nabeshinによる
2008年01月09日 13時26分の掲載
目安程度にしかつかえない試験より段位制に部門より。
目安程度にしかつかえない試験より段位制に部門より。
通りすがりの人 曰く、
mkusunok氏のブログに天才機関説と未踏の次というエントリがある。 Matzにっきを受けての書き込みなのだが、それは置いといて、 「日本のソフトウェア産業が飛躍できないのは米国とは違い、天才を大切にしないからだ」というよくある論調を興味深くdisっている。 IPAの未踏ソフトウェア創造事業は、天才的なスーパーハッカーをプロジェクトマネージャが発掘し、スーパーハッカーの 目利きとしてプロジェクトマネージャも含めてベンチャーキャピタリストから発掘され、 シリコンバレーのように新しい技術ベンチャーが次々と新事業を開拓するという名目で実施されているようだが、 結果としてはGoogleに転職したりとか、 せいぜい小さなビジネスを行うだけで、大きな雇用を生み出すことはなかったとのこと。 ハッカー発掘といった取り組みは一定の成果を収めた一方で、 日本がどう米国を簡単には真似られないかを浮き彫りにしたとのことだ。
正直なところ、未踏は既に知られているハッカーに当座の生活費を渡す程度の取組みだと思っていたが、 ハッカーだけいても日本がシリコンバレーになれるような気はしない。確かに日本には日本に合わせた変化が 必要なのかもしれません。
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風土の違い (スコア:4, すばらしい洞察)
先陣を切って皆を引っ張り回す「天才」など所詮は「和」を乱す異分子に過ぎない
この国において必要なのは一握りの「天才」などではなく全体的な「均質化」と「底上げ」だ
それはそうやって発展を続けてきたこれまでの歴史からも、
それをやめて大不況を続けている現状からも明らかだ
Re:風土の違い (スコア:3, すばらしい洞察)
結局日本は、そこそこ平均的に有能な人がたくさん必要になるような産業でこそ力を発揮できるような気がします。
それに対してソフトウェアとかIT等は、アメリカみたいに一握りの超天才が、周辺を引っ張っていく社会に向いている産業です。
で、この10年は、その日本に向かない分野に手を出して大失敗という側面もあるのではないかと思います。
親コメント
タイミングが重要 (スコア:3, すばらしい洞察)
こともすごい難しい。科学的な発見だって、商業的な発見だって結局は本人の意志に関
わらず歴史がチャンスを与えている割合っていうのはすごい大きくて、その人がやらなく
ても誰かが同じタイミングでやってしまっただろう歴史的事象は偶然によるものより
多いと僕は思う。
第一のタイミングはある産業が生まれる瞬間を作るとき
第二のタイミングはある産業が芽生えた後にそこに投資が過剰に流れ込むとき
1番目は天才みたいな人が大きい仕事をすることもあるけど
2番目は下手な鉄砲でもうまくいく人がいくらかでてくる。
それらのタイミングを逃した後で投資するのは不可能ではないけど極端に難しくなる。
そのときになって成功するのは、真面目にシステマティックにこなす人達。
それは天才ハッカーのもっとも期待される能力とは、ずれてる。
Re:タイミングが重要 (スコア:3, すばらしい洞察)
まぁ、失敗する確率>成功する確率ですので、物事を否定的にとらえておけば、「ほら、いわんこっちゃない」と後から勝ち誇れる可能性は高いです。そんな自分のプライドを守るために、「今から○○なんて」なんていうのは実は敗北主義じゃないですかね。そこからは何も生まれないですよ。
/K
親コメント
ITや企画の天才≠企業の天才 (スコア:3, 興味深い)
あと、どこかのブログで読んだのだが、海外ではベンチャーとして起業する際、ベンチャーキャピタルなどからの投資(=失敗した際の返済義務は原則ない)で資金をまかなうことが多いのに対し、日本では創業者のポケットマネーや返済義務のある借金で資金をまかなう場合が大多数なので、失敗したときのリスクが大きすぎるのだとか。そりゃ、失敗して借金だけ残るリスクを考えたらおいそれと起業できませんわ。
それを考えると、どこかの企業に潜り込んで実績を挙げつつ、自分のやりたい仕事をなんとかしてうまく立ち上げるほうが安全だと思ってしまいます。
ITに限らずる話 (スコア:2, すばらしい洞察)
せっかくの天才が会社の運営にばかり時間をとられていたとしたら
それこそ時間の無駄。
なにも自分が金を出す必要はない。(少しは出さないとまずいけど)
いい出資者に巡り合えて、経営の才能の奴を連れてきてもらって、
会社の運営を負担してもらえるのが理想。(丸投げはダメだよ)
自分は自分の才能とアイデアの捻出に専念できるほうがいいでしょ?
未踏ソフトウェア創造事業はその辺も考えられてるのだとは思うけど、
日本の場合、出資者・経営者の絶対量と出会いの場が少ないのが問題かな?
