パスワードを忘れた? アカウント作成
131977 story
ビジネス

デスマーチが終わった後はどうなった? 141

ストーリー by hayakawa
ちなみに私は絶賛デスマーチ突入中です 部門より

new release 曰く、

夏休みもなくデスマーチ中の方も多いかと思いますが、貴方の経験した(あるいは貴方の身近な)プロジェクトのデスマーチ後はどんな形になっているでしょうか。大赤字でも何とか動いて納め終わったならまだ良いのですが、改修補修をタダ同然でやらされ、切るに切れない腐れ縁になってしまうと、「ご愁傷様」としか言いようがありません。

私自身は、大赤字であっても何とか終わった経験しかありませんが、責任のなすりつけあいに発展したり出口が見えないが故に迷走した様子など、ご先祖の霊とともに送りたい話を聞かせてください。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2009年08月15日 15時38分 (#1623035)

    モデレータなんだけど、このトピックに関しては「同情する」が欲しい。

  • 未だに (スコア:5, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2009年08月15日 16時17分 (#1623054)
    業界にいて15年ぐらい経ちますが、未だにデスマーチという物に遭遇した事ないです。

    って言ったら、同じプロジェクトに居た事の多い同僚に
    (゜△゜)
    って顔された。
    • Re:未だに (スコア:3, 興味深い)

      by Anonymous Coward on 2009年08月15日 19時50分 (#1623138)

      甘い。

      俺が以前いたデスマ現場では、
      俺と、俺と話が合う一人の上司、の二名以外は誰も
      デスマーチという言葉も概念も知らなかった。

      コアである技術の勉強ですらおぼついてない連中(だからデスマる)なのに、
      まして「デスマーチ」みたいな周辺の話なんてものを
      勉強する暇も無いか、あるいは勉強する気が無いか、のいずれか(あるいは両方)です。

      #デスマ同僚がデスマという言葉すら知らん、という事実に気づいたときには流石にリアルホラーだと思ったのでAC

      あ。プロジェクトは3名なんてオチではないですよ。50人くらい居る大所帯でした。

      個人的な感想ですが、そういうデスマにどっぷりな人々の思考はこんな感じのようでした:
      「自分たちが陥ってるこの酷い状況を簡潔に説明する言葉」すら「欲しいと思う気力を持てずにいる」。
      そりゃデスマという言葉自体は仕事上必要というわけでは無いですけど、多少の知的好奇心みたいなものは有って然るべきです。いいかえれば余裕ともいう。
      が、それがきれいに抜け落ちてしまってるんですね。
      想像が付くと思いますが、"余裕"が無い人間が書くコードは、そりゃ酷いもんでして…。

      あと怖いなと思ったのが、彼らの昼休みとかの雑談。
      けっしてソフト的な話題が挙がらない。
      パソコンは相当好きなようなんですが決してソフトの話をしない(ハード自作とかばっかり)。
      彼らのソフト嫌いが元々なのかデスマのせいかまでは把握できませんしたが。

      (まともな)ソフト作成にたいする情熱は、彼らのなかでは、もはやゼロないしはマイナスだったようです。

      親コメント
      • >パソコンは相当好きなようなんですが決してソフトの話をしない(ハード自作とかばっかり)。

        パソコンが好きだから、システム開発に必要な思考ができるとは限らないし、もっといえばプロ
        グラムを書いているからシステム思考ができるとも限らない。
        本来の職務の片手まで書いてる人だけでなく、出入りのシステムハウスとかで書いたプログラム
        でも、前後の作業でデータを活用できないとか「何でこの作業をするのか」を理解してないような
        製品が入っていることもありますね。

        私は公共団体勤務なので、システム開発には計画立案とかプロジェクト管理でしか関わったこと
        が無いけど、普通の業務でもデスマーチ化することはあります。
        大体、業務計画を考えるやつに問題がある。同じ目的の作業を繰り返したり、無駄か多いんだよな。
        作業を効率的に進めるという発想より前に、作業を必要最小限にしなければならないという発想
        がない。
        コスト意識が無いと言えば簡単だけど、おそらく「長い時間、職場にいるやつがえらい」という
        考えが抜けてないんだよな。きっと。
        デスマーチをなくすには、組織全体を見渡して、必要な資源を必要な時点で、適切な量を確保できる
        政治力、作業量や難易度を見極められる業務分析能力、それらを元に合理的な計画を立案できる
        計画力がある人材を、組織内に一定数確保することが必要でしょうね。
        けっして、リーダーだけにこういう能力を求めてはいけない。スタッフの平均的な能力として必要です。
        親コメント
      • by CowardDuck (25674) on 2009年08月16日 12時55分 (#1623361)
        > 「自分たちが陥ってるこの酷い状況を簡潔に説明する言葉」すら「欲しいと思う気力を持てずにいる」。

