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液晶より構造が簡単で、有機ELやPDPよりも高性能なディスプレイ技術 92

ストーリー by Acanthopanax
赤緑青赤緑青 部門より

ee1000mt 曰く、

EE Times Japanによれば、米国のUniPixel Displaysという企業が、液晶パネルよりも構造が簡単で、有機ELパネルやPDPよりも高性能な独自のディスプレイ技術「TMOS (Time Multiplexed Optical Shutter)」を開発しており、2007年第4四半期までにテレビ用途に向けたディスプレイを用意する計画であるという。このTMOS技術は同社が、Xerox PARCやLockheed社、Sandia National Laboratoriesと共同で開発を進めてきたもの。時間分割加色法という、1つの画素においてRGBの各色を短時間に点滅させる方法を採用している。基板上に設ける層の数がPDPでは15層、液晶パネルでは30層必要なのに対して、TMOS技術ではわずか6層で済むという。試作品は既にできているということなので、しばらくすると本当に姿を拝めるようになるのだろうか。

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  • by Anonymous Coward on 2007年03月20日 10時16分 (#1128721)
    問題は、高速に、光をスイッチングする技術の方ですよね。 このリンク元を見ると、誘電体をサンドイッチした透明電極に電圧をかけて、 静電力で変形させたマイクロレンズで、フォーカスをかえるとありますが、 このような手段でうまく、光をスイッチングできるのか、不思議ですね。 DLPにしろ、液晶にしろ、スイッチング技術で悩んでいますよね。
    • Re:スイッチング技術 (スコア:2, すばらしい洞察)

      by ishib (33562) on 2007年03月20日 11時21分 (#1128759)
      ご指摘のように、スイッチング技術が面白いですね。
      導光板の側面から入射したLED光を、導光板に接触させたマイクロレンズで取り出す、という方式のようです。
      導光板の技術を検討していて、出てきたアイデアでしょうか。

      一個の素子では期待通りに動作するけれど、
      ディスプレイとして何万個もの素子を駆動しようとすると、
      ・単純マトリクスではコントラストがとれず、TFTが必要となり、結局コスト高に、
      ・機械的動作であるだけに、歩留まり向上が至難の業、

      と言うことが判明し、開発者は泥沼に陥るような予感。はっ、デジャブか
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    • by MtCedar (31912) on 2007年03月20日 10時39分 (#1128732)
      入射光が平行ならフォーカスを変えることでレンズの後のピンホールを通る光の量を制御するとかできそうですね。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2007年03月20日 10時56分 (#1128741)
    時間分割加色法ねぇ・・・やれやれ、
    じいが若かったころはフィールド・シーケンシャル法 [jiten.com]と呼ばれておりましたじゃよ。
  • by Anonymous Coward on 2007年03月20日 8時42分 (#1128673)
    パカパカで赤青赤青赤青赤青赤青赤青赤青赤青赤青赤青赤青赤青赤青

    #詳細を見ていないのでアレですが人が知覚できないくらいの速さですよね?
  • by Anonymous Coward on 2007年03月20日 11時18分 (#1128757)
    ベンハムの独楽 [uiowa.edu]

    (関係あったらごめんなさい)
  • by lunatic_sparc (15416) on 2007年03月20日 8時55分 (#1128676)
    つまり、ちらちらしてきたら「疲れているから休みなさい」という
    働く人に優しいディスプレイになるのでしょうか。

    #ちらちらしてきても働かなきゃならない場合は、とたんに人に厳しいディスプレイ。
  • 普及しない (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2007年03月20日 12時10分 (#1128803)
    単純に画素が増えるとスイッチングする速度が落ちていく問題があるので
    作れても小さなディスプレイ限定の方法でしょうね

    ELMにありました
    http://elm-chan.org/junk/graylcd/report.html [elm-chan.org]
    やってる事は同じです。
    1個のマイコンでやろうとすると死ぬので
    やるなら専用の処理用に用意した方がよさそうですね
    • by deleted user (29334) on 2007年03月20日 13時47分 (#1128854) ホームページ 日記
      この方式のディスプレイにどの程度の信頼性があるのか分からないのですが、
      応用例の通りに航空機のアビオニクスの置換えに使われていくかもしれませんね。
      というか、その弱点がわかっているから10インチ以下程度を先に視野に入れているのではないかと思っているのですが。

