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ラベル印刷機の発明対価は3700万円 122

ストーリー by mhatta
ずいぶん稼いだんだからねえ 部門より

cvmonto 曰く

ピータッチやテプラなどのラベル印刷機を発明したブラザー工業の元社員2名が4億円の発明対価を求めていた訴訟で、 東京地裁が約3700万円の支払いをブラザー工業に命じたとのこと。 元社員2名はラベル印刷機の基本構造を発明し、社内規定で特許4件の実績報奨金として26万円を受け取っていたが、 ブラザー工業はラベル印刷機の商品販売や特許料で約2300億円の売上をあげていた。 ブラザーは控訴する方針のようであるが、 この程度なら妥当な気がしてしまうが如何なものだろう?

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  • 金よりも地位や名誉を (スコア:5, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2007年04月19日 16時14分 (#1145153)
    3700万円というのが高いのか安いのか、はこの二人の発明内容が
    どのようなものなのかがよくわからないので何とも言えない。

    ただ、これほど会社に貢献した人が出世できずにいたり、辞めて
    別の会社に行ってしまうのが良くないのだと思う。

    出世させて、取締役の末席にでも置いて、それなりの報酬を与えて
    おけば、「この会社は俺の力で成り立ってるんだ。おれが社員を
    食わせてるんだ」という気持ちになって、こんな訴訟は無くなるんじゃ
    ないでしょうか。

    自分の実績によって、多くの部下たちの面倒が見れるというスタンスと、
    自分の実績による利益を、バカな上司や同僚たちが食いつぶしている
    というスタンスでは気持ちが全然違いますよね。

    •  ということは、エラくなるとバカな元上司や元同僚の面倒を
      みなきゃならんということに…
      --
      #Insanely great!
      #をかのゆ
      親コメント
    • 特許の貢献度にもよるけれど、もしその特許が製品の基幹特許で、ブラザーのラベル印刷機並に売れているものとすれば、その報酬で、分譲マンションの部屋が買える買えないか程度なら、ちょっと悲しい。
      親コメント
    • バブル末期の頃が有名だけど、(今でも買ってる会社はあるみたいだけど)
      いろんな企業が絵画とか彫刻・骨董・クラシックカーとか投資として
      ずいぶん買っていたような。非公開で保存した挙句、ちょっと不況になっただけで
      二束三文で放り出して大損してみたり。

      この会社がそういうことをしていたかどうかは知らないけど、
      そんな事するんだったらその原資の一部でも会社に貢献した社員にあげた方が
      よっぽどマシだと思う。
      親コメント
  • そりゃ基本的に企業社員の発明は企業のものですが・・・
    日経BP [nikkeibp.co.jp]を例にしますと

    > 国内の年間売上高100億円につき400万円(売上高100億円以上の場合は200万円を付加),
    > 海外の年間売上高100億円につき200万円の報奨金を支払う。
    とあります
    売上が2300億円ならば海外と計算しても4600万円。今回の件はそういう意味では妥当だと思います

    それ以前に、こんなことしてたら優秀な技術員は誰もブラザーに寄り付かなくなると思います
  • by Sakura Avalon (12557) on 2007年04月19日 16時56分 (#1145171)
    「テプラ」ってブラザーのOEMだったのか…。調べてみたらたしかにそう書いてあります [yomiuri.co.jp]。
    私個人の印象からするとキング事務の「テプラ」、カシオの「ネームランド」と来て、それからブラザーの「ピータッチ」というイメージがあったのですが、実際にはピータッチの方も一月遅れだったんですね(海外発売)。ピータッチはテプラと共に1988年発、ネームランドは1991年発だそうです。
    しかし、社内では、商品化の段階で、「文具では単価が安すぎる」「何のために必要なのか分からない」などの反対の声が出た。販売を担うブラザー販売は、安井会長が「直談判してもダメでした」というほど取りあわなかった。
     しかしこの企業判断の誤りが、ホッチキスやセロテープと同様に「テプラ」という商品名が一般名詞のように呼ばれる土台になってしまったのは皮肉なものです。

    #調べてもうひとつ驚いた事。ダイモ [orient-e.co.jp]ってまだ新機種出てたんだ…。根強く残ってたんですね☆
  • by Anonymous Coward on 2007年04月19日 16時19分 (#1145157)
    こういう裁判のほうが理系離れに拍車がかかるんじゃないか?
    どっちが萎えると聞かれれば多くはこっちだと思うよ。
    • by Anonymous Coward on 2007年04月19日 17時34分 (#1145196)
      個人的には微妙におかしい気がするんですよね。
      研究者が沢山いて、うち少数しか金にならない特許をとれないとすると、他の連中を養う為にはある程度仕方が無いかと。
      現実的に事務とか売り上げに貢献できない部門も会社には必要ですし。
      研究設備や新入社員をまともな研究者にするには教育やら設備やら時間(給与)も必要。
      全部自分で取りたいなら起業するべきでそうでないなら仕方が無い。
      26万円はどう考えても安いと思いますが、一時金で終わり的な考え方自体が間違ってる気が。
      大体、取った特許がすぐカネを生むわけではないから、どうしても安く見積もられる。
      後々だと会社はカネが勿体無くなる。
      会社に貢献したら役職つけるなり昇給させるとか、やり方はあるはずなんですけどね。
      まぁ現場に残りたい人も多いでしょうけど。
      会社と利害を一致させればいいわけで、取締役研究主任とかそういうのもアリかと。

