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LinuxBIOS、そろそろ普及期か 68

ストーリー by kazekiri
自由の追求 部門より

mupytach 曰く、

自由なBIOSの開発プロジェクトであるLinuxBIOSの現在の状況と今後についての 記事が掲載されている。 私の認識では、チップベンダーの抵抗であまり進んでいないのかと思っていたが、 記事ではAMDをトップに対応が進んでいるようだ。またOne Laptop Per Child(OLPC)プロジェクトでの採用がかなり勢いを増す 要因になっているようでもある。

LinuxBIOSのねらいは、チップセット内のプロプライエタリなファームウェアを思想的にフリーなファームウェアに置き換えることにあるとのことだが、 記事ではBIOSに関する知識のリポジトリになりつつあるということも利点にうたっている。このレイヤーでの自由なソフトウェアの実装は少ないので これからも頑張ってほしいものである。

そういえば、ついこの間にGoogle Sponsors the LinuxBIOS projectという記事もあったけか。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • リアルモードやプロテクトモードや最近なら64Bitモードとか、それだけがx86プロセッサの
    動作モードではありませんし、チップセットと緊密に連携して、レガシーな部分の
    エミュレーションをしながらさらに機能拡張としてAPMやACPIなんかがファームウェアの中へ
    実装されますので、そのへんが実際にどうなっているかを知る教材としても
    LinuxBIOSは貴重だと思います。
  • by Anonymous Coward on 2006年12月11日 17時39分 (#1073613)
    何でもかんでもLinuxにすればいいやって風潮には嫌気がさす

    #BSDをもっと見直してあげて下さい
    • Re:なんつーか (スコア:4, 参考になる)

      by Artane. (1042) on 2006年12月11日 19時13分 (#1073670) ホームページ 日記
      まず、そもそも何で始まり、何を目指しているのか [linuxbios.org]位は見た方がいいと思いますが。

      (核爆弾の研究で有名な)アメリカ国立ロスアラモス研究所の先端コンピュータ研究室が既存のPC/ATアーキテクチャ機のBIOSでは不可能な、分散コンピューティングを電源を入れた時点から迅速に行えるようにするにはどうすれば出来るかと検討したのがそもそもの発端のようで、
      その中で使用環境やプラットホーム(マザーボードの機能や構成)に応じて色々な(先に冷却ファンを廻してから本格的なブートシーケンスを高速で行うようにしたり色々とあるようです)ヴァリエーションが必要だと考えられて、その為にはLinuxカーネル的な開発手法(やソフトウェア部品流用?)やGPLによる配布にアドヴァンテージがあるという辺りから名前が付いたようですね…後半は斜め読みで書いたのでいい加減かもしれませんが:-)

      従って、「名前なんか飾りです。偉い人には(以下略)」って感じなんでは無いですかね、実際の所は。
      親コメント
      • トップページ [linuxbios.org]読み直したら、「電源を入れてから3秒でLinuxカーネル上でのコンソールが立ち上がる」と明記されていました。

        従って、

        >従って、「名前なんか飾りです。偉い人には(以下略)」って感じなんでは無いですかね、実際の所は。

        は取り消します m(__)m

        再度詳しく読んでみましたが、仕様的には既存のBIOSではなく、PPC MacやWSなどで使われていたOpenFirmwareとredhat社のOSSでマルチプラットホームなブートローダである、REDBOOTを足して二で割ってマルチタスクにしたと言う感じのようですね。

        # 仮想コンソールつきのカーネルを入れるとなると、今売られているマザーボードで良く使われている
        # 4Mbit(512KBytes)のFlash ROMでは厳しそうですね…
        親コメント
        • by deleted user (3598) on 2006年12月12日 1時16分 (#1073876)
          Payloadsというタイトルの頁 [linuxbios.org]を見ると、後で必要なことはLinuxカーネル自身が面倒見るので「LinuxBIOSは最低限のことだけやる」から、3秒でLinuxのコンソールまで辿り着く、と書いてますね。ついでなんで訳してみましたが、間違いありましたらご指摘お願い致します。

