志賀原発にみる、CO2排出削減と原子力利用の天秤 156
ストーリー by yoosee
環境負荷はCO2だけではないので難しいところ 部門より
環境負荷はCO2だけではないので難しいところ 部門より
Anonymous Coward 曰く、
読売新聞記事に、臨界事故を隠蔽していた志賀原子力発電所1号機が運転を停止したことで、 二酸化炭素の排出が大幅に増える見通しとの記事が出ている。 北陸電力はその歴史と立地的経緯から水力のウェートが高く、豊富な電力供給があったことで原発導入が遅かったということもあり、 火力に発電を振り分ければ供給的には問題ないのだろう。 だが、北陸電力の唯一の保有原発である志賀原発が停止し、火力に供給を振り分けることは 北陸電力の二酸化炭素排出の削減に大きな影響が出るということになる。 データで見る北陸電力にもあるように、 北陸電力は火力を一掃する勢いで原発依存を強めようとしていただけに影響は大きそうである。
読売の記事では、京都議定書に基づく1990年比6%削減目標に対し、2003年実績で7.7%増となっているが、 このうち4.8%分の増加は東京電力が17基の原発を停止し火力に切り替えたことなどの影響とも報じている。 原発停止の影響は、04年で2.8%増、05年でも2.3%増につながっているということだ。
温暖化問題の影響で、米国では30年ぶりに原子力発電所を新設、EUでも原発利用を見直す動きが活発になってきている。 その米国での新設には東京電力が沸騰水型軽水炉の技術支援をするとの記事を見て微妙な感覚を覚えたが、技術伝承の断絶という問題までも各所で起きてくるのだろう。今回の隠蔽問題は、CO2排出と原子力の天秤という問題をさらけだしているのかもしれない。
隠蔽は隠蔽。混ぜないでください。 (スコア:4, すばらしい洞察)
運転ミスを誤魔化して運転を続けることは許されることではないです。
CO2減少のために無理やり運転を続けるなんて話はおかしい。
「しかるべき報告をして対策をする」ことを怠ったことと、CO2増加は関係ないでしょう。
Re:隠蔽は隠蔽。混ぜないでください。 (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:隠蔽は隠蔽。混ぜないでください。 (スコア:2, 参考になる)
この結論は、ちょっと短絡的と思います。
今回の事故では、結局、間違った操作マニュアルの存在が、これまでの事故とは大きく異なっている点に思います。なんでこんなマニュアルが書かれてしまい、しかもチェックを摺抜けてしまったのか、おそらく今後、調査・研究が続けられるでしょう。
もちろん、この手のヒューマンエラーを完全に払拭することはできません。
ですが、システムの作り方で低減させる方法はありえるでしょう。
例えば、軽水炉のようなすでにある程度技術が固まっているものについては、仕様を固定してしまい、配管や炉の構造のバリエーションを固定してしまうことはできないんでしょうか?固定できれば、その構造を前提とした安全技術の確立を進めることができます。
原子炉自身の技術と安全技術を同時に進化させるといった、複数の技術を同時に開発することは、結局それを扱う人間にストレスをかけることになるので、ヒューマンエラーが倍増することになってしまいます。特に安全といったものは、他が固定できるかできないかで技術のかけかたが大きく異なります。固定できる物は固定すべきでしょう。
エネルギー技術のようなものは、効率と安全(最近では環境も)を腰を据えて開発しないと行けないはずなのに、どうも拙速なことが多い。
#あと、この原発事故の件や、全日空機胴体着陸の新聞記事を読んでいて気になったのが
、
#「フェールセーフ」と「バックアップ」の混同。
#「フェールセーフ」は、不具合でシステムがダウンする場合、安全側にダウンすること
#「バックアップ」は、安全回路が2重化されていて、第1の回路に不具合が有っても第2回路が働くこと
#新聞は、どちらも【フェールセーフ】と書いてあるように思う。
Re:隠蔽は隠蔽。混ぜないでください。 (スコア:5, すばらしい洞察)
「馬鹿をナメるな」
