NetBSD 2.0とFreeBSD 5.3を比較するベンチマーク 10
ストーリー by Oliver
競走は改善の原動力 部門より
競走は改善の原動力 部門より
BSD 曰く、 "OSNews に掲載された記事が 「Benchmark Comparison of NetBSD 2.0 and FreeBSD 5.3」 というベンチマークを紹介している。特定の条件のもとで、OSの基本的機能(特に、システムコール呼出し、プロセス生成削除、mmap、socket、 thread生成、thread同期など)に焦点をあてて測定した結果、NetBSD は FreeBSD の性能に追いついていて、ほとんどの測定項目では FreeBSD を超える性能を示しているとのことだ。この結果は、2つの OS のほんの一部の局面しか捕えていない恐れがあるが、結果そのものは非常に興味深いと思う。"
OSNewsのコメントより (スコア:3, 興味深い)
SHED_ULE (スコア:2, すばらしい洞察)
FreeBSDのULEスケジューラーが有効になっていない。
ULEスケジューラーはFreeBSD5.xの目玉だったが
一部のバグが取りきれなくて現状ではデフォルトが
4BSDになっているまま。4BSDは単CPUならともかく
試験環境であるIntel 3GHz P4 processor (1MB L2 cache)
のようなHT使える環境では歩が悪い。
ULEが有効な状態でのベンチマークをみてみたい。
おそらく結果に差異はほとんどないはず。
ULEスケジューラの詳細はBSD-annexの日記
FreeBSD の新スケジューラ ULE の現状 [srad.jp]からのリンクに詳しい。
やなぎ
字面じゃなく論旨を読もう。モデレートはそれからだ
Re:SHED_ULE (スコア:1, 参考になる)
> おそらく結果に差異はほとんどないはず。
何を根拠に「結果に差異はほとんどないはず」なんて言ってるんですか?
確かに最近の-currentではsched_uleが修正されてますが、
それでもJeff Roberson自身が
> Performance is not what it could be, especially on HTT.
と言っている [freebsd.org]んですが。
Re:SHED_ULE (スコア:1, 参考になる)
> のようなHT使える環境では歩が悪い。
NetBSD も 4BSD スケジューラなので、スケジューリングに
関しては FreeBSD と NetBSD の条件は一緒の筈。だから、
「HT使える環境では歩が悪い」という理屈は成り立たないの
では?
それに HyperThreading を考慮したスケジューラが効果を
発揮するのは HyperThreading をサポートした CPU が
SMP 構成になっている場合であり (なぜなら、物理CPU
にスケジュールする場合と仮想CPUにスケジュールする
場合で、性能が異なるから)、このベンチマークのように
1CPU でベンチマークをとっている限りは、スケジューラが
HyperThreading を考慮しているか否かは関係ないのでは?
Re:SHED_ULE (スコア:0)
5.3 RELEASE では、「The SCHED_ULE scheduler is broken」
という状態なので、そもそも有効にできないのでは?
参考: hrsさんの日記 [allbsd.org]
umqさんの日記 (スコア:1)
Re:umqさんの日記 (スコア:2, 参考になる)
FreeBSD 5.3 「安定」するも、実用には未だ難 [linux.com]
という記事もあります。
jail という面白い仕組みがあったりする、
好きな OS なのでがんばって欲しい。
Re:umqさんの日記 (スコア:1)
まぁ,大して荒れてませんが。
でじゃびゅ? (スコア:1)
「BSD 系 OS と Linux のスケーラビリティについてのベンチマーク」
http://srad.jp/article.pl?sid=03/10/19/2035242
それが何か? (スコア:2, すばらしい洞察)
既に1年以上前の話ですし、そのときの比較対象は
しかも、このベンチマークの公表後にNetBSD-currentのパフォーマンス向上が話題になり [srad.jp]、先月リリースされたNetBSD 2.0には、当然その成果が取り込まれています。
そのNetBSD 2.0と、やはり最近(といっても2ヶ月前 [srad.jp]だけど)5.x系列からの初めての製品版としてリリースされたFreeBSD 5.3を再び比較するのは、それなりに意義があることだと思います。