          LinuxBIOS自身は、周辺機器とメインボードを初期化する最小限のコード「だけ」を持っている。後の必要なことはLinuxカーネルが代わりにやるので、そういうLinuxカーネルにちょうど充分なものだけを初期化する。LinuxBIOSはカーネル自体を含まない。

          初期化が終わると、LinuxBIOSはペイロード(payload)へ実行を移す。多重ペイロードはまだ実現されていないが議論は続けられている。

          ペイロードは元々、フラッシュROMに入れたLinuxカーネルを意図していた。フラッシュROMの容量拡大率は楽観視されていたが、現在、カーネルに充分な容量を持つフラッシュROMを本当に持つメインボードは多くない。512KBはあちこちで見かけるが、1MBのボードは僅かだ。最近のカーネルは実際、メガバイトが必要なので、RAMディスクの初期化用にはたった300〜400KBしか残らないだろう。アプリケーションによっては小さすぎるかもしれない。

          そういう訳で他のペイロードが使われる。主な2つはFILOとEtherbootだ。FILOはIDEデバイスのファイルシステムからカーネルをロードする。EtherbootはネットワークまたはIDEデバイスのファイルシステムからカーネルをロードする。

          FILOを使う場合、FILOがロードするまでLinuxカーネルは(マシン上に)存在しない。そしてFILO(またはEtherboot)がロードするカーネルがきっと貴方のシステムで実行したいものだろう。rootとinitコマンド行を正しくセットアップしさえすれば、Linuxカーネルはinitを開始できる。

          使用できるペイロード

          Linux --- Linuxカーネルを直接ブートする。
          FILO --- ファイルシステムをサポートするシンプルなブートローダ。
          Mitch Bradleyの Open Firmware --- IEEE1275-1994 Open Firmware
          CodeGenの SmartFirmware --- IEEE1275-1994 Open Firmware
          OpenBIOS --- IEEE1275-1994 Open Firmware
          Etherboot --- FILOを含み、そのFILOはSATAとUSBからのブートをサポート。
          ADLO --- 16ビット版Bochs BIOSに対するGlue(糊付け)レイヤ。Windows 2000とOpenBSDをブートできる。
          Plan 9 --- 分散オペレーティングシステムのひとつ。
          memtest86 --- RAMのストレステストが可能。
          GRUB2 --- FILOの後継になるが、まだ動いていない。
          --
          =^..^=
          Enjoy Computing, Skiing, as much as Horse Racing.
          親コメント
        • by monaka (4489) on 2006年12月11日 22時52分 (#1073792)
          > (512KBytes)

          仮想コンソール付きでEthernetドライバ付き(プロトコルはAmoeba RPCだ)のMinix1.5(98)は,何KBで動いていたっけかねぇ.
          256KBでおつりがきていたよ…(とおいめ

          // 512KBは結構広大な空間だと主張するID
          --
          from もなか
          親コメント
    • Re:なんつーか (スコア:1, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2006年12月12日 11時04分 (#1073976)
      >#BSDをもっと見直してあげて下さい

      もういっそ名前変えましょうや。「Linux BSD」に。

      親コメント
    • LinuxBIOSって名を見るとLinuxがはいっているのかにゃ?
      とは思う
      けど使えればネーミングなんて多少ずれてても良いとは思う

      #正直、おれのコメントうざい。
    • Re:なんつーか (スコア:0, オフトピック)

      by Anonymous Coward
      「思想的にフリー(自由)な」って表現がキモイ。
      書かなくてもいいんじゃないの?宗教みたいだ。
      • Re:なんつーか (スコア:1, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2006年12月11日 19時59分 (#1073703)
        これは「フリー」と言う言葉が「無料の」など、さまざまな意味を持つから
        「(タダとかの意味じゃなくて)自由と言う意味のフリーだよ」と言っているのでは?
        親コメント
      • Re:なんつーか (スコア:1, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2006年12月12日 9時39分 (#1073937)
        「思想的に」が誤訳なだけ
        親コメント
      • by Anonymous Coward
        どっちかというと思想的に束縛されるBIOSのような気がするが
  • BIOSメーカーは寡占化が進んでいるので、選択肢が増えるという意味で、フリーなBIOSには期待しています。ただ、BIOSの書き換えをミスると二度と起動できなくなったりするわけで、マザーボードメーカーに採用されてフリーなBIOSが搭載された状態で出荷されないと、普及しないだろうと思います。

