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東芝、Cell技術を継承したメディアストリーミングプロセッサを開発 50

ストーリー by GetSet
熱が心配 部門より

Anonymous Coward曰く、

ITproの記事より。東芝が来春にも Cell技術を採用したノートPCを発売する、と報じられている。 映像処理に優れたCellの技術をPC用半導体チップに転用し、液晶テレビなど他のデジタル家電にも採用する、ということだ。
ソニーがCellの製造ラインを東芝に売却?(編注:掲載時点で両者の公式な発表は出ていない)」というニュースが出た後だけに一瞬頭が混乱してしまったが、 東芝から出ているプレスリリースを読むと、 Cell Broadband EngineのSPEコアを用いた新型メディアストリーミングプロセッサの開発に成功し、CEATEC Japanのタイミングで お披露目するということのようだ。
このプロセッサはSpursEngineと呼ばれ、SPEを4個、MPEG-2、H.264方式のエンコード・デコード専用回路を組み合わせた効率的で柔軟な映像処理や、 Cell/B.E.より小規模な回路設計による低消費電力を特長とし、今回の開発サンプルでは、処理速度1.5GHz、消費電力は10W台とのことだ。 実際にSpursEngineを搭載したノートPCの展示も行われるようで、ちょっと見てみたい気がする。

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  • CellとかPC用のプロセッサから考えたら全然小さいんだけど、家電で考えたら電力食いだよね
    まぁDVDレコとか液晶TVのインタフェースのもっさり具合には辟易してるので、高速化できるなら
    すごく嬉しいんだけど…
    • のろいと評判のVARDIAがPSX並にサクサク動いてくれるんであれば
      多少の消費電力アップなど。
    • プレスリリースとかみる限りだと、これ自体がMCU(ix86アーキなPCで言う所のCPU)と言う訳ではなくて、どちらかというとマルチメディアなデータ処理に特化した汎用コプロセッサという位置づけのようですよ。
      つまりは、IBMのサーバやPS3などに使われている今までの統合型のCellと違って別に主制御のMCUが必要っぽいですよ。

      映像や画像のデコードとかエンコードとか3Dのテクスチャとかの処理には向いていても、これ自体が「もっさり感」の主な理由であるMCU側のソフトウェアが使われているMCUの処理能力に対して「重い」内容である辺りの解決策としては多少効果があ
      • by Anonymous Coward on 2007年09月23日 13時22分 (#1223453)
        > 「もっさり感」のの一番の原因や電気をやたらと喰う類の不具合をを解消しやすくはなるかも。
        もっさり感の一番の原因は、「もっさりしていても問題ない」と考える家電メーカーの考え方です。
        # ケータイのもっさり感がいつまで経っても無くならないのと同じです。
        親コメント
        • もっさり感を取り除いても売りにはならんからですよ
        • ># ケータイのもっさり感がいつまで経っても無くならないのと同じです。
          それを言ったらLinuxでもWindowsでも(洗濯機でも自動車でも)同じじゃない?

          モッサリ感を無くそうとするなら、誰かが無限大のメモリとCPUパワーと
          光速以上で情報を伝えられるLANケーブルetcくらいは発明してくれないとね。
          • by Anonymous Coward on 2007年09月23日 15時41分 (#1223491)
            ユーザが処理に2秒かかる情報の表示を求めたとき、画面が2秒間
            沈黙してから表示されるのとスクロールやフェードといった画面
            効果を2秒間行って表示するのとではずいぶん印象が違うものです。
            ユーザは多くの場合内容を1秒でも早く見たいのではなく、内容を
            見たいという要求が受け入れられたことを1秒でも早く知りたいの
            だと思います。

            更に同じ1分かかる処理でも、1分間「しばらくお待ちください」
            で沈黙してしまうのとプログレスバーが動いて予想される残り時間
            が表示されるのとではやはり後者のほうが短く感じるものです。
            これは、いつ終わるかおよその見当がつくことで、ユーザはその間
            ずっと機器とにらめっこする必要がなくなり、機器のために費す
            時間が減るためだと思われます。
            親コメント
          • by Anonymous Coward on 2007年09月23日 23時05分 (#1223657)
            ボタンを押した瞬間、操作者の脳に働きかけて時間経過の感覚を狂わせる。
            処理が終わるまでの時間がすっ飛んだように感じさせればもっさり感は完全に消えるからそのような物理法則を破る実現不可能なデバイスは必要ナイ!
            親コメント
            • >ボタンを押した瞬間、操作者の脳に働きかけて時間経過の感覚を狂わせる。
              >処理が終わるまでの時間がすっ飛んだように感じさせればもっさり感は完全に消えるからそのような物理法則を破る実現不可能なデバイスは必要ナイ!

