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映画

映画「アバター」、興行収入の世界記録を更新 72

ストーリー by hylom
次は3Dで宇宙戦争物がみたいなぁ 部門より

live-gon 曰く

まんたんウェブの記事によると、ジェームズ・キャメロン監督の映画「アバター」の興行収入が、同監督のタイタニックを抜いて世界記録を更新した。

同映画は3D技術というアレゲな点で話題の作品である。/.Jer にも鑑賞した人が多いのではないだろうか? 感想などもぜひうかがいたい。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2010年01月28日 23時37分 (#1710251)

    片目が見えない人には辛い映画でした。
    もっと若いうちに、視力がしっかりあった頃に見たかったですね。

    • by barrel (25979) on 2010年01月29日 2時01分 (#1710299)

      両眼視で映像を見る人は「これは所詮平面に映った映像だ」と脳が勝手に解釈して
      立体感を妨害してしまいます。それを防ぐためにわざわざ特殊なめがね等で
      現実と同じように左右の目に映像を送る必要があるわけです。

      その点片目で見ている人はそういった脳内の妨害がないのでもともとすべての映像で
      現実と同じリアリティを感じられてるのではないでしょうか?

      けして3D映画で取り残されて損をしているわけではないと思いますよ。

      親コメント
      • by Anonymous Coward
        現実の時点でペラペラになってるからどうにもならんよ
    • そうだよねぇ、重たいメガネで耳が痛くてしょうがなかったし。
      ちゃんと目が見えてる時に見たらきっとそれなりに刺激的で楽しいんでしょうけど。

      映像が目新しいからたぶん今回は客が入っただけなんじゃないでしょうか。
      相方が見たいというから一緒に行ったけど、話や各シーンは古今東西SFアニメ寄せ集めみたいで退屈でした。
      途中で熟睡して鼾かいてしまい相方に怒られたし。

      ラストは「え、なんでそうなるの?そんなことできるの?」で頭の中が???で埋まってたけど娯楽映画なんだからそれでいいか。
      悪役をもっと憎らしく描写してT2みたいにひつこくしてれば最後の戦いも心に残ったかもしれないのが少し残念。

      なんにせよ、新しいメディアへの橋渡しとしては成功したんではないでしょうか。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      私も片目なんですが、行くだけ無駄ですか?
      3D が主流になると、映画館に行けなくなりそう。
      しかたないので二次元の世界に行きます。

  • by karappo (16825) on 2010年01月29日 0時13分 (#1710258)

    このニュースを聞いたときに、一番はじめの疑問。
    タイタニックを追い抜くのが早すぎるのですが、原因はどれが大きい?

    ・映画の値段が高くなった
    ・観客動員が増えた
     ->世界公開のタイムラグが少なくなった
     ->スクリーンの数が増えた

    • by sekia (38775) on 2010年01月29日 17時20分 (#1710805)

      世界同時公開に一票。あと「タイタニック」は'97年なので、中露はじめ新興市場の拡大も大きいかと。

      --
      言ってないことに反論するなよ
      親コメント
    • by s02222 (20350) on 2010年01月29日 13時16分 (#1710586)
      3Dで大作映画を見ようとするととりあえずこれ1択になっちゃう現状が大きい気がする。 まだ3D市場がどうなるのか不透明な時期にこれだけの物を作っちゃった先行逃げ切りの勝利。

      次の3D大作映画が出るまで、細々と上演を続けておいてくれないかな。 家で3D視聴環境を整えるのはまだだいぶ先になりそうなので、 しばらくの間は「金のかかった3D映像を見たい」という欲求を満たせる手頃な手段が他に無さそう。
      親コメント
    • Re: (スコア:0, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward
      タイタニック以前から常套化してるけど・・・・
      メジャー作品なら軒並みやってるのが、一斉公開の一週前ぐらいの週末の「先行上映」。
      大規模PRしてる作品なら、それからさらに一週前ぐらいの週末の「先々行上映」。
      エスカレートして、さにその前に「特別プレビュー」とかね。

      招待客向けの無料試写会じゃなく、どれも有料入場ですよ。
      場合によっちゃ前売り券使用不可の定価販売券のみだったりするし。

      人員動員数、売上金額のデータとしては、全部「公開初日」に計上されるんでしょ。

      そりゃなんぼでも記録更新するわな。

      #それでも不発の作品もあるわけですが。
  • by T.Sawamoto (4142) on 2010年01月29日 1時00分 (#1710271)

