パスワードを忘れた? アカウント作成
178983 story
テクノロジー

自然淘汰による音楽の進化を実験する「DarwinTunes」 35

ストーリー by hylom
いつか破綻するんじゃないかと興味津々 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

「自然淘汰による音楽の進化」を研究しているDarwinTunesが実験に参加してくれる人を募集しているそうだ(本家記事)。

DarwinTunesでは遺伝的アルゴリズムを使い、音楽の「進化」を研究しているとのこと。実験では4小節の旋律が繰り返される「音楽」を複数作り、「良い旋律」同士を掛け合わせた旋律を作っていくそうだ。この時点で掛け合わせた「親の旋律」は消え、生まれた「子供の旋律」が母集団となり、この中でまた「良い旋律」同士を掛け合わせていくという。「良い旋律」かどうかの判断は人間の耳に委ねられており、各旋律に対してレーティング付けする方法で良し悪しを判定しているという。なお、旋律は正弦波を使って作られているとのこと。

現在では2万7000回を超えるレーティング付けがなされており200世代ほど世代交代をしているとのことで、現在の旋律はなかなか耳に心地いいものとなっている。また、サイトでは一番最初の旋律から現在までの旋律の進化を比較視聴することもできる。

DarwinTunesでは旋律をレーティングしてくれる実験参加者を募集しているとのことで、是非/.erもご参加をとのことだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2009年12月29日 16時55分 (#1695618)
    Anonymous Cowardでは遺伝的アルゴリズムを使い、コメントの「進化」を研究しているとのこと。実験では/.Jで良く見かけられる単語が繰り返される「コメント」を複数作り、「良いコメント」同士を掛け合わせたコメントを作っていくそうだ。この時点で掛け合わせた「親のコメント」は消え、生まれた「子供のコメント」が母集団となり、この中でまた「良いコメント」同士を掛け合わせていくという。「良いコメント」かどうかの判断は人間の目に委ねられており、各コメントに対してモデレート付けする方法で良し悪しを判定しているという。なお、コメントは電波を装って作られているとのこと。
  • by Anonymous Coward on 2009年12月29日 16時59分 (#1695622)

    無限匹のサルがランダムにキーを押すといつかシェークスピアが完成する
    というjargonの古典ジョークを思い出しました。

    まぁ、それはともかく、「現代の音楽」(調性を破壊した前衛やセリエリズムのような「現代音楽」にあらず)をかつての現代音楽的
    手法で作曲する、という手法は興味深いものです。

    ただなぁ、人間の耳ってのはかなり保守的にできてるので(かつての大バッハも教会当局からねちねちと嫌味を言われて閉口している)
    集団の集め方によっては出来上がるのはかつて聞いたことのある何か以上にはならない予感がしますね。

    まぁ、「現代音楽」が死んで、古典からロマン派に巻き戻った「現代の音楽」(例えば映画音楽のような)へと
    潮流が移り変わりつつあるので、方向的には正しいと思われるのですが。

    (鍵盤を同時に押したり叩いたりする「クラスター音楽」でいったいいくつのピアノや歴史的オルガンが壊されたか…特にフランス人)
    (ほとんどの楽器で「クラスター禁止」になってるのは連中のエゴイズムのせいであると声を大にしていいたい)

    「不安定な和声」(例を挙げるならエヴァの主題歌の間唱部和声とか)など、「現代音楽」の成果のいくつかはポピュラー音楽に取り入れられましたが、
    母集団が偏ると「現代音楽」のような進化の袋小路に入って行きはしないかと。

    一つの旋律からの様々な音楽的技法の発展は大バッハの「フーガの技法から」など、それ以前・以降の音楽家がそれぞれの時代に
    いろいろとやりつくした感があるので、この延長上での作曲家の脳みそ抜きで新たな普遍純粋音楽を探る試みとしては面白いなと思います。

    #例えば日本人だけなら間違いなく演歌風味になるでしょう。

  • by Anonymous Coward on 2009年12月29日 16時57分 (#1695621)
    たとえば欧州と日本と米国、それぞれ違う旋律が生まれそう。

    #2chあたりで「不協和音つくろうぜ」的なスレが立ったら恐ろしい結果になりそうだが。
  • by kujiratani (39451) on 2009年12月29日 19時58分 (#1695716)
    と言えるのだろうか? 風の音を聞け。
  • 作業に集中しはじめると意識からは消失してしまいますが...

