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153540 story

NVIDIA、次世代 Intel CPU 向けチップセットの開発を中止 32

ストーリー by reo
もともとそんなに仲良くなかったのか 部門より

pidgin 曰く、

チップセットのライセンス問題で Intel と争っている NVIDIA だが、どうやら次世代 Intel CPU 向けチップセットの開発を中止するようだ (ITmedia News の記事より) 。

記事によると、Intel は次世代バスインターフェースである DMI (Direct Media Interface) を NVIDIA とのライセンス契約外としており、NVIDIA はこの問題の決着がつくまで開発を凍結するとのこと。この訴訟の決着がつくのは来年になる。

2 年半前に /.J で掲載された記事「NVIDIAがIntelとの提携から得たものとは何か?」には、GetSet さんによる「数年後には消えてなくなる提携かもしれないが」という部門名がつけられているが、まさにその通りになってきている。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2009年10月16日 23時43分 (#1655408)

    以前PC Watchで後藤さんが書いていましたが、NVIDIAの基本的なアーキティクチャは今でも
    G80が基本になっています。これは現在のGT200系でも同じでして、基礎となるSPやSMを
    ASICではなくカスタムロジックで組んでいることによるものです。

    カスタムロジックはASICと比べ、高クロックで廻すことができますが、(実際SP/SM部は倍速で駆動してますよね)
    設計と検証にかなり時間がかかることになります。G80の開発には4年、その間GFFX-GF7000でRadeonと戦いつつ
    現在GPGPUと呼ばれる技術トレンドに舵を切ってきたのですが、ストリームプロセッシングを念頭においていたので
    Unified Shader化には対応できたものの、GPGPU概念の拡張とDirectXのソフトウェア化志向、OpenCLの策定と
    技術トレンドが急速に変化する状況の中、G92コア製品の二度にわたるリネームで時間を稼いで、その間にSMの再設計でぶら下げるSPの数を
    とりあえず増やしてGT200コアのローンチに至っています。
    元々のG80アーキティクチャがかなり柔軟であったため、グラフィック分野ではATI-R600アーキティクチャのSP物量と効率化攻撃に
    何とか対応できていましたが、倍精度浮動小数点パフォーマンスやアドレッシングなど、ハイエンドストリームプロセッサとしての
    トレードオフを考慮しなければならないので、これ以上の性能向上にはアーキティクチャの大幅な刷新が必要となります。

    で、「Fermi」アーキティクチャの発表に至るのですが、カスタムロジックでの設計がどこまで進んでいるか不明であり、
    ローエンドのGPUに積むにはトランジスタの効率が悪すぎるため、必然的にミドル-ハイクラスの価格帯でないとペイしないと思われます。
    最近発売されたローエンドのGeforce GT220は内容からGT200系のSP/SM、おそらくGeforce 200Mと同一のコアを採用していると予想され、
    TSMCのプロセス開発が順調にいっていないことからチップセットビジネスの凍結、中期的にはミドルローエンドからの撤退も
    十分に考えられるレベルの状況になっているかと考えられます。
    救いなのはソフトウェア側のDirectX10対応が進んでいないことですが、Vista見送り組の個人や企業のWindowsXPからWindows7への移行が
    確実な状況で、DMIバスのライセンスが得られないとなれば、ノートPC外付けGPU派生のローエンドGPUであってもラインナップの維持は困難です。

    x86系二大メーカーがGPUの内蔵、融合に向かっている中で、ボリュームゾーンを取れずミドルから上とストリームプロセッサに特化
    せざるを得ないNVIDIAに、MatroxやSGIの影がちらつくような気がします。Lalabeeの性能、出荷時期によってはストリームプロセッサとしての
    将来にも赤信号がともることになるでしょう。

    しかしIntel GMAシリーズのグダグダっぷりは何とかならんもんか。

    • どちらにしろ、近い将来CPUにグラフィクスを統合してしまうとグラフィクス機能をチップセットに内蔵する必要も無い訳で、必然的にNVIDIAはローエンド側の市場には参加できないでしょう。

      そうなるとディスクリートのチップで商売するしかなく、その商売の相手はわざわざ外付けでグラフィクス機能を追加しようとするユーザですから性能が要求されるはずです。安くて性能が低くても構わない、というボリュームゾーンのユーザはディスクリートのチップを買わないので、価格が高くて性能も高いゾーンを狙うというのは理にかなっています。

      DMI経由でグラフィクスを接続すると帯域が心配ですから、無理にセップセットに内蔵させずmini PCI Expressで接続して回避するとか考えてるんじゃないでしょうか。

      親コメント
    • IDどころか、実名で記事を書いてもいいレベル。

      ・・・最後の一行がなければw

  • by manmos (29892) on 2009年10月16日 13時31分 (#1654952) 日記

    マカーとしては、チップセットをNVIDAにすることで、廉価マシンでもOpenCLが使える
    メリットがあったので、MacBook/Mac miniがどういう方向に行くのかがちょっと心配
    です。