      ある程度手を打たないと何か発明したら特許申請書の代わりに辞表書く奴が増えますね。

      #昨今の役人になった方が良いなどという風潮はこの国が衰えた象徴だと思います。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2007年04月19日 19時30分 (#1145259)
        >研究者が沢山いて、うち少数しか金にならない特許をとれないとすると、他の連中を養う為にはある程度仕方が無いかと。

        まあ、こういう話題は開発の成功例でしか出てこないですから、一見安めに見えてしまうってのは有るかも。

        全部自分で開発し、その特許を会社に売る価格で判断しちゃう人が多いですから。

        んが、会社で開発するってのは、会社としてはその他の失敗例も含めて利益確保した上で、報酬を設定しないといけないし、売り上げ確定迄のその他の部門での貢献度をも考慮しないといけない訳で。

        例えば、うちの会社でも、理論的には間違っていないんだけど、単純な理屈でアバウト過ぎて、結局は実装する方の苦労の方が大きい、なんて物がある。
        で、これを特許に依ってのみ評価してしまうと、そう言う実際に苦労して製品化した人への評価は?って事になっちゃう。
        実際、発明者が騒いだので、それを実装する方法の特許を別に出して、それにより実際の功労者にも利益を出そうか、なんて無意味な意見も出たくらいで。

        他にも、作った人間すら使い方が考え付かなかった物を売ってくる営業ってのも居て、そういう人が居ないと単なるゴミ特許になるって物もあったりする訳で。

        別に、発明の貢献度を評価するのは構わないけど、収益という後出しにより評価を得るってのであれば、それに関しての経費は引かれてしまって仕方が無いと思う。
        そしてそれらの経費ってのは、前述の様に発明への貢献とは成らないだろうが、利益への貢献としては大きかったりする訳で。

        忘れられがちだが、株なんてのは金だけしか出さない奴の貢献度を評価するもんなんだよな。
        そしてそれは金を出した奴の貢献度が一番大きいと規定している訳で・・・。

        親コメント
        • >実際、発明者が騒いだので、それを実装する方法の特許を別に出して、それにより実際の功労者にも利益を出そうか、なんて無意味な意見も出たくらいで。

          それは全然無意味じゃないかと。
          苦労したところは特許になると聞いたことがありませんか。

          実装で使った特許を提出しておけば、
          基幹特許と並んでクロスライセンスの弾に使ったり、
          他社の回避ルートを限定させたりと使いみちがあるのに。

          現場では特許は業績として重視されないので
          あなたの意見もよく分かるけど。

          親コメント
  • 全くの余談だが (スコア:2, 参考になる)

    by Lcs (3592) on 2007年04月19日 16時49分 (#1145168) ホームページ 日記
    ラベル印刷機におされて消滅したかと思っていたら、生き残っていました。

    ダイモ [dymo.jp]

    時々思い出してあげてください。
    --
    --- Lcs(http://lcs.myminicity.com/ [myminicity.com])
    • by McRandol (32363) on 2007年04月19日 17時07分 (#1145175)
      うちの会社では現役ですよ。
      プラスチックカードみたいに擦過がおきる状況の場合、ダイモの方が強いです。
      (テプラはどうしても擦れに弱いので)
      親コメント
      • by kim339 (16339) on 2007年04月19日 23時03分 (#1145372) 日記
        プラスチックカードみたいに擦過がおきる状況の場合、ダイモの方が強いです。

        こういう用途こそピータッチ(と初期のテプラ)のラミネートテープが好都合です。
        (TRテープはTZより入手難なのでピータッチを私物で買おうと本気で思ったこともある。)

        それにしても、ラベルプリンタでしっくりくる機械はなかなか無いわけで。
         ・ 初期のテプラはダイモを意識して回転式文字入力盤
         ・ テプラは最近の機種までカーソルと削除の挙動がパソコン流でない
         ・ ネームランドPCリンクソフトのアップグレードパスが無いとユーザーサポートから宣告されて
           大損した。(FA-1000C→1100Cだったかな。旧版はWin2000でまったく動作しなかった。)
         ・ テプラもネームランドも一部の機種はテープの天地マージン大き過ぎ(組版に根性が無い)
        散々です。

