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200367 story
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「良い教師」とは? 134

ストーリー by reo
タイトミニ+白衣の保健医 部門より

ある Anonymous Coward 曰く、

本家 /. の記事より。教育現場では様々な指導技術や手法が試されたりもしてきたが、教師の占める重要性については見過ごされがちであった。Newsweek の記事NY Times の記事では、最近「良い教師」の重要性に関する記事を相次いで掲載しているが、それによると力の無い教師に 3 年間ついた生徒は、より力量のある教師についた生徒よりも平均して点数が 50 パーセント低いことが統計学的に明らかになっているという。同じ学校で、同じ学年を教えていても教師によって大きな差が発生し得るということだそうだ。

またビルゲイツのビル & メリンダ・ゲイツ財団も教師の質に着目しており、教員の質の向上を目指して 3.35 億ドル (約 300 億円) の投資を行うことを決定しているそうだ。財団としてはこのイニシアチブを通じて教員の質に重きを置いた政策をプッシュしていきたいとのこと。

さて、/.J 諸兄方の考える「良い教師」とは ?

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  • ものすごく単純 (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2010年03月10日 11時03分 (#1730576)

    自分の思想信条を師弟に強要しない
    これだけでいいです
    思想や信条は自由であるはずなんですが、教職者ほどこれを強要する人多すぎます

    #今でも恨んでるからな>>某社会科教師

    • Re:ものすごく単純 (スコア:4, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2010年03月10日 12時13分 (#1730650)
      教育とはすべからくある種の思想や心情を生徒・学生にたたき込む物である
      というのは揺るぎのない事実だと思う。全世界的にも。

      妙な思想心情をたたき込まれたと思うのは、それまで受けてきた教育とは違う思想信条を、社会通念とは明らかに反している思想信条を教え教え込まれてしまった。ただその一点です。そして、そういう思想信条を好むアウトロー的な教員だったというわけです。で、これは、思想信条の教養が悪いのではなくて、マイノリティの思想信条を強要したことが問題なわけです。そのへん勘違いしないように。

      実際、日本の児童生徒を見る限り、それなりに統一した思想信条で右にならえで統一されて教育された成果は見事だと思いますけどね。我々はそういった教育と徹底的に受けて、いまの思想信条を持っているし、その積み重ねが今の日本の文化の下地でもある。

      だから、社会通念と反するような、はずれた思想信条教育は、個人的には小学生のような初等教育ではするべきではないし、そういった教員は害悪だとは思いますが。なぜならば本来、国で、教育機関で意図した思想信条を持った児童・生徒に育たないからです。でも、高校生くらいならば、その手の教員はむしろ必要だとは思います。むしろ物事を考えるようになる。さらに、高等教育機関たる大学ならば、危険なくらいの濃い考え方の教員は必須です。

      で、社会通念と外れる妙な思想信条を強制するような教員とも、面従腹背で単位を取る、評価を得るというのも立派な社会勉強です。そういうのは社会に出る前になるべく早く学んだ方が良いかと。社会はもっと理不尽ですから。
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      • by zakinco (38870) on 2010年03月11日 11時01分 (#1731347)

        社会通念に反するような自分の思想信条を強要するようであれば問題です。放っておくと被害が拡大するので、上司である教頭や校長を交えるなどして話しあって強要しないようにしてもらいましょう。学生にはその権利があります。

        以下、オフトピです。

        >我々はそういった教育と徹底的に受けて、いまの思想信条を持っているし、その積み重ねが今の日本の文化の下地でもある。

        気になったのでお聞きしますが、あなたの言う我々はいまどのような思想信条を持っていますか?

        >社会通念と外れる妙な思想信条を強制するような教員とも、面従腹背で単位を取る、評価を得るというのも立派な社会勉強です。そういうのは社会に出る前になるべく早く学んだ方が良いかと。社会はもっと理不尽ですから。

        ここで学んだことを学校の外で行うと、社会通念と外れる妙な思想信条を持つ人の仲間だと他の人から思われる気がします。人生の中で面従腹背が必要になる場面もあるかもしれませんが、それが社会では日常化していると教えるのはどうかと思います。
        学校では社会の理不尽さを教えるよりも、相手の人格を尊重しながら慎重に議論することを教える方が社会にとって有意義だと思います。

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    • by reo (4042) on 2010年03月10日 11時41分 (#1730610) 日記

      いい年して小中学校の担任とか科目教師とか、あるいは両親とかを恨む人がいるのを見ると、ああ確かに教育の善し悪しってあるのかなと思わされますね。

      # その人に影響を受けた時間の占有率というものを考えたい。

      --
      Hiroki (REO) Kashiwazaki
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    • by Anonymous Coward on 2010年03月10日 14時51分 (#1730825)

      でもそれは良い(普通の)教師への最低条件で、
      良い教師へはそれだけじゃ足りないでしょう。

      まったく強要しないけれどただ黒板板書して指導要録だか要項をこなすだけで生徒を一顧だにしない教師って、
      当時はなんとも思わなかったけれど今思えばありゃひどいものだったな。
      生徒がわかろうがわかるまいがそのまんまで、知識欲旺盛な奴もスルーして、まぁ波風立たないから問題ない教師だったんだろうけれど。
      教育をしないでただ教壇に立ってるだけだった。生徒教師間での質問さえ記憶に無い。ずっと一方的に進めて終わり。