              出勤前の3分間に予約登録していたら...あれ?電車逃した!
            • キングクリムゾン!(ドンッ!!!)
          • ニンテンドーDSとかは、そんなにハード性能よく無くてもきびきび動いてるし。
            企画・ソフト・ハード全てにおいて設計が下手なだけだと思うけど。
            • そうそう電卓だってきびきび動くしね
            • > ニンテンドーDSとかは、そんなにハード性能よく無くてもきびきび動いてるし。
              > 企画・ソフト・ハード全てにおいて設計が下手なだけだと思うけど。

              まったくもってその通りだと思うよ。
              外注・派遣が開発の実行部隊の中心になってしまった現在では、上手な設計で
              きれいにまとめられる会社はあまりないと思う。
              優秀な人間は管理ばかりやらされて設計には降りてこない(これない)。
              結果、ヘタレな奴が設計していて、ろくでもない設計になる。
              それで、上流設計がよい設計になってないことが多い。
              たとえ多少上流設計がよくできても、実行レベルのヘタレな奴(の一部)が、
              「高速
              • 最初にワクワクさせておいて、実物は骨抜きになるって、
                日本(政府)では昔からのお家芸です。

                理解出来ない説明をしてノラリクラリ…
        • あちこちで同期を取らなけれいけないものが多いからね。

          垂直同期一発で画が出る昔のテレビのガチャガチャ(UHFはボリュームだから
          スーイスイ)や、VHSの標準/3倍のモード決定やトラッキング合わせ中の
          ノイズまで全部見せてしまうようなことが出来ればいいんだろうけど、
          結局は映すものの準備出来ていない状態の時に何を画面に表示すればいいかという
          問題があるわけで。

    • IntelやGPU屋さんのおかげでいつの間にか世の中の常識が狂ってしまったようだけど,
      民生機器用のLSIで消費電力1W越えたらおかしいですよ.
      常時ファンを回さなければいけない家電製品なんて非常識もはなはだしいです.
      (水冷なんぞもってのほか)
      • > 常時ファンを回さなければいけない家電製品なんて非常識もはなはだしいです.

        でも、DVデッキは1394のI/Fのためか、25Mbpsの信号処理のためか、
        ファンを搭載していました。(ちなみに、ソニーのWV-D9000ユーザ)
        だから、DVデッキは普及しなかったとも言えるのかな?
        D-VHSだと、ファンを回していましたっけ?

        また、最近のAVアンプはほとんどファン搭載じゃないんですか?
        (こちらは持っていないので詳しくは知らないですけれど)
        • >D-VHSだと、ファンを回していましたっけ?

          ビクターの最終型には一基ついてますが、別に音はうるさくないので家電として非常識とは思いませんね。
          逆にファンがついてないHDDレコーダーだと筐体上部を放熱に利用しているのでスタックができず、家電として不便だなあと思います。
          親コメント
      •  大型TVの大半は冷却のためファンを常時回してるよ。

         あと扇風(ryとか冷風(ry

        --
        豚汁は「とんじる」と読みます
      • >民生機器用のLSIで消費電力1W越えたらおかしいですよ.
        今時のデジタルテレビはフルHDのデータを倍速処理するためIntel CPU以上の
        処理能力を要求されるので、2W越えなど珍しくありません。
      • ガンダムもいろいろ冷却に苦労しているようですカテジナさん
  • by Anonymous Coward on 2007年09月23日 4時17分 (#1223339)
    一昔前、あったねメディアプロセッサってやつ。DSP積んだボード1枚で、2D,3Dグラフィックから、
    サウンドから、モデムからなんでもお任せ。ソフトウェアのアップグレードで、将来の拡張もばっちり。

    で、肝心のアップグレードのためのソフトウェアは出てこずに、
    チップがアップグレードしたMpact2なんてのがでてきたり、
    その後やっぱり「2」むけのアップグレードも出されずに闇へ滅してしまったりしたものだが。
    あれ以来、東芝の言うことは話半分てな感じ。

    Mpactの部隊はその後PS2のプロセッサ開発に移っていったと言うから、このCell技術を応用した
    とか言うのも根は一緒だね。
    • by bero (5057) on 2007年09月23日 6時30分 (#1223359) 日記
      昔のGPUはジオメトリ(頂点処理)専用、レンダリング(ピクセル処理)専用でしたが、それぞれプログラマブルになり、最終的に両者を区別せずプログラマブルな(統合型シェーダ)超並列コンピュータになりつつあります。Vitsa搭載予定のDirectX10では統合型シェーダ必須なのでこれは規定路線です。

