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私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike
MorphyOneへの軌跡 (スコア:0)
MorphyOneの軌跡 [geocities.co.jp]やMorphyWiki [osdn.jp]を読んでみたのですが、これらが共通認識なら、すこし、私の記憶と異なるので、少し挙げて見たいと思います。
とは言っても、私は出資者ではなく、会社設立前に有ったWeb掲示板 [nifty.ne.jp]での匿名の支援者に過ぎませんし、匿名発言をなくすためにMLに全面移行した際に、見放した-切り捨てられた?-ようなものですから、NIFTYログ転載、ID流出、議事録作成者名削除あたりまでしか知りません。
とりあえず、一番気になったのは、「1999年8月以降、FHPPCは活気に満ちていた。KTR(恵庭有)氏を始め、HP200LXの発展に多大な功績を残したメンバー達が全面協力体制に入り」というところです。
そもそもKTR氏は「HP200LXの発展に多大な功績を残した」ということはありません。
てのは置いといて、まず、この頃、HP200LXの基礎を築いた人は、ほとんどFHPPCにはいませんでした。署名活動にしても、多くは日本語化キット発売以後のユーザ(ただし、署名をした人と言う事であれば、初期に活動していた人も多い)でしたし、MorphyOneへの流れは、署名活動を否定するところから始まりました。そのため、MorphyOneへ向かった人で、「HP200LXの発展に多大な功績を残した」という人は、事実上いません(多大な功績の解釈にもよる)。
「MorphyOneへの協力者でもあるFHPPCフォーラムの管理者NORI氏、YAFO氏」を念頭においているのかもしれませんが、彼等は、基本的には場を提供しただけ(というか、会議室一つにまとめただけ)で、MorphyOneそのものには、特に協力していたわけではない(フォーラムのアクティブによる活動の一つとしていた)と思います。特にこの時期は、署名に関するごたごたもあって積極的に協力するわけにはいきませんでした(というか、この時期に全面協力していた、FHPPCのSubOp KTR氏の方が事情を知っている者からすると信じられないものでした)。
もし、出資者がこういう誤解をしていたのならば、それだけでも問題ですし、出資に当たって、こういう誘導をしていたのならば、さらに問題があるでしょう。
NIFTYログの転載問題ですが、「傍目にはあまり気持ちの良いやりとりでは無く」という受け取り方をされていたんでしょうか。この問題は、結構根が深いものだと思っていました。
NIFTY-Serveの会議室ログですが、まず、個々の発言には、発言者の著作権と、ヘッダについてのNIFTYの著作権があります(NIFTYの主張)。一連の発言ということであれば、SYSOPとNIFTYの編集著作権が発生します(議論の余地があることは承知しています)。一連の発言については共同著作物に当たるという説もあり、こちらのほうは転載は楽だったのですが、そんな話をする以前に問題は悪化していきました。
問題なのは、GPLという著作権ベースのライセンスを使おうとしている人間が、著作権を理解していないという事です。後に無体財産権の問題を指摘する人もいたようですが、この頃から既にその兆候があります。
ちなみに、実際に転載作業を行ったのは本人ではありませんが、事態を決定的に悪化させたのは、KTR氏の謝罪と言う名の言い訳 [infoseek.co.jp](MLのバックログで前のpostのタイムスタンプを見れば、すぐ嘘と分かる)と、WAIT! Nif ログ [infoseek.co.jp]とFHPPCでのやり取りを受けた、本人の10 番過去ログ本人版 [infoseek.co.jp]です。
かくして、暴走が始まりました。
ちなみに、NIFの一連の発言の転載は許可が必要なだけで禁止されてはいませんし、実際に転載されていました。ただし、MorphyOneの場合は、明らかに商用利用で、かつ利益を目的とする可能性があったため、微妙な問題になった可能性があります(雑誌掲載と類似の扱い)。