    TOHOシネマズのXpanD(液晶シャッター式)で鑑賞しました。
    映画自体は楽しめたのですが、3Dには正直なところ魅力を感じませんでしたねー。

    立体感が強調されてないシーンでは映画に没入していたんですけど、映像が手前に飛び出して見えるシーンだと、映画館(と他の観客)が意識の中に入ってきてしまうんです。
    盛り上がるシーンの途中で現実に引き戻されてしまい、醒めてしまってがっかりしました。
    (ジェイクが現実の不自由な体に引き戻されて落胆するシーンを追体験したのかも(^^;))
    これなら2Dの方がマシなんじゃないかと。

    あと、液晶シャッター式の眼鏡は重くて邪魔でした。
    特に眼鏡着用者は二重に眼鏡をかけることになるので、ずれると直すのが大変です。

    • ワーナーマイカルシネマズのRealDで+300円して眼鏡に装着するタイプので鑑賞しました。
      特に普段より重さが気になったりとか、眼鏡がずれて気になるようなことは全くありませんでした。

      ラージポップコーンがいつのまにか食べ終わってました。

      親コメント
    • マイカルで鑑賞しましたが、最初のほうのブリーフィングシーンとか集落のシーンで、
      誰だよ? 映画の途中で席立って、ウロウロしてんのは? マナー考えろよ
      と思ったら、スクリーンの中の人だったりして
      驚かされました

      3D映画って歴史はありますが、まだやっぱり撮る側も観る側もなれて
      無いのかなぁ
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      同じく、液晶シャッター見ました。
      「そこに居るのだ」とまではいきませんね。
      「まあ、よかった」程度です。

      お話がつまらない分、後半に映像のきれいさに慣れてくると、飽きました。
      IMAXがやっているうちに見たいな。
  • by esuyan (7005) on 2010年01月29日 2時08分 (#1710302)

    SF版「ポカホンタス+ダンス・ウィズ・ウルブズ」としか言いようがないんですが。
    もしくはネトゲ廃人が「現実は嫌だからネトゲの世界に行ってしまおう」なオチとか。

    個人的には主人公より大佐の方にむしろ感情移入してしまいました。
    それでも結構エンターテイメントとして出来がいいのが困りものなんですが。

    とりあえず、アバター鬱 [iza.ne.jp]とやらにはなりませんでした。廃人度が高いとなるんでしょうかね?

    • by kousokubus (37099) on 2010年01月29日 21時56分 (#1710932)

      単純にエンターテイメント作品として作っているから、別に話の筋は王道でありさえすれば良かったのでは。
      深い背景も哲学的な命題もあっと驚くオチがなくても問題ないと言う。

      もう一人の立役者ジョン・ランドーさんの『だって、タイタニックも沈むと判っててみんな観に来てくれただろう?』というコメントに深く納得。

      親コメント
    • by Anonymous Coward
      「もののけ姫」じゃないかと。
      類似点多し。

      木霊。大きな狼。弓。深い森。争いの背景。復活(治癒)。泉。アシタカ。
      • by nemui4 (20313) on 2010年01月29日 10時08分 (#1710391) 日記

        ラジオではジブリオンパレードって言ってましたね。
        私も見てたときは、ラピュタ、もののけ姫、ナウシカがどうしても意識の前面に出てきてしました。

        後半はスプリガンとかも脳裏に浮上してきてた。
        最初見たときはNARUTOの心転心かとも思ったし。
        なんでか過去に見たなにかを探しながら見てしまってる自分が情けない。

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  • by iwakuralain (33086) on 2010年01月29日 9時14分 (#1710359)

    私の友人がたまたまそうなんですが、3Dとかのメガネをつけても3Dに見えないんだそうです。
    目の焦点とかそういうのがあるみたいなんですが、検索したらこんなのありましたので参考までに。(参考 [cnet.com])
    一部の人たちには自覚がないまま行って期待通りにいかないかもしれないそうです。