    MacBookにMobile Core i7はないかなぁ。
    Mobile Core i7のMacBook Proは廉価マシンなしかなぁ。

  • ドン詰まり? (スコア:1, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2009年10月16日 14時08分 (#1654998)

    AMD側も昔はチップセット事業は別メーカって感じの方針とっていてAMD系CPUでnVidiaのチップセットは人気を呼んだが
    ATIと合併したあたりから元々ATIの持っていたチップセット事業を取り込んだあたりからAMDも自社のチップセットをって感じになって
    AMD系でのnVidiaのチップセットは今は瀕死。
    でインテル系ともこれだともうnVidiaのチップセット事業そのものが瀕死ですね。
    何とか生き残っているのはAtomとの組み合わせのIONのみ。

    さらにGPUに関してもいまだにDX11のGPUは発売にすらなって無くAMDに溝を開けられる状態。
    さらにここに来てOEMのみだったローエンドのGT 220/210がDX10.1製品として発売。

    • オフトピですが (スコア:2, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2009年10月16日 15時36分 (#1655075)

      × 溝を開けられる
      ○ 水をあけられる [yahoo.co.jp]

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      >何とか生き残っているのはAtomとの組み合わせのIONのみ。

      次世代Atomだと対応できないという話を聞きましたので、Atomでも先がなさそうです。
      まぁその対応策としてのTegraなんだろうけどね。

      #任天堂に採用されるといいね。

      • by zozbug (9256) on 2009年10月17日 1時08分 (#1655441)

        >任天堂に採用されるといいね。

        NINTENDO64の頃からお世話になってるArtXはATiの傘下で、その関係で今もATiが載ってます。

        64→GC→WiiとArtX(ATi)なわけで、NVIDIAの入る余地はまずないとみていいかと。

        親コメント
    • by Anonymous Coward

      >さらにGPUに関してもいまだにDX11のGPUは発売にすらなって無く
      んー、確かにWin7にあわせて、ってのがベターなタイミングだったかもしれませんが、
      AMDの方も供給量が少なくて非常に微妙な感じっぽいですし。
      むしろ「一応、DX11対応のGPU出てるぜ」ってことでDX11対応ハイエンドゲームの登場が促され、
      ある程度出揃ったところで「本命DX11対応GPU」ってことでハイエンドカードを潤沢にまわせれば
      充分取り返せる段階だと思われ。

      もし現状でも心底やばい、という状況があるとすれば、
      DX11対応のAMDのミドルエンドや統合チップセットが「潤沢に」出回った時でしょうね。
      先ほ

      • by Anonymous Coward
        で、DirectX10.1に対応しているのがローエンドのしかない現状で何で戦えと。
        その対応しているローエンドのチップセットがこれから無くなる訳で。
        AMDの10.1対応のはすでに潤沢に供給されている訳です。
  • by Anonymous Coward on 2009年10月16日 12時46分 (#1654926)

    ここんとこNVIDIAはCUDAだなんだで「CPUなんて最低限でいい、最高のGPUを買えば幸せになれる」ぐらいの勢いだったので、intelにハブられても仕方ないでしょう。
    本業のGPUもAMDに押され気味だし、自分で売った喧嘩とはいえここからがNVIDIAは踏ん張りどころでしょうか。

    • by Anonymous Coward on 2009年10月16日 14時26分 (#1655018)
      2chコピペの転載ですが、これはひどい
      Nvidia kills GTX285, GTX275, GTX260, abandons the mid and high end market [semiaccurate.com]
      Full on retreat, can't compete with ATI
      285は既にEOL、260は11or12月にEOL、275は2週間以内にEOL、295も終わりそう。
      ハイエンド、ミドルレンジから脱落する。
      Fermiの派生モデルはテープアウトすらしていないので、少なくとも2Qは掛かる。
      Fermiはダイサイズあたりの性能が低く派生モデルを作ってもフルラインナップで価格競争力で劣る。
      ハンダの欠陥問題、G212の失敗、G214の大失敗、G215の遅延、G216とG218の壊れたGDDR5コントローラ。
      救世主となるチップはない、プランBはない、全て失敗した。
      赤字販売を続けるか、撤退して少ない赤字を出すかしかない。
      資金が尽きる前に開発の問題を修正し競争力のある製品を出せるかが問題。
      1月にはローエンドからも脱落する。
      Nvidiaは全てのパートナーから憎まれており助けてくれるパートナーはいない。
      Nvidiaに必要なのは経営陣の総入れ替えだが、その出て行くべき奴らは株主なので起こりそうもない。
      ゲームオーバー。ジェンセンは年俸1ドルでも貰い過ぎである。
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        > Nvidiaは全てのパートナーから憎まれており助けてくれるパートナーはいない。

        カノープスがビデオカードから撤退したときのことを思い出した。

        当時、NVIDIAは自分達が作ったリファレンスデザインのボードしか
        製造を許さず、独自デザインにこだわったカノープスはチップ供給が受けられず、
        撤退を決めた。
        これはボードメーカを自分達の製造下請けレベルにしか扱わないという
        意思表示であり、技術のあるメーカでも、単に製造設備を持っているだけという
        メーカとの差別化要因を何も持てないということである。