馬鹿に耐えるシステムなど存在しない。いかなる強固なフールプルーフも、それを上回る馬鹿に必ず破られる。
# 我々にできるのはささやかな「イージーミスプルーフ」位のものだ。
Re:隠蔽は隠蔽。混ぜないでください。 (スコア:1, 興味深い)
良く言われる様に
人類の可能性は無限なのですからねぇ
Re:隠蔽は隠蔽。混ぜないでください。 (スコア:1, すばらしい洞察)
目標との間に関連性を持たせてはならないというのも無理があると思います。
ただ、どちらかと言えば「原発への移行に依存した削減計画は危険である」とい
うのが、論理的で現実的な帰結ではないでしょうか。
すなわち、CO2 削減のためのプログラムを策定する立場の者は、原発移行による
削減分に対して適切な係数をかけて見積るべきだということです。
当然、そのくらいのことを実際にはしていて、全て勘案したうえでの種々の発表
なのだとは思いますけど。
Re:隠蔽は隠蔽。混ぜないでください。 (スコア:1)
>原子力以外の方策を考える必要があるし、そうするべきでしょう。
そう簡単に原子力の代わりが見つかったら苦労しない…というかノーベル賞モノでしょう。
たとえば風力発電や太陽光発電は、
①発電そのものが安定しない、
②安定した受電の為に、風力太陽光その他全ての自然エネルギー発電で、全発電量のわずか数%に押さえる必要がある。
③単位電力あたりのコストが他の発電形式の3倍とも4倍とも言われている。
等の問題があり、
数十年先まで、水力、火力、原子力だけで全電力を補う前提で事を進める必要があります。
もし『原子力以外の方策』があるなら電力会社は喜んで飛びつきます。
>原子力以外の方策を考える必要があるし、そうするべきでしょう。
これは正しいですが、誰も出来ないのが現状です。
現在与えられた選択肢はダムを作るか、石油を燃やすか、原子力に頼るか?しかありません。
Re:隠蔽は隠蔽。混ぜないでください。 (スコア:3, 興味深い)
>安定した受電の為に、風力太陽光その他全ての自然エネルギー発電で、全発電量のわずか数%に押さえる必要がある
それはあくまでも現行の「集中型発電所最優先の送電網を全くいじらない場合」でしょう。
世界を見渡せば、風力や太陽光の変動は実際には大きな問題になっていません(ちなみに、そこでカルフォルニア大停電を引き合いに出すのは間違い)。導入限界量が数%などという昔の奇妙に悲観的な論文は、実例によって悉く覆されています。現在では変動の激しい風力ですら、イギリスでは年間総発電量の20~25%、デンマークでは最大需要の2/3以上、EU全体では電力の20%以上が賄えるとされています(参考:NRELの報告書 [nrel.gov]、「スモール・イズ・プロフィタブル」の260ページ前後)。
技術で売る日本に出来ない訳が無い、と思いませんか。
風力ではむしろ絶対量の方が制限要因になるかも知れませんが、申し込みはたくさんあるのに、なんだかんだと受入量を制限しちゃってますよね。
そろそろ買い取りを義務化して、電気代に占める費用負担も明確化しては。
>コスト
場合によりますね。
たとえば原発で昼の需要ピークまで賄おうとしたら、昼の短い時間しか電力が使われずに他の時間帯は電力が余ってしまう発電所のコストはもの凄く高くなります。そういう条件では、風力や太陽光のような小回りの利く方式の方が安く上げやすい。
要は適材適所です。
>もし『原子力以外の方策』があるなら電力会社は喜んで飛びつきます。
現在の日本では、原子力だといろいろとコストに算入されてない補助策があります。
そのこと自体を責めるわけではありませんが、それを考慮に入れずに比べるのは間違いですね。
# ボーナス使っちゃえ。
Re:隠蔽は隠蔽。混ぜないでください。 (スコア:2, 参考になる)
一定出力をずっと供給し続けるのはもちろん原発が得意です。しかし激しく変動する需要に追従しようとすると、逆にその特性は弱点になります。今まではそこを主に化石燃料による火力発電(と水力発電)に頼っていたのですが、その化石燃料の使用量を減らそうとした時、どれだけお金をかけて夜間電力の利用を推進したところで、原発だけでそれを補うには無理があると思いませんか?
