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160659 story
スポーツ

トヨタ、F1から撤退 79

ストーリー by hylom
お前もか 部門より

Jubilee 曰く、

報道各社によると、トヨタが今年限りでF1から撤退することを正式に発表したそうです(時事ドットコムの記事)。

シーズンはじめは調子も良く、終盤にも勢いを盛り返していたんですが、結局優勝には一度も手が届かないままの撤退となってしまいました。来期はBMWもいないし、メーカーワークスが覇を競っていた時代は終焉に向かうようです。かといって1970年代みたいなプライベーターのレース屋がやっていける世界でもなく、恐竜が滅びたように現代F1も一度は滅びるのかもしれません。

自動車が普及を初めて以来、常にレースは自動車とともにありました。ひたすら性能を追い求めた時代、安全性を追求した時代、次は低環境負荷ないしエネルギー効率を求める時代かも知れません。FIA会長ジャン・トッドはどう舵を切るのでしょうか。クルマという魂の駆動体がある限り、何らかの形でモータースポーツは続くでしょう。その形を見直す時期にきているような気がします。

# 鈴鹿にはF1に限らず何度通ったかよくわからないや。

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  • by Anonymous Coward on 2009年11月05日 12時54分 (#1666031)
    記者会見で誰も触れなかったのが不思議なくらいですが、トヨタはFOTAのメンバーとして、2012年までの参戦を確約したコンコルド協定に合意 [yahoo.co.jp]し、サインもしています。 金融危機、とりわけリーマンショック以降のホンダ撤退等を受けて、F1参戦の経費削減策についてFIAとFOTAが鋭く対立 [wikipedia.org]し、一度はFOTAが独自シリーズの立ち上げを宣言する事態にまで至った後、FIAが大きく譲歩して合意に至った経緯があるだけに、FIAがタダですますはずもなく、既に18ヶ月の期間をおいた撤退を表明したブリジストンと対比する形でのリリースを出してトヨタを強く非難 [cocolog-nifty.com]しています。
    F1活動の本拠地TOYOTA Motorsports gmbhをその他のモータスポーツ活動向けに改組し、完全撤退すると言明 [mainichi.jp]しているところからしても、旧Panasonic TOYOTA Racingの売却等による存続は一切考えていないわけで、「F1はやめるけど引き続きモータースポーツには関わり続けていく」という言い訳が日本はともかくヨーロッパで通るか、注目されるところでしょう。
    • 参戦を確約して舌の根も乾かないうちに前言をひるがえすトヨタもアレですが、
      そのコンコルド協定に違反することで何らかのペナルティが課されるとして
      どういうペナルティになるんですかね。またそれがどれだけトヨタに対して
      ダメージを与えることができるのでしょうか。
      トヨタはトヨタでペナルティの試算をして撤退したほうが得だと判断したから
      撤退したのでしょうから、大したダメージではないのかも知れませんね。
      そしてそうなるとFIAの権威もまたさらに落ちる(墜ちる)わけで、いやはや。
      親コメント
    • その昔、WRCのときも一悶着ありましたからね。
      素直にラリーを続けておけばよかったのに。
      オベ・アンダーソンが草葉の陰から泣いてるわ。

      だいたい夏頃から次シーズンのマシン開発を始めるので
      撤退するなら、もう一年続けるべき。
      あるいは、もっと早く決断して宣言すべきだったと思う。

      ホンダの撤退宣言も急すぎるなと思ったけれど
      トヨタのこれもいただけない。
      小林可夢偉もついてないね。

      --
      Good Day Sir !
      親コメント
    • by k_f (18123) on 2009年11月05日 15時40分 (#1666144)

      リンクにあったFIAの声明を伝えるブログ記事から辿ったのですが、BBCによるとルノーも活動の縮小や完全撤退を選択肢に入れた検討を行った [bbc.co.uk](読売による日本語報道もあり [yomiuri.co.jp])そうです。欧州はまもなく朝を迎えるので、日本時間の今日深夜にも検討結果を受けた発表が行われる可能性があります。

      ルノーは今年不振だった上に、例のクラッシュゲート事件 [afpbb.com]で手痛いイメージ損失を受けたわけで、トヨタとは別の意味で撤退の判断が下ることもあり得るでしょうね。FIAの声明は、こうした動きを察知してルノーおよびメルセデス(ダイムラー)に対して牽制をした、と見ることもできます。