      Mpactは早すぎたんですね。

      とはいえプログラムブルだと速度や消費電力等で専用回路には勝てないので、MPEG-2、H.264専用回路も載せてるところがミソですかね。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2007年09月23日 13時08分 (#1223446)
        >Vitsa搭載予定のDirectX10では統合型シェーダ必須なのでこれは規定路線です。
        >Mpactは早すぎたんですね。

        Mpactとやらは知らないのだけど、例えば、PS2のVUは、GPUはやっとDX10で実現した頂点の動的な
        生成や曲面計算までやってのけてたけど、非同期に動くDMAとの通信・クリッピング・カリング・
        シザリングetcを自力でやらねばならず、アセンブラでソフトウェアレンダラを作れるような人達
        でないと扱えないような代物だった。

        それに対して、GPUのシェーダーはそういったやりたくない部分はやらなくて良いように作られている。
        これはHLSLのような高級言語が登場する前も同じ。組み込みの便利な関数も揃ってたし同じアセンブラ
        でも記述のしやすさのレベルがまったく違う。

        そういった部分を無視して○○は早すぎたんだなんて言うのはちょっとおかしいんじゃないかなぁ。
        むき出しの設計を放り投げるのを自由度が高いというのはちょっと違うと思いますよ。

        Mpactがすごい作りやすかったというならマイナスモデしてもらって結構なんですが。
        親コメント
      • 「アップグレードがリリースされるか否か定かではない」
        って観点から言うと、今も昔も変わっていないと思いますが?
        基本バグフィックスとレスポンスの向上がメインと。

        どうやってアップグレードのコストを客から回収するかー
        なんでしょうけど、専用ハードより劣った物に金を払う客が
        そんなにいる物なのでしょうかねぇ。今も昔も。

        「PS3はSACDで専用ハードを超えた!」って話を以前聞きましたが
        だから売れてるって話は聞いた事無いですし。

        ユーザによってプログラムが作られるよーなハードでない限り
        多機能を統合するタイプのプロセッサは成功しないのではないかなーと
        率直な感想。
        • >「PS3はSACDで専用ハードを超えた!」って話を以前聞きましたが
          >だから売れてるって話は聞いた事無いですし。

          SACD自体がさほど売れているわけじゃないからそんなもんだ。
    • by Anonymous Coward on 2007年09月23日 16時14分 (#1223500)
      ソフトのアップデートをしないかったのは知らないけれど、
      MPACTって、1のときは何でもかんでも出来る万能DSP搭載と
      いう売りだったけど、そんなに性能が出なくて高価で売れず、
      それではと、2でWindows向けに描画性能向上に特化した
      作りにしてきた。

      流れ的にはTransmetaのCrusoeと全く同じ。
      (時系列的にはMPACTの方が3年くらい早く市場に出ているが)

      ハードを汎用にしておいてソフトでどんな用途向けにも
      対応できるとぶち上げる。
      しかし、市場はintelとMSが握っていて、超低コストか
      驚異的な性能を持っていないと潰しがきかない。
      (組み込み用途でも使ってもらえない)
      そして、最後にはハードをPC向けに修整して市場に
      媚びるが、既存PCに対して大したメリットがなく、
      鳴かず飛ばずで忘れられていく。

      汎用性を売りにしたパーツは家電業界で受けることが
      ないのでは。(コストが最優先だし)

      # MPACT1は初めてのPC互換機に使おうかと思って
      # ソードの見積までとった。
      # 結局、サウンドカード+ビデオカードとの倍以上の
      # 価格差は埋められる気がしなくて止めにしたが。
      親コメント
      • >しかし、市場はintelとMSが握っていて、超低コストか
        >驚異的な性能を持っていないと潰しがきかない。

         そのIntelもMMX Pentiumが出た頃に"Native Signal Processing"なる構想を発表して、
        「(我々の)高速なCPUの有り余る演算性能さえあれば、他の専用チップは不要」という
        事をやろうとし、結局他社との協調路線を選んで黒歴史として葬り去ったわけで。

        --
        豚汁は「とんじる」と読みます
        • そんなものありましたね。
          当時のメインターゲットはソフトモデムでしたっけ。
          NSPが流行る前にモデムが不要になってしまったので、
          intelとしては黒歴史というよりは空振りですね。

