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15822 story

川崎重工、次期固定翼哨戒機試作1号機を披露 92

ストーリー by kazekiri
採算はどうか 部門より

航空トピックがないのね、なAnonymous Coward 曰く、

朝日新聞の記事(拡大写真)によると、川崎重工業は2001年から開発中の次期固定翼哨戒機(PX)と次期輸送機(CX)の試作1号機を同社岐阜工場(岐阜県各務原市)で初公開した。9月にも初飛行し2008年中に試験機として防衛省に納入する。防衛省や経済産業省は両機の将来の民間転用を検討しており、川重幹部も「細かい改造が必要だが、可能ならぜひやりたい」と意欲を示しているようだ。国産中型旅客機(YSX)の計画中止等、国産航空機には暗い話が多い中での明るい話題だろう。

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  • 軍用だと (スコア:2, 興味深い)

    by Lurch (10536) on 2007年07月05日 12時32分 (#1184919)
    片側のエンジンに被弾しても飛んでるような設計にするんですかね?

    それとも、当たり所が悪ければ同じなんでそんなことは気にしない?
    --

    ------------
    惑星ケイロンまであと何マイル?
    • Re:軍用だと (スコア:2, おもしろおかしい)

      by QwertyZZZ (8195) on 2007年07月05日 13時18分 (#1184943) 日記
      まあ、普通に考えるとこの程度の規模に4発は要らんので(爆撃機に転用でも考えてなきゃ)、その辺りの安全性を考えてなんでしょうね。

      が、そんなものよりも、そろそろ無人哨戒機とか作っても良いと思うのだけど、日本の軍部は既存の大した効果も無い改良には積極的(こんなの既存の旅客機ベースでも良かろ?)でも、別の価値観のモノを作るのには積極的にならんって感じがするんだけど。

      超低燃費の無人哨戒機を何機か洋上に常時待機させれば、それなりに便利な使い方をイロイロ出来るだろうに。

      親コメント
      • Re:軍用だと (スコア:4, 参考になる)

        by wildcard (416) on 2007年07月05日 13時34分 (#1184953)
        >こんなの既存の旅客機ベースでも良かろ?
        そう考えてボーイング737-800ベースでやっている米軍のP-8計画が大炎上中という事実があります
        C-Xのほうは同クラスのエアバスの軍用戦術輸送機A400計画は船頭多くして船なんとやらで先行き不透明

        対潜哨戒機は哨戒のみならずソノブイ・対潜魚雷・対艦ミサイル等も携行して戦闘行為も行いますので
        (特に本邦においてはソノブイによる潜水艦への圧迫が重要)無人機のような小さな機体では不十分です。

        P-Xはサイズ的にはそのままシャトルコミューター便用旅客機(モノクラス乗客30~50名級)に使えると思う。
        川崎重工主体で作った民生モデルに対しても武器輸出三原則がどうだこうだと国益に反するいちゃもんを
        野党がつけてこなければ、ですが。
        親コメント
        • by QwertyZZZ (8195) on 2007年07月05日 14時17分 (#1184979) 日記
          >対潜哨戒機は哨戒のみならずソノブイ・対潜魚雷・対艦ミサイル等も携行して戦闘行為も行いますので
          >(特に本邦においてはソノブイによる潜水艦への圧迫が重要)無人機のような小さな機体では不十分です。

          無人機イコール小型機って訳でもないし、常時フルスペックが必要でもないですし。
          そもそも、必要なのは「無人の哨戒機」であって「小型の無人機」では無いんで、無理に規模的に小さいのを選ぶ必要は無いんじゃないかと。
          新規開発で仕様要件を満たせないサイズを選ぶとすれば、そりゃ相当に無能な奴の仕業でしょう。