      #FIAの声明の原文 [fia.com]を見ましたが、個人的にはネチネチ感はあるものの強い非難という印象は受けませんでした。
      #むしろ、トヨタの撤退を材料にして「お前らこっちのコスト削減案を飲めや」と他チームに迫っているように読めます。

      親コメント
    • 本当かどうかは不明ですが、下記にチーム売却の話が進んでいたとあります。

      http://www.f1-stinger.com/stinger_village/yamaguchi_masami/2009/11/post-146.html

      HONDAはブラウンに1円売却で、「唐突ではあったが、良心的ではあった」と、最低限の面目を保った感がありますが、トヨタはこのままでは「ケツをまくった」と言う反感しか残さない事になります。

       どう考えても、2010年いっぱいでの撤退とするべきだった。

       トヨタ生産方式等、トヨタに関する本には、必ず「現場主義」と言う言葉が出てきますが、こと、F1における富士撤退、そして今回のF1からの撤退をみると、世間がどういう受け止め方をするか、全く読めていない。
       何をもって「現場主義」と言っているのかよく解からん。車買うのは世間様なのだから、わざわざ評判おとしめてどういうつもりなのか。

       F1は世界で様々な人が見ています。世界から「日本人は無責任」と言うイメージが定着しそうで、何とも腹立たしい限りです。
      11/4の発表は、2010年撤退の発表の場とするべきだったし、もしチーム売却の話が進んでいたのなら、何ゆえ売却の話を捨ててしまったのか。

      下記にも怒りのコメントが
      http://www.f1-stinger.com/stinger_village/kasetatsuya/2009/11/post-16.html
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  • by Anonymous Coward on 2009年11月05日 14時13分 (#1666086)

     ブラウンGPの前身のホンダは所謂「ジャパンパワー」なんかじゃなく、結局はティレルだったのです。BARに買収され、本拠地はオッカムからレイナードの施設があるブラックリーへ。途中でホンダがしゃしゃり出てきましたが、根本は昔ながらのイギリスのレース屋さんで、今も変わっていません。BMWもザウバーのスイス、ルノーはベネトンのエンストン(正確にはトールマン時代はウィットニーに居を構えていましたが、93年のベネトン時代に目と鼻の先のエンストンへ引っ越し)で、新興のワークス系チームは、手っ取り早く既存のチームのバッジを付け替えて、クルマ屋の資金とエンジンを載せて走っている格好です。
     一方のトヨタは、フォーミュラカーの経験がないにもかかわらず、自前の施設をわざわざ辺境のケルンに用意してゼロからのスタート。普通に考えればお金とリソースのムダですが、採算やリスク度外視で、真のコンストラクターとしての自立を目指した姿勢は評価したいと思います…とはいってもこの業界、グローバル化に加えて、人材の流動性も高くて、コンストラクターとしてのアイデンティティは崩壊しかかっているような気がします。

  • by duenmynoth (34577) on 2009年11月05日 12時14分 (#1665992) 日記
    今思えば、レクサスのCMが目的ならトヨタではなくレクサスという名前を前面に出すべきでしたね

    前トピでも書きましたが、ハイテクを売りにしているトヨタと
    ハイテク全面禁止のF1とで何か共通点があったのか疑問です
    その答えが結果を出す前のF1撤退だったのでしょうか
    どう見ても赤字による不採算部門の切捨てにしか見えません

    撤退を惜しむというよりも、参加したこと自体が間違いだったと思いますね

    #F1なんて所詮ヨーロッパの大富豪の道楽でしかないんですよね
    • by Anonymous Coward on 2009年11月05日 12時19分 (#1665997)

      あの会社のホンダに対する対抗意識は異常。

      とか書くと、もれなくオールトヨタネットワーク分科会のみなさんからンダヲタ認定がもらえます。

      親コメント
      • by Anonymous Coward
        おもしろおかしい、じゃなっくって、いいとこついてるんじゃないっすか?
        認定証を差し上げましょう(笑)
        • by Anonymous Coward

          まあGKと妊娠の構図に似てきているようなところはあるよね。
          でも重度のヲタが多いのはこの両社じゃなくてマツダ、スズキ、スバル。

    • by Anonymous Coward

      >ハイテク全面禁止のF1

      ヨーロッパが負けて日本が勝つのが嫌なんだろうね。
      オリンピックの野球みたいなもんで。

      • ヨーロッパはもっともらしい理由をつけて、すぐにルールを変えてきますね。

        親コメント
      • by Anonymous Coward
        ハイテクで勝ったのはウィリアムズ・ルノーの印象が強い。
        その前にホンダ圧勝 → ターボエンジン禁止はあったけど。
  • by Anonymous Coward on 2009年11月05日 13時36分 (#1666057)
    FIAの予算制限に反対しておいて、予算無いから止めます、って……
    • マジレスです.

