受けさせてあげてください。

  • skobamoss (27007) : 2009年01月26日 16時56分 (#1499187)

    難しい問題です。毒にならんレベルで少量の抗がん剤を出すこともあり,それが若干のブレーキになるようなこともあります。
    ただ,本質的にヒトの生命は有限であり,だれしもが「科学的に」助かる見込みがない状態であるということを前提として受け入れる必要があるかとも思います。
    「がん難民」という言葉は当初,標準とされるがん治療が受けられない患者をさしていたとおもうのですが,自分が思う治療が受けられないということにまで拡大解釈されつつあります。しかし,誰もが望む永遠の生命というのは少なくとも現時点ではヒトで実現していません。がんだけではなく不治の病や死ぬ病気はたくさんあります。がんよりも悲惨な病気はたくさんあります。末期で治療法がないといっても痛みをとったり不快な状況を是正する手段はあります。それから先は医療の問題ではありませんので,自分の信じるところで好きにすればいいと思いますが,「何とか治療を受けたい」という思いは時に詐欺商法に付け込まれる要因になるので注意が必要です。
    私の知るホスピス医は,「あなたの信じる神様や仏さまのところにいけるのがそんなに怖いですか?」とか「あなたのお父さんやお母さんの所にいけるんですからさびしくありません」とか言っていますね。

    キヤスメですが。

  • 砂糖自体に咳止め効果があるんじゃない?(唾液が出るとか)
    もちろん副作用も知ってなきゃ。(特に虫歯)

  • それはこんな偽科学に頼らずとも、飴を与えれば同じ事です。

    自分の子供を「親の無知蒙昧の犠牲者」「親の自己満足のための道具」にしないでください。

    --

    ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
  • 緩和ケア(わたしが聞いた頃はターミナルケア、終末医療と言われてました)については、
    「現代医学で可能な処置」と「患者本人や家族が望む処置」の適切な組み合わせが必要で
    はないかと思っています。

    知人から聞いた話ですが家族が緩和ケアを受けていた時、達観していた本人は主治医を信
    頼して任せていたそうです。しかし、母親がいろんな手段を持ち込んで日々大騒ぎしてい
    たとのこと。病室にはありとあらゆるお札やら絵画やら人形やらが置かれて、いろんな種
    類のありがたいお水がダース単位で並べられていたとか。

    当初は主治医や患者本人と衝突することもあったそうですが、そのうちみなさんスルー力
    を発揮されたようで、必要な緩和ケアとうまく折り合いをつけて、母親の日課としてオリ
    ジナルな処置が組み込まれるようになったそうです。効果があるかどうかはともかく、そ
    の行為自体に「残される母親に対する緩和ケア」という意味ができていたのでしょうね。

    究極の緩和ケアというのは患者本人だけではなく、その家族までを対象とするものだと個
    人的には考えています。場合によってはさらに治療に関わったスタッフにも、適切な処置
    が必要なのかもしれません。

    で、ようやく主題に戻りますが、ケアに必要な手段は「他人に迷惑をかけない範囲で」、
    「その本人が満足できるものなら」なんだっていいんではないかと。まあ、この条件はバ
    ッティングしがちなので、必要十分に満たすのはなかなか難しいとは思いますが、ホメオ
    パシーなどに代表される疑似医療についても、この条件を満たすなら個人的に許容範囲。

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