          >P-Xはサイズ的にはそのままシャトルコミューター便用旅客機(モノクラス乗客30~50名級)に使えると思う。

          無理だと思いますよ。
          流石にそのサイズで4発ってのはキツイでしょう。
          もう一回りデカイ三菱だって双発だし。

          やるなら双発化&胴体ストレッチで、マジで三菱とガチンコする位にした方が。
          でも哨戒機用だとすると主翼も設計し直さないと低速巡航向けになっている筈だから・・・って言うと、ほとんど採る所が無いという。

          親コメント
          • Re:軍用だと (スコア:5, 参考になる)

            by von_yosukeyan (3718) on 2007年07月05日 21時05分 (#1185160) ホームページ 日記
            ちょっと、まとめてレスしますが

            >普通に考えるとこの程度の規模に4発は要らんので(爆撃機に転用でも考えてなきゃ)、その辺りの安全性を考えてなんでしょうね。

            端的に、対潜哨戒機と民間旅客機の違いというのは、飛行高度が違うという点が指摘できます

            通常の旅客機は、燃料効率を図るため離陸後、大気の薄い高高度に速やかに到達して、エンジンの最も効率の良い巡航速度を保ちます。これに対し、対潜哨戒機は作戦海域に到達するまでは通常の旅客機と同じ飛行を行いますが、MADやソノブイを展開する関係から、大気密度の高い低空を比較的低速で飛行します。こういった違いから、同じ程度のサイズの対潜哨戒機と民間旅客機でも、民間旅客機がサイズと求められる飛行性能に合わせて、大出力の大型エンジンを双発で搭載するのが最も合理的な選択になりますが、対潜哨戒機の場合には、作戦海域までの到達速度に加え、低空で燃費がよくなるように、作戦行動中にエンジンを停止させて双発稼動できるように、民間旅客機用エンジンよりも比較的小型のエンジンを4発搭載するのが合理的な選択となりえます

            >日本の軍部は既存の大した効果も無い改良には積極的(こんなの既存の旅客機ベースでも良かろ?)でも、別の価値観のモノを作るのには積極的にならんって感じがするんだけど。

            ボキュは逆に、自衛隊は既存システムの改良にはあまり積極的ではない印象を受けますが、それはそれとして

            旅客機ベースで開発するというのも一つの選択ですが(現にP-3CやP-8、BAeニムロッドは既存旅客機の改良)、現実的にベースとなる旅客機を国内で生産しているわけではないので、旅客機を軍用転換するというのは国産で新たに作っても、コスト的には同じこと(現実にはもっと費用がかかる)になります。すでに存在する対潜哨戒機をライセンス生産するとしても、現実的には国内で生産できない部品は輸入に頼ることになりますし、ライセンス取得費やそれに関係するコストが発生するので、総合的に見てもあまり変わりがありません。また、「機体をそのまま購入する」というのは、初期費用は押さえられますが、ライセンス生産と比較して整備や保守、運用に重大な問題を発生させる可能性が高く、極めて少数(連絡機など数機程度)の調達でもない限り、ライフサイクル全体のコストを考えると、非常に高くつく選択になります(このあたりの実例として、完成品購入を行って整備に重大な問題が発生したMH-53Eなどが挙げられるでしょう)

            もう一つ、UAV(無人機)に対応させれば良いという意見についてですが、実用化されているUAVはグローバルホークのように自律飛行が可能な機体では、行えるミッションが単機能に限定されているか、プレデターのように(ある程度の)マルチミッションが可能だが、地上から有人の遠隔支援が必要なものかどちらかで、総じてUAVは既存の作戦機を代替するものではなく、補完するものであるという明確な位置付けがあります。従って、対潜哨戒機のように極めて多数の任務を1つの機体でこなす兵器システムの場合、将来的な無人化・省力化は可能であっても、無人機に代替するには、かなり多くの技術的なブレークスルーが必要となります。P-Xそのものは、飛行性能や飛躍的な向上や、搭載機材の大型化が可能となり、代替対象となるP-3Cよりも配備数を大幅に削減することが可能になっているので、これはこれで非常に大きな技術的飛躍ではあるのですが