    音楽というか、BGMの生成という意味ではナイスかもしれませんね、
    ランダムから選択を繰替えすのは効率が悪いですし。

    # まあ、人間の脳という意味では当分完全音楽みたいなのが見付かることはないんだろうなぁ

    --
    M-FalconSky (暑いか寒い)
  • by Anonymous Coward on 2009年12月29日 21時27分 (#1695757)
    もしもこれがOpenDarwinTunesだったら…
  • by jm1969 (34815) on 2009年12月30日 10時20分 (#1695883)
    一晩考えてみたんだが、そもそも

    『現存する音楽は、ほぼ全て「自然淘汰」の結果』

    ではないだろうか。

    歌い継がれてきた民謡なんかは典型例。

    幾千万の音楽が生まれては消えてきたことであろうか。
  • by Anonymous Coward on 2009年12月29日 16時21分 (#1695594)
    どうなんだろう
    • Re: (スコア:0, フレームのもと)

      by Anonymous Coward

      技術的背景皆無の頭が悪そうなおじさんって、気楽でいいなぁ。
      原理について一切考えることなく、自分の記憶の中から連想した単語を適当に口走ればいいんだから。

      この種の人は、きっとただ生きているだけで幸せなんだろうな。

  • by Anonymous Coward on 2009年12月29日 16時30分 (#1695602)

    GA的に「いつか破綻」ってどういう状態?

    • Re:部門名が分からない (スコア:1, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2009年12月30日 2時30分 (#1695837)
      局所解におちて抜け出せなくなる。
      世代を重ねるより何回も試行して比較したほうが面白そうな予感。
      親コメント
    • >いつか破綻
      究極の旋律を聴いた人間は何もできなくなり、人類が滅亡する。

      --
      the.ACount
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      そして 2011 年 7 月 24 日午後 0 時、DarwinTunes は自我に目覚めるに至った
    • by Anonymous Coward

      >GA的に「いつか破綻」ってどういう状態?

      進化の結果、圧倒的に強い旋律が残る。
      すると、みんなが飽きてしまい、サイトが閉鎖に至る。

    • by Anonymous Coward

      ・結局ぜんぶ20世紀FOXのテーマになってしまう
      ・結局ぜんぶヤマダ電機の歌になってしまう
      ・結局ぜんぶビックカメラの歌になってしまう
      ・意外にもぜんぶ蒲田の西口ドッキリカメラのキシフォートの歌になってしまう

  • by Anonymous Coward on 2009年12月29日 16時33分 (#1695604)
    坂本教授も同様なことをおっしゃられておりましたな
    大昔にまず理論面を学ぼうとして死んだらしいですが
  • by Anonymous Coward on 2009年12月29日 16時53分 (#1695616)
    ランダムにできた旋律で、良し悪しを人間が判定するのとどう違うんでしょうか?
    • by TarZ (28055) on 2009年12月29日 18時02分 (#1695668) 日記

      人間の耳で、より良い音楽を得ようと意図して選んでいるのなら、自然淘汰(選択)じゃなくて人為選択じゃないかしらん。

      親コメント
      • 人為選択は、自然選択に含まれる概念かと。(淘汰圧が人為的な場合のみを人為選択と言うだけ)
        また、単純な品種改良は局所解に陥りがちですが、確率的に子孫を残す場合(ルーレット選択とか)は、幅広く探索できる利点があるはずです。

        遺伝的アルゴリズムは確率的探索手法の一種なので、解空間が広大な場合はハマると実に強力です。成功したら面白いかも。
        # アストロノーカをやり直したくなったのでID。

        親コメント
      • by mtgood (31646) on 2009年12月30日 10時00分 (#1695878)

        ってやつですね。

        親コメント
      • 偶然うっかり有名な曲が誕生したら過剰に高評価されて、そこに収束しちゃいそうな気がする。 Windowsの起動音とか不意に出てきたら爆笑して○つけちゃうだろこれ。

        # ちゃんとみてないけど、既存の旋律に近いのは早死にする(外圧による淘汰?)、とか仕掛けは入れてあるのかな?
        親コメント
        • この時点で掛け合わせた「親の旋律」は消え(snip)

          「ちゃんと見てから書く」を、ぜひ来年の抱負にしてください。

        • by Anonymous Coward
          既存の旋律に近すぎるものは闇に葬られますよ?
          某著作権協会に見つかる前に...
      • by Anonymous Coward

        「社会淘汰」じゃないかな。

      • by Anonymous Coward

        足の遅い動物が食われて絶滅するのも自然淘汰扱いですから。

        「捕食者による選択じゃね?」
        「いや、それも自然環境だから」

  • by Anonymous Coward on 2009年12月29日 17時59分 (#1695664)

    なんとなく現在のミニマルのような旋律になっているような予想をして聞いてみたけど、
    当たらずとも遠からず…?

  • by Anonymous Coward on 2009年12月30日 0時15分 (#1695808)
    もとの旋律とその変化はコンピュータにまかせて、
    変化のパターンをアンケートとって人為淘汰すれば、まぁ普通の音楽にはなるはず。

    #どうせだれも自然な音楽など求めていないのでしょう?
  • by Anonymous Coward on 2009年12月31日 1時13分 (#1696177)
    David Zicarelli 氏は今どうしてるんでしょうね。
typodupeerror

物事のやり方は一つではない -- Perlな人

読み込み中...