      思想信条の強要は自分の行ってた公立学校ではなかったなあ・・むしろ存在するの?って状況。

      親コメント
  • 失敗体験の積み重ねが強靭な知性を育むんじゃよー

  • 少人数教育 (スコア:2, すばらしい洞察)

    by usagito (9671) on 2010年03月10日 11時40分 (#1730608) ホームページ 日記

    どんな有能な教師も、限度を超えてたくさんの人を教えることはできない。

    わが国はせっかく少子化が進んでるんだから、少人数教育に注力すべきだと思う。

    • by RainCat (37734) on 2010年03月10日 12時07分 (#1730640) 日記

      全く同意権です。

      以前、数年だけですが塾講師をしていました。
      そのときに実感したことは2つ。

      ・個性の無い人間(生徒)なんていない。
      ・一度に10人に対して気を配れる人間(講師)なんていない。

      親コメント
      • by guicho2.71828 (38877) on 2010年03月10日 13時51分 (#1730775)

        寸胴みたいな社会構成の学級がいいと思います。
        上級生もぜんぶ合わせて・・・

        #学校嫌いなので、
        #クラスどころか時間割制度も全部きらい

        --
        新人。プログラマレベルをポケモンで言うと、コラッタぐらい
        親コメント
  • 冴子先生。
    # こんなの [att.ne.jp]発見。人気あったんだな。
    #  ↑ 職場では休み時間にこっそり開けた方がよろし。
  • 所詮は相性だと思う。

    生徒がその時必要としている知識・技能を
    生徒の性格・能力に合った方法で
    教えてくれるのが良い教師だと思う。

    例えば超左翼思想を垂れ流す教師であっても
    生徒が貧困で潰されて、自殺するよりは
    資本家を打倒するために、一生頑張る方が
    生徒のためになる。

  • by tokushima (155) on 2010年03月11日 10時56分 (#1731341)

    http://www.hyuki.com/writing/teach.html [hyuki.com]
    結城浩

    とてもよい文章です。

    --
    It's not who is right, it's who is left.
  • by Anonymous Coward on 2010年03月10日 11時14分 (#1730584)
    あんなことやこんなことを実地で教えてくれる先生。

    当然AC
  • by Anonymous Coward on 2010年03月10日 12時42分 (#1730697)
    大学教員に限ることだが、研究をしている先生ではないだろうか?

    当然「研究だけで教育はしない」という教員は論外だが、その一方で「教育はやるが研究はしない」という教員に何かを教えてもらいたいとは思わない。大学で教える事はいわゆる「教科書にない」部分も結構あるので、先生自身が日々努力している=研究している必要があると思う。できれば、自分の研究以外の事も勉強して教える教員がベストだけど、最低でも自分の専門分野の研究を真面目に、情熱を持っている教員に教えてもらいたい。

    自分の経験を見返すと、やっぱり良い研究を行っている先生の講義は楽しかった。情熱をもって研究しているから、自然と講義もおもしろくなっていたんだと思う。逆に講義のおもしろくない先生は研究がパッとしなかった。なんか情熱と言うか楽しさが伝わって来なかった。
    #大学院に入り周囲の先生の研究内容とその評価と授業の楽しさに一定の相関があったのが分かったが、大学生の時にはその相関は分からなかったけど。

    研究業績がたいしたことないコネ採用と噂の先生の講義はまったくと言っていいほど楽しくなかった。何も出来ないのに偉そうに黒板の前で高説を述べているって感じで、教える科目に対する溢れ出す情熱とか、本筋の脇にある楽しい与太話もなくて、なんか不愉快な講義に近かったなぁ。。。


    俺の経験が特殊かもしれないけど、やっぱり、大学に限って言えば授業のうまさという技術的なことはさておき、情熱とか知識の豊富さという「講義の楽しさ」と研究業績は関係すると思う。

    だから、良い大学は良い研究者を教員として雇うのかなと最近思っているAC
    • by Anonymous Coward on 2010年03月10日 18時04分 (#1730958)
      たしかに、小学生・中学生・高校生に求められる教員と教育と、大学生に求められる教員と教育ってのは異なると思います。仰る通り、特に大学での教育に限って言えば、教科教育ということに限って言えば、学問や研究を教えるという意味では、最前線で研究している人間から学べることは多いとは思いますが。

      ただ、基礎教育に限って言えば、最前線で研究をしている人間に教わればよいというわけでもない。研究と基礎勉強はかなり異なります。過去に人が築きあげてきた学問を学ぶ楽しさと、新しいことを生み出す研究のためのスキルとは必ずしも等しくはないです。むしろ乖離していることの方が多い。無論、両方のスキルがないと偉大な研究者にはなれませんが。そういったわけで、学ぶ最終目標をどこにするのか?どのようなスキルを学生に付けさせるのか?で教育の姿勢、方法と求められる人材はかなり異なります。