      予算削減案にはワークス系チームは反発せざるをえませんでした.だからそれとこれとは無関係.

      FIAの予算削減案を受け入れた場合,安くマシンを仕上げるために,他社から部品(たとえばエンジンなど)を供給してもらうやり方を採用せざるを得なくなります.
      そうすると,たとえばトヨタのようなワークス系チームは,自社開発したマシンだから強いのだというPR効果を失います.たとえば,エンジンがフェラーリなトヨタ(トヨタ・フェラーリ)などはどうでしょうか.トヨタのPR効果は薄れてきますよね.ワークス系チームにこれはありえない.

      ですので,ワークス系チームはこぞってFIAの予算削減案を飲めなかったのです.

      FIA予算削減案を飲まなかったのにトヨタが予算不足で撤退はおかしい,というよりは,FIAの予算削減案は絶対に飲めなかっただけで,トヨタが予算不足で撤退するということと何ら関係はないということです.
      親コメント
    • 参加するメーカーが少ないといえば、
      東京モーターショーもそんな感じでしたね。

      東京モーターショー自体は
      車が少なくてショボーンとした雰囲気が会場内に流れていました。
      (ま、クルマのメイン市場が中国に移っただけなんですけどね。)
      ビジネスモデルや文化の成長モデルが
      転換期に差し掛かっているように感じられますね。

      あと、レギュレーションなし、命知らずのレースみたいなのは出てくるかもですね。
      (パイロットは遠隔操作でロボットが搭乗?)
      クルマ自体の技術革新は電化するにせよまだまだ伸び代があるように思うから
      ただ、世の中的にでかい祭りを物理的にやるのが難しくなってきたようにも思います。

      F1ファンではないけど、時流を見る意味で要チェックですね。
      親コメント
  • 昔はF1自体が色々な先進的な技術を市販車などにフィードバックさせるための実験的なものでしたが、
    最近ではレギュレーションに縛られてなんのこっちゃわからんことになってましたから。

    昔はいろんな車体があってみる方も楽しかったですが、昨今ではほぼ同一の形状の車体でかつ
    同じエンジンを使用してはどうかというような話まで出てくる始末。

    自動車メーカーとしては、目に見えて衰退しているF1に参戦するのもお金がかかるし、
    それ以上にエコで売っているメーカーが、環境汚染しまくりな協議に参加しているという矛盾もあるし、
    遅かれ早かれ撤退するのは見えていました。

    • by Anonymous Coward on 2009年11月05日 12時24分 (#1666000)

      CO2や燃焼による排気ガスは1レース分なら、航空機の海外路線往復分にも満たない。
      タイヤカスなどの化学物質のばらまきなら、レースは格好の耐久テストでより磨耗の
      少ないタイヤの開発は環境保護に貢献しているともいえる。

      何を持って「環境汚染しまくり」というのか?

      親コメント
      • 耐久テストなら耐久テストをすればいいですし
        経済効果はともかく生産性について論じているんだと思います

        #航空機は無いと困りますがF1は無くてもいいですよね
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      • by Anonymous Coward
        なんで航空機と比較するのかな?

        #だったらエコカーレースと比較してみれば?
      • by Anonymous Coward

        >何を持って「環境汚染しまくり」というのか?

                観客かな

    • by Barbaresco (32893) on 2009年11月05日 13時37分 (#1666058)

      F1って、もともとは資産家とか貴族様の愉しみや道楽のためにあったような。
      ぶっちゃけ、F1にとって自然環境とか宣伝効果どうでもいいと思います。
      変に興行的な成功を気にするからいけない。
      とにかく最高峰であり続ければいいだけで、宣伝とか環境とか経費とか
      気にして脱落するチームやドライバーは、それだけだったということ。
      資産家も貴族様も、没落しちゃったら道楽にお金は掛けられないでしょ。
      F1へ参加することの最初の意義は、道楽だと思いますしそうあるべきだとも思います。

      まあ、自動車メーカーやらスポンサーやらTV放映権の利権やら、なんやかやで
      F1も相当変わってしまっているのも確かですが。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      >協議

      変換ミスなのか皮肉なのか悩むところだ

    • 今年(ここ数年?)はいろいろとゴタゴタがあったからまだ撤退するチームありそうだな。
    • by Anonymous Coward

      >同じエンジンを使用してはどうか

      かっては、DFVエンジン [wikipedia.org]というものがあってのぅ…

      確かにあの時代は6輪車とかファンカーとかウィングカーとか、百花繚乱で面白かったものじゃ

      #もういっそのこと田宮とかマブチが参戦すればいいんじゃね?

