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190721 story
法廷

米国、「陪審員のインターネット利用制限」をより厳しくする方針を発表 23

ストーリー by hylom
新聞、TV等はOKなのか? 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

米国では今後、陪審員によるインターネット使用により厳しい目が向けられることになるようだ(Network World本家記事より)。

米国では裁判中に携帯端末やコンピュータなどを使用し、インターネットで事件に関して調べたりコミュニケーションしたりするケースが増えているという。このため裁判が評決不能になったり、裁判員が除名されたり罰金が科せられたりすることもあり問題となっていた。

そこで米司法会議の委員会は今月2日、陪審員が電子通信機器を使用しないよう裁判官が指導することを推奨する文書を発表したとのこと。この文書によると、今後裁判官は陪審員に対し「電子機器などを用いてインターネットを検索したり、辞書を引いたり、ウエブサイトやブログを閲覧したりしてはならない」旨を明確に指導しなくてはならないとのこと。これは裁判中や審議中、また裁判所の外においても禁じられており、もちろんメールしたりTwitterやその他SNSなどのコミュニケーションツールの使用禁止も徹底される。

日本ではまだそれ程問題となっていないが、今後マスメディアや世間注目の事件の陪審員裁判で同様の問題が表面化する気がする。

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  • 裁判所「皆、ネット中毒だったのか・・・」
  • それもダメなのはわかるけどスパイ容疑者みたいですね。

    コミュニケーションがダメなのはわかるけど、外部情報を一切遮断するのはわからないなぁ。
    裁判が始まる前から外部情報で偏見持ってる可能性だってあるわけだし、それらを遮断してあくまで自己判断で裁決を下してもらうって
    「子どものいけんをそんちょうし、自由にかんがえてもらいましょう」って話じゃないんだし、正しい裁決を下そうとするなら裁判官だって色々調べるんじゃないの?
    それとも裁判関係の書籍だけは読み放題だったりするのかしら?

    • by Anonymous Coward

      > 裁判官だって色々調べるんじゃないの?
      調べるのは裁判官(や裁判員)じゃなくて検察や弁護士の仕事です。だから証拠として検察や弁護士から提出されたものだけをもとに判決を下すのです。

  • by Anonymous Coward on 2010年02月05日 18時22分 (#1714407)

    >新聞、TV等はOKなのか?部門より。

    「裁判中に」情報端末で新聞・TVっすか?

    • by Anonymous Coward on 2010年02月05日 19時19分 (#1714441)

      >>新聞、TV等はOKなのか?部門より。
      >「裁判中に」情報端末で新聞・TVっすか?

      裁判所の外であっても、駄目です。
      米国の陪審員は、TV見るのも新聞読むのも禁止なんですよ。
      その裁判に対して、予見を与えてはいけないからです。マスコミの見解に左右されてはいけないわけです。
      法廷での証拠だけで、自力で判断しなければならない。

      裁判終わるまでずーっと日常的に、TVも新聞も、インターネットも絶つことになります。
      人によっては日常生活に支障が出ますよね。

      それでも、民主主義のためには必要なコストと許容されてるんでしょうね。
      ここをゆるめると、陪審制の意味がなくなっちゃいますから。

      #裁判員? ・・・見なかったことにして。

      親コメント
      • どこにぶらさげようかと思いましたが、ここに。

        裁判員制度Q&A:証拠だけに基づいた判断が裁判員にできるのでしょうか(マスコミの報道により予断を持ってしまうおそれはないでしょうか) [courts.go.jp]

        裁判員制度の対象となる重大事件は,テレビのニュースや新聞といったマスコミに取り上げられることが多いと思います。そのような報道により,事件についての感想などを抱くことがあるかもしれません。
        しかし,裁判員は,そのような情報によって判断するのではなく,法廷で見たり聞いたりした証拠のみによって判断していただく必要があります。また,被告人の有罪無罪の判断や有罪の場合にどのような刑にするかという判断は,他の裁判員や裁判官と一緒に証拠に基づいて議論をする中で決めていくことになりますので,そのような議論を通じて,その事件について抱いていた先入観も解消されると思います。
        もちろん,裁判長や他の裁判官も,この議論の中で,証拠以外の情報に基づく意見があった場合には,それが証拠に基づくものではないことを指摘するなどして,裁判員が証拠に基づいて判断できるように努めることになります。

