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量子力学に一般相対性理論を加えた理論(統一理論)
電子遷移の時に放出される光の波長
この実験は、その統一理論の真偽を確かめる実験です。
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日本発のオープンソースソフトウェアは42件 -- ある官僚
原論文から (スコア:3, 参考になる)
原論文たどってみました。(Phy.Rev.Lett.88,090801(2002))
論文が言ってること(+自分の解釈)は、ーーーーーーーーー
国際宇宙ステーションの計画があるのでその中で行う実験を
考えてみました。その実験とは、ローレンツ変換の破れと、
CPT変換の破れを検証するものです。
ローレンツ変換は相対性理論から導かれるものです。
CPT変換とはある粒子間の相互作用において、その理論中の
電荷(C)、位置(P)、時間(T)の符号を全て入れ替える変換で、
現在最も良く使われている理論(標準理論)では、
ローレンツ変換、CPT変換をしても理論は変化しません。
しかし、さらに進んだ素粒子理論では、
プランク質量(2x10^(-5)グラム)程度の質量を持つ素粒子に
対しては成り立たないと言われています。
これは、これほど重い粒子の場合には重力の効果も現れてくるため、
量子力学に一般相対性理論を加えた理論(統一理論)を
用いなければならないからです。
統一理論が必要になるのは、このようなプランク質量スケールの
所ですが、このような重い粒子は今のところ生成できないので、
これでは理論の実験的な検証が出来ません。
しかし、この統一理論を用いて計算すると、ある原子における
電子遷移の時に放出される光の波長が少しだけ変化することが分かっています。
これはホンのわずかなので、凄い精度で計測すると測定できる
かもしれません。
(逆にいうと、このような差は実用上は殆ど問題ない。)
それで、このような計測のために無重量でかつ長い時間使える
宇宙ステーションが最適です。
(終り)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この実験は、その統一理論の真偽を確かめる実験です。
相対性理論の適用限界を決める実験と言っても同じです。
相対性理論が間違っていることを証明する実験ではありません。
Re:原論文から (スコア:1)
K_O_ さんが別のところでおっしゃってることや、
locate さんのおっしゃることの前半のような
ことが書かれてますね。
(オンラインで論文読めるのかと思ったら
そうはいかないのね。)
これを見た時の僕の感想は
「CPTが破れてたら人類はどうすればいいんだ?」
って感じなんですが、locate さんのまとめによると
CPT 破れてる統一理論ってのがあるようですね。
局所ローレンツ不変性の無い理論とか、
非局所的相互作用をする理論とかが思い浮かびますが
そんな感じなんですかね。(因果律とかどうなってんだろ?)
ついでに驚いたのは、人類(一部の物理学者?)は
を作るのに苦労してるのかと思ってましたが、
なんかまで計算できる理論があるとは知りませんでした。
すでに、CPT はおいておいても、統一理論があって
なんてレベルまで行ってるとは思いませんでした。
Kiyotan
Re:原論文から (スコア:1)
> って感じなんですが、
別に破れてたとしても、それを人類が発見したというだけで、
これまで宇宙の歴史150億年の間、それで来たわけです。
別に何も変りません。
> > 電子遷移の時に放出される光の波長
> なんかまで計算できる理論があるとは知りませんでした。
量子力学で計算できます。大学3年生の演習問題に出てきます。
Re:原論文から (スコア:1)
>> なんかまで計算できる理論があるとは知りませんでした。
>
>量子力学で計算できます。大学3年生の演習問題に出てきます。
読んだ瞬間は同じ疑問を持ちましたが、どうやらこれは
「統一理論によって計算できる」という意味のようです。
正しいかどうかを検証可能な材料を提供できるぐらいに理論が進んでいることに感心しているんでしょう。
うじゃうじゃ