  • 博打始めちゃえば (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2009年11月05日 12時41分 (#1666017)
    日本のオートレースのように、なんのこっちゃわからないレギュレーションでも
    博打にしちゃえば復興はすると思う。
    いわゆるモータースポーツファンは去っていくだろうけど。
  • F1がその技術の発展とともにあったのなら、電池とモーターで走る車に限るなんていうレギュレーション変更やってもおもしろいような気がしますが...

    #二足歩行も可、とか。遅いか。早さが売りなんだっけ?

  • 結局のところ、彼の人に始まって彼の人と共に終わったのでしょうか。
    エンジニアとしては満点ではなかったのかもしれませんけど、
    やはりあの人がいたからこそ、なんですかね。

    88年マクラーレン・ホンダの16戦15勝が目撃できた奇跡に感謝します。
    --
    〜後悔先に立たず・後悔役に立たず・後悔後を絶たず〜
  • by username (37840) on 2009年11月05日 13時35分 (#1666056)
    あまり関係ないですが、化石燃料なんて使わずに燃料電池などの新しいものに置き換えればもっと熱くなると思うんですけど。
    開発が進めば製品にも反映していけるでしょうし。
    • by parameter (26968) on 2009年11月05日 14時54分 (#1666112)
      アメリカ政府は燃料電池車よりも電気自動車をプッシュしてるわけだけど、「ゼロ・エミッション」のみのルールでやってみて、果たして燃料電池車と電気自動車とどちらが速いのかレースしてみるのがオモシロイと思う。とりあえず日本のローカルレースから始めてみるとかね。
      親コメント
  • >恐竜が滅びたように現代F1も一度は滅びるのかもしれません。

    まぁ、恐竜は二度とよみがえらなかったわけだが。

    昔の『とにかく、一番速いヤツがカッコいい!』みたいな明快さ、爽快感がなくなった昨今のF1では、
    ファンやスポンサー離れも仕様がないのでしょうね。

    ただただ、この個人的に大好きな文化の火が消えてしまわないように祈るばかりです。
    --
    〜昼の光に夜の闇の深さが分かるものか〜
  • by naima (6903) on 2009年11月05日 14時10分 (#1666083)

    >自動車が普及を初めて以来、常にレースは自動車とともにありました。

    自動車が普及を初めても、二輪車レースは続いてるし
    「ともにある」って表現が相応しいのは自転車じゃないかな

  • by Anonymous Coward on 2009年11月05日 12時42分 (#1666020)

    少なくともスポーツカーにおいては(実際の車の中身はどうであれ)「F1の技術をフィードバック」というコピーはかなり強力な宣伝材料になると思うんだが、そんなもの無くたってLFA [lexus.jp]は売れる、という判断なのだろうか?

    ま、LFAの宣伝費と考えるにはF1は金がかかりすぎる、という意見には全面的に同意するが。

    • 今のF1には市販車にフィードバックできるような技術がほとんどないというか、そのコストがあったら市販車用の開発・テストをしたほうがよほど有意義というような状況なんじゃないかと思います。
      元々はヨーロッパでのシェアを獲得するためのF1参戦だったと思いますが、それも結局コストに見合ってないという結論になってしまったんでしょうね。

      > LFA
      レクサスはトヨタのブランドであるということを前面に出さないようにしているという話も聞いたことがありますが、それならなおさらトヨタF1とは関係がなくなってしまいますね。
      もちろん「LFAの宣伝費と考えるにはF1は金がかかりすぎる」というのも大いにあると思います。

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    • ココ [impress.co.jp]を見る限り
      あまりF1との繋がりはアピールしてませんね。

      しかしフリクションロスなどの各種の損失を極限まで減らし、
      できるだけ短時間でガソリンを有効に燃焼させるという考え方は一緒だ。

      車に詳しく無いのですが、とっても広い範囲での共通点で結び付けてる感じです。

      LFAは約4000万円で500台しか売らないってことは200億弱の売上だからなあ
      LFAの宣伝って言うよりLFA自体が宣伝な気が。

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海軍に入るくらいなら海賊になった方がいい -- Steven Paul Jobs

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