        マスコミ報道による先入観は裁判の論議で解消される・・・から大丈夫みたいです。米国の陪審員制度とは枠組みが違うからタレコミのような心配はしなくていいのかもしれません。

        --
        モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
        親コメント
      • > 裁判所の外であっても、駄目です。

        そもそも評決が終わるまでホテルに監禁されたりしますしね。
        陪審員同士が裁判所外で事件について語り合うことも禁止ですし。

        裁判員のTwitter諸々は、法律上終身秘守義務がついて回るし、違反すると懲役つき
        だから大丈夫じゃないですかねえ。(懲役6ヶ月 or 罰金50万也)
        まあ、会社によって「裁判休暇」があったりして、秘守義務も何もあったもんじゃない
        ですが。

        > 人によっては日常生活に支障が出ますよね。

        だから向こうの陪審員も、難癖つけてやらない人続出で、結果陪審員の人選がもの凄く
        偏るというのが問題になってたりしますね。

        --
        はじける加齢の香り!orz
        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2010年02月05日 21時55分 (#1714497)

    日本ではまだそれ程問題となっていないが、今後マスメディアや世間注目の事件の陪審員裁判で同様の問題が表面化する気がする。

    日本で行っているのは、裁判員制度。 この文章では、どこの国で問題になるのか分からない。

    • by Anonymous Coward
      >このため裁判が評決不能になったり、裁判員が除名されたり罰金が科せられたりすることもあり問題となっていた。

      こっちは陪審員ですね。

      同じような役割でアメリカの制度の日本語訳と、日本の制度の日本語でちがうから面倒。
      • by Anonymous Coward

        同じように見えるかもしれませんが、違う制度です。

        日本の裁判員制度は素人衆が量刑まで決めるところが特徴です。
        そろそろ事例がたまってきていますが、いわゆる相場と比較して重刑になりがちという噂ですね。

        裁判員としてかかわった人は、該当事案について罰則付きの守秘義務を負うため、唆されてしゃべった途端にアウトというステキな特徴があります。

        • Re:どういう意味? (スコア:2, 参考になる)

          by Tsukitomo (22680) on 2010年02月06日 2時17分 (#1714581) 日記

          > いわゆる相場と比較して重刑になりがちという噂
          「「求刑の8掛け」と言われる従来の裁判官だけの裁判の“量刑相場”と変わらないことが17日、共同通信の集計で分かった。」 [47news.jp]そうですけど、どこの界隈でささやかれている噂なんですか?

          2009年に行われた裁判員裁判124件(128人)について、検察求刑に対しての量刑割合 [yahoo.co.jp]という具体的なデータもありますが、平均を出すと77.873で、やはり従来との差は少なそうですね。

          --
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          Tsukitomo(月友)
          親コメント
          • by Anonymous Coward

            確かに平均は変わらないけど、新聞で読んだ記事によると、偏差値が高い。つまり、軽い罪では今までより量刑が軽くなり、重い罪では今までより重くなるっていう傾向があったはず。

            • by Anonymous Coward on 2010年02月06日 12時45分 (#1714669)

              極端な重罰化や過去の判例との乖離を防ぐ為、
              プロが量刑審議の時に素人である裁判員を誘導するとの事。
              過去の判例や事例などプロの理屈を並べて裁判員の異論・反論を
              丸め込んで、過去の判例との量刑格差を小さくしています。
              それでも審議が紛糾し多数決による決定となった場合は、
              制度上、プロである職業裁判官の一票が重く扱われます。
              その為、平均では裁判員制度導入前とさほど変わらなくなります。

              法曹界はいわば文系職種の頂点です。多少の意見の食い違い程度なら
              市井の素人を自分の土俵で丸め込むなどたやすいでしょう。

              ただ、婦女暴行などの凶悪な性犯罪に関しては
              裁判員の意見が重んじられる傾向が有り、その結果裁判員制度導入後は
              重罰化が進んでいますので、偏差値が高いという結論は
              裏で繰り広げられる量刑審議の一端のそれを裏付けています。

              親コメント
              • by Anonymous Coward on 2010年02月06日 15時49分 (#1714718)

                裁判に市民感覚を導入するのが目的なのだから、
                従来、量刑が軽すぎると一般人から思われていたような分野では、
                裁判員制度導入により、重罰化が進むのは当然のことですし、
                裁判員制度がうまく働いていることを意味すると思います。