         キーボードアレルギーを回避するのか、UIに特許が隠れているのか、開発者がパソコンを意識して
        いないのか、ラベルプリンタはなかなか道具として熟成しなかった感じが…。
        (最近はまだマシになったとも思います。)
        親コメント
  • by stat (28781) <{28781} {at} {a2the.net}> on 2007年04月20日 10時15分 (#1145521) 日記
    争点となっている発明がどんなものか、特許公報を調べてみました。
    この人達が関わっているテプラ関係の特許は次の3件でした。
    特許2586825 印字位置の変更可能な印字装置
    特許2570334 ダイヤル選字式テープ印字装置
    特許2569629 正像印字と鏡像印字とが可能なテープ印字装置

    私の個人的な意見は、”発明の対価3700万円は高すぎる”です。
    理由
    1 上記特許の発明者は6人名前が挙がっているが、この人達は筆頭発明者ではなく、
      名前の順が5番目と6番目であり、発明に対する寄与がさほど大きくないのでは
      ないかと推認しました。
    2 発明の内容は、ラベル印刷機の商品企画をそのまま特許出願した程度のもので、
      新規性が無いように感じました。商品を企画した人達は特許公報に名前が出てない
      と思いますが、発明というか商品ヒットへの寄与は、商品を企画した人達の方が
      大きいように感じました。

    工業製品を世の中に出すには会社のたくさんの人の努力が必要になりますが、
    たまたま設計や開発の部門にいて特許に名前を載せる事のできた人だけが特別な
    成果を要求するのはいかがなものかと思いました。

  • by Anonymous Coward on 2007年04月19日 16時10分 (#1145149)
    元社員と社員じゃないのかな?
  • by Anonymous Coward on 2007年04月19日 16時15分 (#1145154)
    売れたら莫大な対価を求めるって、なんかサブマリン特許に似たようなところがありません?

    #真剣に研究してる方に失礼な発想なのでAC
    • by CowardDuck (25674) on 2007年04月19日 22時54分 (#1145368)
      > 売れたら莫大な対価を求めるって、なんかサブマリン特許に似たようなところがありません?

      サブマリン特許ってのは取得されていることが公知になっていない
      特許のことだろ。

      似ているところはまったくないな。

      議論をかき乱すためだけに関係ない単語を持ち出すのはやめろ。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      そんな疑似餌でこの俺が釣られクマー(ズザザザザ

      サブマリン特許のサブマリンたる所以は公開されていないことにあるのじゃよ。
  • by Anonymous Coward on 2007年04月19日 16時30分 (#1145159)
    売り上げ3200億円というのは、
    大きな数字な様にに見えますが、
    会社の規模、期間から考えるとそんなに多くはないと思います。
    そのうちの3200万を開発者へってのは会社としては、
    痛いでしょうね。

    あくまで、「売り上げ」ですから。
    開発費(材料費含め)、人件費、営業費、全部込みの値段ですからねぇ~。
    材料費は大きいよ。現実問題。

    • by jl4cvb (4926) on 2007年04月19日 17時01分 (#1145173)
      産経 [sankei.co.jp]によれば、利益は売り上げの1%、報奨は利益の5%と算定しているようです。
      利益の5%なら、まあ妥当なところじゃないかと。
      親コメント
      • >利益の5%なら、まあ妥当なところじゃないかと。
        「売上」ならともかく「利益」は恣意的に運用できるんですよ。

        たとえば
        売上:4000億
        製造コスト:1000億
        営業コスト:1000億
        管理コスト:1000億
        ....と続けていけば

        利益は1千万にも500万にもできますよ。
        さらに利益を減らしたければ営業への報酬を上げれば
        いいのです。技術者への発明対価を減らすためだけに
        営業報酬を上げることだって可能です。
        親コメント
      • そもそも、技術者-その他って対立軸が何故生じるのか
        よーわからんのですよ。

        「新規かつ独占的で、大きな売り上げと利益をもたらすなら
         従業員にもう少し報奨金を出して良いんでない?」
        という判断だと解釈すれば、技術者だけの話じゃないと思うんだけど。
        親コメント
    • 誰が売り上げに一番貢献したか、ていう話にもなるんでしょうねぇ。
      個人的に、営業費かかりすぎ?と思うことがあったりもするんですけど、
      営業のやり方ってそういうもんなんですかね?

      保守側にいると営業のやり口がよくわからんです。
      なんか「お前らどういう説明しとんじゃぁ!」と思うことが多々あるんですが。。。
    • 売り上げ2300億に対して発明対価が3700万、わずか0.016%。
      日本の技術者って安いよね。

      まぁ2300億の算出根拠も含めてさらに争う方向で検討中みたいですが。
  • by Anonymous Coward on 2007年04月19日 16時39分 (#1145164)
    奥が深い問題だ...。

    改善が必要だと思うが...。
    ここはじっくりと考えてみようじゃないか...。
typodupeerror

UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie

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