        何故か

        「子供の忍耐力は他に選択の余地があることを知らないことから生ずる」

        という言葉を思い出しました。
        親コメント
    • Re:未だに (スコア:2, すばらしい洞察)

      by firewheel (31280) on 2009年08月15日 16時49分 (#1623074)

      元ACがどうかは分からないけど、

      デスマーチに火を付けて油をタップリ注いだ張本人なんて、そんなものです。
      技術がないからこそ派手な間違いを大量生産してプロジェクトが派手に炎上するし、
      技術がないからこそ自分が何をどれだけ失敗したのかも、今プロジェクトが
      どういう状況に置かれているのかも理解できない。

      それで困るのは周りの人、本人はいたって平気の平左。

      親コメント
      • Re:未だに (スコア:3, すばらしい洞察)

        by kicchy (4711) on 2009年08月15日 20時49分 (#1623152)

        デスマーチは技術でおきるのではない。

        コレは言える。

        火なんて何処でも起きる。
        要は早期発見と消火方法。

        # それも技術か・・・
        # その技術が欲しかった・・・・いや、今も欲しい

        親コメント
        • by firewheel (31280) on 2009年08月15日 23時00分 (#1623219)

          >デスマーチは技術でおきるのではない。
          ここ、よく間違われるけど、(或いは故意に誤って引用されるけど、)
          「デスマーチは必ずしも技術的問題によっておきるとは限らない。」
          だよね。

          >要は早期発見と消火方法。

          そして、なんちゃって管理職にありがちなのが、原因が技術的であろうと政治的で
          あろうと、技術的に見て明らかに間違った方向へ進んでいて既にヤバイ雰囲気が
          ありありと見て取れるのに、それが本人にだけはサッパリ分からないというもの。
          そして、そのまま順調にプロジェクトが迷走して、気付いた時には全焼したあとで
          もはや手遅れだったりする。

          「技術を知ってさえいれば全てのデスマーチが防げる」などというつもりは毛頭ないが、
          技術を知っていれば防げるデスマーチも技術を知らないなんちゃって管理職には防ぐ
          ことができないのだ。

          親コメント
    • by pendleton (28187) on 2009年08月15日 16時24分 (#1623058)
      これがよく訓練された職業デスマーチャーなのか…
      親コメント
    • Re:未だに (スコア:1, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2009年08月15日 16時27分 (#1623063)
      もう感覚が麻痺して
      戦場が日常になってるんだよね
      親コメント
  • 15モデルぐらいのOSのアップグレード案件を2人でやらされたな。で、経験の浅いオイラがリーダーにさせられて。直前まで仕様をいじくりまわせばいじくるほど良い製品になると信じて疑わない企画の連中、ほんの半月も発売日を他モデルとズラしさえすれば人手も空くのに全くの独断でマスコミに勝手な発売日を前倒しで約束し、開発側を崖っぷちに追い込むクソ営業。「俺を殺す気か!」と思ったな。強く苦言を言ったらさらに上司を通して来やがった。上司が契約してきた下請けは受注の時は「俺たちはプロだ、任せとけ」みたいな事言ってたのにいざ仕事に入ったら、主婦や学生バイトでもできるように詳しく指導・説明しろだと。戦力どころか足手まとい。過労死を覚悟して仕事する羽目に。

    結果? 元々赤字覚悟のプロジェクトだったと知って唖然。たった2人でやらせたという事を理解していないと思われる偉いさんが「なぜ他社のようにもっと自動化できない」と会議の場で批判。仲間内から「リーダー不在」と酷評。とはいえ僅かに黒字を計上できたらしいが、バカバカしい事をした、俺の命はもっと価値があると思ったね。

    あれ以来、デスマはやっていない。命を掛けて仕事をしても、得られるのは痛烈な批判と低い評価だけだと判ったから。
  • by Anonymous Coward on 2009年08月15日 15時15分 (#1623023)

    ・社員が減る(デスマ中に逃亡するので)
    ・終わらないデスマは打ち切られる(結局は裁判になるので)
    ・本職はシステム屋なのに、残った人は裁判資料を作らされる
    ・で、残った人も呆れて辞める