            ちょっと蛇足ですが、朝日新聞のよくわかってない記者に誤解があるようですが、P-Xを民間転用云々という話は、旧防衛庁界隈から出てきた話ではなく、経済産業省の一部の官僚が言い出したことで、技術的・マーケティング的な裏付けが全くない、一種の観測気球です。元々、P-X/C-Xはコックピット周りなどを共通化して、同時開発することで開発コストを大幅に削減するという目論見からのもので、民間転用は最初から前提としていません。川崎重工と経済産業省が、民間機転用にも注目しているというのは、P-Xをそのまま民間機に転用するという話ではなく、P-X開発で蓄積した技術を元に、新たに開発する民間機に生かせるのでは、という話なので、両者はあくまで別物の話です
            親コメント
          • Re:軍用だと (スコア:3, 興味深い)

            by Anonymous Coward on 2007年07月05日 15時46分 (#1185020)
            旅客機転用の是非についてはともかくとして…

            P-3C配備数から大幅削減した分を単機の能力向上(航続距離・連続哨戒時間)で補おう,
            という要件で,(今のところ)素晴らしく手堅くまとめた機体だと思うのですが>P-X


            世界の同盟各国を巻き込んだ,既存の旅客機転用の米P-8は開発難航状態ですし(ホント乗らなくて良かったよ…),
            哨戒機なのにターボファンエンジン採用した点も,機体数削減を補う高速性を求めた故で,
            また,爆撃機とは言わないまでも,長期間滞空するこの機種において8本の対艦ミサイル(ASM-2)を搭載可能,
            更に,その汎用性からEP-3・OP-3Cの後継機のベースにすることも有力視されているわけで,

            開発コスト的にもプロジェクト絶賛遅延中のP-8なんかより遙かにお安く高性能なものができあがりそうで,
            限られたリソースから最大限のものを引き出した秀作ではないでしょうか.
            このままうまく行けば,って前提ですが.

            超低燃費の大型無人哨戒機に,複数の人間様が行っていた哨戒・対潜任務(+対艦任務追加)を やらせるようなグローバルホーク並(以上ですね)の自律制御+遠隔操作を可能にするような 技術と予算を,今まで日本の防衛産業に付けてきたのでしょうか?今回付けたのでしょうか?


            ついでに,結構日本は既存に無い価値観というか,独自価値観に基づいたものを積極的に作ってきたような…(善し悪しはおいておく).

            F-2は単発エンジンの攻撃機に4本も対艦ミサイル載せるなんて世界に類を見ないことやってるし,
            このP-Xにしても実用機初のフライ・バイ・ライト採用(これは業界的には順当かもしれないけれども),
            海の方は世界初の純粋なヘリ運用専用軽空母なんて作ってるし,
            陸の90式も軽量で高い防御力を追求した先駆けで,
            今作っているTK-Xも国土事情を考慮して極力軽量かつ従来レベルの防御力保持目指したり.

            どれもこれも,日本独自の防衛ドクトリンに基づいた合理性を追求した結果じゃないかと.
            親コメント
      • Re:軍用だと (スコア:3, 参考になる)

        by Anonymous Coward on 2007年07月05日 13時39分 (#1184959)
        P-Xが4発なのは、巡航時や哨戒時に2発止めて、滞空時間を長くする為です。
        現行のP-3と同じ運用思想なんですね。

        もともとP-Xは民間のボーイング737ベースで、って話も検討されてたと
        思いますが、双発だと海自の思想と合わなかったんでしょうかね。
        親コメント
      • by goten-go (18666) on 2007年07月05日 20時28分 (#1185144)
        滞空型無人機については、国も研究はやってるようです。

        高々度無人機システムの研究[PDF] [mod.go.jp]
        滞空型無人機要素技術の飛行試験 [mod.go.jp]

        でも、去年あたり、国産はあきらめてグローバルホーク [wikipedia.org]を買ってくるという記事が出てましたが、そのあと結局どうなったんでしょうね?