また一口に「安定性」といっても、原発は確かに運転中は「安定」していますが、いざ故障や今回のような事故が起こったときの影響は広範囲で長期に及びます(稼働率も8割ぐらいですよね)。風力は変動しますが、一部で故障や事故が起こっても、ウインドファーム全体の稼働状況には大きな影響がない、燃料を加工したり輸入したりする必要もない、という面での「安定性」では原発を遙かに凌駕します。そして電力網にはその両方の「安定性」が求められます。ならば両方を組み合わせるのが理に適うと思いませんか?
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風力は確かに「風まかせ」です。昔からその弱点を根拠に「導入限界量は数%」という主張が為されてきました。
ところが実際には、風力には様々な変動緩和策があります。あちこちに分散した風車の変動は互いにある程度打ち消し合いますし、たくさんある風車の一部を調整専用に使ったり、同期式発電機+インバータで個々の風車の出力を平滑化したり(まだ1MWクラスまでのようですが、出力がかなり安定します)することができます。こういう手段を用いると、例え24時間常に思った通りに発電できなくても、変動は充分ゆっくりになって、まとまった量の電力を利用することが出来ます。需要に完全に追従は出来なくても、ある程度貢献することが可能です。
もちろん風車を解列したりすれば、その分発電量が減ります。そのような平滑化や需要への追従を行う事業者の電力にはプレミアを付けるべきでしょうし、その分コストは上がるでしょうけれど、大量導入を妨げるほどではないでしょう。
それでも足りなければ圧縮空気を使い、2割程度の設備コストアップで稼働率を飛躍的に高める、などの手法も開発されているのですが、実際には使わずに済んでいます。
日本での導入限界量の見積もりは電力会社が当然出していて「数%しかダメだ」とおっしゃっているのですが、これは上記のような平滑策を考慮しておらず、公的な委員会 [meti.go.jp]で”解列等変動抑制を行うことで導入枠を拡大できるのではないか”との指摘を受けたりしています。(原発を優先しているから風力は入れたくないんだ、との趣旨の発言も為されていますね。)
つまり、頭で簡単に想像するよりも、実際にはずっと導入限界量は大きいと考えられます。少なくともそれが今までの世界各地での実績です。先に紹介したNRELの報告書では、過去の悲観的な予測結果が実は根拠に乏しく、前提条件をちょっといじるだけで全く結果が異なる(=僅かな努力で導入量が大きく増える)ことを指摘しています。
日本の中でも世界を見渡しても、政治・経済・立地(冷却水、安全確保)などの事情で原発が使えない地域は幾らでもありますし、風力や太陽光やバイオマスにしても、それぞれ向き不向きがあります。
苦手なことを無理にさせるよりも、それぞれの得意なところを活用するように努力すべきです。
既に効果の実証されている手段すら尽くさぬうちから、「CO2削減なんて無理だ」などと言うのは怠慢だと思います。
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「できる」と断言するのは簡単だ、実例を示せばいい。
だが「できない」と断言するのは、とても難しい。
-- s-kei
Re:隠蔽は隠蔽。混ぜないでください。 (スコア:2)
はて、妙ですね。
今回のリンク先にはちゃんと「約1.4~2倍」と書いてあるのに、先に書かれたコメント [srad.jp]では「6~12倍とか」などと書かれていましたよね。
>『数%しか導入できない』
現段階でそう断定するのは間違いだと、実例、文献、公的な証拠を交えて申し上げています。
dekiさんのこれまでのコメントでは、私の出した論拠をろくに否定できていないと思いますが。
>今後の飛躍的な技術革新は難しく、コストの縮小も大きくは見込めない
私ごときに質問を連発されておられる方が、将来の予言までされるのですか。大した自信ですね。
本当に自信がおありならば、どうぞこんな匿名掲示板で私ごとき相手にしてないで、飯田哲也先生や牛山泉先生などの大御所を説得してみせて下さい。なにしろ私は風力の専門家でも何でもありませんし、風力業界の人間でもありません。ただ下記のような文献で勉強しただけですしね。
・「スモール・イズ・プロフィタブル」エイモリー・B・ロビンス、2005年、ISBN 4-87973-294-X これはいい本ですよ、分散型電源の200以上もの利点について、大規模で長期に亘る統計データや裏付けのある学術文献を豊富に交えて解説しています。dekiさんの質問もほとんどこれに答えや適切な文献の紹介が載ってますし、私が解説するよりも直接隅から隅まで読まれた方が、良く分かると思いますよ。
あとこのあたりの本も参考になりましたねぇ。読んだ限り、とてもdekiさんのような悲観的な意見は持てませんね。
・「自然エネルギー市場」飯田哲也、築地書館、2005年、ISBN 4-8067-1303-1
・「さわやかエネルギー風車入門」牛山泉、三省堂、2004年、ISBN 4-385-35812-5
・「風力発電技術(改訂版)」清水幸丸、パワー社、1999年、ISBN 4-8277-2265-X
こうした先生方を説得できたら、考え直してあげますよ。
そうそう、風力発電も活用して、 温暖化ガス排出量を70%削減するプラン [env.go.jp] も検討されはじめたようですね。ほんとにdekiさんが正しいとおっしゃるなら、私などより、直接この方々にもお教えするべきですよね。そうなさらないんでしょうか?