    自分が昔体験したのは、こんな感じですか。
    このご時世だと辞めるのも難しいでしょうけど。

    • by mhexanon (16193) on 2009年08月15日 22時15分 (#1623194) 日記

      私がかつていた9人ほどのチームでは…
      部長(ほいほい仕様変更を受けてくるデスマ張本人)→支社へ異動(左遷)
      女性1(担当)→転職のため辞職
      女性2(担当)→病気で辞職
      女性3(担当)→病気で休職
      男性1(自分・係長)→入院の後戦線離脱(社内異動)
      男性2、3(課長)→他社出向
      男性4(係長)→社内異動
      男性5(担当)→他社出向

      こんな感じですかね。
      パッケージのカスタマイズ案件だったはずが、
      途中から独自開発みたいになっていったというケース。
      コアシステムとの整合がとれなくなって悲惨なことになりましたとさ。

      親コメント
    • by firewheel (31280) on 2009年08月15日 15時47分 (#1623041)

      月並みだけど

      1、社員が減る
      2、トラブル増大
      3、業績の悪化
      4、さらに社員が減って収益悪化の悪循環。

      最後には皆が予想していた通りに倒産したと、風の噂に聞きました。

      ついさっき、このブログを呼んだばかりなので、このネタは気分がすごく重いです。
      http://d.hatena.ne.jp/minekoa/20090813/1250129786 [hatena.ne.jp]

      >このご時世だと辞めるのも難しいでしょうけど。
      辞めるのは簡単です。
      辞めさせるのもね。

      。。。人間らしい生活に復帰するのが難しいだけ。
      寝不足と貧乏と鬱病は、コの業界の職業病みたいなもんです。orz

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2009年08月15日 15時37分 (#1623034)

      ・社員が減る(デスマ中に逃亡するので)

      そして、IT業界を去ったという人は多いのではないかと。
      転職エージェントの所には、そうして「とにかく何でもいいからIT業界を脱出したい!」という人がよく来るそうで...

      親コメント
  • デスマーチが終わった日 (スコア:3, おもしろおかしい)

    by uhyorin (10375) on 2009年08月15日 16時42分 (#1623068) ホームページ 日記

    終戦記念日にちなんで採用されたストーリーなのだろうか、と思ってしまった。

  • by Anonymous Coward on 2009年08月15日 22時59分 (#1623217)

    ちょっと長くなりますが、5年以上続くデスマーチを1つ語らせて下さい。

    5年ほど前、ニッチなシステムを販売するある小さな会社が、
    身の程もわきまえずに1部上場企業にシステムを提案することになりました。
    そのクライアントはあまりにも有名な企業で、子会社、孫会社とグループ会社も多数。
    会社はそのクライアントへの導入実績が今後の売上に貢献すると考え、
    赤字でも構わないからと受注必達の命を下しました。
    これがデスマーチ案件の始まりでした。

    ベンダが2、3社ほどに絞られた後、
    システム開発部の技術者がクライアントとの会議に初めて同席しました。
    そこで、今まで行っていた提案が、絶対に不可能な内容であることが明らかになります。
    現行製品のカスタマイズで対応できる範囲を大きく超えている要件もあり、
    基本設計から作り直さなければ対応できないような内容でした。
    システム部の人数も少ない会社でしたので、総動員しても納期には間に合うはずがありません。

    開発責任者は、現行の製品をベースにする限り対応は不可能と判断し苦言を呈しましたが、
    彼の抵抗も空しく受注してしまい、
    「反抗的」な開発責任者を外した開発チームによる無謀なプロジェクトがスタートしました。

    納期から逆算しただけの無謀なスケジュールはすぐに破綻し、
    半年も経たないうちにメンバーが徹夜をするようになりました。
    案の定、納期には間に合わず、一部機能が無い状態で仮納品、その後も開発は続きます。

    当時は、クライアントの担当部署も、販売代理店も、
    失敗したプロジェクトを非難し、責任を追及する「被害者」側にいました。
    ところが、事態が悪化するにつれて、まずは代理店が、そしてクライアントの担当部署までもが、
    一心同体となってプロジェクトの外面を取り繕うようになります。
    このプロジェクトが失敗することで、自分のクビが危ういのはどの会社の人間も同じなのです。

    販売代理店は途中で抜けたらしいのですが、
    クライアントの担当部署とプロジェクトチームが赤字を垂れ流しながら、
    今もなおシステムの改善とバージョンアップを繰り返しているそうです。
    去年あたりに、ようやく当初の要件を全て満たせるようになったらしいのですが、
    不具合が多く、まだプロジェクトは続いているとのことでした。

    私は「反抗的」な開発責任者の下にいましたので、
    直接デスマーチには参加していませんし、会社の業績が悪化して別会社に吸収される時に
    辞めてしまったのでその後の詳しいことはわかりません。
    ただ、私が身近で見たいわゆるデスマーチというものは、これが最初で最後だと思います。