          ソフト音源の方はしっかり残っていますから。
          とりあえず、思想としては残っていると言えるでしょう。

          現在のCPUは電気を馬鹿食いするので迷惑ではあるけど、
          多chの音合成をやってMPEG2のデコードまでやって、
          まだCPUパワーが余っています。
          必要最小限のところで止めないので次なるキラーアプリを
          探さないといけない状態に自らを追い込むintelをアホと
          言えるかどうかは微妙…

          # NSPの元祖は初代NeXT(5inch MO搭載のやつ)のDSPかな?
    • MePhttp://www.semicon.toshiba.co.jp/product/micro/mep/index.html [toshiba.co.jp]も
      SPEを積んだこのプロセッサで置き換えるつもりなのかなと思いました。
    • やっぱそれを思い出すよな
  • by Anonymous Coward on 2007年09月23日 4時34分 (#1223342)
    てっきりGPUの置き換えかと思ったんだけど、消費電力から見ると、まるでCPUみたいだ。
  • by Anonymous Coward on 2007年09月23日 5時20分 (#1223352)
    英語が喋れない自分には、普段あまり見慣れない単語だったので、
    スーパー(=Super:超)のように見えていた。

    よくよく見ると違う。で、調べてみました。スパーズは日本語で拍車という意味があるらしい。
    拍車というのは、ウェスタンブーツの踵(かかと)についているギザギザの飾りのようなもの。

    馬に乗らない人(一般人)には、あまり意味がなさそうです。

    でも、実際はスパーズが無い靴よりは、スパーズが有る靴の方が、より小さな力で馬を動かすことが出来るということです。
    この言葉のとおりであれば、今までよりは小さな力で膨大な処理が出来ると考えてよいのではないでしょうか。
    GPUとかCPUとか、そんなものではないのです。「あってもなくても困らないけど、つけるなら、小さな力で実現」
  • by Anonymous Coward on 2007年09月23日 11時23分 (#1223415)
    製造ライン売却じゃなくて設計からラインまでの部門売却でしょう

    S○NYのように研究や設計のコストを嫌って研究部門や設計部門を捨てる企業には
    未来はないと感じますね
    • by keybordist (3572) on 2007年09月23日 12時10分 (#1223433) 日記
      まあ、日産なんかもそうだけど、
      経営建て直しの名目で財務畑の人間をトップに据えた会社って何処もそんなもんだと思いますが。

      もっとも新しい技術を育んでいる場合、それは往々にして市場に投入するまでは見えないものなので、
      何も無いと言い切ってしまうのもどうかなと。

      日産にしても一時期、新技術の投入が途絶えていろいろと批判を受けましたが、
      最近、復活してきたみたいですし、
      Sonyの場合もあと2,3年のうちには何か真新しいものが出てくるのではないかと期待したいのですが。
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        とりあえず、
        ・新製品を逆さに発表して、競合他社の背中すら見えない状態で青息吐息、
        のお間抜け経営陣をリストラするところから始めたほうがいいと思いますが。
      • by Anonymous Coward
        >> 経営建て直しの名目で財務畑の人間をトップに据えた会社

        と思うか,あるいは「財務畑の人間がトップになってリストラしないとヤバい状態まで追い込まれた会社」と思うか,人によって違うでしょうね.元コメの「研究部門や設計部門を捨てる企業には未来はない」というのも事実ですが,同時に「今潰れる会社は,どっちにしろ未来はない」とも言えるわけですし.
    • by Anonymous Coward
      >設計からラインまでの部門売却でしょう

      いや、CELLは実質設計はIBMと東芝だし。
      外注とりまとめを「設計」と呼ぶなら、まあそれもありだが。
      • by Anonymous Coward
        「A社がB社やC社と共同で開発した製品D」といったら、A社が外注のとりまとめでB社とC社が開発部隊(もしくは高次請けの元締め)でしょう?
    • by Anonymous Coward
      まだCell部門の売却については決定された内容はないぞ

      もしかしたらソニーと東芝による合弁かもしれんし
  • by Anonymous Coward on 2007年09月23日 17時37分 (#1223523)
    これ一般向けに画像エンコード回路つけてドゾって感じだが
    普段から利用してれば技術向上があるが
    普段使わないから、開発者のスキル向上せず消えていく気がする

    これ、シンセサイザーとかの音源に回して方がいいのでは?
  • by Anonymous Coward on 2007年09月23日 19時05分 (#1223555)
    こいつ [nikkeibp.co.jp]使ったASICなんだろうな。
typodupeerror

日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン

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