> クローンそのものが種の多様性を奪うわけではないですよね？

いや、クローンそのものが多様性を奪う、という意味で書きました。個体数が単純増加しているならば別ですが、通常生命体の個体数は環境との兼ね合いから一定の範囲に収まっているはず。とすれば、たとえ１体でもクローンにより同一の遺伝子を持つ個体が生じれば、多様性は確実に減少します。

＃そういう意味では一番個体数が単純増加している状態に近い人間が
＃一番クローニングの実験にはふさわしい？(笑

google で検索したら一番に出てきたここ [lifestudies.org]などを読むと、発生時に同じ細胞から生じたものであっても DNA 転写自体が確実なものでないから多様性は生じる、という主張もあるようですが…。

量的限界に達しないうちは影響がないと見なせる、というのは確かに真だと思うし、例えば二酸化炭素の問題などは経済活動との兼ね合いから量的限界ぎりぎりを攻めたくなる気持ちもわからなくはないんですが、この問題に関してはそれほど切羽詰まって必要なわけではないし、もっと余裕を見て対処してもいいのではないかと思うんですよね。有性生殖を選択している種に関しては、クローニング技術を一般化してはならない、くらいの感じで…。環境過激派みたいかな？

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とはいえ家畜等のクローンは止められそうもありませんね。そのうち、味は最高だが外界では生存不能な家畜、とか出てきて工場で大量生産されるようになったら、SF でいうところの「合成肉」とどこが違うのだろうか。一つ確実に違うのは、通常 SF 内では合成肉はマズイ、というのが定説になっていましたが、この未来の合成肉は非常に美味いだろうことですな。