    #でも友人は映像はとてもよかったと言ってたので3Dじゃなくても大丈夫そうです。ストーリーはまぁ普通と言ってましたけど・・・。

  • by Takahiro_Chou (21972) on 2010年01月27日 23時39分 (#1709616) 日記

    良く有る感想:
    (いくつか有る3D上映方式の中でも)IMAX3Dの吹替え版が、一番、オススメ。

    それに対する、良く有るツッコミ:
    IMAX3D対応の映画館って、日本全国で、4つしか無いんですけど……。

    内容は……まぁ、映像は凄い(最初のシーンからアレですから)、脚本は……クライマックスで○○を倒すのは、普通、×××の役目だろ。
    主人公の母親的な立場のキャラを演じるのが、シガニー・ウィーバーだと云うのが、色々象徴的。

    • by Anonymous Coward on 2010年01月28日 23時52分 (#1710254)

      川崎のIMAX 3Dで見てきました。

      >主人公の母親的な立場のキャラを演じるのが、シガニー・ウィーバーだと云うのが、色々象徴的。

      これはどうしても入れたかったんでしょうね。
      ナヴィな姿にされるのを嫌がって一人だけ人間的なモデリングになっていたのも我を通した結果でしょうし
      ピペットマンの持ち方が逆だしで、一人だけアンタッチャブルな存在で浮いていました。

      時々眼鏡を外してどのように作っているか確認していたのですが、巧妙に観客の視点を移動させながら
      3D映画の不自然さを感じさせないようにしており、技術開発にとてつもなく投資していることが分かります。
      エンドロールにはソフトウェア開発やストレージのスタッフまででており、市販のツールを使うだけの
      映画とは格が違うことを痛感させられました。

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      • by Anonymous Coward on 2010年01月29日 0時41分 (#1710267)
        > エンドロールにはソフトウェア開発やストレージのスタッフまででており、市販のツールを使うだけの
        > 映画とは格が違うことを痛感させられました。

        データの扱いに関する記事の解説がありました。

        3D映画「AVATAR」、スクリーンの裏には大規模データとの戦いがあった
        http://www.publickey.jp/blog/10/3davatar.html [publickey.jp]
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      • by patagon (1453) on 2010年01月29日 12時37分 (#1710524) 日記

        > >主人公の母親的な立場のキャラを演じるのが、シガニー・ウィーバーだと云うのが、色々象徴的。

        > これはどうしても入れたかったんでしょうね。
        ジェームズ・キャメロンの好みなのか、力強い女性?と言えば主人公たち?の側のヘリの操縦士役をやっていたミシェル・ロドリゲス(女性)がかっこいい。 [srad.jp]

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      • by Anonymous Coward

        >> ナヴィな姿にされるのを嫌がって一人だけ人間的なモデリングになっていた

        別に他のキャラも変わらないと思いますが。
        キャメロンが一番最初に考えたのは「いかにも異星人です」というデザインで、それだと観客が感情移入できないということから、撮影などの作業と並行しながらデザイン変更を繰り返した結果、あのような人間的なデザインに落ち着いたという話です。

        >> エンドロールにはソフトウェア開発やストレージのスタッフまででており

        最近の映画では、別に珍しくないですけど。

    • 映画というより映像技術の進歩を観に行っているようなもんだなぁ。
      DVDもしくはBD化されたときどうなるんだろ。お家の小さな画面で観るとそれほど
      でもなくてがっかりっぽい?

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      IMAX川崎で吹き替えを見ましたけど、吹き替えは朝11;00からの1回しかないんですよね。
      平日なのに満員でした。
      吹き替え=子供向けという位置づけが変わるまでちょっと時間がかかりそうです。

      普通の映画と違って枠が見えない程度に前の席を取るべきです。
      画面の枠が見える位置では、あちらの世界とこちらの世界の境界線が常に見えるので没入できません。

      • by Anonymous Coward
        > 吹き替え=子供向けという位置づけが変わるまでちょっと時間がかかりそうです。
        吹き替えは英語がわからない人向き、でしょ。

        この先若い人が英語を普通に話せるようになったら、
        きっと吹き替えはジジババ向きのものという扱いになるかもしれません。
        • by Anonymous Coward

          吹き替え:お子さま向け
          字幕:大人向け

          ということでしょう
          その視点が正しいかどうかは知りませんけど

          #吹き替えの声優ってなんであんなわざとらしい「これは吹き替えですよー!!!」って感じの演技なんだろうか?
          #それが嫌で基本的には字幕の方しか見ない(吹き替えしかない、とか、吹き替えしか見に行けない、とかの場合には見るけど)
          #字幕なら、元の俳優の演技がそのまま耳に入るしね