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…やれやれ。原発と再生可能エネルギーをケンカさせたい人でも居られるんでしょうかねぇ?
両天秤じゃないから余計難しいね (スコア:4, 参考になる)
大体からしてCO2だけで見ていること自体が捕らえ方が狭いです。環境問題を気にするなら核燃料や構築済みの原発の処理方法など最終的なところまで見れば問題が山積みです。
まぁ現在の技術で現実的に一番手っ取り早いCO2削減が原子力発電シフトってのは事実なんでしょうけど、既存の送電システムでの話ですからね。
既得権や規制、政治的しがらみ、土地問題、周辺住民の反対等を全て無視して、今より効率の良いエネルギー消費システムってのは実現出来ないことも無いんですけど・・・
たとえばコジェネ [wikipedia.org]+地域熱供給 [wikipedia.org]とかが都市部で地域供給出来れば、40%程度といわれる火力発電所のエネルギー効率を70%と位までは使えます。
でも、現場レベルで言わせてもらえば消費電力量あたりのCO2排出量を増やされるのは嫌な感じです。
経済産業局の温暖化対策 [meti.go.jp]で、ある程度の規模以上のエネルギーを消費しているところは、CO2削減目標とか提出する義務があるんですが、消費電力量あたりのCO2排出量増=CO2の排出量増ですから、外部要因で削減目標を達成できない可能性があります。
現場でがんばって省エネしてんのに、お前らのせいで無になるじゃねぇかゴラァ!
と言いたい。
政府の誘導記事ですか? (スコア:3, 興味深い)
http://www.chubu.meti.go.jp/h-somu/17denkitokogyo/4-8.pdf [meti.go.jp] これを見る限りは, 火力主体だし, 原子力は12%ですね.
現在は1号機(54万kw)2号(135万kw)が停止していますが, 2号機 は今まで殆ど動いておらず, 30%と言うのは1,2号機が同時に発電 した場合の, 数字にすぎません.
実際, 2号機が稼働したときなどは, なんと3/4が行き先も無い電力 でした.
# 関西や中部に売り込んでた筈
そもそも, 核廃棄物を出す物とCO2を比べること自体アホとしか言い ようがありません.