        ただ、対潜哨戒機の無人化は、まだ難しいでしょうね。特に、他の航空機との共存がまだ無理。飛行エリアが不定で、高度も頻繁に変えますから。
        仮にグローバルホークを買ってきても、運用できるのは硫黄島だけで、民間機の飛ばない高々度で日本列島を飛び越えないといけないという話ですから。
        親コメント
    • by patagon (1453) on 2007年07月05日 12時45分 (#1184926) 日記
      民間の航空機でもエンジンの半分が故障しても航続可能なように作ってあります。
      ボーイング777(双発)だと1発でも航続可能だったような
      親コメント
      • Re:軍用だと (スコア:2, 参考になる)

        双発に限らず、747やA340とかの4発でも、単発で航行可能なように設計されてます。

        ただ、双発だとエンジン故障時の高出力航行による燃費低下とかの影響で、ETOPS [jal.co.jp]の制限がかかって来ます。
        以前は60分だったのが、今ではエンジンの性能向上、信頼性向上で180分になってるので、双発でも問題なくハワイまで飛ばせるとか。

        下地島空港 [okinawa.jp]だと、単発飛行からの着陸訓練とか、やってるようです。
        --

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        • Re:軍用だと (スコア:1, 興味深い)

          by Anonymous Coward on 2007年07月05日 20時55分 (#1185151)
          ETOPSが180分になったのは、ホントのところは双発のB777を就航させるためです。
          ETOPSが緩和されたから、B777が就航できるようになったわけではありません。

          なんでそこまでして双発機を飛ばしたいかというと、運行コストが安いからなのですね。
          航空自由化とメガコンペティションのなか、値段競争に明け暮れる航空会社にとって
          4発だとやはりコストが厳しいわけです。
          一便あたりの収益を考えたとき、4発機より双発機の方が採算ラインは低くて済む。
          切符の売れ行きはそんなに変わるわけもないから、双発機の方が黒字になる場合が多い。
          繁忙期など満席になる場合は黒字の幅もぐんと増えるってなわけです。
          航空会社にとって機体代は長期のコストの一方、運行経費は短期のコストですから
          とりあえずの改善にはもってこいなわけです。
          マヌケな株主やメディアも短期的なコスト低減を歓迎するし、なにより最新鋭機は
          イメージがいい。もしかしたら旧型機を使ってる他社より選択されるかもしれない。

          とはいえ、そろばんは冷静に弾かなきゃいけません。
          なんで太平洋便(日本アメリカ)で一番安いノースワーストとかは
          いまだにB747なのかというと、アレはボロくてもう消却してるから。
          値段競争が厳しい路線に数百億円かけて最新鋭機を投入するよりもマシだと
          考えているからですな。
          ノースワーストの乗客は機体がどうとかサービスがどうなんて全く気にしてません。
          選択基準は価格のみですからね(あと強いていえばマイレージ)。
          そういうシビアな(換言すれば貧乏な)客が満席にしてくれるわけですから
          今のままでかまわない。
          新機種導入は、単に飛行機を買うだけのコストでは済まなくて、
          整備やら運用やら訓練やら、様々なものも付随するわけですからね。
          親コメント
          • by Mooolyeee (19868) on 2007年07月06日 0時12分 (#1185265) 日記
            加えてB-777を導入すれば、自動的にETOPS [wikipedia.org]の認定を受けられるものではなく、
            相応の整備レベルと実績がなければ認定は受けられないそうです。
            三発以上なら手抜きしてもいいの?という話は置いといて、
            それなりに整備にコストと手間をかけなければ、双発大型機で遠距離飛行(特に洋上の)はできません。

            まあ、会社により、色々事情があるんでしょうなぁ。
            ノースウェストの話、結構面白いなぁ。
            親コメント
    • by unchikun (14429) on 2007年07月05日 13時02分 (#1184933)
      軍用に限らず、海の上を飛ぶことを想定している飛行機は複数のエンジンを
      持っていて、エンジン一基でも何とか飛んでいけるもの、と何となく思って
      いました。

