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16418 story

自分でチューニングするギター 130

ストーリー by mhatta
やはり人間はもういらないな 部門より

pinbou 曰く、

本家/.の記事より。ギター・メーカーとして知られるGibson社が、自分で自動的にチューニングするギターを開発した(Technology Reviewの記事)。このシステムはドイツで10年の年月をかけて開発されたPowertuneと呼ばれるもので、実際に弾かれた音の周波数を設定されたデータと比較し、弦の張りを自動的に締めたり緩めたりするものだと言う。
これに対し、プロの一部からは初心者から上達の機会を奪うだけだと言う批判がある一方、曲によって異なったチューニングを使うプレーヤーからはステージでの持ち替えが必要なくなるので歓迎されているそうだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by pendleton (28187) on 2007年10月04日 15時08分 (#1229016)
    ジミー・ペイジは似たようなモジュールを10年以上前から使っていますよね。
    ヴィンテージのレスポールに大きな穴を開けて組み込んでいたそうで、
    YOUNG GUITARの記事を読んでもったいないなぁと思っていました。
    • by airhead (13423) on 2007年10月05日 20時01分 (#1229809) ホームページ 日記

      今回の製品は独Tronical社開発のPowertune [tronical.com]で、ペイジの旦那御用達とCnet [cnet.com]やengadget [engadget.com]などで取り上げられていた米TransPerformance社のPerformer [transperformance.com]とは別系統の製品ですね。以下タレコミ文の補足などを(面倒くさいんで常体で)。

      仕組みは、従来のチューニングメーターを使ってのチューニング手順とほとんど変わらない。(1)弦を鳴らし、(2)鳴っている音程と目的の音程とのずれを確認し、(3)ずれがなくなるまでペグをまわす、この(2)と(3)を機械がやってくれるというもの。ついでに目的の音程の組をいくつか呼び出せるようになっている。特徴は次の通り。

      • チューニング指定などの操作をボリュームノブに統合してある。
      • バッテリーは通常のギターケーブルと充電アダプタで充電でき、1.5時間の充電でチューニング変更250-300回が可能。
      • 呼び出せるチューニングパターンは、固定1つ(A=440Hzのスタンダードチューニング)とユーザー設定可能な6つの、計7つ。
      • ステージ上での他からの干渉を避けるために、ブリッジ-ペグ間の通信にはスティール弦自体が用いられている。よって押弦しながらの(演奏を続けながらの)チューニングは不可。

      こうしたハードウェア構成からブラスナットとの共存も不可かと思われるが、その一方でギター本体への大掛かりな加工は必要ない。ペグ・ブリッジ・ボリュームコントロールの交換、最小限の配線程度で取り付けられるようだ。Performerでは加工に加えて、形状・材質からくるギター個々の特性に合わせた複雑なキャリブレーションを要したが、その必要はないとのこと。値段も安く、Performerの$3,000に対して、Powertuneは$899。ベースやアコギ向けの製品は開発中らしい。

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    • by Offtopics (34135) on 2007年10月04日 17時57分 (#1229122)
      彼ぐらいになると、彼がそうやって手を加えることによってさらに値が上がりますので、もったいないことないのです。
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    • by Led (7726) on 2007年10月04日 18時16分 (#1229140) 日記
      このモジュールがあるとダブルネックなんてものをつかわなくても途中でチューニングを変える曲が演奏できますね。
      かたいこと言わずにお金のあるひとはガンガン利用すればいいと思うんです。
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  • 設定されたデータと比較 (スコア:3, おもしろおかしい)

    by Angelica (23122) on 2007年10月04日 15時29分 (#1229038) 日記
    強制的に普通のチューニングにするようなものでなくてよかった(変則チューニング使いなので)。

