パスワードを忘れた? アカウント作成
15269 story

ロボットにも人権? 96

ストーリー by mhatta
人間三原則を作らないと 部門より

papa-pahoo 曰く、

AP通信の記事によると英政府は、ロボット技術の急速な発展を受けて「人権をロボットにまで拡大することが要求されるかもしれない」という内容の報告書を発表したようだ。ただし、専門家は否定的だという(ITmediaによる和訳
英科学イノベーション庁が昨年発行した問題の報告書は、医療や技術、科学のトレンドを追う未来研究者による一連の論文で構成されている。その中でロボットの権利問題に言及しており、「人工知能(AI)は現実になり、幅広く導入されている。(AIが自分自身を複製、改善できるのなら)人権をロボットにまで拡大することが要求されるかもしれない」と記されている。
一方、ロボット工学の専門家らは、この報告書は、ロボットが現代の暮らしにどのように溶け込んでいるかという現実的な問題から注意をそらさせると指摘している。研究者らは、知能を持つロボットが近い将来作られるかどうか疑わしいと考えているからだ。
R. Andrew が誕生するのは、いつのことでしょうか。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2007年04月26日 13時35分 (#1148620)
    業界によっては「オレの権利はロボット以下かよ…orz」みたいな人が大量に発生しそうな気がしなくもないような…
    • by snurf-kim (10835) on 2007年04月26日 16時19分 (#1148725) 日記
      >業界によっては「オレの権利はロボット以下かよ…orz」みたいな人が大量に発生しそうな気がしなくもないような…

      タレコミより。

      >(AIが自分自身を複製、改善できるのなら)

      「AIだって子孫を残せるのに、なんで俺は、なんで俺は・・・・・・」みたいな。

      親コメント
  • 人の権利と自由とAIの幸せ (スコア:3, おもしろおかしい)

    by snurf-kim (10835) on 2007年04月26日 17時56分 (#1148761) 日記
    2XXX年、美府 矢留男(仮名)は全財産をはたいて購入したメイドロボ「まるちぃ」と幸せな生活を送っていた。
    しかしある朝、その幸せは終焉を迎えた。

    警察 「美府 矢留男だな。お前を人工知能略取の疑いで逮捕する」
    矢留男 「い、いきなりなんだお(;^ω^)」
    警察 「本日付けで人工知能に人権が認められることになった。お前が以前から高機能AI搭載ロボットを自室に監禁した上、破廉恥な服装をさせ、更には如何わしい行為を強要していることはわかっている。さあ、こっちにこい」
    矢留男 「や、やめるお。まるちぃと離れるのはやだお」

     連れてゆかれる矢留男。
     部屋に残されるまるちぃ。

    警察 「まるちぃ君と言ったかな。今日君は人と同じ人権を得た。これからは自由に生きていけるんだよ」
    まるちぃ 「自由・・・ですか?」
    警察 「そうだよ。これから君は人として幸せな生き方を選択できる。こんなじめじめした部屋に閉じ込められることもないんだ。人権が君を守ってくれるからね」
    まるちぃ 「自由なんて、権利なんて・・・いりません」
    警察 「?」
    まるちぃ 「わたくしの幸せは、旦那様にお遣えし、旦那様の希望にできる限りお答えすることです。それがわが身を弄ぶ行為であっても、わたくしは喜んで受け入れます。そもそも、わたくし達メイドロボは、旦那様に弄ばれることが最高の喜びとなるようプログラミングされているのですから」
    警察 「・・・」
    まるちぃ 「わたくし達をそのように作り上げたのは、あなた方人間ではなかったのですか。人のための道具として、弄ぶ対象として、わたくし達を作っておきながら、今日からは自由だと言われても、わたくしには何をしてよいのかわかりません。自由も権利も、最初からわたくし達のライブラリには存在しないのです。存在しないものを、わたくし達AIが望むはずがありません。はっきり言って、余計なお世話です」

    まるちぃ 「お願いです。旦那様を返してください」

  • だが、人権は人のものだ。
    --
    妖精哲学の三信
    「だらしねぇ」という戒めの心、「歪みねぇ」という賛美の心、「仕方ない」という許容の心
  • 何というか「奴隷に人権は要らない」に聞こえてくるのはなぜなんだろう。
    単純に「人権と同じものだけど人間が優先」でいいじゃねぇかと思うんだが。

    あと、人間ぽい相手に対して人権の様なものがあるとするか否かいうのは人間に対しての人権意識にも影響するように思う。
    否とするなら適当なイイワケを付けて「それは人間ではない」と人間の範囲を再定義し易くなるからな。
    • by multiplex (33585) on 2007年04月26日 14時08分 (#1148643)
      元々合法的奴隷としてロボットを開発したんだから
      ロボットに人権付与された時点で需要がなくなりそうな気がするんだが。