        • by Anonymous Coward
          >きっと吹き替えはジジババ向きのものという扱いになるかもしれません。

          米国人はTVドラマとかで字幕を見たがらない(吹き替えが歓迎される)そうだけど、米国人にジジババが多いって話は聞かないなぁw

          # 水戸黄門とかも吹き替えで放送してるらしい
  • I'll be back (スコア:2, 興味深い)

    by live-gon (30327) on 2010年01月28日 8時49分 (#1709722) ホームページ 日記

    映像が話題の作品だけど、キャメロン監督が自分の記録をぬりかえたという点がすごいなあと思いました。タイタニックの記録更新を知ったときは、本人が望む望まないに関係なくこれがキャメロンの代表作となるんだろうなと思っていたし、今後の作品は常にタイタニックと比較されるからやりにくいだろうなとか同情してました。

    #と自分でコメント。

    --
    LIVE-GON(リベゴン)
  • by Anonymous Coward on 2010年01月29日 0時22分 (#1710260)
    ・衛星パンドラが存在する星系全体の惑星構成はどうなってるんだろ?
        他の衛星に生物はいるのだろうか?

    ・有毒大気の星にしては、機材洗浄とかは気を使ってない模様。
        酸素が少ないとかいったものか?

    ・ウマもどきとか鳥(翼竜か?)と共通規格になってるらしい生体コネクタ触手は
        生物進化の上ではどうやって成立するか?

    ・ナヴィのDNAと人のDNAをミックスできる(?)ってことは同じ塩基で構成?

    ・ナヴィの食生活は?

    ・アバターと本人との間のリンク方式は?
        電波が妨害される場所からもかなりの遠距離でリンクができていたので、電磁波ではないらしい。
    • by simon (1336) on 2010年01月29日 3時44分 (#1710317)

      宇宙船で人や物が到着するのに5年かかるという超遠隔地なのにも関わらず、現地の生態系を(一応は)守ろうとするあたりがお行儀が良すぎるんじゃないかなあ、と思った。

      ものすごく貴重で高価な鉱石が採れる、というんだったらなおさらのこと。
      雑草を刈る感覚で焼夷弾を撒き散らし、あるいは原子爆弾や水爆で更地にしちゃってからおもむろに鉱石を掘るんじゃないの?と思います。インディアン相手に散々やったみたいに。

      人類辺境の蛮地にも自然保護の精神や人道や理性や良心やメディアの監視が存在する、存在しうる、と思ってるあたりが……キャメロン、実は凄くいい人なんじゃないかと思ったりする次第。

      #キャメロン監督の次回作は広島・長崎の原爆がテーマらしいですな。どんなすごいSFXで描写するつもりなのか、今から楽しみ(っていうと不謹慎なのかな?)。

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      • by anonemouse (20052) on 2010年01月29日 11時08分 (#1710438)

        よくよく見るとキャメロン監督作品は皮肉めいたのが多いですね
        幾ら頑張っても未来が変わらない「ターミネーター」
        スパイが妻を巻き込む「トゥルーライズ」
        豪華客船が沈没する「タイタニック」
        植民地を行儀良く支配する「アバター」
        非人道的兵器を使用する(題名は分からないけど)「ナガサキ・ヒロシマ」
        どれも凄いCGという印象が強いのもさることながら、
        皮肉めいた内容を強くリスナーに印象づけるテクニックはすごいです

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    • by Anonymous Coward
      生態系で思ったこと。

      基本6本肢体で進化してきた生態系らしい。
      が、(見た限り)ナヴィだけ4本の2足歩行。つまり2本退化と2足歩行が順番にもしくは平行して起きたようだ。
      まず4足歩行になって自由になった2本の手を使うことで知的生命体に進化、後に足の2本が退化、というのがなんか安定しそうだw

      大気は二酸化炭素過剰でなかしたっけ?
  • by Anonymous Coward on 2010年01月29日 1時44分 (#1710292)

    役者の顔前にカメラをぶら下げて表情をキャプチャする、エモーション・キャプチャー [nifty.com]なる技術が導入されたそうですね。 そのおかげか確かにナヴィは表情豊かで、CGキャラクタ技術の進歩を思い知らされました。

    キャプチャ技術の進歩で「外見」と「演技」がどんどん分離できるようになって、本人の外見によらず純粋な演技力のみが役者に求められる、なんて状況も今後は増えていくのかも。