      もしも生産が軌道に乗ってタレス [thalesgroup.com]とかが目を付けて置換えが始まると、
      逆に吹っ飛ぶ中小液晶パネルメーカーもいくつかあるかな…。
      --
      =-=-= The Inelegance(無粋な人) =-=-=
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    • by imasyu123 (24336) on 2007年03月20日 14時07分 (#1128867)
      小さなディスプレイ限定だとすると、携帯端末系には需要がありそうですね。
      単純に言い切れないことは判っていますが、部品数が少ない=薄い・小さい
      といった面は一部として間違いなく存在するでしょうし。

      特に携帯電話は近年どんどん薄くなってる気がしますので、そういった意味で需要はあるでしょう。

      ただ、あんまり薄くなりすぎると、「あ゛・・・」って事故も多発しそうですが。
      (この記事の分だとそこまで心配はないかな?)
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      • by deleted user (29334) on 2007年03月20日 14時56分 (#1128887) ホームページ 日記
        ガラス上につける膜の量は何も関係してきませんが、LCDに必要な偏光板がなくてもいいと思われるので、
        厚 LCD > TMOS > 有機EL 薄
        という順番になるでしょうね。自発光でないディスプレイの限界はあると思います。
        圧倒的に薄く出来るはずの有機ELが一向にメインディスプレイに乗ってこないのは、寿命問題もありますが、
        理由のほとんどはLCDの価格が暴落し続けているのと、それほど差がない所まで薄く作れる様になっちゃったからです。
        それに有機ELの回路や部品が簡素のが劇的に効いて来るのは、ある程度大型にした時の方ですし。

        ただ、薄くしすぎると強度の問題が出てきます。
        LCDの薄型化はぶっちゃけそろそろ精一杯の所まで来ているので一段落させて、
        各社そろそろ強度をどうするかの戦いになっている様で。

        多分樹脂基板の登場辺りがブレイクスルーになると思うのですが…。
        --
        =-=-= The Inelegance(無粋な人) =-=-=
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      • >小さなディスプレイ限定だとすると、携帯端末系には需要がありそうですね。

         既存の一般的なLCDよりも、バックライトの光の利用効率が高い(はず)なのも、電力が限られる携帯端末系には有利ですね。

         RGBのサブピクセル毎にカラーフィルタを持つLCDに比べて、単純計算(*)では、バックライトの消費電力を3分の1にできます。LCDでも同様にRGBを時分割することは原理的にできますけど、液晶の応答速度の問題か大々的に製品化された例は無いはず。
        *:各ピクセルの透過率は同等とする
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    • by (B)sort (27915) on 2007年03月21日 0時46分 (#1129137)
      回路的にRGB+「輝度」が取れそうなので色深度がいい具合になりそう。
      同一の液晶パネルから応答速度偏向(RGB)*1と色素再現性(RGB+輝度)*xの特性の違う商品が作れる。
      シャッター速度の問題、ドット抜けが致命傷になりそうなのをクリアすれば行けるんじゃない?
      親コメント
  • 各所で使われすでに一般的な技術になっているサブピクセルレンダリング(ClearTypeなど)が
    まったく使えなくなってしまいますね。

    # タイミングをズラして3種類の発光状態を実現したとしても、
    # RGBの順番が目まぐるしく入れ替わることになって むしろ逆効果になりそうだし。
    • by Anonymous Coward on 2007年03月22日 10時28分 (#1129902)
      サブピクセルレンダリングというのですか。
      名前はどうでも良いですが、あれはRGBを組み合わせるがため、
      実際にはカタログスペックの3倍の画素を持っていることを利用した技術です。
      実際の画素ピッチが同等であれば、各画素をカラー化できる今回の方式の方が
      擬似ではなく本当の高解像度を実現できることになります。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2007年03月20日 9時04分 (#1128680)
    自分は倍速ホイールでも知覚できる傾向ですのでこれは無理っぽい?
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未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー

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