  • by 3110 (10857) on 2009年08月17日 2時09分 (#1623568)

    システム刷新案件でしたが、稼動後の大破もなく、なんかうまくいってしまった感じです。
    当時ぎりぎりの状態で作ったプログラムやシステムがたまに不具合が見つかり、「あんな状態でやってたから、しょうがないか」と
    勝手に合点して修正したりしてます。(大きな事故につながるようなものではないから、こんな感じなのですが)

    しかしまあ、こんな風にいつもなんとかしてしまうから、無理な案件ってのはなくなんないんじゃないかって
    いつも、チーム内では話にあがります。

  • by Anonymous Coward on 2009年08月15日 15時07分 (#1623018)
    社長の責任はと問われて、怒りながら訳の分からないことを言っていた。
  • by KuriMaron (38801) on 2009年08月15日 18時10分 (#1623102)

    今までお目にかからなかった種類の、多数の帳票を納品する羽目に。仕様を概欄しただけで、赤字になることがすぐ分かりました。
    納期が迫っているということで、休日出勤だの終電まで残業だのを繰り返しながら、頭数だけ整っているがバグ取りをしていないモノを無理やり納品。正直、詐欺でした。
    その後半年に渡ってさんざん文句をユーザに言われながら修正し続け、一応完了。
    あまり他ユーザに使い回しのできない種類のものなので、赤字の回収の見込みも皆無に等しいですなぁ。
    まぁ、一応動いています。

  • by Anonymous Coward on 2009年08月15日 15時20分 (#1623024)

    明らかに会社の能力を超える仕事を請けてデスマ(スラドでも記事になった、辛うじて動く形となって元請に納品した)をやった今の職場は、その後もその影響が尾を引き、最近システム開発部の廃止が通達されました。何とか別分野で生存を図るのかな?

    自業自得(そこだけの責任でもないけど)なので、別にあーなるようになったねーとしか思いませんが、会社の規模によっては致命傷になることもあるということで。

    # 私としては、どうせ自分の会社ではないし、このまま居ても利益にもならず、むしろ「切るに切れない腐れ縁」がぶった切れてすっきりという感じですが(^^;

  • by Anonymous Coward on 2009年08月15日 16時01分 (#1623045)
    見事に混沌としたプロジェクトを一気に片付けて、定年退職しました。
    団塊の世代は馬力があったのか、はたまた技術の伝承が無いのが問題なのか?
    • by yoshinobu310 (25260) on 2009年08月15日 21時37分 (#1623176)
      デスマーチ中の別部署のプロジェクトに、強制的に連れていかれ、
      それなりの技術を持っていた人を導入したということで
      営業及びPMがお客さんとプロジェクトの建て直しを交渉し
      結果的にプロジェクトの強制終了

      ということが3回ほどありました。
      いいように使われているけど、結果的に大赤字になるものプロジェクトに
      関係したということで評価が悪いのか、給料があがらん…。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2009年08月15日 16時17分 (#1623053)
    とあるビールメーカーのデスマがようやく終わった後、戦友同士で二度とその会社の
    ビールなんぞ飲むか!と(こっそり)誓い合いました。
    さすがに宴会で出てくる物は拒まず飲みますが、戦友同士で飲む時はそのメーカー品を
    出さない店を選択してます。
  • by kiji-spice (28906) on 2009年08月15日 18時33分 (#1623113)

    夏休みの宿題がデスマーチになったことならあります!!
    人生初の徹夜じゃないかと・・・

    徹夜で読んで書いた読書感想文。
    寝たら、親が叩(ry
    さらに親のチェックを通らないと終了しないという・・・

    内容はともかく、期限内に終わったからID。
    (アウトソーシングっていいよね)

    • by Anonymous Coward on 2009年08月15日 18時57分 (#1623122)
      3年程前に子供にデスマーチをさせた親です。

      読書感想文はお陰様で区の文集に載りました。心が痛いです。

      以来プロジェクト管理の必然性を痛感し、今年もほぼ宿題は終っている段階です。
      親コメント
    • by MitiM (15971) on 2009年08月15日 18時52分 (#1623120)
      それはデスマーチじゃない。単なる修羅場。

      デスマーチとは、その修羅場が延々と終わる気配もない状態のことですよ。
      親コメント
      • アリとキリギリス (スコア:1, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2009年08月15日 20時49分 (#1623153)

        まあ半分当たってる気もする。
        終盤でデスマーチになる理由は、前半で遊びすぎたり、予定通りにいかなかった
        せいというのは夏休みと同じだね。

