パスワードを忘れた? アカウント作成
8353 story

「公式SoftEther活用ガイド」と「魔法のトンネルSoftEther」 44

ストーリー by wakatono
非萌えか萌えか 部門より

いくつかタレコミが届いてるが、その中からznc 曰く、 "現在、VPNソフトとして注目を集めてきているSoftEtherですが、いよいよ解説本が発売されました。

今回発売されたのは二冊で、片方はアスキーより発売される開発者の登大遊氏も著者の一人となっている公式SoftEther活用ガイド
もう一冊は秀和システムから発売される 魔法のトンネルSoftEther

非公式となる秀和システムの解説本は最近トレンドとなっている萌え解説本となっており、開発者著作の公式と萌えの非公式というなかなか面白い状況となっています。

なお、登大遊氏は自らのblogの中で、第一印象を『ふざけている』としていますが、そのあとに『とりあえず買ってくる』とも語っており、数日後には内容を見た上での感想を述べてくれると思いますので、まずはこちらを待ちたいと思います。"

どちらも読んでみたが、公式SoftEther活用ガイドの方はSoftEtherの動作原理から活用事例までが一通り網羅されており、さすが開発者がかかわっているだけあるという出来だ。その他、SoftEtherを使った場合の「気をつけなければならない」点についても言及されており、内容的には好感が持てる。ほしかったのはトラブル事例とその対処か。

現状、本書以上にSoftEtherに関して動作原理から事例を語る書籍はなく、SoftEtherに関する記述が本書以上に充実している書籍もないが、これだけで実際のVPN構築も理解できるということにはならない。もっとも、ソフトイーサ株式会社の事業内容に「コンピュータ解説書・ガイドブックなどの製作と出版」とあるので、公式ガイド以外にも書籍やガイドの類が出る可能性はある…のかな?

一方、魔法のトンネルSoftEtherについては、「使うことに重点を置いた」つくりのように見えた。ここぞというところで絵を多用しており、可読性は高い。その他、Windowsの機能レベルでどう設定したりするか?という点についても踏み込んだつくりになっている。その分、記述として甘い部分も出てきている。個人的には、パケットフィルタリングに関する記述やセキュリティに関する記述は踏み込みが甘いように見えた。しかしながら、公式ガイドの記述について敷居が高いという人は手に取ってみるのもよいだろう。なお、トラブル対処については公式本と同じく記述がないように見えた。

見た目からして対照的であり、読む人の主観が大きく左右するこの2冊だが、どちらの書籍を選ぶにしても、最低でもTCP/IPレベルの知識は必要になることには違いがない。「VPNを活用する」ために必要な知識の範囲は別途きっちりとおさえておくべきだろう。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
typodupeerror

あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall

読み込み中...