短機関銃は欠点だらけでメリットのほとんど無い武器なので 軍隊では既に自動小銃に駆逐されて全く使われていない。
拳銃弾を使用する短機関銃はM4カービンに比べて貫通力や殺傷力に劣る。今日では兵士はボディアーマーを着用しているのが普通なので、拳銃弾では敵に有効な打撃を与えられない。
その半面、室内で跳弾したり壁を貫通する危険は短機関銃で使用される9mmパラベラム弾のほうが5.56x45mm弾よりもむしろ大きい。このため特殊部隊や警察機構においてわずかに使用されていた短機関銃も 5.56x45mm弾を使用するM4カービンに取って代わられつつある。
短機関銃の射程距離は拳銃よりマシだがそれでも数十m程度と短く、命中率もあまり良くない。対して自動小銃の有効射程は200〜500m、集弾率は米軍のM16A2では1MOAを下回る。命中率が「悪い」事で知られるAK47ですら3MOA程度だ。これは100m先で直径10cmに集弾する精度を意味する。
拳銃弾は弾頭が重く弾速が遅いので意外な事に反動は5.54x45mm弾と同程度。フルオート射撃時のコントロール性でもM4カービンに軍配があがる。
重量も自動小銃と比べて軽いとは言えない。 HK社のMP5A3が30発入りの弾倉込みで3.3gなのに対して、M4カービンは30発入りで3.0kgと、むしろ短機関銃のほうが自動小銃よりも重い。
短機関銃はスポーツ市場で売る事も難しいので市場には殆ど流通しておらず、このため価格は自動小銃の何倍もする。 例えばAK47は一丁$300〜$600前後、M4カービンは$500〜$1000程度だが、短機関銃はどんなに安くても$1500はくだらない。 入手の容易さでも自動小銃に軍配があがる。先日北九州で起きた暴力団抗争でもAK47が使用されていた。
まとめると短機関銃は自動小銃に比べて

• 威力が低く
• 室内戦闘に不向きで
• 射程は短く
• 命中率は悪く
• 反動も大きく
• 重量は変わらず
• 価格は非常に高く
• 入手は難しい

という事になる。 リメイク時にはタイトルを「売春服と自動小銃」と変えるべきだ。