    #セーハ難しい・・・
    #そうだ、よく使うコードをセーハしっぱなしで弾けるようにすればいいんだ!
    #オープンEの変形チューニングで克服
    #そしてどんどん初心者脱出の機会を逃していく
  • by Anonymous Coward on 2007年10月04日 15時58分 (#1229053)
    演奏における技能のどこに注目するかによりますね。
    サウンドそのものにこだわる人もいれば、細かい演奏技巧に凝る人もいますし
    その演奏で何を伝えるか、というメンタルな部分にこだわる人もいます。

    高級言語がマシンアーキテクチャの詳細を隠すことで、プログラマが本来の問題に
    注力できるのと同様に、チューニングという楽器アーキテクチャ上の詳細を隠す
    (自動でやることで演奏者が意識せずにすむ)ことで、演奏者はその楽器で
    演奏する音楽そのものに注目できる、という考え方もありじゃないかなと思います。

    もちろん、楽器アーキテクチャを理解することで得られる知見とか音楽性への
    フィードバック、あるいは上級者の指摘によるコミュニケーションの促進もありますが、
    その要不要は各演奏者のこだわりポイントに依存するわけで。
  • 表題読んで (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2007年10月04日 15時17分 (#1229024)
    「自分でやらずに誰がやってくれるんだ?」

    と思っちゃった。

    #馴染みの楽器屋のオヤジとかか?

    • Re:表題読んで (スコア:1, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2007年10月04日 18時02分 (#1229127)
      俺は「自分でチューニングするキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!」かと
      思っちゃったぞ(爆
      親コメント
  • 多分 (スコア:2, すばらしい洞察)

    by ahomin (34823) on 2007年10月04日 16時26分 (#1229070)
    ピアニストの多くは上達の機会を奪われているんでしょうね。
    大変な損失です。
    今すぐ調律師を解雇して自前で調律しないと大切な文化が失われてしまいますよ!


    弾く楽しみを覚えてから、調律を覚えるでも良いんじゃないかな?
    最初に調律があって、そこでコケてあきらめちゃうくらいなら。

    # 私はFでコケました。私と一緒の人。結構、多いんじゃなかろうか。
    • by Kazsa (25846) on 2007年10月04日 19時51分 (#1229172) 日記
      同じくFでこけた口ですが、ハ長調でなくFを使わない調にすればよかったんだと、最近になって気がつきましたよ。
      親コメント
  • ラジオチューナーも (スコア:2, おもしろおかしい)

    by kcg (26566) on 2007年10月04日 17時48分 (#1229118) ホームページ 日記
    初心者から上達の機会を奪うだけだ。
    とか批判してみる。
  • 知ってた? (スコア:2, 参考になる)

    by WindowSide (32676) on 2007年10月05日 10時22分 (#1229507)
    チャーは自分でチューニングできないらしいよ。

    野村義男に「チューニングできないでしょ?」って言われて否定してなかったもん。
  • 初心者から上達の機会を奪う
    自分で調律できるに越したことはないけど、自動調律に頼ってたら上達できない、ってのは疑問だなあ。調律不要の楽器だってあるわけだし。
    調律できると、細かい音の狂いに敏感になるとは思うけど、その点だって、不正確な初心者調律で弾くよりは、正確な自動調律で弾いた方が上達が早いと思う。
    • 昔、学校の授業として弦楽器をやってたことがあるんですが、
      その時のチューニングは全部先生がやって生徒は弾くだけでしたね。
      初心者には簡単に楽器を楽しんでもらおう、という考えからでしょうか。
      #あるいは素人チューンのめちゃくちゃな音に耐えられないからか?