        システム開発のデスマーチが夏休みと異なるのは、前半で遊ぶキリギリスと、
        後半で必死で開発する働きアリとが、(多くは別会社の)別の人だという点だな。
        しかもキリギリスとしてはどれだけ遊びほうけていても、後で苦労するのは自分
        じゃないために、頑張るインセンティブが働かないという。

        しかも、それでギャラはキリギリスの方が上。
        だから最近は働き蟻のなり手がおらず、深刻な後継者問題が発生しています。

        親コメント
        • Re:アリとキリギリス (スコア:2, すばらしい洞察)

          by itoshikazu (15602) on 2009年08月16日 17時51分 (#1623431)
          > 終盤でデスマーチになる理由は、前半で遊びすぎたり、予定通りにいかなかった
          > せいというのは夏休みと同じだね。

          > システム開発のデスマーチが夏休みと異なるのは、前半で遊ぶキリギリスと、
          > 後半で必死で開発する働きアリとが、(多くは別会社の)別の人だという点だな。

          この業界のデスマーチを甘く見てる人、本当に多いな。
          この元コメントが「それはデスマーチじゃない、単なる修羅場」と書いている意味が
          ピンと来ないというのはかなり幸せだと思う。

          デスマーチになった状況って、別に誰かがサポったからとかそんなことじゃない。
          結構な頻度で、もう最初から無理なプロジェクトがスタートする。こんな例えかなぁ。

          レオナルド・ダ・ビンチの設計図を持ってる16世紀の商人が、

          「ワタシの店なら1年後に空を飛ぶ機械を作れます。ぜひ仕事をください」

          と言ったことからスタートしたプロジェクトみたいなもんか。実際に飛行機が飛んだのはその500年後なわけで、絶対に無理なプロジェクトなわけだ。でも受けた以上はやらなきゃならんというわけで、終わりのないエンジニアの苦闘が延々続くわけですよ。なまじっか立派な設計図があって、できそうに見えちゃうからタチ悪くて、エラい人は誰も中止と言えないと。

          夏休みの宿題みたいに終わりが見えてるような、それこそ1週間程度の期限越えでなんとかなるような、そんなものがデス・マーチと呼ばれているわけじゃありません。下手すると本当に死人が出ます。そこまで行かなくても鬱病は全然珍しくありません。
          親コメント
          • by firewheel (31280) on 2009年08月16日 21時23分 (#1623482)

            >夏休みの宿題みたいに終わりが見えてるような、

            ふっ。世の中には底なしの阿呆がいるということを忘れているぞ。

            「『そういう阿呆でも500人集めれば、5人の天才と同じ仕事ができるはずだ!』
            という仮説が正しいはずである」という命題を検証し続けているのがIT業界。
            間違っているはずがない/間違っているという答は見なかったことにするので、
            この検証が終わる日は永遠に来ません。

            #もちろん中には500人の天才が100%の実力を発揮しても失敗する
            #プロジェクトもあるが、それはごく一握り。

            親コメント
  • by ijk (16269) on 2009年08月15日 18時40分 (#1623117)
    この言葉ソフトウェア業界だけでは特殊な使い方をするようですが、そうではない普通の意味はとても重い歴史的事実を示すものです。それ思うと、私はこの言葉をソフトウェア業界の意味で使うのが気が引けます。
    • by Anonymous Coward on 2009年08月15日 19時58分 (#1623141)

      たかがネズミの行進の何が問題でも?

      …などと動物非愛護精神を発揮するつもりはありませんが、
      なんにせよ貴方のその考え方はいわゆる「言葉狩り」でしかないんじゃないですか?
      「この程度のこと」を重く言うべきではない、という考え方は、その問題の解決を遅らせますので。
      そりゃ人が死ぬ率は低いでしょうけど、だからって軽く言えば何かがカイゼンされるわけでも決して無い。

      #↑あえてバターンとかのほうは無視します。

      ま、それはそうと、
      それをいうなら「ビキニ」のほうがよほど不謹慎。「ダイナマイトボディ」もな。

      もうちょっとラクに考えませんか?
      人間はしょせん、大げさに派手にものを言いたくなる生き物なんです。適当に生暖かく見てればいいんです。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2009年08月15日 20時25分 (#1623146)
      知人で仕事への取り組み方そのものがデスマーチのような会社にいて
      鬱の後、数年前に社会的にドロップアウトした人がいますが、そのような状況を含むと
      バターンと比べても軽すぎるとは思えません。

      ただ、このトピックでは、精霊流しとともに流せるような不幸自慢のほうが面白いですが。
      親コメント
typodupeerror

計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである

読み込み中...