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NetBSD 2.0とFreeBSD 5.3を比較するベンチマーク 10

ストーリー by Oliver
競走は改善の原動力 部門より

BSD 曰く、 "OSNews に掲載された記事 「Benchmark Comparison of NetBSD 2.0 and FreeBSD 5.3」 というベンチマークを紹介している。特定の条件のもとで、OSの基本的機能(特に、システムコール呼出し、プロセス生成削除、mmap、socket、 thread生成、thread同期など)に焦点をあてて測定した結果、NetBSD は FreeBSD の性能に追いついていて、ほとんどの測定項目では FreeBSD を超える性能を示しているとのことだ。この結果は、2つの OS のほんの一部の局面しか捕えていない恐れがあるが、結果そのものは非常に興味深いと思う。"

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  • by tag (10007) on 2005年01月07日 1時29分 (#675136) 日記
    Not surprising
    By Rayiner Hashem (IP: ---.dc.dc.cox.net) - Posted on 2005-01-06 15:25:53

    These results aren't really surprising, except for maybe the ones about scalability of process creation. FreeBSD 5.3 is highly likely to be slower in these things by a constant factor, since it's fine-grained support for SMP exacts a performance penalty on single-CPU hardware. The much simpler lock model which NetBSD uses (a single global lock), requires much less overhead in the single-CPU case (indeed, no overhead in the single CPU case), but is much less effective for taking advantage of multiple processors.

    プロセス生成のスケーラビリティの結果以外は、驚くこともない 結果です。FreeBSD 5.3 はこれらの処理において一定量の遅れが あるのは当たり前です。 つまり、SMP に対する細粒度のロックをサポートを行えば、単一 CPUシステムでは一定のペナルティを強いられます。 NetBSD が使っている単純なロックモデルは、単一CPUの場合には オーバヘッドにはなりません。実際、単一CPUの場合はオーバヘッド は皆無です。しかし、マルチCPUを利用する際には、非常に効率が 悪くなるのです。

  • SHED_ULE (スコア:2, すばらしい洞察)

    by yanagi (6075) on 2005年01月07日 1時57分 (#675140) ホームページ 日記
    ざっと読んだ感じではこのベンチマークは
    FreeBSDのULEスケジューラーが有効になっていない。
    ULEスケジューラーはFreeBSD5.xの目玉だったが
    一部のバグが取りきれなくて現状ではデフォルトが
    4BSDになっているまま。4BSDは単CPUならともかく
    試験環境であるIntel 3GHz P4 processor (1MB L2 cache)
    のようなHT使える環境では歩が悪い。

    ULEが有効な状態でのベンチマークをみてみたい。
    おそらく結果に差異はほとんどないはず。

    ULEスケジューラの詳細はBSD-annexの日記
    FreeBSD の新スケジューラ ULE の現状 [srad.jp]からのリンクに詳しい。
    --
    やなぎ
    字面じゃなく論旨を読もう。モデレートはそれからだ
    • Re:SHED_ULE (スコア:1, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2005年01月07日 2時34分 (#675147)
      > ULEが有効な状態でのベンチマークをみてみたい。
      > おそらく結果に差異はほとんどないはず。
      何を根拠に「結果に差異はほとんどないはず」なんて言ってるんですか?

      確かに最近の-currentではsched_uleが修正されてますが、
      それでもJeff Roberson自身が
      > Performance is not what it could be, especially on HTT.
      言っている [freebsd.org]んですが。
      親コメント
    • Re:SHED_ULE (スコア:1, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2005年01月07日 17時59分 (#675332)
      > 試験環境であるIntel 3GHz P4 processor (1MB L2 cache)
      > のようなHT使える環境では歩が悪い。

      NetBSD も 4BSD スケジューラなので、スケジューリングに
      関しては FreeBSD と NetBSD の条件は一緒の筈。だから、
      「HT使える環境では歩が悪い」という理屈は成り立たないの
      では?

      それに HyperThreading を考慮したスケジューラが効果を
      発揮するのは HyperThreading をサポートした CPU が
      SMP 構成になっている場合であり (なぜなら、物理CPU
      にスケジュールする場合と仮想CPUにスケジュールする
      場合で、性能が異なるから)、このベンチマークのように
      1CPU でベンチマークをとっている限りは、スケジューラが
      HyperThreading を考慮しているか否かは関係ないのでは?
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      > ULEが有効な状態でのベンチマークをみてみたい。

      5.3 RELEASE では、「The SCHED_ULE scheduler is broken」
      という状態なので、そもそも有効にできないのでは?
      参考: hrsさんの日記 [allbsd.org]
  • by tag (10007) on 2005年01月06日 23時21分 (#675063) 日記
    umqさんの日記 [srad.jp] でも話題にしていますね。
  • 前にも似たようなことをみたような?

    「BSD 系 OS と Linux のスケーラビリティについてのベンチマーク」
    http://srad.jp/article.pl?sid=03/10/19/2035242
    • それが何か? (スコア:2, すばらしい洞察)

      by KENN (3839) on 2005年01月06日 23時55分 (#675093) 日記

      既に1年以上前の話ですし、そのときの比較対象は

      1. Linux 2.4.22 kernel
      2. Linux 2.6.0-test7 kernel
      3. FreeBSD 5.1
      4. NetBSD 1.6.1
      5. OpenBSD 3.4
      です。

      しかも、このベンチマークの公表後にNetBSD-currentのパフォーマンス向上が話題になり [srad.jp]、先月リリースされたNetBSD 2.0には、当然その成果が取り込まれています。

      そのNetBSD 2.0と、やはり最近(といっても2ヶ月前 [srad.jp]だけど)5.x系列からの初めての製品版としてリリースされたFreeBSD 5.3を再び比較するのは、それなりに意義があることだと思います。

      親コメント
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