Re:政府の誘導記事ですか? (スコア:1)
「原子力の父」と呼ばれているらしい。政府御用どころか、原子力推進は読売グループの DNA だと思う。
CO2排出量ということで言うと、火力発電では石油の熱量の 40% 強しか電力に変換できないのに対し、
原発により間接的に石油を消費すると熱量の 100% ほどの電力が発生させられる。確かに利得はあるんだが、
リスクに見合うかどうかはとても微妙な判断だと思う。
天秤で量れますか? (スコア:2, 興味深い)
のは悩ましいという認識みたいだが、
・そもそも地球温暖化が起こっているのか
・地球温暖化が起こっているとしてCO2抑制は意味がある対策なのか
・京議定書の枠組みは効果があるのか
・原子力発電所は危険なのか
・石油代替エネルギーとして原子力以外の選択肢はあるのか
といったあたりは議論のあるところで、そう簡単に
天秤に乗せてはかれるようなものではないでしょう。
Re:天秤で量れますか? (スコア:1, おもしろおかしい)
初代シムシティで、マップ全部原発という原発シティをエディタで作ったことがありますが、一年に一回ぐらいどれかが故障します。故障すると撤去してもしばらく何も作れません。
よって、「原発は危険なもの」というイメージが刷り込まれました。
京都議定書を捨てよう(スコア:-1, オフトピック) (スコア:1, 参考になる)
この市場の取り引き額は30兆円を越えると見られていますので、コンマ数%の売買手数料を徴収するだけで一生安泰です。 そんなわけで、ピンは銀行やファンド、キリは詐欺集団までがこの市場を握ろうと奮闘しております。
いずれ排出権取り引きで赤字になった自治体が赤字分を税金で埋めようとするでしょう。 電話のユニバーサルサービス料のように。。。
その時にはもう遅いのです。今すぐ京都議定書を捨てましょう。
# /.らしくなく、アジってみました
原発はCO2出さないことになってるけど (スコア:2, すばらしい洞察)
今後数千年以上に及ぶ廃棄物の管理まで含めても収支は成り立つんでしょうか。
原発に限った話じゃありませんが、発電系統以外の、
周辺の細々とした作業まではなかなかカーボンフリーとならないわけですが。
Re:原発はCO2出さないことになってるけど (スコア:2, 興味深い)
しかしあくまで、机上の計算。
核廃棄物、特に周辺廃棄物は量が多く半減期が長いため、
大量の安定した廃棄場が必要になります。
が、現状ではどう考えても不足ですし、長期にわたって廃棄物の漏洩を
遮断できるのかどうか、その技術にも不安があります。
一般ゴミでさえ、10年大丈夫といいながら数年でゴムが破れて漏洩していますし。
また廃棄場所を確保するコストは、住民の了解を得ても地域に大量の投資が必要で、
(そうしないと現実には絶対に了解が得られない)
そこまでのコストは計算されていないのは間違いないと思います。
CO2問題から離れていきますが、核廃棄物は本当に高コストが見込まれます。
またぞろ、夕張のような財政再建都市に、建設の話が持ち上がるのでは、
と心配します。
Re:原発はCO2出さないことになってるけど (スコア:1, 興味深い)
そこら辺も勘定に入れて「火力発電所より原発の方が二酸化炭素排出量が低い」
って言ってるんでしょうかね?
話はちょっと違いますが、牛乳パックのリサイクルはむしろ資源の無駄とか、
いう説もあるじゃないですか。リサイクル=善 原発=CO2が出ない=エ
コ=善 的な単純な見方が本当に出来るもんなのか、個人的には疑っている
んですが、明確な根拠が無いのが難しいところです。
Re:原発はCO2出さないことになってるけど (スコア:1)
> 話はちょっと違いますが、牛乳パックのリサイクルはむしろ資源の無駄とか、
> いう説もあるじゃないですか。
これだけじゃなくてトレーや紙パックやペットボトルを洗ってリサイクル、とかってのは実は水資源機構の陰謀なんじゃないかと。
日本は水が豊富、というイメージがありがちですが、「一人当たり」、「使える水」で考えると結構水資源に乏しい国だったりします。
一時日本中でダムが必要、なんて言われたのが、現在水余りとまで言われるようになったのは世界に冠たる節水技術・漏水対策技術のなせる技です。
本当は汚れたままの容器を回収して回収先で洗浄した方が洗浄水の再利用なんかも容易なはずなんでより「地球に優しい」んですけどね。「やってる感」とか「満足感」はなくなっちゃうかもしれませんが。
Re:原発はCO2出さないことになってるけど (スコア:1, 興味深い)
原発は無論のこと、核融合やら風力・太陽光・その他あらゆる新エネルギーは、石油が形を変えたものに過ぎない。石油がなくなったら、同時にその新エネルギーも利用不可能になる。
ならば、石油を石油のまま使うのが最もCO2排出削減になろう。
いままでの書き込みを読んで (スコア:2, 興味深い)
じゃあ原子力発電止めて、他に何があるのでしょうか?
今更昔の生活に戻れない以上、原子力とは付き合っていかなければいけないと思います。
それは自動車だってそうだし、飛行機だってコンピュータだってそうです。
# 原子力は悪くないよ 。゜。゜(ノД`)゜。゜。
Re:いままでの書き込みを読んで (スコア:1)
それでは不十分で、省エネ言う人がまずレミングスすればいいんですよ!!!!!