                実際、近年(といっても裁判員制度導入以前)マスコミでも
                凶悪犯罪の量刑が軽すぎて犯罪被害者の人権がないがしろにされている、
                という意見がメインでしたし。

                親コメント
              • by Anonymous Coward

                最終的な量刑決定には、現職裁判官の票が少なくとも一票必要なんじゃありませんでした?
                なので、どういう議論がなされようとも、基本的には量刑のラインは8掛けに置かれるということ。

              • by Anonymous Coward on 2010年02月06日 21時23分 (#1714795)

                判例で身動きがとれなくなったので、裁判員制度で軽重の自由度を増やしてみましたということでしょうか?
                報復や処罰感情で量刑が決まるのを許容しているというか、利用している?
                飲酒運転による死亡事故とか、極端に重くなりそうですね。

                > 実際、近年(といっても裁判員制度導入以前)マスコミでも
                > 凶悪犯罪の量刑が軽すぎて犯罪被害者の人権がないがしろにされている、
                > という意見がメインでしたし。

                これだとマスコミの意見に流されてるのはむしろ本職の裁判官に見えます。
                自重されているのでしょうが、影響を受けているのを認めているようでしたら、
                新聞もテレビもネットもアクセス制限したほうがいいんじゃないですか?

                親コメント
          • by Anonymous Coward

            下のリンク先のグラフの生データ [geocities.jp]と思われるものを見つけました。
            弄って遊ぼうと思ったんですが、サンプル数が少ないので結局何とも言えず。

            強姦致傷(8人)は、7人の判決が「求刑の8掛け」より上でした。(懲役の中央値は求刑90ヶ月、判決87ヶ月)
            強制わいせつ致傷(7人)は、5人の判決が「求刑の8掛け」より上でした。(懲役の中央値は求刑36ヶ月、判決36ヶ月)

            覚せい剤取締法違反(13人)は、2人の判決が「求刑の8掛け」より上でした。(懲役の中央値は求刑132ヶ月、判決96ヶ月)
            傷害致死(8人)は、1人の判決が「求刑の8掛け」より上でした。(懲役の中央値は求刑84ヶ月、判決57ヶ月)

            せっかくなので対照的な例を挙げてみました。

        • by Anonymous Coward

          >>裁判員としてかかわった人は、該当事案について罰則付きの守秘義務を負うため、唆されてしゃべった途端にアウトというステキな特徴があります。

          英国でも陪審員は生涯守秘義務が付くはず。しかも唆した側も法廷侮辱罪でしょっ引かれた気が。そもそも事件報道自体が「重大な偏見を与える」と法廷侮辱法違反らしいですし。
          「裁判員の特徴」ではないでしょう。

  • いいぜ (スコア:0, 荒らし)

    by Anonymous Coward on 2010年02月05日 22時55分 (#1714518)

    いいぜ、日本でも望んでない人が裁判員になってネット利用規制するっていうなら、
    まずはそのふざけた裁判員制度をぶち殺す!

    今のところ死の宣告、じゃなくて裁判員の宣告は来てないけど来たらどうしよう

    • by unnamed7 (33206) on 2010年02月06日 3時33分 (#1714589) 日記

      >今のところ死の宣告、じゃなくて裁判員の宣告は来てないけど来たらどうしよう

      やりたくない場合は簡単です。
      「私はどんな場合にでも裁判内容に関わらず必ず死刑にします(もしくは無罪にします)。」と、
      調査票に書いて返送しましょう。万が一面接に呼ばれたら同様に言いましょう。

      親コメント
      • by Anonymous Coward
        でもそれでは元ACが言うように「制度をぶち壊す」ことは出来ませんよね。

        # 私は自分が余計なコストを払いたくないだけで
        # 制度をぶち壊したいと思うほどの情熱は持ち合わせていないので
        # そんなかんじで断りますが。
    • by Anonymous Coward

      ネット使用制限以前に、決められた時間に裁判所に行かないといけないし。
      仕事の都合とかもあるでしょう。

      仕事が終わった後の23時ごろ以降とか、仕事が始まる前の8時ごろ以前とか、
      仕事がない年末年始くらいなら、つきあってあげてもいいと思ってるけど。

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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家

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