    現実には、BIOSはボードごとにカスタマイズされるのが普通なので、やっぱりフリーなBIOSを載せるってのは難しいでしょうねえ。
  • by gesaku (7381) on 2006年12月11日 23時54分 (#1073842)
    インタフェースに対してLinuxBIOSのドライバを提供することによってBIOSレベルでの
    ハードウェアアクセスの標準化みたいなものができるようになって、OSがいちいち
    個別のドライバを用意することが無くなったりとか、そもそもLinuxBIOS上でVMが
    OSを実行するとか、そんなのは夢のまた夢なんでしょうか・・・・

    #っていうかそれってIPL
    • by Artane. (1042) on 2006年12月12日 4時21分 (#1073913) ホームページ 日記
      >個別のドライバを用意することが無くなったりとか、そもそもLinuxBIOS上でVMが
      >OSを実行するとか、そんなのは夢のまた夢なんでしょうか・・・・

      断片的に聞いた話ですけど、PS3のブートローダはそういうことをやっているようですよ。
      複数のOS環境をブートローダ上に構築した仮想マシン上で並列に動かしたりとか色々やってみていたようですので、その中には必然的に「VM間でのデバイスの共有のためにブートローダの層でハードウェアを抽象化する=ブートローダがドライバを持つ」事が必要な訳でして…

      因みに、
      …例のPS2との下方互換性がよろしくない件はブートローダの抽象化の影響と言うよりもPS2相当のソフトウェアエミュレータと本体側のブートローダの開発を並行してやっていて、
      いざプロトタイプに乗せたらうまくエミュレーションできなくて、このままではスケジュールが逼迫すると判断して、泥縄式にハードウェアエミュレーションを行うようにして、そうすると必然的に起こるCellとEEのバス衝突に対する調停や役割分担に関する調整が十分に出来ていない状況で出荷せざるを得なかったから起きているのでないか。と言う感じで断片的な話やメディアに乗ってる情報を総合すると推測できるのですが(;´Д`)
      つまりは、ハードウェア(メインボード)を泥縄式に開発したので、折角のブートローダを活かしきれていない状況なののではないかと…(;´Д`)
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2006年12月12日 0時32分 (#1073856)

    思想的にフリーな

    「政治的に正しい」と言う単語と等しく気味が悪い。
    もう少し別な言いようがあるんじゃないのか?
  • そうかLinuxはブランド名だったのか......。
  • by Anonymous Coward on 2006年12月11日 20時20分 (#1073720)
    どういう意味なのでしょうか?

    「fat-free」のような意味での「フリー」,つまり「思想がない/特定の思想に縛られない」ということでしょうか?
    しかし,「プロプライエタリなファームウェア」は「儲かれば思想なんかどうだってよい」わけで(間違ってる?), 「思想的にフリーな」ことを指向しているLinuxBIOSの方がよほど「思想に縛られている」ように思えます. 「思想なんかどうてもよいファームウェアを『思想に縛られない』という思想に縛られているファームウェアで置き換える」ことの意義とは何でしょうか?

    それともこの「思想的にフリーな」という表現は,「理論的に可能な」のような用法(「現実的には不可能な/困難な」ことを含意)で 用いられていて,「思想的にフリーな」とは「実践的には/実業的には/現実的にはフリーでない」ことを意味するのでしょうか?

    それとも,もしかして「プロプライエタリなファームウェアをフリーなファームウェアに思想的に置き換える」ってことでしょうか?
    • by Anonymous Coward on 2006年12月11日 23時05分 (#1073802)
      単に名前から受ける印象だけど、
        「プロプライエタリなファームウェアをフリーなファームウェアに置き換える」
      という「強い思想」を感じる。
      「GNU≠Linux」と解釈するにしても、早く「フリー」のいい日本語訳を見つけないと、
      イタい人たち同士による不毛な内部抗争が始まっちゃうんじゃないの?