GPLについては、設立前の確か定款を検討する飲み会で、BSDライセンス等との比較を聞いた上で本人が選択し、morphyone.org [morphyone.org]にある言い換え案を受け取っていたと思います。ただし、後になって、一次配布にはGPLは適用されない-確かにそうなる場合は有り得る。でもどこがオープンハードウェアなの?-とか言い出したところを見ると、GPL-というかオープンかな-を理解していたとは思えません。
MPG [morphyone.org]については、GPLといいつつさっさとSDに書いた本人と、原稿料は自分の手元に入れたいKTR氏が言い訳にしようとしたものです。MPG自体は完全否定するつもりはありませんが、本人曰く「rmsだってコンサルタントで収入を得てるじゃないか」と言っていたのにはあきれました。
OHPAとモルフィー企画との関係についても、建前上はOHPAが設計しモルフィー企画が実装する事になるわけですから、本人はOHPAの代表になり、モルフィー企画の代表は別の人間にすべきだという意見がありました。が、本人が何かあったときの責任を取るためと言ってモルフィー企画の無限責任社員を選択しました。その割には、自己破産しているようですが・・・
もちろん、実装無くして、設計も無いわけでその点はモルフィー企画からOHPAへの機材、役務、成果の提供をするとか考えられてもいたのですが、そのあたりを考えていた人間は、会社設立前後には切り捨てられていました。GPLに詳しい人間も身近にはいなかったはずです。
MorphyOneの軌跡で定款の雛型と書かれているのはOHPAの方でモルフィー企画の方は当然登記のときには定款が出来ているわけですから、順番が逆なわけです(断言しきれない部分はあるけど)。しかも、このころOHPAが「予約者リスト」を作るという本末転倒な事をやっていますから、OHPAの形骸化は既に始まっていたと思うのですが・・・
こうしてみると、本人の言う「拙速」とは単に手順を踏まない事なのかもしれません。
出資者についてですが、FHPPCのアクティブからの数少ない出資者は開発が失敗するかもしれないという事は最初から承知の上でした。ですから、この人たちは今になっても何も言っていなかったり、追加出資をしたりしています。この事が、すべての出資者に共有されていなかったことが問題だと思いますが、私には誰の責任かまでは分かりません。
ただ、ある出資者のWebページに200LXのシステムマネージャが移植されるかもしれないと書かれた事があります。これは署名後のHPとの交渉のなかで出た話なので、署名活動の流れを切り捨てたMorphyOneでは有り得ない話でした。この記述は署名関係者の指摘でしばらくして削除されました。
これに関連して、誤解を招く表現としてMorphyOneへの道 [nifty.ne.jp]にある「ソフト方面は未知数で、ソフトウェアのガンバリ次第では、EXM形式のアプリの一部が動く可能性があります」というのがあります。これは、要はMorphyOne上でHP Conectivity Packを動かして、その上で専用のEXMを動かすという事なんですが、これはLX用のEXMとはバイナリ互換性が無くて、リコンパイルする必要がありますし、タスクスイッチも出来ません。ところがパソコン通信の通例でソースの公開されたEXMはそう多くありませんので、「一部」となる訳です。ここはモルフィー企画の設立準備に使われていますので、この記述を通常のLXのEXMが使えると思って予約/出資した人は問題に出来るかもしれません。完成できないのは予想できないとしても、これは明らかに誤解を招きますから。
それにしても、最初から、SDに書いたりNHKに出たりして大風呂敷広げずに地道にやったらという忠告は結構あったのに、ここまで社会的な問題にしてしまったのは、本人や、あおった周囲の責任が大きいでしょう。
ちなみに、なぜか(いや、気持ちはわかる)「裏」 [archive.org]と呼ばれているrimのページが、本人の個人ページ(確かNIFTYログの無断転載の第一報はここのChat Roomじゃなかったかな)、MorphyOneの発表が行われたniftyのページ [archive.org]がもともとはハードウェア専門ページだったのは、周知だと思ったんだけど、このあたりの感覚のずれっていうのも大きいのかな。
Re:MorphyOneへの軌跡 (スコア:0)
この頃のOHPA-MLはフォローしていなかったので、タイトルを「掲示板」で検索して斜め読みしてみましたが、ML参加者の多くのレベルの低さが泣けてきます。ほとんどの人が本質的な突込みを荒らしとしか認識してないし。特に法務担当者のレベルの低さは(周知の事実らしいが私は知らなかった)。