      だって、遠洋でエンストしたらお終いでしょ?
      親コメント
    • Re:軍用だと (スコア:1, 興味深い)

      by Anonymous Coward on 2007年07月05日 14時30分 (#1184989)
      鳥は所属の官民区別せずに突っ込みますよ。

      軍用機固有のものとして
      デバイスそのものの被弾の影響検討や確認はありますけど、
      片発止まることの影響検討は飛行機たるもの全て一緒です。

      それと軍用機が厳しいのは使用条件と限界性能であって
      安全性については民間機の方がよっぽど厳しいところが
      あったりします。
      親コメント
  • by ncube2 (2864) on 2007年07月05日 12時43分 (#1184925)
    同じ朝日新聞の記事 [asahi.com]によると、輸送機(哨戒機もかな?)のエンジンの取り扱いがダッチロールしているような気配が。
    機体は作れても、このクラス用の国産ジェットエンジンは無理だってことか。
    • エンジンは外国産なので、純国産ではないのですね。
      そのうちホンダがエンジンを供給して純国産になるのでしょうか。
      F1みたいで興味深いです。

      ところで航空機は化石燃料がなくなったらどうするのでしょうね。。
      親コメント
      • by NACK-A (30985) on 2007年07月05日 13時27分 (#1184947)
        C-XのエンジンはGE社CF6-80C2を2発で、1発あたりの最大推力は26000kgほどの大型・大推力エンジンです。
        政府専用機のB-747-400やE-767なども使用するエンジンで、国内の旅客会社でも多数採用実績があります。
        重量物を運ぶという機体特性もありますし、既存の整備体制を利用できるという点で、順当な選定でしょう。

        P-Xのエンジンは国産のXF7-10が4発です。
        実証エンジンXF5-1の成果を転用したエンジンで、1発あたりの最大推力は6000kgほどです。
        ・既存の同クラスエンジンより低燃費
        ・低空低速から高空高速巡航までの広い領域での性能充足
        ・塩害対策
        などを盛り込んだものとなっています。
        親コメント
        • 軍事系の掲示板を読んでいると、P-XのエンジンのXF7-10に色々と不安要素があるようですが、試験飛行中に改善できるメドは立ってるんでしょうかね(;´Д`)

          エンジン試験中にベアリングが破損したとか(一説ではエンジン全体がやられたとかそもそもベアリングでは無くて回転部自体の不具合だったとか噂が先行しているからどんなものだか)、設計寿命(としか書かれていなかったけど、オーバーホール間隔かエンジン全体のMTBFなのかでかなり違ってきますが)が200時間程度〜ロシアの戦闘機用のAL-31エンジン(1000時間程度?)以下らしいとか言う噂を目にすると、量産に踏み切って大丈夫なのかと言う不安が…

          まぁ、ベアリング云々の方は設計改版と量産時の品質管理の徹底で解消できるとは思いますし、エンジンの設計寿命が本当に短いならばすぐに次期エンジンの開発に入るとかのなんらかの対策を打つのでしょうけど、実際に作るメーカ(石播)の生産体制自体は大丈夫なのかなぁ

          …軍用のジェットエンジンの実際の生産は、最低でもF-15J以降は石播の独壇場だったと思いますが、今まで戦闘機用ジェットエンジンなどのライセンス生産や練習機向けの国産ジェットエンジンの生産に携わってきた熟練工や品管担当の人が世代的にバタバタと辞める時期だと思うんですけど、「失われた十年」以降のリストラとか雇用不安定化とかある訳だし、後を担えるだけの仕事の質を持っている人数の人材育成やってあるのかどうかという根本的な不安があるのですが
          …それに、細かい(けど、重要な部分に使われて精度や耐久性が要求される)部品は下請けの町工場まかせの部分が少なからずあるだろうから、そういう所は後継者が定着しようにもできない状況にはまってしまってる場合が多いようだしさらに不安なんですが…
          親コメント
      • by wildcard (416) on 2007年07月05日 13時19分 (#1184944)
        >ところで航空機は化石燃料がなくなったらどうするのでしょうね。。
        理屈的には地球が水の惑星である限り液体水素/液体酸素系のロケットエンジンを使う手段があります。