    • by harupunte (10435) on 2010年01月29日 12時22分 (#1710511) 日記

      >本人の外見によらず純粋な演技力のみが役者に求められる
      同じく3D映画でもあった、ベオウルフのメイキング観て驚きました。
      映画では筋骨隆々な戦士体型の主人公でしたが、
      演じている役者はメタボなお爺ちゃんです。

      もう、性別も種も関係なくなっているのかも。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      キャプチャ技術の進歩で「外見」と「演技」がどんどん分離できるようになって、本人の外見によらず純粋な演技力のみが役者に求められる、なんて状況も今後は増えていくのかも。

      ジャニー○涙目………おや誰か来たよせrftgyふじこlp;

  • by Anonymous Coward on 2010年01月29日 9時48分 (#1710375)

    アバターもえくぼな評価をされてる?

    • by SteppingWind (2654) on 2010年01月29日 15時37分 (#1710738)

      本当にそうかもしれません. 実際のところ3D映画って映像表現上の制約が原理的に多いですから.

      たとえば

      モンタージュ技法の制約
      映画に独特の, 複数視点の画像を切り替えて順次(短い場合には1秒単位で)表示することで空間的・時間的な広がりを表現する技法. 今日ではあまりにも一般化しすぎて, 逆にモンタージュを少なくすると「長回し」の様に特別視されるほど. しかし3D映画では頻繁・急激な視点深度移動が観客の負荷になるため
      • 1カットを長めにする
      • カット切り替え時に視点深度変化が無いようにつなぐ

      などが必要になると考えられます. 視点深度変化を気にしすぎると, アクション映画のはずが小津安二郎みたいになるなんてことも

      焦点深度の制約
      3D感覚が絶対的な視差ではあまり感じられず, 相対的な視差の変異に敏感(それゆえランダムパターンの立体視ができる)ということから, 注目対象の視点深度が時間的に変化する場合には立体感が得られても, そうでない場合(奥行き方向に動きが無い場合)には立体感が得られません. そういうシーンで無理に立体感を出そうとすると, 焦点深度を深くして前後の物体を明確に映し出し, 相対的な視差変異を同一画面に表示する方法が考えられます. これは焦点深度を浅くしてボケを使って目標を浮き上がらせるという技法を否定するようなものなので, 使いどころが難しいかと.
      距離の制約
      そも視差による立体視が有効なのは, たかだか数100m程度の距離までで, それを超えた距離になると平面上の書割と変わらないんですよね. つまり大作映画的なパノラマ画面とは相性が悪い. スターウォーズ・エピソード4の冒頭なんか立体感がまるでないし, 無理に立体感を出すと模型にしか見えないという矛盾が. 無理にでも3Dにしようとすると, 実相寺風に必ず目の前に物が置いてあるとか.
      画角の制約
      3Dだと視差の変化と画面上での大きさの変化が連動しないといけない(不自然)というのも, 技法的にはちょっと不自由ですね. 端的にはカメラごと寄るクローズアップは問題ありませんが, 位置を変えずにレンズ倍率だけを変えるズームアップは視差が変わらずに画像が大きくなるので, 対象が膨らんだように見えてしまうとか. 特殊な例ではヒチコックが「めまい」で異様な遠近感を出すために使った技法(パンフォーカスでクローズアップとズームアウトを同期させて画角変化のみを生じさせる)なんかも, 本来変化しないはずの視差が変わってしまうので使えなくなるのは皮肉なことで

      他にも現行の液晶シャッタ式3Dメガネに由来する欠点として, 画像の明度・彩度が劣化するというのもあるらしいですね. 実写だと問題なくてもCGアニメなんかだとかなり気になるとか.

      こうした制約を抱えた上で, なお3Dが有効なのか? 2~3年で答えは出るんじゃないかと思います.

      # ダイヤルMを廻せ! [nifty.com]が3D映画であることを最近まで知らなかった

      親コメント
  • by miishika (12648) on 2010年01月29日 23時25分 (#1710962) 日記
    せっかくIMAX3D対応館(109シネマズ川崎)に行っておきながら、「魔法少女リリカルなのは1st」を観ていました。アバターの次に大きな客席を割り当てられていてびっくりしましたが。
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普通のやつらの下を行け -- バッドノウハウ専門家

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