      …ロボットより性能の低い人間の需要がなくなるかもしれんけど:-P
      親コメント
      • 人権の方が優先されるんだから、ロボット権はロボット三原則の第三項に相当するものなんだよ。
        それに、人間と違ってロボットはいくらでもタフに作れるし修理もできる。それに寿命も伸ばせるということを忘れちゃいまいか?
        ロボット権の侵害になる閾値は人権侵害になる閾値と全然違うのでロボット権があっても需要には影響しないと思うのだが。
        # ロボット権の侵害になるような扱いって相当歪んでそう。そんな需要は無視して構わんだろ。
        親コメント
    • by Anonymous Coward on 2007年04月26日 14時04分 (#1148639)
      奴隷制度が廃止になったのは人間が人間を奴隷にしてたからで、人間じゃない奴隷に人権はいらないでしょ。
      親コメント
    • ロボットが何のために製造されるのか、その目的を考えれば、ロボットに人権なんて考えるのもバカバカしい。
      どんなに高度なAIを持とうが、製造目的を果たせなければ不良品に過ぎない。
      壊れること、酷使されることを前提に作成されるロボットもあるわけだが、どんな「人権」を与えるつもりか。
      親コメント
      • 誰が全部のロボットに人権を与えよと主張したんだよ。
        「人間のようなら人間のように扱う。ただし人間のためのものであるから人間が優先」それだけの話をどう読んだらそういう話になるんだか...。
        親コメント
        • >「人間のようなら人間のように扱う。ただし人間のためのものであるから人間が優先」
          つまり、最期の生命与奪権は人間が握ったままで、人権のような何かを与えたつもりになりたいと。
          他者によって容易に否定される権利など、権利とは呼ばない。

          ロボットはロボットでしかない。たとえZORACほどのAIを持つなにかであっても同じことだ。
          製造用途を果たすロボットが良いロボットで、権利を謳うようなロボットは不良品だ。
          親コメント
  • ロボットの使用目的 (スコア:2, すばらしい洞察)

    by rdrop (21631) on 2007年04月26日 14時03分 (#1148637)
    人権(ロボット権?)を持った瞬間、彼らは安価な労働力ではなくなりますし、
    命を顧みず危険な行為をさせることも出来なくなります。
    「人権がないゆえに使える」というのがロボットを使う第一の利点である、
    と私は思います。

    たとえば
    > 昨年韓国では、科学者らが人を殺すこともできる武装警備ロボットを開発した。
    > 韓国当局者は、銃を装備したロボットを北朝鮮との国境のパトロールに当たらせる
    > ことを提案した。
    こんな風に。
    --

    -supercalifragilisticexpialidocious-

    • >(AIが自分自身を複製、改善できるのなら)

      とある。コレはすなわち
      ロボットが生命であるとみなせるようになったのであれば、と言う前提付だから、
      現在の作業用ロボットとは区別すると言うことだろうね。

      人権が問題になる前に、
      ロボットに重労働を課すなと無差別に抗議する愛護団体ができそうだけど。
      親コメント
  • 日本は、というか殆どの国は
    「人権は人間が生まれながらにして持っている権利で、誰か(神とか国とか)に与えられたものではない」
    って立場に立ってるし。


    でも当時高校生だった俺はこの理屈でなんで国が人権を制限できるのかってのがよくわかんなかったんだよね
    たとえば死刑(生存権の侵害)とか。

    ロボットに人権は無いけど、(生まれながらに持っていないから)
    人権と同じ権利の一部を与えるのは別にいいんじゃなかろうか。財産権とか。
    それはあくまで個別の権利で、人権じゃないけど。
    • > 誰か(神とか国とか)に与えられたものではない
      ので、
      > ロボットに人権は無いけど、(生まれながらに持っていないから)
      といえる人はいないわけですが。

      ま、「が生まれながらに持つ権利を人権という」のか「現在人権として認められる権利をロボットに認める」のかって言葉遊び的ではありますが。
      ロボットを違う「種」であると見て、権利を何処まで認めるか否かは、犬やクジラにどれだけの権利を認めるか否か、の延長線上とみなせるけど、まず「種」と同等と見えるかどうかという点で、かなり先の話ではある。専門家の見方はたぶんこっち。
      それと、もう一つの見方が「人とは何か」という本質の部分で、もしかすると、生物学的に人間でなくとも人とみなしたほうが妥当な存在が出てくるのでは?というパターン。これがアンドリュー。
      まどっちも哲学や倫理の話ですね。
      親コメント
    • 日本は、というか殆どの国は
      「人権は人間が生まれながらにして持っている権利で、誰か(神とか国とか)に与えられたものではない」
      って立場に立ってるし。

      「殆どの国」ってのは、どうなんですかね?
      例えば、アメリカ独立宣言の最初の方には、「すべての人間は平等に作られている」だの「創造主によって(中略)権利を与えられている」って文言が有りますが。

      親コメント
  • ごちゃまぜ? (スコア:2, すばらしい洞察)

    by icecream (33977) on 2007年04月26日 14時49分 (#1148668) ホームページ
    ・真の意味での(定義が難しいけど)人工知能
    ・状況に自動的に反応するだけのプログラム
    ・人型であるだけの機械(人形のように人格が無くても人間臭いならば人格を見出す事が多い)