        ただし現時点では絶対零度に近い液体水素を保持する燃料タンクの製造が出来ないので
        その辺の問題を解決する必要はあるでしょう。
        ヴェンチャースターが結局飛び立てなかったのはこの辺も一因ですので。

        と田巻久雄氏の著作から受け売り
        親コメント
        • >>ところで航空機は化石燃料がなくなったらどうするのでしょうね。。
          >理屈的には地球が水の惑星である限り液体水素/液体酸素系のロケットエンジンを使う手段があります。

          いや、別に水素+空気でジェット(ガスタービン)エンジンを稼働させられます。
          大気中を飛行する航空機の話に何故液体酸素が出てくるのか???
          親コメント
        • by Alef_F (27309) on 2007年07月05日 14時02分 (#1184970)
          素人質問で申し訳ないのですが、ジェットエンジンの燃料はバイオディーゼル燃料で代替できたりはしないものなのでしょうか?
          親コメント
          • Re:代替燃料 (スコア:2, 興味深い)

            by sladoslado (28918) on 2007年07月05日 14時27分 (#1184987)
            ジェットエンジンを含むガスタービン系エンジンは基本構造が単純なため燃料種による制限は相対的に緩いと言われています。
            燃料種によってそれなりの調整は必要ですが基本的には多燃料エンジンです。
            結果:バイオディーゼル燃料でも動かせます。
            蛇足:民間機は専用所謂ジェット燃料ですが軍用機はガソリンと軽油1:1で混合したものだったりします
            親コメント
            • by kan143 (24887) on 2007年07月05日 19時44分 (#1185132) ホームページ
              > 蛇足:民間機は専用所謂ジェット燃料ですが軍用機はガソリンと軽油1:1で混合したものだったりします

              これってJP4燃料でしたっけ

              米軍でも海軍はケロシン系のJP5だったし
              空軍も湾岸戦争をきっかけにJP8に切り替えちゃったみたいですね

              自衛隊もケロシン系に切り替える話があるみたいですけど
              どうなってるのかな
              親コメント
          • 燃焼方式と出力の都合、無理です。
            プロペラ機でも…無理っぽいわな…高度上がったときの低酸素状態での燃焼状況的に…

            それに、ディーゼルエンジンって高出力&回転数よりは、トルク重視的(で低コスト運用)な用途向けに利用されている事例が多いですから…

            #ルマンで活躍したAudiは燃費対策とプロモーション絡みと言っても良いかもしれませんが。
            --

            /* Kachou Utumi
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            親コメント
          • バイオならぬディーゼル燃料(軽油)でも低温時の特性に問題ありますよね
            #寒冷地だとケロシンが多く混ぜてある

            で、バイオディーゼルって植物油ベースですからものによっては
            やっぱり問題あるんじゃないかなあ

            と、冬場白濁していたオリーブオイルを思い起こしたりして

            バイオ系を使うんだったらエタノールってのはどないでしょう?
            親コメント
  • どうしても違和感を感じてしまう。
    ホンダの自家用ジェットから受けた影響は大きい。
    NHKのニュースでは、主翼部分に胴体前部を合体させようとする映像を流してしたが、あれを見て、ますます、飛行機って主翼が飛んでいるんだ、残りは付け足しなんだと再確認した。
    哨戒機なら、やっぱりエンジンを主翼上部に付けて、主翼下部の広い面積をアクティブアレイアンテナとして活用する、なんてのはやっぱり素人考えか?
    民間機になった暁には、主翼下にびっしりLEDを並べて、空飛ぶ宣伝機になってくれよ。
    うーん、地上から見えないかも。
    • コメントにもあるように、ジェットエンジンが主翼の上にある方が異端と言うぐらいです。
      ホンダの自家用ジェット機が主翼の上にエンジンを置いてあるのは、STOL実験機「飛鳥」のノウハウを活かしたかっただけでは?
      マーケティング的にも、STOLであれば短い滑走路で飛べるのであれば、それだけ小さな空港でも運用可能なのを売りに台数を出すようにしたいのと
      「ホンダの飛行機」としてのインパクトを与えたいと言う意味もあるのではと思われます。