        これでは技術力のあるメーカから離れていくのは当然だ。

        # matroxあたりに買収されてフェードアウトするのがいいのでは?
      • by Anonymous Coward

        初期のnForceは評判悪かった3,4と改善して、Uliを吸収して勢力拡大して5番目のシリーズでついにAMD向けチップセットをほぼ独占し、AMD向けチップセットからVIAを追い出したのが他でもないNVIDIAだったというのに。
        いまじゃあATiにAMD向けから追い出され、Intelにも追い出され、IONは成功するもIntelはAtomをメモコン統合どころかSoCにしようとするし、ION2でVIAにしがみつこうとしているようだけどこっちもどうなるやらねぇ

        やっぱり頼みの綱はTegraだけですか。

  • by Anonymous Coward on 2009年10月16日 13時38分 (#1654962)
    終わりの始まり
    • by Anonymous Coward

      ケータイ関連にシフトかな?
      短期的にはTegraがDSの新型に乗れば、暫くは持つだろ?まだ噂レベルみたいだが。

      ChromeOSの対応なんかでもAtomよりより低消費電力を狙えるし。

  • by Anonymous Coward on 2009年10月16日 13時41分 (#1654965)
    NVIDIA側でも、自分達が裁判に負けそうなのを感じて弱気になったのかな?

    アメリカでの裁判って結構強気に裁判が終わるまでは、出し続けるような
    イメージがある。場合によっては仮停止処分が出ても・・・
    だから敗訴したときが、ものすごい損害賠償になることがあるのだけど。

    NVIDIA自身が勝利を信じて開発・販売を続ける・・・・というのを
    しないということは、今回NVIDIA自身が勝利を信じられなくなったのかな?

    でも、NVIDIAって今開発速度とかかなり遅くなったよね・・・・
    Radeonはかなり進化を続けて、総合的にはRadeonのほうが技術的にも
    勝っている気がする。
    でも性能(ゲームの動作など)がどっこいどっこいに見えるのは、
    アプリやゲームの開発者側がテスト環境をGeforceにしてチューニング
    しているからだけの感じがする。

    Geforceにチューニングされているゲームとかは、確かにGeforceの
    ほうが性能いい。
    でも、Radeにチューニングされたゲームでの、GeforeceとRadeonの
    性能の差のほうが大きい感じする。

    つまり、表記は極端だけど、

    Geforceにチューニングされているゲームでは
    Geforce > Radeon

    Radeにチューニングされたゲームでは
    Geforce << Radeon

    という感じ。
    • 今回の場合はまだ製品の出ていない次世代チップセットについてが争点なので、今の時点では仮処分とか損害賠償という話にはならないかと。
      それがあるとすれば判決が出る前にNVIDIAがチップセットをリリースした場合。

      もし裁判に負けるとそれまでチップセット開発に投じた費用が無駄になってしまうので、その費用の見積もりによっては勝てる見込みが60%くらいであってもストップした方がいいという判断もありえます。
      NVIDIAが裁判に勝てる見込みについて弱気になっているという可能性も否定しませんが、それとは別に無駄になるかもしれないものに開発リソースをつぎ込めないくらい資金繰りの余裕がなくなっているのかもしれません。
      つまりGPUの方でAMDに押され気味なことで、空振りになるかもしれないチップセット開発はストップせざるを得なくなったのかも。

      --
      うじゃうじゃ
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        たとえ裁判で勝っても開発ストップの遅れを取り戻すのがすごく大変そうだねぇ。

  • by Anonymous Coward on 2009年10月16日 14時00分 (#1654984)
    Radeon載せたいだけだろう。AMDがATiを買収した辺りから風が変わった。
    AMDのCPUは落ち目で競争相手にならないから、GPUくらい買ってもいいって考えなのかな。
    • Re:intelは (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2009年10月16日 14時05分 (#1654994)

      チップセットの話だったよね??

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      自社の chipset 売りたいだけで、
      radeon は関係ないんじゃないの?

      #個人的には nVidia 擁護派

    • by Anonymous Coward

      なにを言いたいのかが分からない。ATIは既にAMDの一部だからRadeonは完全にAMDのものですよ?
      それを何でIntelが乗せるの?マザーボードのアセンブリレベルの話だったら分かるけど。

  • by Anonymous Coward on 2009年10月16日 14時27分 (#1655019)

    GPUを計算に使うと効率がいいと言う話は何度も話題になっております。

    先ほど初めて知って驚いたんですが、すでにNVIDIAではGPUをつかって計算専門のユニット [nvidia.co.jp]まで作っているんですね。
    ハイパフォーマンスな計算が必要な分野に食込めるんだったら、小物に走らないでもいいってことが理解できます。

    小さなスーパーコンピューター.......これは目から鱗だった

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アレゲはアレゲ以上のなにものでもなさげ -- アレゲ研究家

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