      もちろん、上級生はちゃんとチューニングを知っていたので、
      どこかの段階ではきちんと教えているようですが。
      (途中で転校してしまったのでわからずじまい)
      親コメント
    • ギターの場合思いつくのは、ハーモニクス・チューニングでハーモニクス奏法とかへの理解が進んだりするようなケースがありますね。あと、オクターブ・チューニングが狂っているときはこのシステムでもどうしようもない。
      初心者が弦と戯れる(格闘する?)機会を減らすことになるといえば、上達の機会を奪う気がしますね。
      (もちろん熱心な人はチューニングしなくても関係なく、練習し、奏法の知識を仕入れ、上達していくものでしょうが・・・気づきのチャンスが減るとでも言えばいいのかなー)

      ピアノの場合は(特殊な奏法は除いて)ハンマーで弦の決まった位置を叩くしかないので、調律よりもペダルの仕組みとかのほうが、演奏のために役立つ知識になるのではなかろうか。ピアノで調律をいじってなんぼというのは、ホンキートンクピアノくらいしか思いつかない。
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  • by sinkope (230) on 2007年10月04日 15時22分 (#1229031) 日記
    曲によって異なったチューニングを使うプレーヤー、でなくても、
    ガシガシ弾いてると弦緩んで来ますから、それを修正してくれるのはいいかも。
    あとバンドによっては「ウチは441」とか「ワシら442」って場合もあるから、
    絶対音感な助っ人さんとかでも自分の耳が使えない場合がありますよね。

    これがピアノで実現したらスゴイんだけど……サスガに無理?
    いわんやオルガンとか(以下略
  • 「自分で演奏するギター」
    「自分で作曲するギター」
    「自分で生成されるギター」
  • by NAT33 (17123) on 2007年10月04日 16時20分 (#1229066)
    たとえば、ピアノなんかだと調律自体が職業として成り立ってるけど、彼らが必ずしも一流のピアニストでないのと同じで、演奏と調律ってのは必ずしも同義じゃないよね?>プロの方々

    ま、プロの作家ならワープロなんか使うな、手書きでやれとか言ってた作家も過去にいたし、不便だった時代を知ってる連中が妬んでるだけじゃ?といえなくもない気はする。
    • ただ,弦楽器にしろ管楽器にしろ,実際には演奏中にその場で各音を微調整しないといけないんですよね.
      チューニングなどで,ある程度の時間「音をきっちり合わせる」ということに集中する訓練をしておくと,
      通常の演奏中にも「ああ,ちょっと低めにずれてきたから上げるかな」とかいう判断はしやすくなると思う
      (少なくとも自分はそうだった)のですよ.
      #なもんで週一ぐらいで各音ごとに個別にチューニング,という基礎練時間を設けてみたり.

      >演奏と調律ってのは必ずしも同義じゃないよね?

      少なくとも,金管・木管・弦楽器に関しては,調整(調律というとピアノやオルガン,打楽器など,その場
      での調整のしにくいものの場合な気がするの調整としました)は演奏の前段階/演奏中の微調整として必須
      ですので,同義ではないけれども演奏技術に含まれる要素技術な気がします.
      #いえ,一人で演奏する分にはどうでもよいのですが,合わせるのだとすると.
      親コメント
  • これ、12弦ギターに欲しい。。。
    なんせ、まともにチューニングすると、30分はかかるんで。
  • ペグを自動的に巻き上げ/巻き戻ししてくれるチューナーかと思ったんですが、
    別物なんですね。これ↓

      [ストリングマスター DAT-100]
      http://www.ariaguitars.com/jp/02prod/03acce/dat100.html [ariaguitars.com]

    弦の巻き上げ機構にはバックラッシュがあって、巻き戻す(弦が緩む)方向にペグを回すと
    チューニングがずれやすくなります。

    なので、チューニングする際、普通はペグを音程の低いほうに一旦巻き戻しておいてから
    音程の高くなる方向に徐々に巻き上げて合わせていく訳ですが、今回のタレコミの品は
    そういったことも考慮されてるんですかね?

    あと、わかりやすい記事を見つけたので貼っておきます。
    機構部の写真(Click To Viewをクリックして3枚目の写真)が興味深いです。

      [超有名ギタリスト御用達--脚光を浴びる自動チューニング技術]
      http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20094315,00.htm [cnet.com]

    サーボで調整するようですが、発振してしまうことはないんだろうか?
typodupeerror

あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall

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