バレましたか。確かにこの報告はJIS X 0213の「エンコーディング」を捨ててしまうことを、目的の一つとしたものです。まあ、自分で作ったものを捨てざるを得ないのは、正直こころ苦しいのですが…。ただ、単にJIS X 0213を捨てちゃうっていうんじゃクヤシイので、UTF-8に対して(あるいはAdobe-Japan1に対しても)何らかのタガとしてJIS X 0213を使ってやろうと思っているのです。よければ戸籍統一文字からOTFを作る [kyoto-u.ac.jp]の「元データ」も見ていただいて、そのクヤシサをちょっとでも感じていただければ幸いです。
いえいえ「タガ」をはめたい相手は「人名用漢字」じゃなくて「UTF-8」と「Adobe-Japan-1」です。もちろん、うまくいかない可能性の方が高いんですけどね。ちなみに私が「人名用漢字」に「タガ」をはめる気が全然ないのは、2004年9月17日の京都新聞朝刊に載った私「安岡孝一」の記事を読んでもらうとわかったりします。ただ、JIS X 0213みたいな規格を策定してて思うのは、「規格の初版に載ってたエンコーディング」ってのは、結局主流にはならないんだなぁ、ってことです。JIS C 6226(現、JIS X 0208)のエンコーディングの主流は相変わらず「Shift_JIS」だし、JIS X 0212の主流はたぶん「EUC-JP」だし…。でもJIS X 0213の「エンコーディング」の主流が「Adobe-Japan1」になるのだけは、個人的に勘弁してほしい。
JIS X 0213の2000年版と2004年版でUCSが違う(正確には2000年版では「参考」として載せられていた363個のUCSが、2004年版では「規定」になったうえにUCSでの符号位置も変わった)のは確かにつらいとこです。でもISO 2375による限り、それをもってJIS X 0213の2面のエスケープシーケンスを再登録してもらうわけにはいかないんですよ。2面にも何か字を追加すればよかったのかなぁ…。
人名用漢字の文字符号に関する規格検討会報告 (スコア:1)
Re:人名用漢字の文字符号に関する規格検討会報告 (スコア:1)
#個人的には、X-0213(2004) って結構許し難い文字集合です。それは例示書体を変えたことではなく、X-0213(2000) の第二面の Unicode の対応マップを変更して、レビジョンにも新コードセットにもしなかったから。JIS 的には何もしたくなかったというのはわかりますけど、X-0208(1983) の混乱を知っていてこういう事をやるんですから弁解の余地ないと思うな。
Re:人名用漢字の文字符号に関する規格検討会報告 (スコア:1)
JIS X 0213の2000年版と2004年版でUCSが違う(正確には2000年版では「参考」として載せられていた363個のUCSが、2004年版では「規定」になったうえにUCSでの符号位置も変わった)のは確かにつらいとこです。でもISO 2375による限り、それをもってJIS X 0213の2面のエスケープシーケンスを再登録してもらうわけにはいかないんですよ。2面にも何か字を追加すればよかったのかなぁ…。