=-=-= The Inelegance(無粋な人) =-=-=
Re:いままでの書き込みを読んで (スコア:1, おもしろおかしい)
そうだ、そうだ! 人類を照らす叡智の光だ!
とラジヲマンも申しております。
Re:いままでの書き込みを読んで (スコア:1)
冗談はともかくとして、
『原子力止めたら二酸化炭素がっ!!』と慌てても
バイオ燃料や小水力発電のようなコツコツとした積み重ねが
何もしなかった時と比べて軽減されてるからヨカッタネと。
たとえ延命処置でしかなかったとしても、やるに越したことは無い。
と、前向きに生きて生きたいものです。
# それはそうとして、事故を隠すのはよくないよ。うん。
# 隠さなくても事故があれば止まるので事故起こさないことが一番。
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投稿処理前プレビュー確認後書込処理検証処理前反映可否確認処理後……
Re:いままでの書き込みを読んで (スコア:3, すばらしい洞察)
事故は起こさないようにするものじゃなくて、おきてしまうものです。
そして、おきてしまった事故への対応が重要なのではないかと。
(今回のような隠蔽とかは最低の対応方法ですがね)
バグが無いプログラムは無いと言われるように、絶対に事故の起きない設備なんてのは無いです。
勿論、対策する事は必要で、それによって事故の規模を小さく出来るのですけど。
でも、本当に原子力発電は悪くないですよ、現在の技術で実用的な発電設備としては・・・
ちゃんとした管理運営がされていればですが。
Re:いままでの書き込みを読んで (スコア:1, すばらしい洞察)
アンチ原発の文章がAC名義で一気に掲載されたのは、なーんか気になったけどね。
ま、時間がたつにつれ均衡してきたように見えるが。
同意。 (スコア:1)
持てる者と持たざるもの (スコア:2)
ちゃんと (スコア:2, すばらしい洞察)
近隣住民に避難命令を (スコア:1)
今回の事故からは、とても出来そうにない運営体制に感じられました。
Re:近隣住民に避難命令を (スコア:3, 興味深い)
北陸電力が当時重大事故だと認識しなかったのは、多分、放射性物質漏洩がそもそもなかったからだとは思いますが、この一事が組織的な体質の氷山の一角かは内部者でなければわからないことでしょう(そして、内部者だったら感覚が麻痺している可能性も当然ある訳ですが)。北陸電力の危機管理能力は、否定にも肯定にもまだ実証されていないようですが、世論対応も危機管理の一部であるという認識は欠けている気がします。
ところで、原子力発電所が事故で臨界状態になったら外環境に放射性物質漏洩がすぐ発生するような思いを持っている印象を受けますが、原発はもともと13ヶ月中の12ヶ月は通常運転で臨界状態なのですし、定期検査中に臨界になってもわざわざ放射性物質が外に出るような設計にはなっていません。核燃料の交換のために、原子炉のふたを開けているときが唯一の例外でしょうが、そんな時に制御棒の作動試験をすることはまずありません。
あと、原子炉本体は厚さ数メートルのコンクリートの原子炉収納容器に独自に納められ、一次系全体もエアロックで気密された建屋の中なので、外環境への放射性物質の漏洩は発電所施設の大破を意味しています。あきれるような人為的ミスを別にすれば、想定できる要因は大型航空機の墜落とか、敵国のミサイルなど、一発電所以上の大事件となります。逆に言えば、そんな状況は電力会社の危機管理能力を遥かに凌駕しているかもしれません。
それよりも、放射性物質の漏洩は核燃料工場や核燃料再処理施設の方が大きなリスク要因でありましょう。環境リスクの話は最終的にはウラニウム鉱山までさかのぼって語らないといけないのですが、きりがないので、発電産業のみのスコープとしましょう。
日本の原発の耐震規格は忘れましたが、原子炉建屋自体はセスナ機程度なら直撃しても平気です。実物で検証されているかは不明ですが。
ただ、あきれるような人為ミスや意図的な隠蔽・改竄は後を絶ちませんね。最終的に問題となるのは技術でなくて、人間ですかね。
#長くなってしまって、反省。でも、投稿。
Re:近隣住民に避難命令を (スコア:1, 興味深い)
原子力発電所の壁にF4戦闘機が時速800km以上で突撃するムービー
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20061004_f4_wall/ [gigazine.net]
小型飛行機どころのさわぎじゃありませんな
Re:近隣住民に避難命令を (スコア:1)
> ・原子炉格納容器
> の2つのふたは開いた状態だったそうです。
核燃料自体は燃料被覆管という管の中に入っているので、
2つの容器が開いていても核物質が漏れることはないです。
Re:近隣住民に避難命令を (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:近隣住民に避難命令を (スコア:1, 参考になる)
JCO臨界事故の時,同じ東海村の原研あたりの専門家は直ちに家族を遠くへ避難させたそうです.
