これに限らず、児童ポルノの出版から単純所持まで禁止っていう思想が危険で
かつ非合理的。(以下児童ポルノ、は現実の児童のもので創作物、は漫画とかイラスト)

まず大前提として、児童ポルノの制作・頒布はポルノの定義が正当(被写体になった人物が
心的・社会的損益を被る)である限りにおいては非合法という点は問題ないと考えられる。

一方で、平たく言えば「やり過ぎ」なことが多すぎるのがどの議論でも問題。
一つ目に、既に議論され尽くしているように常識的にポルノでないデータまでが
ポルノであるとされて、それを他人を陥れたり、言論統制に使おうとする意図が
見え隠れする点。
この問題はポルノの定義を常識に照らしたものにすればかなり解決するにも関わらず、
規制推進派はその点を一切語ろうとしない。
「児童ポルノを所持することも犯罪です」っていうポスターの隅っこに小さい字で
「お子様の水着写真、衣服がはだけた写真等の家族写真も全て違法です」とすら
書いていない状態。

もう一つは個人的に(心理畑だから)思うに、実在する児童性愛者を社会のスケープゴートに
仕立てようとしている点。(男性同性愛者がスケープゴートにされたように)
異常性愛者は別に自分でなりたくてなった訳ではなく、未解明の要因からその性嗜好を
持たざるを得ない。過去に精神医学では同性愛を精神異常として治療対象にしたが、
これはまだ救済しようとする意図があるだけ真っ当な考えだった。
普通に考えれば分かるが、異性愛者(ノーマル)を同性愛者にすることが可能か？
これは逆も同様。まして小児性愛を「治療」する試みをすることは過去の経験に学んでいない。
それならせめて、彼らにポルノとして創作物を見る権利を残すのが筋だろう。
(当然児童ポルノの作成云々や実際の児童への性的接触は厳罰にすべき)

もちろんこれらの議論は一般向けにはできない。
子どもに欲情するような人物は危険、ないし気持ち悪いと思われるのが普通。
推進派のうち、法案を道具に仕立て上げようとする人たちはそれを分かってやっている上、
本当に性虐待を受けた人と接して推進する心ある人たちを、自分達の抱える矛盾を隠す
隠れ蓑に使っている点で極めてタチが悪い。

個人的にこの話題が出ると、本当に子どものことを考える人を盾に、簡単に悪者にできる
人たちを用意できて、かつ自分達の法的道具を入手しようとする腹黒い人には
腹が立つ次第。