      主翼の下にLEDびっしりにしても、人間の目に広告として認識させるのはつらいかと。
      認識できる高度で飛ばすこと自体、無謀だと思います。

      #ファントム無頼の神田&栗原でないとまず無理…それでも始末書モノ…でも済まないぞ。

      --

      /* Kachou Utumi
      I'm Not Rich... */
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      • ボーイングYC-14、日本の実験機「飛鳥」、アントノフAn-72やAn-74
        これらはコアンダ効果による揚力増加を得るためにUSB(Upper Surface Blowing)方式で搭載し、主翼上面に排気口を主翼に接して搭載されていますがホンダジェットの搭載方法はコレとは全く異なります。
        どの辺が「飛鳥」のノウハウを活かしたのかご説明頂きたいです。
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    • >飛行機って主翼が飛んでいるんだ、残りは付け足しなんだと再確認した

       とはいえ、残りの付け足しがあった方が、色々と格段に楽ではあります。
       よく飛ぶ紙飛行機 ― 切りぬく本 [amazon.co.jp]なんかを組んで飛ばしたりすると、それを体感できます。無尾翼機の調整のシビアなことといったらもう…。
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    • by Anonymous Coward on 2007年07月05日 13時47分 (#1184965)
      飛行機図鑑でも見てみれば分かると思いますが、
      大型機のポッド型エンジンは吊り下げ型が一般的です。
      構造的にも重量物たるエンジンは吊り下げた方が合理的ですし、
      そもそも飛行機は翼の上面に生じる気流の負圧で浮き上がるという構造上、
      上面には気流を乱す余計な機材を置くべきではないのです。
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    • by Anonymous Coward on 2007年07月05日 19時04分 (#1185108)
      >民間機になった暁には、主翼下にびっしりLEDを並べて、空飛ぶ宣伝機になってくれよ。

      残像効果を狙ったあの棒ですか・・・ちょっとおもしろそう。
      それで編隊を組めばなんとかメッセージは作れるかも?
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  • by mtgood (31646) on 2007年07月05日 14時16分 (#1184978)
    ジェットビートルっぽいと思いました。
  • 防衛省技術研究本部のサイト [mod.go.jp]に P-X/C-Xの試作1号機の完成 [mod.go.jp]や、 P-Xの静強度試験用供試機(01号機)の受領 [mod.go.jp]を伝える記事があります。

    XF7-10エンジンの環境氷結試験 [mod.go.jp]なんてこともやるんですね。雪氷の塊がエンジンに崩落したらバードストライク並みに危険な気がするんですが、そんな環境でも飛ぶんでしょうか(或いは飛べないことを確認するのでしょうか)?

    • >雪氷の塊がエンジンに崩落したらバードストライク並みに危険な気がするんですが、
      >そんな環境でも飛ぶんでしょうか
      北海道を忘れちゃいませんか?
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  • by SteppingWind (2654) on 2007年07月05日 21時32分 (#1185164)

    世界でも類を見ない人口密集地に位置する基地に対戦哨戒機の部隊が配置されているんですよね.

    まあジェット戦闘機に比べればいくぶんかはマシだとは思うのですが, 横田に向かうギャラクシーなんかだとかなり高空を飛んでいてもうるさいので, ジェット化に伴う騒音の増加はちょいと心配ではあります.

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あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall

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