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どの報道が誰向けか、どのような情報を欲していると広報・報道側が考えているかというのは非常に難しい問題だと思います。
例えば、基準値の説明(報道)はされています。
厚労省によると、国際機関「国際放射線防護委員会(ICRP)」が1年間に許容できる体内被曝量を1ミリシーベルトとしていることを受け、1年間摂取し続けても1ミリシーベルトを超えないよう暫定値を設定した。食品安全委員会のリスク評価を経て正式な基準値を決定する。2011.3.18 00:03 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110318/plc11031800060001-n1.htm [msn.com]
で、「じゃあどれだけ食えば1ミリシーベルト超えないんだよ!」みたいなのもちゃんと決まっています。
食品 m の1日あたりの摂取量 Mm (解説8参照)食品の摂取量 Mmは、「国民栄養調査結果」を基にした各年齢階級の全国平均的な1人1日あたりの推定量とする(別表5参照)。http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r98520000015cfn.pdf [mhlw.go.jp] (pdf注意 p29)
つまり、普通の食生活を1年間気にせず続けると体内被曝量が1ミリシーベルト以上になる食品、というのが暫定規制値なわけです。んで、じゃあ「妊婦ならその基準で大丈夫なの?」とか「幼児と老人ならどっちがマズイの?」とかそれぞれ人によって異なるので全部に答えるのは難しい。その為「ただちに健康に影響を及ぼすレベルにはない」という発表になっているわけです。これに関して責めるのはちと酷です。
そして、たぶん知りたいのは
どの物質が体内に残留しやすくて、どの物質が放射線を長く出し続けるのか、で、今騒がれている野菜や水道水で検出されている物質は何なのかが知りたいんです。何種類もある同位体のうち何がどれだけ検出されているのかその詳細を知りたいんだし、経口摂取した場合に排出されるまで(例えばセシウム137ならだいたい半年ぐらいかかるらしい)にどのようなことに留意すべきなのか、を知りたいんです。
ではなく、「何をどれぐらいなら食べて良いのか」ということではないですか?どの物質が放射線を長く出し続けるか、どの物質が体内に残留しやすいかの報道発表があっても困るのでは?
それらをまとめて基準値として取り扱おうとしているのが、今回の「暫定規制値」なわけです。その暫定規制値の元になっているのは、『放射能汚染された食品の取り扱いについて』http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r9852000001559v.pdf [mhlw.go.jp] (pdf注意)にある、『原子力施設等の防災対策に係る指針における摂取制限に関する指標値(Bq/kg)』なわけです。 # ここに核種毎の基準値があります。
報道関係者各位として、以下のページが出ているわけですし、報道に携わる人間がこの手の詳細情報を知らないとは考えづらいわけです。放射能汚染された食品の取り扱いについて(福島原子力発電所事故関連)http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e.html [mhlw.go.jp]
どんな説明を求めているのかは人によって異なるので、最もわかり易い説明になるのは仕方がないです。「核種が放射線セシウムな場合は、牛乳は200Bq/kg、ウランの場合は20Bq/kg……」と延々と解説されて「そうじゃない、まず食っていいのか悪いのか流通してたの食ったらすぐに影響あるかが知りたいんだ!」という人は必ず居ます。そして、そういう人の不安を抑える(風評被害を抑える・流通経路での廃棄を避ける)には、簡易な説明が一番であると判断したのではないでしょうか。
正しい数値で正しい単位を使ってという基本的な指摘とは異なるので、これに関しては難しいと思います。その為、できるだけ報道があったら基に近い資料に自分であたることを心がけることしか、自衛の手段はないかと思います。
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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell
ちゃんと報道してほしいこと (スコア:0)
みんな(特に小さい子供の親)が気にしてるのは、放射性物質によって汚染された食物を摂取した場合の内部被曝のことです。
どの物質が体内に残留しやすくて、どの物質が放射線を長く出し続けるのか、で、今騒がれている野菜や水道水で検出されている物質は何なのかが知りたいんです。
何種類もある同位体のうち何がどれだけ検出されているのかその詳細を知りたいんだし、経口摂取した場合に排出されるまで(例えばセシウム137ならだいたい半年ぐらいかかるらしい)にどのようなことに留意すべき
情報は出てるけど、広報・報道すべき情報かの選別は難しい (Re:ちゃんと報道してほしいこと (スコア:5, 参考になる)
どの報道が誰向けか、どのような情報を欲していると広報・報道側が考えているかというのは非常に難しい問題だと思います。
例えば、基準値の説明(報道)はされています。
で、「じゃあどれだけ食えば1ミリシーベルト超えないんだよ!」みたいなのもちゃんと決まっています。
つまり、普通の食生活を1年間気にせず続けると体内被曝量が1ミリシーベルト以上になる食品、というのが暫定規制値なわけです。
んで、じゃあ「妊婦ならその基準で大丈夫なの?」とか「幼児と老人ならどっちがマズイの?」とかそれぞれ人によって異なるので全部に答えるのは難しい。
その為「ただちに健康に影響を及ぼすレベルにはない」という発表になっているわけです。
これに関して責めるのはちと酷です。
そして、たぶん知りたいのは
ではなく、「何をどれぐらいなら食べて良いのか」ということではないですか?
どの物質が放射線を長く出し続けるか、どの物質が体内に残留しやすいかの報道発表があっても困るのでは?
それらをまとめて基準値として取り扱おうとしているのが、今回の「暫定規制値」なわけです。
その暫定規制値の元になっているのは、『放射能汚染された食品の取り扱いについて』
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r9852000001559v.pdf [mhlw.go.jp] (pdf注意)
にある、『原子力施設等の防災対策に係る指針における摂取制限に関する指標値(Bq/kg)』なわけです。
# ここに核種毎の基準値があります。
報道関係者各位として、以下のページが出ているわけですし、報道に携わる人間がこの手の詳細情報を知らないとは考えづらいわけです。
放射能汚染された食品の取り扱いについて(福島原子力発電所事故関連)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e.html [mhlw.go.jp]
どんな説明を求めているのかは人によって異なるので、最もわかり易い説明になるのは仕方がないです。
「核種が放射線セシウムな場合は、牛乳は200Bq/kg、ウランの場合は20Bq/kg……」と延々と解説されて
「そうじゃない、まず食っていいのか悪いのか流通してたの食ったらすぐに影響あるかが知りたいんだ!」という人は必ず居ます。
そして、そういう人の不安を抑える(風評被害を抑える・流通経路での廃棄を避ける)には、簡易な説明が一番であると判断したのではないでしょうか。
正しい数値で正しい単位を使ってという基本的な指摘とは異なるので、これに関しては難しいと思います。
その為、できるだけ報道があったら基に近い資料に自分であたることを心がけることしか、自衛の手段はないかと思います。