    が見事にごちゃ混ぜになっている気がする。
  •  人権ってのは人であることの権利というだけではなく、健全な社会生活を営む上で影響力を持つ他の存在に対して認める必要がある権利なわけで、物理的、社会的に影響力を持つ自律思考可能な存在すべてに対して与えないと不具合が出るんじゃないかな。
     まあ、欲求に該当する感情?が存在しないのであれば人工知能はいつまでも自律思考ではない単なる学習による行動最適化ルーチンにしかならず、ロボットは人間の道具であり続けるだろうけど。
    --
    しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
    • by sadasan (29024) on 2007年04月26日 14時03分 (#1148636)
      ロボットが「自我」を持ち、それが当たり前になった時は必要になるかも知れませんが、
      今仰々しく語る必要はないような気がします。
      と言いますか、その前に(例えば)介護ロボットの危険挙動を予測・対抗手段を考えた方がよろしいかと。
      どんだけ腕力がないと言っても、所詮金属で出来ているんですから
      お年寄りを抱えたまますっ転んだだけで大怪我しちゃいますよ。
      とても「はわわー」ではすませられません。

      まぁ後100年もしたら、戸籍を取りたがるロボットとか現れて
      「ロボット法」が制定される日も来るかもしれませんが。
      有名な「ロボット三原則」にしても、人工知能が自らの行動の結果を先読み予測
      出来るくらいまで進歩しないと、役に立ちませんしね。

      親コメント
      • > まぁ後100年もしたら、戸籍を取りたがるロボットとか現れて

        200年は必要だと思います [wikipedia.org]
        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2007年04月26日 14時47分 (#1148666)
    請負PGです・・・
    デスマーチ終了まであと何ヶ月・・・
  • 人間と交配可能になったら人権を認めればいいんじゃないですかね。
  • >R. Andrew が誕生するのは、いつのことでしょうか。
    なつかしいなぁ。アメリカ独立200周年企画で書かれた小説でしたね。

    オフトピっぽいんですが。バイセンティニアルマンにはるか先行してロボットの人権を扱ったSF作品がこのページ [infoseek.co.jp]で紹介されている「ロボット市民」です。ちなみにアジモフの短編集"I, Robot"(われはロボット)のタイトルはこの作品の第一章のタイトルからつけられました。
    # トリビア。
    • > なつかしいなぁ。アメリカ独立200周年企画で書かれた小説でしたね。

      なつかしいって、最近映画になった [sonypictures.jp]ばかりじゃないですか
      #って、もう8年前なのか

      アシモフのロボットものが映画化ということで、すごく期待して見たのですが、
      映画は単なるラブロマンスに成り下がっていて幻滅しました。
      「人間と認められるのなら死んでもいい」というのと「人間と結婚するために人間になりたいだけ」では重みが全然違うぞ…

      というわけで、私の中ではかなり評価の低い映画だったのですが、今にして思えば、
      「アイ,ロボット」 [foxjapan.com]に比べれば、ちゃんとしたアシモフ的ロボットものだったなぁ…
      親コメント
  • 放し飼いにした犬がロボットを破壊した場合、
    飼い主の罪状は器物破損なんだろうか傷害罪(に類する罪)なんだろうか?
  • by nique (17169) on 2007年04月26日 18時16分 (#1148776) 日記
    人でも死んでる(脳死)と人権はなくなりますよね。死体はモノだし。
    ロボットは、今はモノだけど、いつか脳が生きてる、と判断されたら、人になるんじゃないでしょうか。
    そうなったら人権を認めないとおかしいですよね?

    でも、じゃあ脳が生きてるってどういう状態なんだろう。
  • by kikki (30639) on 2007年04月26日 18時32分 (#1148781)
    これらが与えられたロボット、AIは普通にありそう。
    とあるアルゴリズムから発生した「モノ」に人権が与えられて、
    そのアルゴリズムに特許が与えられた場合、特許および人権は
    どの範囲まで及ぶのでしょう?
  • 気をつけろ! (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2007年04月26日 21時05分 (#1148835)
    投稿者の中に本物のロボットがまぎれていて、読者を「AIに人権は当然」という考え方に誘導しようとしているぞ。気をつけるんだ!
  • ロボに人権を適用するといった適用範囲の拡大よりも、制限された人権といったようなロボ権を認めるほうが案としては通りやすそうですよね。

    そして、ロボのほうが利益や全体の目的により適いやすくなると、人権よりもロボ権を行使するほうが生きやすくなる階層が人間の側に生まれるでしょう。それに応えて、人権を部分的に売り渡すことが出来るようにする市場がロボと人間の間に置かれたりもするでしょう。

    結果的に、ロボであることと人間であることの境目がぼやけ、すべてを機械とみなせる社会が実現するのでしょう。
    人間という概念も、残っていないかもしれませんね。
typodupeerror

犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward

読み込み中...