      不毛な論争が続く間は、メーカーや企業は使用を控えてしまい、単にマニアのオモチャ
      にしかならない気がする。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2006年12月11日 23時35分 (#1073823)
      >どういう意味なのでしょうか?

      LinuxBIOS のサイトに
      LinuxBIOS is a Free Software project aimed at replacing the proprietary BIOS (firmware) you can find in most of today's computers.

      とありますが、このように大文字で "Free Software" と書く場合には "Free" という言葉に FSF の定義する Free [fsf.org] の意味をこめていると解釈できます。

      ・・・というのは常識の範疇の知識かと。
      あなたがその思想に賛同しなくても、言葉の意味くらいは知っていてもいいと思いますよ。
      親コメント
      • 親コメントでリンクされている文書 [fsf.org]は人によってはきつい部分があると思うので(最初の'not as in "free beer"'と言う件からして如何にもディベート好きなアメリカ人らしい毒気がありますので…)、簡単に書いておいた方がいいかと。

        GNU/FSFの精神的な歴史=そもそもMIT AI LABに住み着いていたRichard M. Stallmanの経験に基づく思想史的な側面が強いので、紋切調に説明するには非常に難しい部分があると思うのですが、

        Free as Freedom!

        と言う90年代に入る前後のGNU関連のソフトウェアなどのドキュメントの記述の終わりに良くあった言葉が象徴していると思います。

        「自由である自由」--日本語にするとまったくわけわかめになりますが、Freedomと言う言葉が南北戦争や黒人公民権運動のみならず、フランス革命以降の欧米の「自由」「民主主義」を求め・維持する精神を象徴する意味合いが強い英単語ですから、「自由を獲得・維持することの自由」と言う感じの言葉に置き換えれば良いのでしょうか。
        つまりは、「自由は受け取っているだけではどこかにいなくなるから、自由を維持するには自分自身が自由であるために必要な努力が必要だよ」と言う非常に精神論的かつ政治的な言葉に繋がります。

        だからこそ、逆にFSFやRMSはソフトウェア特許やDRMなどと言う、「(ソフトウェアや電子情報の世界において)自由を縛る=個人の自由権を脅かす存在」に対して非常に神経質であるし、個人的にはそういうあたりが好きで末席を汚して関わってるのでありますが。
        親コメント
    • そうだね。BIOSもカーネルみたいにハックできて、もっと面白いことができるかもしれないでいいじゃないか。

      プロプラの牙城を切り崩したぞー、やったあという宗教戦争の末端に何でもかんでも組み入れて喜んでる視点しか無いのが非常に残念だ。

      #ハード屋の下々の者としては使われ方なんて百様あるから別にいいかなとも思う。

    • 具体的に言うと、ある国に属する企業が所有していると敵対国に輸出できないとかの制限があるから、そういう縛りをなくしたいとかね。

      > それとも,もしかして「プロプライエタリなファームウェアをフリーなファームウェアに思想的に置き換える」ってことでしょうか?

      誰かから吹き込まれたんですか?
      そういう先鋭的な考え方をもつ方もいますけど
      私から見れば手段が目的化してるだけなんで、真に受けないほうがいいです。
      • >> それとも,もしかして「プロプライエタリなファームウェアをフリーなファームウェアに思想的に置き換える」ってことでしょうか?
        >誰かから吹き込まれたんですか?
        >そういう先鋭的な考え方をもつ方もいますけど
        >私から見れば手段が目的化してるだけなんで、真に受けないほうがいいです。

        元コメントの主です.3番目の解釈はなんというかジョークみたいなものです.
        始めは(((思想的にフリーな)ファームウェアに)置き換える)とパーズして理解に苦しんでいたのですが,
        途中でふと((思想的に)(フリーなファームウェアに)置き換える)というパーズも可能であるということに気づいたまでで.
        真に受けないでください ;-)

        # Time flies like an arrow = 時間バエは矢がお好き
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