      誰がどのように教えるか?ではなく、何を教えるか?です。
      どのような人材に育てるか?というビジョンです
      大事なのは。

      そういった意味で、教育をするということは、何がしかの哲学の元に学生にそれを叩き込むことでも有ります。特に大学の研究室などでは、極端なことを言えば「宗教団体と同じだ」とも言えます。哲学的な意味でですが。指導教官の指導哲学の元に学生を鍛えるのが大学の研究室だと思います。大学での学問・研究というのは、それほどシンプルに、これを学べば、これを覚えれば力つくと言ったものでもないですので。研究者によっては、同じ学問で同じことを話していても、大事とするところは、学んで欲しいところは全く異なります。

      個人的な経験で言うと、いわゆる大学者の授業は難しいだけでたいていは面白く無いです。すごい先生だからというメタ情報が入っていると自然と熱意が入ってモチベーションが上がりますが、授業そのものはワケ分からんことのほうが多いです。むしろ、研究業績は微妙だけど、ひたすらコツコツと勉強して学者として鍛錬しているタイプの偏屈な先生のほうが、教育はうまいと感じます。わかりやすい。ただ、わかりやすい授業はわかった気になってしまうので、つまるところ自己鍛錬不足になりがちで、訳の解らん授業のほうが実は勉強になったりします。ようするに、大事なのは自己鍛錬に対するモチベーションです。教わってマスター出来るものはないです。教官とは一緒に議論するというスタンスが大切。学問は自己鍛錬で学ぶというスタンスが大事だと、個人的には思います。

      小学生や中学生、高校生にとっては学問的な意味での教育というよりは、集団生活を学ぶとかそういった意味合いのほうが強いと思うので、教科教育より、人間教育の比率の方が強いと思う。それにはやはり、その手の専門の人が必要で、それは学術的な意味での研究者ではない。無論、学問をかじった人、研究をかじった人が教育をするメリットも有るし、そういう人材は、初等教育にもいるべきだとは思います。
      親コメント
  • by saitoh (10803) on 2010年03月10日 12時54分 (#1730711)
    悪貨は良貨を駆逐するともいいますが。一人の良い先生の良い影響より、一人の悪い先生の悪影響の方が大きいような気がする。 良い教師ってのは難しいが、悪い教師を採用しない/とっとと首にするほうが容易にかなりの改善が実現できるのではないだろうか。 こんなの
    1. 簡単な算数ができない
    2. 水からの伝言をまるまるうのみにして子どもに教える
    3. 商用のソフトウェアをコピーしまくり
    4. アル中
    5. 教室でタバコを吸うほどのタバコ中毒
  • 「放置」「指導」「おせっかい」
    この違いが分かってて、かつそれぞれへの対応ができる人。

    生徒・児童を観察する目線や意欲という点でもそうですが、
    自分の機動力を把握した上での作業量と効率をマネジメントする能力も
    問われますよね。

    # そう考えると、教師になる人の気がs……ゲフンゲフン、もとい、
    # 教職者がいかに大変かを思い知らされます。
  • 子供を見てると、小学生くらいだと
    性格的に先生と合う・合わないが非常に大きな要因になると思えます。

    合う先生だと少々宿題が多くてもやるし食欲まで良くなる。
    合わないと全面的にやる気がなくなってる。

    クラス全員の子供と性格が合うなんてこともありえないのが難しいところですが
    合わない先生が少々頑張ってもあまり効果無い感じなのがかわいそうというか悲しいというか・・。
    --
    --------------------
    /* SHADOWFIRE */
  • アメリカでサンタクロースに出会った話 [fc2.com]

    こんな人でどーでしょう

  • by harrity (11612) on 2010年03月10日 22時36分 (#1731147)
    教える云々以前に、「勉強を嫌いにしない」ことが教師の最低ラインだと思う。
  • いまやっている勉強は社会に出たときにどういう役立ち方をするのに繋がっていくのかを教えてあげてほしい。

    数学とか社会とかといった大まかなジャンルの話ではなく、1つの公式レベルで。

    --
    #SEに就職して英語・中国語・ドイツ語・現国・物理・数学・美術・地理・世界史・経営学で学んだことが役立つとは学生時代には思ってもみなかった。。。

  • 良い教師を見つけたら問題が解決すると思うのは間違いだ。
    問題はあなた自身にある。もしくはシステムにある。
    学生なら勉強しろ。マネージャーなら交渉しろ。
    誰かのせいにすると楽かもしれないがたいていそれではうまくいかない。

  •  自己申告でなく,他人から「あの人は良い教師だ」と一定数以上の評判がある人。

    # 教師に限らないけどね。

  • by Anonymous Coward on 2010年03月10日 11時16分 (#1730585)
    死んだ教師だけだとか言ってるのは
    • by Anonymous Coward on 2010年03月10日 14時00分 (#1730784)

      少なくとも、死んだ後に全国から教え子が葬儀に駆けつけてくれるような教師は
      良い教師だったんだと思います。
      # と、父の葬儀に参列して思いました。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2010年03月10日 11時17分 (#1730587)
    私のこと呼んだのは誰?
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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家

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