ヘタレ金融機関はリスクを恐れて出資したがらないしね。
ハゲタカでも何でもいいから海外資本のほうがナンボかましな気がする。
ソニーの盛田、MSのゲイツとまでは言わないが、技術的素養を持った
経営者ってのはもっとたくさん必要と思うんだ。
親コメント
Re:ITや企画の天才≠企業の天才 (スコア:2, 参考になる)
経営に失敗すると会社が潰れるだけでなく生活も潰れてしまうんですね。
連帯保証などの制度自体の問題なのか金を貸す側に審査能力がないのが問題なのか。
何ヶ月か前にNHKで銀行が金を貸さない人達にヤクザが金を貸す話をやっていましたね。
日本の銀行の審査能力はヤクザ以下?
親コメント
質を見る目 (スコア:2, すばらしい洞察)
正規と非正規で成果のクオリティが異なるといっているわけではありません。「正規>非正規」「正規<非正規」の両方があるでしょう。
ここで言いたいのは、日本人って「人月」「頭数」「労働時間」ばかりで、能力や結果の品質をチェックする「質を見る目」が全く無いと思います。そこが全ての根源。バカ・初心者10人に1ヶ月コード書かせるより、優秀なやつ1人に3日書かせたほうが、絶対に質がいいのが出来上がる。技術的にハードルが高ければ、バカ・初心者が1000人集まったってクリアできません。
やっぱり60年前に「神風」なんて戦術を使う国なんですね。
-- gonta --
"May Macintosh be with you"
Re:質を見る目 (スコア:3, すばらしい洞察)
そうでないからバカ・初心者10人にコードを書かせているのではないでしょうか。
親コメント
Re:質を見る目 (スコア:3, すばらしい洞察)
バカ・初心者10人に1ヶ月かけてスパゲッチィなコード書かせたら10人月の費用が支払われ、
優秀な奴1人に3日で同じことさせるコード書かせたらその100分の一の費用しか支払われない、
しかも後者の方が出来がいい可能性が高い、という評価システムがおかしいって言ってんじゃないの。
このシステムじゃ、「優秀な奴」は別の国に行くか、やる気なくして燻れていって引退かのいずれか。
後者を前者より評価する社会では「優秀な奴」は発奮してもっと生産性をあげる、ってことが
元コメの主旨じゃないの?
親コメント
いくつか理由はあると思う (スコア:1, 興味深い)
たとえば、若き日のビル・ジョイが一人で会社を興して大きくできたかというと?
なわけで、この辺の事情は日本も欧米も変わらない。
経営感覚に優れた他の誰かさんが必要でしょう。
それから、会社を興すということ自体に敷居もある。金銭的な面での敷居は
国策で思いっきり下がってますけど、いざ従業員を使おうとすると、たとえば
厚生年金や健康保険はどうするという話になる。んで、のこのこ自分で地域の
保険事務所に出かけようものなら事務所に居着く頭が悪そうな小役人に頭ごなしに
馬鹿にされ、うんざりする、なんてのも敷居のひとつ。
いわゆる天才が、この種の理不尽な非論理性(法律で保険に入らなきゃならないこと
になっているのに保険事務所に行くと取り合ってもらえないという不思議)
に耐えられるかってと? じゃないですかね。
ちなみに、社会保険労務士(だったかな)に依頼するとスムーズにいくということが
あって、そういう良くわからない社会の仕組みに不満を感じずに耐える能力がいる。
天才と言うだけで会社が興せるわけではない、ということですかね。
そりゃーソフトウェアだもん (スコア:1)
「disってる」は編集で訳してくれんかのぉ? (スコア:1, 参考になる)
「unる」みたいな感じで省略形としては訳が解らないし
日本語で表現できないわけじゃないでしょ?
Re:「disってる」は編集で訳してくれんかのぉ? (スコア:2, おもしろおかしい)
親コメント
近視眼的な視点では判断を誤る (スコア:1, すばらしい洞察)
未踏に短期的なリターンを目指す動きは無いんだから、そりゃ当然だよな…としか思えないです。
(募集要項に、ゴールが企業化、事業化ですよって話あるんでしたっけ?)
教育とかもそうですが、こういう事に短期的なリターンを求めだすとろくな事にはならないと思います。
そんな予算とは無縁だけど、rubyは、世界中で使われてもいるし、Matzの会社も松山市も楽天もその他の
小さな会社もrubyで事業をしようとしてる訳で(成功してるかどうかは知りません)。結果的に日本の産
業振興にもなってる訳ですよ。
そういう意味で、今の時点で日本の産業振興にならないからといって「公的予算を付けるのはムダであ
る」と判断するのは拙速だし、間違いだと思います。
途中海外に飛び出しても、また日本に戻ってきて頑張る人もいる訳ですし。