Acanthopanaxによる
2008年05月08日 19時15分の掲載
ミッシング・リンク部門より。
ミッシング・リンク部門より。
あるAnonymous Coward 曰く、
抵抗・コンデンサ・インダクタに続く第4の受動素子「メモリスタ(memristor)」の製造にHP研究所が初めて成功した(EETimes Japanの記事、Nature掲載論文)。抵抗値を変化させることで、その素子を通過する電流の変化を記憶する特性を備えている素子の存在の可能性は1971年に既に指摘されていたが、これまでそれが実現されることはなかったとのことだ。今回HP研究所が実現したメモリスタは、二酸化チタン(TiO2)の薄膜を利用して作成されており、電流が通過すると抵抗値が変化する。また、微細化を進めても無駄な消費電力による発熱の問題は生じないので、ナノスケールの回路作成に向いているということだ。HPでは、メモリスタを超高密度クロスバー・スイッチに適用することを目指しているという。
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極小メモリ素子 (スコア:5, 参考になる)
・素子内を通過した電荷量に応じて、その素子の抵抗値が変わる現象を利用する
・電流を逆に流せば抵抗値をリセットできる
・従って、抵抗値をメモリとして利用できる
・素子は原子スケールですっごく小さいので、高集積化できる
Nature の紹介記事には、電極やメモリスタとして働く部分の形成技術、抵抗値の変化できる幅、メモリスタの特性そのものについての理解などにまだまた進歩が必要とある。しかし、業界関係者の間ではムーアの法則もあと10年が限界だと見られているが、これをさらに伸ばせる技術だ、ともある。
専門用語を並べる前に、分かりやすい言葉を使って説明してくれ。> あるAnonymous Coward
(ウコギさんも頼むよ)
ちなみに 1971 年の人は Leon Chua と言って、ご存命の様子。Memory Resister を略して memoristor と名付けたそうな。
Re:極小メモリ素子 (スコア:4, 参考になる)
Nature Podcastでは、この部分を特に強調してましたね。
さらに
- メモリの保持に電力を必要としない
- 微細化は、むしろこの素子の動作に関しては有利に働
といった点も。親コメント
Re:極小メモリ素子 (スコア:3, 興味深い)
ちょっと違うと思う。
今主流のパソコン(?)用OSは、実用されてる二種類の「速いが揮発」「不揮発だが遅い」というそれぞれションボリな能力しか持たない記憶デバイスに最適化している。それらを組み合わせてなんとかヤリクリするというスタイルだ。
が、もし今回の素子(あるいはそれ以外の何か)により、「速くて不揮発」なメモリが手に入るようになってしまったとしたら?
2種類のメモリの性質の違いをヤリクリすべく、何かするたびにいちいちデータを一方から他方にコピーする、という面倒なスタイルを採る必要はもはや無くなる。
カーネルもアプリもデータも、いちいちRAMにコピる必要なんか無く、そこ(ディスク?メモリ?)から直接起動しちまえばいいんだ。
そして"終了"時にメモリ(少なくともコード領域のぶんの)を放棄するっていう必要もまた無くなる。それらは同じところに居座り続ければいいんだ。というかそもそも"終了"する必要が有るかどうかすら怪しい。
そう。ブートもシャットダウンも、そもそも不要になるんだ。
まあ初回のブートストラップくらいは必要だろうけど、
ただ、それは、どちらかというと今日のOSでいう「ディスクのフォーマット」や「OSのインストール」に近い風景になるんじゃなかろうか?
だって最初に一発やればいいんだから。
(そしてZFSのようなやりかたを採用すればフォーマット作業すら不要になる…んだっけ?)
論理的だけじゃなくハードレベルでも「ワンレベルストア」だな。
あるいはSmalltalk/Squeakの「イメージファイル」のようなものがもっと進んで、そもそもイメージを(ファイルに)落とす必要すら無くなるだろう。
そもそもPCの雰囲気がガラっと変わる。
(それ以外のデバイスのことをさておくならば)
PCは全く任意のタイミングで電源落としてもかまわなくなる。
なにせ電気が切れてもRAM(?)はきえなくなるんだから。
何の遠慮もなく電池を抜いて大丈夫だ。
また使いたくなったら電池を刺せば元通りに動く。
つきつめれば演算したいときだけ電気を流せばいい、ということになるだろう。…おや?もしかすると省電力にもなるかも?
ちなみにこの方式はデメリットも無いわけではない。
最たるものは、「みんなが馴染んだ」UNIX方式と相性が悪いという点だ。
つまり永遠の論争のネタであるところの「終了時のfree()は要るか?」という問題に、さらなる面倒が持ち込まれるのだ。どーせ旅のRAMは掻き捨て(だからfree不要)と思えるのがUNIX方式だが、これからはそれが通用しなくなる。
(なお、今回の素子が遅いならば、それは単にFLASHやHDDの後釜になるだけのこと。終了。)
親コメント
従来の解析手法が使えるのかなぁ (スコア:2, 興味深い)
従来の周波数解析の手法とか使えなくなるよなぁと思った。
回路設計を簡単に行うための手法開発が必要なのかなぁ。
http://wiredvision.jp/news/200805/2008050123.html [wiredvision.jp]
>memristorはこれまで、[カリフォルニア大学バークレー校の]Leon Chua氏が書いた一連の数学方程式の中で理論的に説明されただけのものだった。
これで解析できるんだろうか。
賛同はACで。反論はIDで。カルマボーナスはチキン。
電気部品図記号は? (スコア:2, 興味深い)
あと、略号はmemory resistorから「Ms」辺りになるかと思ったものの、
マグネット・スイッチの略号とかぶる模様。。
# 調べてたら、JISで抵抗の記号が、ただの長方形になってて驚いた。
# http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E6%B0%97%E9%83%A8%E5%93%81%E5%9... [wikipedia.org]
# CADで表示しやすいようにしたのかしらん。
Re:電気部品図記号は? (スコア:2, 参考になる)
# メモリスタ自体の説明もちょっと載ってます。
# 磁束(電圧の時間積分)と電荷(電流の時間積分)の関係で表されるようですね。
へ へ
の の
親コメント
微細化を進めても無駄な消費電力による発熱の問題は生じないかもしれないが (スコア:1, 興味深い)
電流の変化? (スコア:1)
電流の変化を記憶する???
電流の時間微分?を記録ってできるの?しかも受動素子で。
これがよく分からないです。
で、いろんなサイトの説明をみるとどうも流れた電流量を記憶するという説明が多かったです。
これでは積分になってしまいます。
実際はどっちなの?
わからん (スコア:1)
一家に一台地球シミュレータが (スコア:1, 興味深い)
問題点は? (スコア:1)
まずは単純なメモリではなく、クロスバー交換機などという特殊な用途から実用化を目指すのは、
保持時間がさほど長くなくてもいい用途だからじゃないのかな?
あるいは極端に高コストなので、超高性能交換機という価格相場の存在しない分野でしか商売にならないとか。
〜◍
Re:第4の素子 (スコア:1)
# 最近ネタのためにはオフトピも辞さないコメント多いな。人のこと言えないけど。
親コメント