Re:近隣住民に避難命令を (スコア:1)
>JCO臨界事故の時,同じ東海村の原研あたりの専門家は直ちに家族を遠くへ避難させたそうです.
つまり、前向きにとらえると
職員の家族を核として連絡網を整えておくと
迅速にニュースが伝わると言うことですね。
正確性は多少犠牲になるでしょうが。
Re:近隣住民に避難命令を (スコア:1, すばらしい洞察)
日本海はクラゲが大量襲来したり、いろいろと大変だと思うので
やはり太平洋側の首都圏にぜひ。
計画を公表した時点でオリンピック候補地から外れるでしょうが、
首都機能移転論議も加速するでしょう。
これくらいやらんと本当にCO2削減は無理でしょうな。
Re:東京原発 (スコア:1, 興味深い)
大丈夫! (スコア:1)
#放射線や放射性核種は漏洩するけどナーw
Re:近隣住民に避難命令を (スコア:1)
#遅配などでどうなるかは試さないと解りませんが :)
天秤 (スコア:1, すばらしい洞察)
今回のとか「隠蔽!」とか言われるケースの多くが恒常的な攻撃に晒されていなければ隠蔽されなかったんじゃないかと思ったりもする。
逆に「隠蔽」がばれるとものすごい高コストだぞ、って圧力をかけることで「隠蔽」を無くすってのが最近の流れに見えるけど、それもなんだかなぁ。
もっともっと国民の多くがメデイアリテラシを身につけ、科学的な思考をできる程度に教育レベルが上がらないとだめなのかなぁ。
発想の転換 (スコア:1, おもしろおかしい)
よしお前ら、今/.Jを見てるパソコンを即刻電源OFF、仕事も放棄、日が暮れたら子作りに励め。
# 子作りと言いたかっただけなのでAC
Re:発想の転換 (スコア:2)
虹オタのわしらは日が暮れたら自家発電ですかな…orz
Re:発想の転換 (スコア:1)
トリウム炉 (スコア:1)
講演会の資料とか [engy-sqr.com]
Re:トリウム炉 (スコア:1)
難しいのは、
トリウム232→プロトアクチウム233→ウラン233、
と持っていくための仕組みづくりでしょうね。
トリウム232に中性子をぶつけるための中性子源を核分裂反応に求めるのであれば、
結局やってることは高速増殖炉と一緒ですし、
そうなると、ウラン資源の枯渇が目前に達するとか、いうようなイベントが発生しない限り、
先進国の原発メーカーとしても、研究開発には中々取り組みづらいのではないかと。
地球温暖化の国際政治学 (スコア:1)
「地球温暖化の国際政治学 」
http://tanakanews.com/070227warming.htm [tanakanews.com]
この記事の主張は、そもそもCO2による温暖化は純粋科学的に正しいのかどうか疑わしいという点と、某団体が得するためにCO2削減を掲げて運動している点と、最強の同盟関係であるイギリスとアメリカがCO2削減に対して反対の姿勢を取っている点、でしょうか。なかなか興味深い記事です。
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Re:天秤もなにも (スコア:2, 参考になる)
こういう匿名のデマを一時期大量にみかけました。疑似科学使ったり無意味な長文で逃げ回ったり、本当に腹が立ちましたね。
せめて出自の確実な情報源を当たりましょう。
・新エネルギー関連データ集 [nedo.go.jp](NEDO)
・PV FAQs [nrel.gov] (米国国立再生可能エネルギー研究所)
・Energy Payback Period for Wind Turbines [windpower.org](デンマークの業界団体によるまとめページ)
風力なら数ヶ月、太陽光もせいぜい1~3年でエネルギー的にペイします。
Re:天秤もなにも (スコア:1)